概要
駅名案内における伝達手段の一つ。駅名は基本的には母国語による案内と、国や地域によっては需要の多い他言語を併記する形で案内されるが、それでも目的地の駅への案内が難しい可能性を考慮し、番号を中心とした案内が考え出された。
歴史が古いのは1980年代に日本および韓国によるもので、同様に言語の違いが激しい東南アジアにもこの文化が広まって今日に至る。一方でアジア以外でこの案内を取り入れている国は少なく、アメリカが一部の都市鉄道で採用している程度(2022年3月現在)。
基本的に「路線名を示すコード」「路線内で駅を示す番号」の組み合わせで表現され、コードとして多用されるのはラテンアルファベット。ただし中国においては「コードも番号、駅を示すのも番号、したがって番号が2種類書かれている」というパターンも。
とりわけ全国的に鉄道網が敷かれた日本においては駅ナンバリングの採用事業者も桁外れに多く、コードの法則も番号の振り方も事業者によって多種多彩。直通運転がある事業者の対応も様々。
- OsakaMetro堺筋線-阪急千里線のように境となる駅で1つのナンバリングに絞るパターン
- OsakaMetro御堂筋線-北大阪急行のように同じコードで通し番号にしているパターン
- 都営地下鉄浅草線-京成押上線のように2つの事業者の駅ナンバリングを併記するパターン
珍しい所では、JR東日本の「スリーレターコード」というものがあり、一部の駅に絞って使われ、駅ナンバリング以外に3桁のラテンアルファベットを略称のような形で掲示するものである。