「お母さんもいたら気まずくないでしょ〜!」
「後藤美智代16歳で〜す!」
CV.末柄里恵
概要
『ぼっち・ざ・ろっく!』の登場人物。主人公・後藤ひとりとその妹・後藤ふたりの母親。
きらら作品の母親キャラのご多分に漏れず、二人の娘がいるとは思えないくらい若々しい美人。
夫である後藤直樹が、髪に隠れて顔が見えない演出となっているのとは対照的である。
アニメ版では直樹も積極的に家事を手伝う様子が足されており、夫婦仲は良好の模様。
特にアニメ第7話『君の家まで』では、娘のバンド仲間がライブ用Tシャツデザイン相談のために家を訪れた際に家族を挙げて歓待するなど、その家庭円満ぶりが強調されていた。
とはいえ二人の過去も順風満帆ばかりではなく、結婚前には売れないバンドマンだった直樹に対して、「就職しなければ別れる」と迫ったりといった波乱も。
孤立気味な娘を心配しており、ひとりのためにかわいい服を買ってくることもあるが、当の本人は「好みじゃない」と着ようとしない。長女・ひとりの事を十分に理解しているとは言えないかもしれないが、親子関係なんてのは多くのご家庭においてもそんなものでもあろう。
バンド活動も応援しているが、ひとりが歌詞作りに詰まって自室で陽キャのパリピになりきるという奇行に走ったことに対し、病院でのカウンセリングではなく知人の霊媒師を勧めてくるなどズレたところも。
未アニメ化部分では、制服を着て現役女子高生を装いながら(高校の制服を着るのは21年ぶりとのこと)道行く高校生にバンドを布教するなど、妙な行動力を持つ(なお、この奇行に走った際には流石のひとりも激怒していた)。この辺りは娘にも受け継がれている気質かもしれない。
総じて「良き母親であろうとしているが、同時にちょっと変な人」……というのが読者からの人物評だったが、後の出来事でその評価は「変人」から「狂人」へと大きく跳ね上がる。
なんと家への来客である廣井きくりを、園児服姿で迎えた挙句こう名乗ったのだ。
「後藤家に新しい家族が増えました! 後藤さんにんでーす!」「ひとりおねえちゃん〜!」
「ひゃ…えっ?あっ…うそっ…」
それまでぼざろのやべーやつランキング1位だったきくりがシラフに戻る程の衝撃にして、その順位が交代した瞬間であった(後、何故かにんじん嫌いも公言している)。
娘に「ひとり、ふたり」という名付けている時点で、変人というのは読者間でも共通認識であったが、この一件で「もし三女が生まれたらやっぱさんにんなんだな……」と皆が思い知らされたのであった。また、一部では「せめて「後藤みにん(三人)」にしてあげて」「いや、後藤へちり(ひ→ふ→へ、と→た→ち)だろ」等の声も見られた。