概要
メディア媒体で発信されるファッショントレンドに乗り遅れないよう着飾るものの、周囲と似たり寄ったりの服装やメイクを装っている女子を指す。2010年代にSNSが隆盛しはじめた時期から使われるようになった。
ミーハーな感性を持っており、インスタグラマーや美容系YouTuberが売り込む商品の主要購入層となっている。
同調圧力の強い東アジア圏で世の流れに身を任せるミレミアム世代以降の女子に多いのが特徴で、軸のない自身にコンプレックスを抱いている傾向が強い。自らの趣味に没頭して、ガス抜きするオタク層とは別の方向でストレス発散している存在といえる。
特徴
ファッション
ファッション雑誌やインスタグラマーの影響をモロに受けがち。ファッションデザイナーが流行らせたい服装、広告代理店がスポンサーから依頼されたメイクトレンドに踊らされる。ただ、消費者側である女子からブームメントが生まれて、企業側がそれを追う場合もある。
- 白肌、つぶらな瞳、血色よいチーク、太い眉
- ふんわりしたライトブラウンヘアー
- ファストファッション系の低廉な流行りの服
などが挙げられる。
オーダーメイドを好まず、男子受けも狙えるフェミニンな服装を好んでいる。
趣味
既存メディア(特にテレビの情報バラエティ)から発信されるファッション、エンタメ、グルメ情報を鵜吞みにする。社会に対する見識が成熟しきっていない側面を商機と捉え、電通などの広告代理店を経由して宣伝費を投下する企業の"いい"客層となっている。
特に、ディズニー、ジャニーズ事務所など80年代よりテレビ局と関係を築き、刷り込みイメージ戦略を推進してきたコンテンツ企業の情報に感化されやすい。21世紀からのK-POP流入もあり、JYPエンターテインメント系のアイドルを推す女子も少なくない。声優のアイドル化が顕著となってきた2020年代からは、量産型ヲタクという新たな量産型女子のジャンルが生まれている。
文化
清楚かつオシャレな発信地とされる街のカフェや飲食店で女子会を開催したがる。表参道、中目黒あたりがその代表的な街とされる。マイルドヤンキーに近い、(表沙汰は)争いごとなく友情を確かめ合うことを美徳としており、「かわいい」を挨拶として多用する。
SNSの存在は絶対で、普段から情報を仕入れる(人間関係を匂わせる)媒体として活用している。学校や会社の休み時間は特定グループで集団行動する。ハミゴはイヤなのだ。
同年代との付き合いだけでは自尊心が保てなくなるとパパ活をはじめる女子もおり、年端を重ねて港区女子へ進化する場合もある。
「量産型」という言葉への侵蝕
「量産型女子」の意味は少しずつ変化しており、男性アイドルなどへのウケを意識した非日常的ファッションを指す言葉となり「量産型ヲタク」「地雷系」などを総括する言葉として「量産型」が定着。
pixivにおいても、それまでの主流だった(主にフィクションの)量産機を押しのけて「量産型女子ファッションの女性キャラ」のイラストが激増しており、完全にファッション用語として定着している。
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