概要
「HR/HM」は、音楽ジャンルで「ハードロック・ヘヴィメタル」を指す表現である。
「HM/HR」と表記される場合もある。
この2ジャンルはサウンドの上でも密接に関わっており、境界をはっきり定めることは難しい。
諸説あるがロックンロールをハード路線に振ったものや鋼鉄のような力強いサウンドなどと評される。それよりも更に音の重さに比重をおいたものや低い音設定のギターサウンドをヘヴィと評したことなどがある。
また、激しいジャンル同士の繋がりゆえかパンクロックやその発展形のハードコアパンクとも相互に影響を与え合う関係となっており、例えば下記のスラッシュメタルなどは従来のヘヴィメタルにハードコアパンクの要素を取り入れて発展していった経緯(メタルコア)がある。
まぁ、もっともの違いはギター設定を低音構成やディストーションをかけたもの、コード構成がパワーコード(悪魔的な音構成とも呼ばれる)主体である。
ロックンロールよりも重く暗い印象を与えるギターサウンドや高度な技術を要する演奏法の確立。
ドラムの低音部強調によるツーバスやツーペダル、フロアタムの増加
音の重さやパワーストロークのドラマー採用
極端に速さを重きに置いた曲構成などである。
ファンアート、等とも称されるが、バンドアーティストの似顔絵やメンバーを主人公とした漫画、曲からイメージしたイラストなどに主につけられるタグ。
音の響きの格好良さからか、日本では漫画などでバンド名やメンバー名が使われる事もある。
例としてバスタード、ジョジョの奇妙な冒険、ファイナルファイト(敵キャラ名)など。
また様々な細かいジャンル分けがされているが、その定義は明白でない場合も多い。
ヘヴィメタルのサブジャンル(一部)
従来のヘヴィメタルよりもメロディを重視したもの。
サブジャンルの中でも日本人の感性との親和性が高いせいか、国内では人気が高い。
シンフォニックメタルやメロディックパワーメタルの曲展開を、極端なまでに「やりすぎ」「大袈裟」にしたモノと解釈すれば間違いない。
上述の通り、ヘヴィメタルにハードコアパンクの極端な速さと激しさを取りいれたもの。
スラッシュメタルから派生した。概ねスラッシュをより重くし、デス(死)の名に則ったおどろおどろしい雰囲気を重視するようになったもの。
スラッシュよりさらに速い場合もあれば、反対に極端に遅い場合もある。
デスメタルから派生…というより、デスメタルへのカウンターのような形で発生したもの。
激しさはデスメタルにも匹敵するが、デスメタルよりは音的な「重さ」を重視せず、あえてチープなサウンドを使いアングラ感を演出するなどの特徴がある。
両者を折衷したブラッケンドデスメタル(ウォーメタル)も存在しているが実はそちらの方がスタイルとしては古株であり2010年代以降はリバイバルが増えている。
ニュー・ウェイブ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル。
こちらはサブジャンルというより、80年代初頭の英国でのヘヴィメタル黎明期のムーブメントを指す。
が、その当時の英国のバンドによく見られた独特の叙情的な雰囲気を言葉で表現する場合に、便宜的にジャンル名として使われるケースがある。
主なバンド
洋楽
日本のバンド
余談
実はポケモンにもハードロック/ヘヴィメタルという特性が存在する。もちろん音楽は一切関係ないものの明らかに確信犯であろう。
…と思ったら、ORASで本当に音楽のハードロックを体現したようなハードロック・ピカチュウなるものが登場してしまった。ちなみに最高にロックな見た目をしているが性別は♀のみである。
またNARUTOではハードロックが名前の由来になっているロック・リーというキャラが登場(しかし音楽要素は皆無である)し、後日談で生まれた息子の名前がヘヴィメタルが元ネタのメタル・リーである。