概要
地雷系とは、地雷のように一見安全に見えるが実は危険が隠れている「踏み込んではいけない」「触れてはいけない」ような物や組織、人のこと。
インターネット上では、人間関係でのトラブルメーカー、特に恋愛で関わると面倒なことになるような「地雷女」と呼ばれる女性のことを指すが、2019年代以降はそのような女性がよく着ている、あるいはそのような女性を想起させるようなデザインの、病み系ファッションにおける一つのジャンルを指す場合が多い。
「地雷女」とは、表向きの容姿や振る舞いは恋愛対象として魅力的だが、実はメンヘラ(ここでは実際に精神疾患を持っている人というよりは「感情の起伏が激しく精神的に不安定な人」というような意味)や、心に闇を抱えている人、恋愛依存症など、「関わると厄介な相手」のことを指す。
ファッションとしての「地雷系」
2019年頃からは、地雷系女子の「一見すると可愛らしいが闇(あるいは病み)がある」という要素を表現したファッション、メイクを「地雷系」と呼ぶことが増えている。
典型的な例としては、黒(モノトーン)を基調に淡いカラーをポイントで取り入れ、ミニ丈のワンピース・スカート、ショートパンツ、ハートや十字架などのモチーフ、太いベルトやチェーン、ニーハイ、厚底ブーツなど「重い」アイテム、レースやリボンなど装飾の多いスタイルが挙げられる。
地雷系の中でもある程度ジャンルが分かれており、例としてガーリーで甘めなテイストの「王道系」・「ぴえん系」、病みかわいい、ダークなモチーフの多い「病み系」・「闇落ち」、ジャージ(トラックスーツ)にスニーカーなどの「サブカル地雷」などがある。
これらは「メンヘラ」が多いとされるドルオタ、「ぴえん系」と呼ばれる歌舞伎町界隈(トー横界隈。ホスト通いの女性、また本人がナイトワークをしていることも多い)などでよく見られる服装でもある。
漫画「明日、私は誰かのカノジョ」の登場人物ゆあてゃの影響で地雷系を好むものが増えたといわれている。
地雷系女子について執筆されている書籍「ぴえんという病」には 、病んでいる人達同士のコミュニティに入るなど副次的に何かを得るために、病んでいなくても病んでいる様子を演出するファッションメンヘラ的要素がある人も多いと記載されていた。
「量産型女子」「量産型ヲタク」と呼ばれる(主にアイドルオタクの)女子に共通する「推しメンの気を引くための装飾」が取り入れられた「量産型」とは構成要素が近いため、対義語として用いられることも多い。
また、天使界隈(水色界隈)とも部分的に重なっており、こちらも対義語として用いられる場合がある。
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