「絶対コミュ症を治して ギターヒーローの私としての力を発揮するんだ!」
概要
本作の主人公。
中学1年生のときにエレキギターを始め、毎日6時間の練習を重ねて実力を磨いたことで、現在は主に売れ線の楽曲を扱うカバー動画投稿者「ギターヒーロー」として高評価を得ている。
プロフィール
人物
とんでもないコミュ障であり、筋金入りの陰キャ。初対面の相手とは目を合わせるどころか顔を向けることも覚束ない有り様で対人恐怖症の気がある一方、コミュニケーションを拒否するほどの度胸もなく、流されるままにぼそぼそと会話に応じる様子も散見される。
ちやほやされたいという願望を抱えながらも、これまで友達ができたことは一度もない。
一方で両親や妹はコミュ力が高く、クセの強い長女を持て余すでもなく自然に接しているためか、流石のひとりも家族の前では力を抜いている。第5巻のおまけ漫画ではネガティブな性格が祖母に似たものと発覚した。一方で未アニメ化部分だが母が制服を着るという奇行に走った際には大声で叫ぶほど激怒していた。
“ぼっち”の観察眼ゆえか、暴走気味に意気投合するバンドメンバーに冷静なツッコミを入れる場面もあり、他者とノリを共有できない性質はたまに良い方向に機能していたりもする。
服装は基本的に上下揃いのピンクのジャージ(たまにスカート付き)。学校へ行くときもジャージを着ている。初期のころは上だけジャージだったが、アーティスト写真の撮影のときうっかりパンツを見せてしまったことを気にしており、それ以降上下ジャージで登校する不審人物と化してしまった。
演奏時は結束バンドのロゴ入りTシャツかパーカーを着用している。母の買ってきてくれるカワイイ系の服は「好みじゃない」という理由でほとんど袖を通さなかった。
しかし本人の服装センスは奇抜で派手、端的には壊滅的であるため、ジャージ姿は“最悪”を回避した相対的にマシな出で立ちという状態。髪を伸ばしているのは、単に「怖くて美容室に行けないから」とのこと。
度重なる奇行や顔面崩壊でかすみがちだが、外面は美形である。
また、ジャージ姿が多いために目立ちこそしないが、実は豊満な身体をしている。といっても自己肯定感の低さゆえ、当人はそうした点には全く頓着しておらず、普段のどんよりとした雰囲気もあってクラスでは埋もれてしまっている。
メンタルに強い負荷が掛かると人間離れした顔面・身体の崩壊現象を見せるが、どうやら劇中ではリアルに溶けたり崩れたり変形したりしているクリーチャーじみた生態の持ち主。作者のはまじあきも「後藤の体は人間の体ではない」とコメントしており、崩壊した体はその都度、バンドメンバーが紙やすりなどで修復している。作業ミスで人相が変わってしまったことも…
アニメ版4話では崩壊ついでに収録時の機材トラブルを疑われる異音(のような悲鳴・奇声)も発しており、CV担当である青山吉能が発したというその声は多くの視聴者に衝撃を与えた。
ギターの腕前が確かな一方で、運動は壊滅的で、日常生活でも走ろうとすると足がもつれて派手にすっ転んでいる。
勉強もノート自体は綺麗に取っており、夏休みの宿題もサボらず毎日コツコツやっているため受講態度は真面目なのだが、全く周りについていけておらず、完全な芸術特化型。
バンドメンバーの伊地知虹夏からは
「クラスによく居る要領が悪いタイプだ」と評されている。緊張しがちな性質が祟ってかテストも0点まみれだが、
落ち着いて挑めばギリギリ及第点は取れている。
同じ高校に通う喜多郁代は、ひとりが無視やいじめの類を受けているわけではないと明言しつつ、ぼっち気質ゆえに自ら孤独へとひた走る彼女にどう接していいか分からないためにクラスメイトも声をかけられないのでは、と分析している。文化祭ダイブ事件を経ても周囲との距離感が劇的に変わるようなことはなかった様子。
人間や大きな音が苦手な一方で、幽霊に対しては親近感すら覚えており(暗闇に隠れる、うめき声しか発せない、基本的に音でしか存在を主張できないなど)、お化け屋敷や肝試しなどは平気な模様。ただし、ジェットコースターやコーヒーカップなどの遊具は苦手。
自宅では押入れの中に部屋を作り上げており、ギタリストとしての自身の多くをその中に集約させている。狭くて暗い場所に安心感を覚える性質で、精神安定のために狭所に入りたがる習性を持つ。
青春コンプレックスを拗(こじ)らせているため、青春時代の鬱憤を叩きつけるタイプのバンドを好み、デスメタルも守備範囲。眩しさや爽やかさには全く共感できず、ロックは「負け犬」が歌ってこそと考えている。
ギター練習に励む一方で、話しかけてもらおうとあの手この手で“音楽知ってるアピール”を続けたものの、結局友達0人で中学生活を終えたという悲しい過去がある。
自ら刻んでしまった黒歴史に苛(さいな)まれるあまり、地元の横浜(※1)から自分を知っている人間がいないであろう下北沢の高校を選び、片道2時間かかる電車通学をしている。
※1:アニメでは「横浜市立西凛中学校」という校名が出ており、江ノ島旅行からの帰りでは藤沢で乗り換えると言っていること、また原作10話(アニメ6話)では「地元」として金沢八景駅近辺が描写されており、横浜市の金沢区近辺が実家と思われる。
バンド参加の経緯
中学1年生のときにニュースで人気バンドのメンバーの陰キャエピソードを聞き、「バンドなら私みたいな暗い人間でも輝ける」と思い立ち、父からギターを借りてこつこつと練習に励むようになる。
人前で演奏できるレベルに成長するべく毎日6時間の練習で力をつけ、父の勧めで動画投稿サイトでの活動を始める。
一方で、現実の人間関係には積極的になれず、休み時間には図書室にこもるありさまで、友達の一人もできないままにバンド結成も文化祭ライブも叶わず中学を卒業した。
「高校生になったら絶対バンドやるんだ」と決意を新たにするも、学校にギターを持ち込んだり、バンドグッズをゴテゴテと身に付けて怖がられたりとスベり気味の努力も徒労に終わり、高校入学から1ヶ月が過ぎてしまう。
ギターを背負ったまま放課後の下北沢で失意に暮れているところを、欠けたバンドメンバーを探していた虹夏に発見され、臨時のサポートメンバーとしての協力を請われたことで、ライブハウス「STARRY」で初めてバンドとして演奏する機会が巡ってくる。
緊張と恐怖を紛らわせようとダンボールを被り、ソロで鍛え過ぎたために下手なセッションをさらすという波乱の幕開けとなったものの、バンド活動に強い意欲を見せる虹夏やリョウに迎えられ、ひとりの人生は変わっていく。
チケットノルマを賄うために断り損ねたバイトに四苦八苦し、ボーカルギターとして“再加入”した郁代と師弟関係を結び、作詞活動を通じてリョウと仲を深めつつご飯代をたかられながら、
やがて自分のためにやっていた音楽を
「仲間とともに輝く」ためのものとして昇華させていく。
バンド活動
動機については本人も不純さを自覚しているものの、承認欲求と上述した真面目さがギターの上達にぶつけられた結果、地道かつ着実な成長を続けている。ボトルネック奏法(スライドギター)、歯ギター、背面弾きギターといった応用スキルも習得しつつ、それらを本番中に実践するだけの思い切りの良さもバンド活動の中で育んでいる。
愛機はギブソン社のレスポール・カスタムで色は黒。言わずと知れたブラック・ビューティーであり、ピックガードにはギブソンのロゴシールが貼ったままになっている。
2巻にて演奏中に破損したことを契機に、自分で新しいギター(YAMAHA PACIFICA611)を購入した。
本人は髪色・服装ともピンク統一なのだが、ギターは一貫して黒。その高級感と厳かな存在感は、どこか普段の彼女とは違った印象を感じさせる。
ギタリストとしての腕前はすでにプロでも通用するレベルと評されているものの、いざライブとなると人前で演奏する度胸に乏しく、周りを見る余裕もないため、結果一人で突っ走ってしまって十全に実力が発揮できないという難点がある。
結束バンドでは楽曲の作詞も担当。当初は売れ線を意識するあまり、自身の価値観から外れた空虚な言葉を羅列するばかりで迷走気味だったが、相談を持ち掛けた山田リョウの音楽観に触れたことでネガティブ全開な作風に振り切るようになった。リョウからも「刺さる人には刺さる」と高評価を受け、後には音楽ライターから「高校生らしからぬ深みのある楽曲」と評されるなど、バンドの魅力を担う重要なピースとなっている。
アニメ版の制作に際してさまざまなアーティストから結束バンドへと提供された歌詞も「後藤ひとりの作詞」という世界観が通底しており、彼女の人物像に一層の厚みが加わっている。
結束バンド結成後の初ライブでは、台風の襲来で観客が予定の半数以下という状態で、「興味ない」という言葉を浴びせられ、MCでスベり、精彩を欠くメンバーのために奮起したひとりは自らのギター演奏で最悪の状況を打開。
メンバーも続くように勢いを取り戻すことができた。
ギターの高い腕前に加え後述guitarheroとしての実績を持っているため、物語開始前の時点で他メンバーに比べ実力が飛び抜けており、今後更にひとりが伸びれば他のメンバーがひとりの実力に追いついていけなくなるという点が懸念されている。
また自身のネガティブさと学力の低さにより、結束バンドとしての活動の中で「大学進学は諦め音楽で食べていく」という将来設計図が他メンバーに比べ固まっている。
一応虹夏には「頑張って勉強すれば大学にも行ける」「人生の夏休み」と言われる大学進学を勧められてはいた。
(本人の承認欲求の高さからバンドマン大学生にも興味は示していた)
guitarhero
ひとりが動画投稿サイトでの活動に用いているハンドルネームで、(原作5巻時点で)10万人近い登録者を抱える凄腕の女子高生ギタリストとしてカリスマ的な人気を集めている。
動画撮影は首から上が見切れるアングルで行なっており、ひとりがギターヒーローであることを知る者はほとんどいない。「コピーバンドに加入した際にも即対応できるように」と実益も兼ねて人気バンドの楽曲を習得しまくっているため、動画は副産物とも言える。
ひとりの自尊心を満たすとともに、承認欲求が肥大化していった原因にもなっており、「バスケ部エースの彼氏持ち」や「ラインの友達数は1000人超え」といった現実のひとりからはかけ離れた設定が付け加えられている。
とはいえ、動画撮影はいつも冴えないジャージ姿かつ代わり映えのしない自室でやっているため、各種設定が登録者に信じられているかは不明(虹夏はギターヒーローがひとりだと気づく前から疑っていた)。
アカウントは家族共用のものを使っているため、アカウントを用意した父には虚言の数々が筒抜けになっており、ひとりも後に気づくことになる。バンドメンバーに正体がバレて以降は流石に虚言が減り、動画投稿コメントも質素なものになっている。
ちなみに、2019年からTwitterでもguitarhero名義のアカウントで動画を投稿している。
「ぼっちちゃん」たる所以
バンドメンバー(というかリョウ)につけられたあだ名はぼっち。半ば冗談でつけられたものだが、あだ名で呼ばれること自体が初めてなので本人は気に入っている。
孤独にギターと向き合ってきたためにセッションの経験は皆無で、悲願だったはずのバンドでは一人で突っ走り音を合わせられずにド下手になるという事実にショックを受けている。
ネガティブで自己評価も低く、たびたび自分の将来を悲観するかと思えば、褒められるとすぐさま増長してしまう。
また、自分のセンスに対してだけは絶対の自信を持っており、自分の美的センスや笑いのセンスを他人に否定されたり、すべったりしたとしても、決して懲りないし諦めない。
学校では同級生とも関われず、空気扱いが続いている反動もあってか、脳内ではしばしば音楽で大成する自身の姿を夢想し、硬派なミュージシャンを気取るかと思えば、目先の承認欲求を満たそうと衝動的に動いてしまい、何かしらやらかすという悪循環が続いている。
何だかんだで努力家な側面が実際に「ギターヒーロー」として“数字”に表れているという背景が精神的な支柱のひとつになっている節はあるのだが、そもそも対人経験値が足りていない。
それゆえに、人と接する際には不安と焦燥で落ち着いた行動をとれず、何かの拍子に奇抜な言動に走って周囲を困惑させては、ページの厚さを増すばかりの黒歴史に落ち込む日々を送っている。
家族以外とまともにしゃべる機会がほとんどないため円滑なコミュニケーションを苦手としており、しゃべり始めに「あっ」とつけてしまったりする。頼みごとをされると怖くて断れず、流された先でさらなる脅威にさらされ、無力感に打ちひしがれたり、時にはパンクすることも。
妄想癖もひどく、ぶつぶつ独り言を喋りながら一人百面相をしたり、勝手に青春コンプレックスを発動して瀕死になる場面も多々。バンドメンバーに面白がられていた奇行も日常と化している。
人一倍強い自己顕示欲を表立って主張することができないため、基本的に受け身。そのため周囲からは挙動不審と捉えられることが多い。
総じて、きらら作品の主人公とは思えない陰キャっぷりを発揮しまくっている……のだが、あらゆる雑念を取り払った先には音楽に対する確たる情熱や、自身を認めてくれる相手に報いたいという思いがあり、そうした局面で垣間見える「ヒーロー」の片鱗はバンドメンバーや自分自身を刺激し成長させていくことになる。
このように良くも悪くも陰キャや奇行が目立つぼっちではあるが、それ以外の面では心優しい性格の持ち主。
自身の事だと暴走しがちだが、逃げ出した事に罪悪感を感じる喜多のフォローや練習に付き合うなど面倒見も良く、人の気持ちを察する能力も高いなどそういう面では主人公らしいと言える。
アニメでも、4話のメンバー揃ってのミーティング時には「虹夏ちゃんが練習を頑張ってる喜多さんの息抜きのために今回の企画をしたのではないか?」と推察する、8話のライブ打ち上げ時には星歌が喜多の名前を可愛いと言った際には頷く純粋な一面、虹夏がいないことに気づき探しに行くなどこうした面は強調されている。
極度の根暗の拗らせ人間ではあるにもかかわらず、自分は責めるが他人を責めたり悪口を言わず妬まない、社会を怖がるものの憎まないなどこの手のキャラにありがちな要素が存在しないなどその優しさがうかがえる。
こうした一面から共感するファンも多く、後藤ひとりというキャラの魅力の一つになっている。
迷言・迷行動
迷言
- 「現実が辛くても大丈夫! ネットには私に反応してくれる人がたくさんいるもん… ネットの世界の人達は私と同じで暗い人ばっかだし!」
- 「いいいいイキってすみません…」
- 「今日は人と話しすぎて疲れたので帰ります…」
- 「絶対いやだ! 働きたくない! 怖い! 社会が怖い!!」
- 「憂鬱な月曜日が始まった」
- 「青春コンプレックス発動…」
- 「肝臓売りに行かなきゃ…」
- 「冗談でもそんな事いっちゃだめだよ 人の痛みがわかる子になりなさい…」
迷行動
- もとより致命的なレベルで拗らせているコミュ障ゆえにリアクションによる顔面崩壊は日常茶飯事。酷いときには全身ごと崩壊する
- まんがタイムきららMAX2023年2月号の付録が顔面崩壊をネタにした『ぼっちちゃん福笑いセット』となっており、まさに「歩く福笑い」となってしまった
- きらら展の作者直筆コーナーでも顔面崩壊をしており、他作品のキャラに心配される
- 「顔がやべぇ……」 「大丈夫でしょうか…」 「うちのぼっちちゃんがすみません…(心配されている)」
- 押入れに閉じこもりギター練習
- 観客の視線を遮るために空きダンボールに入ったままライブ
- バイトをするのが嫌で、母親が貯金してくれている自分の結婚費用を「どうせ使わないから」とチケットノルマ代として差し出す
- イマジナリーフレンドに褒めちぎらせる
- 妄想で謎の刑罰を作り自分に死刑を科す
- 氷風呂に入り風邪を引こうとして時間差で体調を崩す
- ゴミ置き場で昼食
- ギターに関してあまりに無知な郁代に夜○月のような表情で驚愕する(アニメではセリフのみ)
- ツチノコ化
- バンドメンバーで撮ったアーティスト写真をコピーし部屋一面に張って家族やメンバーをドン引きさせる
- 山崎○コのような作詞
- 母親に幽霊に取り憑かれたと思われ盛り塩を盛られる
- 精一杯の服従心を表現しようとして仰向けになって寝転がる
- 唐突な死亡と蘇生
- 遊び半分で前髪を弄られた瞬間、顔を晒されたショックで萎縮して卒倒。その直後、近くにいた虹夏や郁代までひとりのネガティブオーラに触れて倒れてしまう。
- アニメでは文字通り灰になってしまい、その胞子らしき物体が部屋に充満した結果二人が汚染された空気に苦しんで倒れ、ひとりのようなネガティブになってしまうという具体的な描写になっている。
ちなみにその影響なのか、その後二人ともひとりの思考をほぼ完璧に読めるようになっている
- 顔面崩壊した顔をやすりで直されるも『学園ハ○サム』のような仕上がりになる
- 『あしたの○ョー』みたいな燃え尽き方をする
- 夏休みに誰からも遊びに誘われなかったショックと夏休みが終わってしまう恐怖で情緒不安定になり、鬱々とした様子でセミの墓を作りまくる。しまいにはどこから持ち出したのか卒塔婆まで立てる始末
- 江ノ島で鳶の大群に襲われ、いつの間にか地面が陥没するほどのダメージを受け倒れる。アニメ版の描写はより元ネタに近くなった芸細ぶりである
- のちにもう一回受ける事になるとは誰が予想できただろうか…
- ナチュラルにナメクジ扱いされる
- 路上ライブの緊張で液状化しトランクに詰められる
- 飲まず食わずで編曲に取り組んだ結果即身仏になる
- 承認欲求モンスター
etc
きららファンタジア
2022年「ぼっち・ざ・ろっく!」参戦イベント「ぼっち・ざ・路上ライブツアー」にて実装(★5・ナイト(月属性))。
自分のクラススキルで自身に、1回だけダメージ軽減のバリアを張る(そのうちの一つは大きく軽減する代わりに「こりつ」(他のキャラとの交代が不可能になるバッドステータス)を付与する)、とっておきでは自身に3回だけダメージ無効のバリアを張る…とバリアに特化したスキル構成である。
その分、専用ぶき(自身の狙われ率大アップ+自身のHPを小回復)や汎用ぶきでしか狙われ率を上げられない難儀な一面も持つ。
2022年11月7日、『きららファンタジア』サービス終了前の復刻イベント「リアリストたちの未来」開催に伴い、「★5コールチケット」で指定して召喚可能になった。
余談
2月21日の誕生花はギョリュウバイ。
花言葉は《人見知り》である。
『きららファンタジア』の2022年正月イベントでは、クリエメイトたちが正月にちなんだことを行い、お正月中止の危機を回避する…と言う内容だった。
もしひとりがその時に居たら…担当した「正月にちなんだ事」は言うまでもなかっただろう…
アニメ化に際しておこなわれたオーディションでは、条件として「※本質的な“陰”ができる方でお願いします」とあったとのこと。
青山吉能は、それを知ったうえで「このキャラができるのは自分しかいない」と確信しオーディションに臨み、原作のはまじあきから「受かる気ないのかな」と思わせるほどの可愛らしさとはかけ離れた演技で、見事その座を勝ち取ったという。(TVアニメ公式ガイドブック、28ページ、100ページ)
そしてアニメ放送に至ると、制作スタッフの狂気との相乗効果でファンの期待を超えた「ぼっち劇場」をやり遂げ、自身の当たり役とした。特に郁代のSNSの写真投稿欄を見た際に上げた音割れしまくりな悲鳴は、機械加工なしという常人離れした業だったことが判明している。(ちなみにこの後のシーンがあの有名な承認欲求モンスターである)
原作の初期は裸や下着姿になったりパンチラしていたりと、言ってしまえばお色気担当なキャラクターだった。
これらの描写はアニメに於いて軒並みカットされ、2話に於いても胸が見えていない構図になっている。
しかしその一方で11話では(リョウの想像内とはいえ)水着姿が描かれた時には割と盛られていた。
舞台版俳優の守乃まもはギターテクニックは上級者であるが、彼女自身が素で人見知りかつ陰キャである為まんま後藤ひとりとして完璧に演じている。
- ギターピック化
『まんがタイムきららMAX』2023年10月号の特別付録として「山田が修復にミスったぼっちちゃん」オリジナルギターピックが紹介されている。作者・はまじあきが描き下ろしたという“若干面長”なひとりフェイスをティアドロップ型のピックに仕立てた正気を疑うアイテムで、描いた本人も「ギターの練習を頑張るほどぼっちちゃんが元の姿を取り戻していく。」と用途を解説している。彼女の顎を犠牲に、新たなギターヒーローが現れるかもしれない……。
- 初期案
初期設定のひとりは「ちょっと恥ずかしがり屋」程度の明るく可愛い女の子であり、もはや今とは全くの別人。担当者に「もっとガチにしましょ」と言われた結果今に至ったらしい。因みに虹夏とリョウからは「なにこの漫画上手く行きすぎ」「こうはならん」と酷評だった。
関連イラスト
ジャージ姿
ライブTシャツ姿
メイド服(秀華高校文化祭)
ちなみに他のクラスメイトのメイド服とはデザインが若干異なる
関連動画
『ぼっち・ざ・ろっく!』キャラクターPV / 後藤ひとりVer【10.8 ON AIR】
関連タグ
ぼっち・ざ・ろっく! ぼっち・ざ・ろっく!(アニメ) まんがタイムきららMAX
陰キャラ ギタリスト ピンク髪 隠れ巨乳 ジャージの女の子 ピンクジャージ ギターヒーロー
後藤正文:名字、誕生日、担当楽曲の元ネタである実在の人物。またひとりの地元と思しき横浜市金沢区は、彼の所属するバンドであり結束バンドの元ネタである「ASIAN KUNG-FU GENERATION」が結成された地である。
原作8話(アニメ4話)内ではひとりのサイン案の中に「ごっち」が書かれているなど、彼の愛称である「ゴッチ」を意識したと思われるネタも描かれており、原作7巻では「ごっち」と呼ばれるシーンも存在する。
萌田薫子:かおす先生。現役女子高生なのにそれを微塵も感じさせないコミュ症ピンク髪主人公(ピンク髪についてははまじあき先生が「かおすの影響かも」と公言している)。でも方や未熟ながらも連載を持つ漫画家であり、方や動画投稿サイトで高評価されている投稿者と、両者とも才能の萌芽を感じさせ、いざという時にすさまじい根性を発揮する。