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デスメタル

ですめたる

ヘヴィメタルのジャンルの一種。スラッシュメタルの過激さをさらに強めたもの。
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――ここは楽園ではない……死に場所だ!!――

※画像はイメージです。


概要編集

ぼっち・ざ・ろっくの8話すごく良かったですね…!

現在は特定の傾向を持つヘヴィメタルのサブジャンルとして定着している。

おおむね共通している特徴として

  • いわゆる「デスヴォイス」、スクリームやグロウルの使用。音程を意識せず、野太いうなり声や絶叫のように歌う。
  • よりおどろおどろしい音程のギターリフやソロ。
  • 死、地獄、殺人、反宗教的な題材を扱った歌詞。(※ただし他のヘヴィメタルにも似た傾向があるように、社会批判や反戦などのシリアスなメッセージを(多少過激な言い方にはなるにしろ)訴えるものもある)
  • テンポが速く尚且つテンポチェンジも頻繁にある、ハイスピードで複雑な曲構成。

等が見受けられる。文字で説明するより聴いた方が早いと思うので、YouTubeSpotifyでdeath metalと検索して適当に聴いてもらえればとりあえずピンとくる…かも。


元々はデスというスラッシュメタルバンドの「アグレッシブでよりエクストリームスラッシュメタル」と形容される音楽性、並びにその系譜にあるバンドを指す言葉であった(※Wikipedia当該項目より)。近しいジャンルにグラインドコアがあるが、こちらはどちらかといえばハードコア・パンクの要素が色濃い。

サブジャンル編集

ヘヴィメタル自体に多種多様なサブジャンルがある様に、デスメタルの中にもさらにさらに多様なスタイルやジャンルが存在している。

カッコ内は主に使われている略称。

メロディックデスメタル(メロデス)編集

Arch Enemy

その名の通りデスメタルのスタイルに美麗なメロディが組み合わさったもの。

カーカスの4thアルバム「ハートワーク」がその源流といわれている。

代表的なバンドは、上述のカーカスの元メンバーであるマイケル・アモットが率い、女性ボーカリストを擁して活動するアーチ・エネミー。上に掲載の画像はそのファンアート。

また、インソムニウム等の北欧圏のバンドはより抒情的で一味違った音楽性のメロデスが多いことでも知られる。

過激で力強く尚且つキャッチーなメロデスの音楽性は、のちに2000年代以降のメタルコアスクリーモ等のシーンにも大きな影響を与えている。

テクニカルデスメタル(テクデス)編集

パリオリンピックの開会式を観てドン引きのマリーアントワネット

より複雑な曲展開や変拍子などの凝った音楽性に重きを置いた志向のデスメタルを指す。

このサブジャンルで最も有名なバンドにフランスのゴジラ(※1)があり、なんと2024年パリオリンピックの開会式にてパフォーマンスをした事もある。その内容も大きな反響を呼んだ。

※1 名前の由来はそのまま日本の怪獣映画・登場怪獣の「ゴジラ」。

デスコア編集

Oliver Sykes

こちらはデスメタル直系ではなく、メタルコアにデスメタルの成分を持ち込んだもの。

2000年代中盤ごろからスーサイド・サイレンスホワイトチャペル等のバンドが人気を博し、現在まで根強い人気を得ている。

今や英国が誇る世界的なロックバンドへと成長したブリング・ミー・ザ・ホライズンも、初期はデスコアを演奏していた。

ブルータルデスメタル(ブルデス)編集

ただでさえ過激なデスメタルをさらにさらに過激にしたもの。

ボーカルもデスヴォイスをさらに凶悪にしたガテラルボイスという、もはや人の声なのかどうかもわからない非常に下劣なうめき声を使用するバンドが多い。下水道ゲロカエルの鳴き声とも形容される。軽い気持ちでは聴かない方がいいかも。

ゴアグラインド編集

ゴアグラインドと女子高生の漫画のイラスト

検索してはいけない言葉の常連。

主に殺〇、死〇、拷〇を猟奇的に表現した歌詞を下水道ヴォーカルで歌うことや、ホラー映画の1場面をサンプリングとして使用するのも大きな特徴である。ブルデスと同じく初心者には決しておすすめしない。

ほかにもセッ〇ス・スカ〇ロをテーマにしたポルノグラインドがある。過激ヒップホップと並ぶ、世界で最も下品な音楽だろう。


これらのエクストリーム音楽に満足できないマニア達の行きつく先がゴアノイズ(Gorenoise)だ。もはやデスメタルかと疑う領域になるが、未知の冒険に踏み込みたいファンは是非試聴してもらいたい。アングラ音楽の深淵を垣間見るだろう。


主なバンド編集

詳細はWikipedia記事内の一覧も参照。

…ほか

デスメタルあるある&あるあ…ねーよw話編集

そんなデスメタルであるが、そのある意味「わかりやすい過激さ・えげつなさ」ゆえに、色々と偏見やステレオタイプな見られ方をされがちな傾向、また、ジャンル特有の「あるある話」がもともとのヘヴィメタル以上にある。

ロケットニュース24の特集記事を参照しながら一部をご紹介すると…


ZAZ'GOGOOGNGM Second Seasonラプラス・ダークネス

  • バンドのロゴは極めて複雑な描き方であり、基本的に読めない。激しく変形していたり、ぎゅうぎゅう詰めで描かれているロゴが多く、もともとのバンド名をどう読むのかもわからないバンドもある。最近では何故かそういったロゴのスタイルがいわゆる「地雷系」ファッションに取り入れられ、kawaiiとされているところも。
  • 歌詞で「人を殺してやる」とか「世界を滅ぼす」とか「死にたい」とか「教会を燃やしてやる」とかいった過激なことを歌っているが、あくまで歌詞だけであり本当にそんな事は思っていない。
  • デスメタルの人気がないのは憂いているが、かといってJ-POP並みに人気になるとそれもそれでちょっと困る

…等々、枚挙に暇がない。


漫画「デトロイト・メタル・シティ」の存在編集

デトロイトメタルシティ

本ジャンルを扱ったとされる漫画作品の代表格として「デトロイト・メタル・シティ」、そして登場バンド"DMC (Detroit Metal City)"の文字通りの顔、クラウザーさんがおなじみである。

SATSUGAIせよ!!


…と言いたいところなのだが、実を言うとこの漫画で描かれている「デスメタル」の概念についてはわりと本来のデスメタルとはかけ離れたところが多い。

とりわけ容姿面での乖離は大きく、クラウザーさんの恐るべきご尊顔を作り上げているコープスペイントについては、デスメタルではなく別ジャンルのブラックメタル※2によくあるもの。また、お召しになっている重厚な装備の数々についても、実際のデスメタルバンドにそういう恰好をするバンドはほぼいない。

実際のデスメタルバンドの恰好と言えば、大体が推しバンドのTシャツに黒か濃色のジーパンやチノパン等という、普段着そのもののラフな格好である。

※2 ちなみに劇中には「ジャック・イル・ダーク」という正真正銘のブラックメタルバンドが登場し、かなり重要な役割を果たしていく。


このような容姿面や、作中での性的な言葉の絶叫パフォーマンスなどの、ギャグとはいえども実像から乖離した描写や、作者がそれほどHR/HMを聴いていない事もあって、BURRN!誌読者などの本格的なメタルファンからは「メタルに対する冒涜だ」と非難されたこともある。

その一方であくまでも漫画の"ネタ"であるという事、まことしやかな噂で囁かれているクラウザーさんの世を忍ぶ仮の姿とされる者とのギャップや葛藤にこそ物語の本分がある…等の事を十分理解したうえで本作を楽しんでいるメタルファンも存在している。

過度な批判や擁護は双方ともに慎み、仲良く苛烈にSATSUGAIし合うべきであろう、と筆者は提案しておく。


関連イラスト・作品編集

実在のバンドのメンバーを描いたもののほか、ジャケットイラストに提供した作品を投稿するpixivユーザーもいるが、ジャケットは総じてグロテスクなものや過激な題材のものが頻出する傾向にあるため、閲覧の際はご注意頂きたい。


祝CANNIBAL CORPSE来日ハートワークセンシティブな作品Children of Bocchi

関連タグ編集

ロック メタル HR/HM ヘヴィメタル

関連することもある人物編集

クラウザーさん 星輝子 山中さわ子

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