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量産型

りょうさんがた

量産型は同じ規格・仕様で大量に生産される工業製品のこと。
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定義

この製品は同じ規格仕様にて、量産すなわち大量生産される工業製品のこと。
試作および先行量産、すなわち量産を行いその過程で不具合を確認する過程で既存の欠点量産に不向きな点などを洗い出し、それらをクリアした上で、完成品として出荷に足ると判断されたものが量産型である。

また、量産機同士でも流通後発覚した仕様不具合の解消、部品等の変更、または更なる生産性の向上などを理由として改良する場合が存在する。


余談だが、「少数だけ量産された製品」と呼ばれるものがある。しかし、「量産」とは「大量生産」の略称であるため、こういったものは通常、量産型ではなく少数生産型にあたる。
ただし例外としてこの表現が正しいものもある。もっともわかりやすいものとしては第二次世界大戦末期に開発された兵器群。敗戦国ドイツのTa152や、零戦六四型といった「量産計画は出されたが、本格化する前に終戦を迎えた」というもの。もっとも勝利側の連合国にもそう言った兵器はあり、もっとも抽象的なものがグラマンF8F「ベアキャット」だろう。

  • ベアキャットはドイツのFw190や日本の低翼面荷重戦闘機と戦うために設計された制空戦闘機だったが、ドイツや日本のような自力で一線級の戦闘機をつくれる敵が一時的にいなくなったことと、間もなくジェット戦闘機の時代を迎えたため、空戦能力ではやや劣るが戦闘攻撃機として有用で世代的にもベアキャットより前のヴォートF4U「コルセア」が長くに渡って重用された一方、ベアキャットの量産はキャンセルされ配備された機体も早々のうちに退役した。

フィクションにおける扱い

なおフィクション、特にロボットアニメ等では試作型が主役機を務め、量産型は相当性能が劣化した廉価版として、ひどい時はやられメカとして描かれていることがしばしばである。またロボット系列のみならず、戦闘艦艇といった艦船類も同じように量産型と言えなくもない。銀河英雄伝説では、試作型戦艦といったものも登場しており、主人公が最後まで乗艦している例もある。


実際には

ただし、実在兵器製品においては、量産型が試作型に総合的な性能が劣る事はほぼない

と言うよりフィクションにおける「試作型」は、現実では試作機と言うより「実験機」と言う方が正しいのではないかとの意見がある。

はじめから採用する気の無い機能を試作機に搭載する意味は無い(要は大衆車試作としてラリーカーを造る奴は居ない)と言う事である。実際、フィクションの試作機にはそれまでにない新技術を突っ込み、そして不具合を起こさないと言うありえない例が多数見受けられる。

試作型で発生した使い勝手や信頼性の問題が改善され、性能的にも試作型の弱点が改良されて、はじめて量産型として採用される。言い換えれば、試作型が一切問題無しに動き、量産可能となる方が奇跡であり、そもそも一発で成功出来るぐらいなら試作する必要も無い。

量産機の弱体化

量産型の弱体化、あるいは試作機が強力な理由付けとして「思ったより生産コストがかかったので仕方なく機能を削った」「思ったより操縦が難しかったので、誰にでも扱えるように性能を抑えた」「政治的理由」「特定のパーツが量産できない、あるいは劣化」「技術の雛形としてあえてコスト無視した」「技術者の馬鹿共が好き勝手やりやがった」などがある。後半3つは結局「試作機ではなく実験機」と言う事だが。

政治的理由としては、試作機に文字通り政治的な象徴を持たせており、実際は試作機ではなく、量産を前提としていなかった、当初の想定価格が明らかに高額すぎて購入できないとされモンキーモデルに変更した、試作機があまりにも戦果を上げすぎたために偉い人達が使用者の暴走を恐れた等がある。
後者は「パイロット込みの結果だったので性能下げたらダメダメだった」と言うパターンも存在している。

なお、現実世界の船舶(軍艦など)に限って言えばワンオフに近い生産体制が常であり、同型でも造船所が違えば船体長や総トン数、機関の形式などの仕様が異なるのは当たり前である。煙突の本数すら違っていたり、二番船以降は機能が削られる事例も少なくない(後述のつがる型巡視船がその例。同型はそうやの量産型のはずだがそうやの砕氷機能はなく、また長年にわたって建造が続けられたため初期と後期ではまるで別型の船という有様である)。そういう意味では船舶に真の量産型は存在しないと言えるかもしれない。

フィクションにおける例

機動戦士ガンダム」シリーズ

ザクⅡ
グフ
ドム/リック・ドム
ゲルググ
先行量産型ボール
先行量産型ジム
ジム
量産型ガンタンク
量産型ガンキャノン
ハイザック
マラサイ
バーザム
量産型キュベレイ
ジェガン
ギラ・ドーガ
ガンイージ
ジン
ザクウォーリア/ザクファントム
ユニオンフラッグ
AEUイナクト
ティエレン
ジェノアス
アデル
クランシェ
グレイズ
ガンキャノン

ガンダムタイプの量産型

量産型F91
量産型νガンダム
量産型Ζガンダム
量産型ΖΖガンダム
Vガンダム

スーパーロボット大戦OGシリーズ

量産型ジンライ
量産型Gホーク
量産型ビルトシュバイン
量産型アシュセイヴァー
量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ(通常型・タイプTT
量産型ゲシュペンストMk-Ⅱシュテルベン
量産型ゲシュペンストMk-Ⅱ改(先行試作型・タイプCタイプGタイプN
量産型ヒュッケバインMk-Ⅱ
量産型ヒュッケバインMk-ⅡMHRDT3カスタム

その他

ショッカーライダー仮面ライダー
ライオトルーパー仮面ライダー555
ライドベンダー(仮面ライダーOOO)
黒影トルーパー(仮面ライダー鎧武)
量産型マッハ仮面ライダードライブ
自由惑星同盟軍艦艇銀河英雄伝説
量産型ちびジェノスワンパンマン
妹達とある魔術の禁書目録&とある科学の超電磁砲) ※クローン人間
量産型グレートマジンガー桜多吾作グレートマジンガー
防人(楠芽吹は勇者である)
無頼(コードギアス)
サザーランド(コードギアス)
スコープドッグ(装甲騎兵ボトムズ)
ボンバーファイターTYPE-90(ボンバーマンB爆外伝)

高性能な量産機の例

VF-1A超時空要塞マクロス」)

  • 最強であるVF-1Sとの性能差は誤差レベルである。下記のドラグーンとドラグナーの関係と違い、S型が強化された際はA型も同じだけ強化されている。( なお映画版ではエース専用装備が登場したのでS型とA型の差が増えたが、S型の強化は「威力は高いが扱いの難しいビームキャノンを装備する代わりに誘導ミサイルの搭載量は減っている」ため、単純にS型の方が優遇されたというわけでもない )。
  • ただし続編シリーズでは「主人公部隊のみが新型機を使用」ばかりである。

オーガスII超時空世紀オーガス

  • オーガス二つの機体を繋げた急造機体だったのに対し、最初からオーガスとして設計しなおされたので無駄が無くなり軽量化に成功=機動力と剛性が上昇している。(合体ロボ?知らん)
  • ただし高性能過ぎて一般兵には使いこなせないと言う事でリミッターが掛けられてオリジナルより性能が抑えられている言う設定。オルソン専用機はこのリミッターが外されており、主人公機より強い味方機となっている。
  • 余談だが続編OVAのタイトルは『オーガス02』なので混同しないように。

ダイビングビートル装甲騎兵ボトムズ

ドラグーン機甲戦記ドラグナー

  • ドラグナー3機の良い所取りをした器用貧乏ならぬ器用万能機。その後IとIIが改造され「カスタム」となる事で高性能化することに( それでもドラグーンはIより砲撃力が、IIより格闘力が強いだろうが )。一方、IIIは最後までカスタム化されなかった( 電子戦機なのでソフトウェアアップデートだけで済まされ、武装や外見の変化が無かった )。
  • ドラグーンはオタク業界における高性能量産機の代名詞となっているが( 登場は上記の三作品の方が早い )、主人公の乗り換えが当たり前となった現代のロボットアニメでは、量産機が「前半の主人公機より高性能」と言うのは良くある設定となっている。
  • ただし劇中では演出の都合でグン・ジェム隊にあっけなく斬り刻まれるなど、「やられメカ」となってしまっていた。
  • じつは設定上ではドラグナー三種のように各方面に特化したカスタム機も存在する。

リーオー新機動戦記ガンダムW

  • ガンダム開発者が設計したトールギスが乗り手を選ぶじゃじゃ馬だったため、それをデチューンして設計されたモビルスーツモブが搭乗したこの機体は基本雑魚扱いであるが、性能の高いトールギスをベースにしているため「搭乗するパイロットの技量次第では手強いモビルスーツになる」という特徴があり、ゼクス・マーキスやガンダムパイロット達がこの機体に乗った場合はかなりの猛威を振るっている。というかゼクスに至っては初対面のウイングガンダムをドーバーガンで撃墜し、その後無傷で堕落させることに成功、「第1話にして雑魚MSに撃墜された主人公機」として「ウイングガンダム不遇伝説」が始まった。
  • ぶっちゃけ主人公のヒイロ・ユイウイングガンダムよりリーオーに搭乗している時の方が戦果を多く挙げている。それ故真の主人公機とすら呼ばれる事も。トレーズ・クシュリナーダも搭乗したことがあり、その時は最新鋭のモビルドールを容易く撃破するという戦果を挙げている。まさに「モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差ではないということを教えてやる!」を主人公側で体現してしまった脅威の量産機である。
  • とは言っても物語中盤から登場した最新鋭の技術を余すことなく投入したモビルドールビルゴにはさすがに歯が立たなかった……かと思いきや、物語終盤ではモビルドールの特性を逆手に取ったガンダム開発者がOSを書き換えたことでリーオーでもビルゴを圧倒できるようになってしまった。
  • 続編のEndlessWaltzでもヒイロとデュオ・マックスウェルが搭乗し、ヒイロはこの機体で張五飛ガンダムナタクと短時間ながらも互角にやりあうなどその性能の高さは健在であることを証明した。

ムラサメ機動戦士ガンダムSEEDDESTINY

GN-X(ジンクス)機動戦士ガンダム00

  • ガンダム=太陽炉搭載機として他のあらゆる機体を圧倒する世界観で、衝撃的な登場をした太陽炉搭載型の量産機。それまで性能差があったからこそ少数で世界を敵に回せてたソレスタルビーイングにとって、同性能且つ数が上回るこの機体は天敵と言っていい存在であり、この機体の登場を境に主人公勢力の長い受難が始まっていく。
  • とげとげした外見に四ツ目という禍々しい外見をしているが、実は性能は優秀且つ堅実というギャップ萌えキャラのような機体。堅実な武装、ガンダムと同等以上の本体性能に加え、量産機としても優秀なのがこの機体の特長であり、コアユニットを中心としてユニット毎に組み上げる方式で極めて整備性が高い。どこぞのアーマードコアのように部品交換のみで次世代機にアップグレード出来てしまうほど優れた規格化が施されている。
  • なおいわゆるガンダムのデザインではまったくないが、作中設定では太陽炉搭載型=ガンダムタイプなので少なくとも世界観としては広義のガンダムタイプではある。
    • もっとも作中のキャラクターたちにとってもガンダム=CB勢力の機体という象徴化をされていたりするのでほとんどガンダムとは見做されていない。
    当初のこの疑似太陽炉はGN粒子の安定化が不十分であったために毒素垂れ流しであったが、アニメ二期以降は改善された。それどころか純正の太陽炉よりも時間あたりの粒子生成は上回ったりしているので、永久機関でないという点を除けば戦闘におけるスペックは疑似太陽炉の方が純正より上である
  • 二期では上位機種としてアヘッドが量産配備されたが、アロウズ壊滅後は同組織の暴虐の象徴として歴史の闇に葬り去られ、劇場版ではGN-Xシリーズの改良発展型が登場している。

シズラーシリーズ(トップをねらえ!

  • あのガンバスターの量産型だけあってスペックそのものは下手なスーパーロボットよりも遥かに上。設計を見直して余計な機能を省き、ガンバスターからの小型軽量化に成功。実用性ではガンバスターを上回っているらしい。担当技術者曰く「ガンバスターはオーバースペックでしかない」とか。
  • しかし悲しいかな、コスト比を考えた実用性よりも、コスト度外視のオーバースペック機による単騎無双の方が有効なのがフィクションの世界。最終決戦では一万機以上が失われ、ユングの乗っていた機体もブラックホール爆弾内部の圧力に耐えることが出来ず、果しなき流れの果てに旅立つガンバスターを見送ることしかできなかった。

EVA量産機新世紀エヴァンゲリオン

  • 全9機が建造された量産型のエヴァンゲリオン。作中では実質無敗であり、アスカの弐号機を鳥葬したみんなのトラウマはもはや語るに及ばずだろう。

パワーズ・モデル蒼穹のファフナーEXODUS

  • ファフナーの搭乗には適性が必要な上、齢を取れば適性自体が低下してゆくためにフェストゥムのコアを搭載した正規のファフナーはパイロットの確保が難しいシロモノであった。しかし本モデルは搭乗員を増やすためのシステムを詰め込んだことで、誰でも人類存続のためにご奉公することができるようになった。性能面も向上し、かつて主人公機を破壊したスフィンクス型程度ならまともにやりあえるほどである。同化対策も万全である。
  • なおここで言う同化対策とはいつものフェンリル(自爆装置)のことである。同化の際に自動で起爆するのはもちろん、隊長機は遠隔で部下の自爆装置をできるという外道仕様。また、誰でもと言ったがその方法は適性がなくてもドーピング漬けにして無理矢理搭乗するというものである。本機種は大量生産型と言うより大量動員型であり、搭乗のハードルを下げたことで本当の意味での同化対策を十分に発揮できていないのである。そもそもネーミング元のパワー(能天使の一種)からして人も最も近いがゆえに最も堕落しやすいという存在。どうしてこうなった
  • こんなシロモノでも戦闘力自体は原型機から比べたらずっと強力になっているのが泣ける。


主人公が使うロボボアーマーの元であり、量産機でありながら、中ボスとしても登場する事がかなりある。

こちらも量産型としては強いほうには入るが、

このように量産機もほとんどが物語の都合上やられメカである事は変わりなく「設定だけ高性能」扱いなのが残念ではある。

しかし主役級、というか、そのものが主役の量産型も存在する。

ドラえもんドラえもん

  • 忘れられがちだが、マツシバ電機製ネコ型子守ロボットの量産1号機である。上記の連中が束になってかかってきてもどうにかなってしまう創作史上最強の量産型スモールライトを武装として使われたらどんなスーパーロボットでも無力である。それ以外にもショックガン空気砲を始めとしてサラッと兵器を持ち歩いているし、使い方次第で攻撃手段となりうる道具も恐ろしいほどに揃っている。さらには地球破壊爆弾という地球型惑星を木っ端微塵に出来るようなシロモノも持っている。



現実における例

※前者がプロトタイプ、後者が量産型。
九試単座戦闘機に対する九六式艦上戦闘機
1000形に対する0系( 東海道新幹線 )
そうやに対するつがる型巡視船( 海上保安庁)

余談

上述したようにやられ役が多いが、その分いざ活躍すると人気に直結する場合がかなり多い。

またプラモデルやソフビ人形等の立体造形品では、(生物であり複数体居るのが普通の場合も多い)怪獣・怪人ですら複数買いを躊躇する人も少なくないのだが、量産型の場合は例外扱いという場合も多い。
dガシャポン等でのランダム排出の場合も、人気も高い主役機がダブるより、量産型がダブってくれた方がうれしいという声も多い。

関連タグ

量産 量産機
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試作 試験 プロトタイプ カスタム
量産型やは(pixivユーザー)

なお、間違っても両さんと勘違いしないように注意されたし。(ちなみにアニメでは両津が何人にも増えると言う回がある。)

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