概要
搭載された振動センサーにより移動目標を探知し、射程内の対象に向けて子弾を打ち出し排除する地雷。
Textron社とアメリカ陸軍TACOM-ARDECピカティニーセンターの共同開発。
忘れられた地雷による不必要な被害を防ぐため、遠隔から活性・不活性の操作が可能な地雷として開発された。
二種類の空中炸裂式の子弾が搭載されており、対装甲目標には自己鍛造弾頭によるトップアタックを、対人には指向性空中炸裂散弾を使用する。
複数を設置した場合は個々の地雷同士のリンクが可能であり、一つのIMS地雷に感知されれば複数のシステムが作動し、目標の重複をすることなく効率よく作動するようになっている。
更にクレイモアなど既存の兵器を接続し、IMS地雷の一部として作動させることも可能。
再使用のために必要な作業はそれぞれの子弾が格納されているキャニスターとバッテリーを交換するだけで済み、心臓部となるユニットはそのまま継続して使用する事が出来る。
どのIMS地雷が感知し、作動したかを監視する必要があり、友軍が通過する際や、整備・点検・補充・除去の際には不活性化する必要がある為、完全なスタンドアロンではなく兵士の端末により監視される。
また、除去されずに一定期間経過すると、電池切れにより不活性化する為、放置された地雷による被害が生じることはない。
現在はXM1100 Scorpionとしてアメリカ陸軍で試験中。
対人特化モデルとしてXM7 SPiderが開発されている。
振動センサーを廃してトリップワイヤー式に変更、キャニスターも対人用のみとなっている。
トリップワイヤーは6方向に延ばされるが、設置時に手動で延ばす以外に、地雷本体から射出することで自動設置することもできる。
トリップワイヤーを踏んだり、引っ張ったりで感知しても即座に作動することは無く、後方で監視する人員の端末へと感知した事を電波で報告、監視員が確認後に操作する事によりキャニスター内の対人榴弾が投射される。
クレイモアを接続した場合も遠隔操作で起爆を行う。
このことにより無関係な民間人や友軍、動物等に被害が生じる事はないとされている。