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概説

男性メンバーばかりが集まりがちな(大学である事が多い)オタク系やインドア系のサークルグループに所属する、数少ない女性メンバーの事。紅一点の場合が大半であるが、女性の構成員が複数いるサークルでも一部が「男性複数、女性一名」という取り合わせのグループとして他の所属者と派閥が分かれているようなケースがある。
用語としては2010年代前半に流行した。

サークル内では希少な存在であるため(オタクが女性に免疫が無いのも手伝って)、多少容姿が劣っていたり、性格に問題があったりしても、意味も無く男性メンバーからお姫様扱い、アイドル扱いでチヤホヤされることから「」と呼称される。
「姫」に合わせて、取り巻きの男性メンバー達は騎士とも呼称される。

姫側とされる女性側は、通常のサークル活動と同じく騎士とされる男性メンバーと対等かつ健全な関係を築こうとしている場合が多いが、中には騎士同士で姫を巡って関係がギクシャクしてしまう、姫と(一部)騎士が恋愛関係に発展して分裂が起こってしまうようなこともあり、姫が(意図的に)サークルの人間関係を悪化・崩壊させる「サークルクラッシャーサークラ)」と化すこともある。
もちろん全ての姫がそのような立場になるわけではないが、異性が一人だけという環境に加えて人数が多ければそれだけ人間関係でのトラブルが起こりやすいといえ、また姫自身がチヤホヤされることで図に乗り、複数の人物にモーションをかけたり、騎士の一人が姫に対して一方的に独占欲を見せたりする(あるいは誰かがそうならないように過剰に牽制し合う)ことで事態が複雑化するケースは少なからず起こっている。

「姫」とされる女性は、その言動にぶりっ子と見られるような側面があるためか同性からは嫌われがちであり、姫となることで余計に「男に過剰に媚びている」と見られて、同性の中では孤立しやすいとされる。
そもそも「姫」になる一つのきっかけに「(趣味や本人の性格が原因で)女性同士のコミュニティに馴染めなかったので男性同士のコミュニティに加わろうとする」というケースもあると考えられるが、これが「騎士」からすれば「理不尽にも迫害・排斥された可哀想な姫」に見えてしまい、「囲い」となって姫を過剰に担ぎあげることで、よりサークルやその構成員が世間から浮く、姫・騎士ともに同性の友達やサークル以外のコミュニティから隔絶されることに繋がりかねない。

名称や分類など

「姫」や「騎士」という呼び方は、ほとんどの場合当人同士がそういう呼び方をしているわけではなく、あくまでこうしたサークルを第三者の目で見てネタにしている側が勝手に呼んでいるだけであることに注意が必要である。
もちろん当事者たちが自虐的なネタとして「姫」や「騎士」を自称したり、創作における一種のデフォルメとして「騎士」たち自身が「姫」という呼び方をしていたり、といったこともあるが、いずれも「オタサーの姫とその騎士たち」というのがジョークの一環として受け入れられている、という前提がある。

ちなみに「オタク男子にチヤホヤされるオタク女子」ということで、ネットアイドルの同類であるとされる場合もある。

姫となるかは別として女性を歓迎するサークルも多い一方で、逆にオタサーの姫問題を嫌ってホモソーシャル化した集団もある(そもそも内容的な都合もあるが、徹底的に女性性を排除したがる「例のアレ」関連など。ただし「クッキー☆」との融合により以前ほどではなくなっている)。

なお、逆の立場である「女性オタクの多いサークルにいる数少ない(チヤホヤされる)男性オタク」については、明確な定義や表現が存在していない。

2010年代後半からはオタク女子(より正確には「オタクであることを公言し、男性の多い場にも普通に参加する」ような女子)の増加により、サークルやその活動内容によっては女性メンバーの比率がかなり高くなっており、意図して姫になるのも楽ではないという。

また、近年には新しい属性としてオタクに優しいギャルというものが増えている。「無意識に(あるいはわざと)オタク男子を勘違いさせてしまう事がある」という点ではオタサーの姫とは当たらずとも遠からずな存在と言えよう。

特徴(オタサーの姫)

服装など

ロリィタファッション(※ただし、そもそも日常生活を送る上で何かと大変かつ「ハレ」の服装である本格的なものではなく、カジュロリに近い比較的ラフなスタイルであることが大半。中には色んな意味で痛ロリ状態の人もいる)や、そこまではいかなくとも(極端な)ガーリーファッション、近年では量産型地雷系に分類されるようなファッションの人が多い。いわゆる童貞を殺す服に代表されるような清楚系、森ガールもよくいる。
寒い冬にミニスカートニーソックスの組み合わせや、逆に暑い夏にストッキングを履くなど季節感の無いファッションをする事もある
逆にオシャレに関心がなさそうな一見野暮ったい服装や、あまり女性的でないボーイッシュ・中性的な服装のこともあるが、よく見るとショートパンツで足を出していたり、さりげなく体のラインが強調されるような着こなしをしていたりする。

髪型は黒髪ロングツインテールぱっつん前髪姫カットなど、さらにそこに女児用の派手なヘアアクセサリーや、猫耳うさみみの付いたカチューシャリボンなどオタク受けする要素も積極的に取り入れられており、視力が悪い場合はコンタクトレンズではなく眼鏡(それもアニメキャラに多いセルフレームアンダーリムを選びがち)、鞄は(※オタクはグッズ購入などで荷物が多くなりがちなため、両手を空けたいという事情もあるが)トートバッグハンドバックではなくショルダーバッグリュックで、大量のキーホルダーやマスコット、バッジをつけている、といった人も多い。
さらになんのイベントでもないタイミングで二次元キャラの衣装や現役の中高生でもないのに学生服を着るなどのコスプレ、もしくはそれらを想起させるような服装でいることもしばしば。

姫側も騎士側も根がおとなしいオタクである分「垢抜けない」タイプ、例えばすっぴんまたはかなりの薄化粧であったり、どこか着こなしがスタイリッシュでなかったりするようなタイプが好まれる傾向にあるが、濃いメイクや派手な髪色・髪型、大量のピアス、長いネイルなどのパンクギャルファッションに近いタイプも一定数いる。

かなり痩せているか、かなりのぽっちゃりか、誰が見てもわかるような美少女か多くの人からブスと言われるような容姿か、という外見の二極化が著しいという見解もある。

容姿が優れていなくても、おしゃれではなくても「女の子だから」という理由だけでチヤホヤされるため、TPOや流行、年齢的なイメージの変化に適応できず、ずっと垢抜けないままという姫も少なからずいる。

創作

現実では、初対面から段階を踏んで少しずつコミュニケーションを図っていくのが普通だが、こと創作においてはそれほど交流が深くないうちから親しげに話しかけたり、ボディタッチが激しかったりすることも多い。
男性メンバーを内心見下して金づるとしている者もいれば、見下してはいないにしろ恋愛対象とはしていない、非オタ男性が好きという場合も多く、(意図を問わず)「俺のこと好きなのかな?」と思わせるような紛らわしい言動で男性メンバーを翻弄する、腹黒で本人はオタクでもなく裏で悪口を言っている、というようなキャラ付けがなされることも。

しかし、あくまでも創作された存在としてテンプレなイメージが固定化されているため、決して現実と混同してはならない事に注意が必要である。

男性向けエロ漫画においては、姫(当然ながら美少女)がチヤホヤされることにあぐらをかいて調子に乗りすぎたり、裏でオタクたちを見下していたりしたことがバレて、男性メンバー達(絵に描いたようなキモオタや、女性に幻想を抱く童貞であることが多い)にキレられて輪姦されたあげく肉便器に調教される例が多い。
中には勝手に姫扱いしていたのに、彼氏が出来たと聞いた途端「想いを汚された」と一方的にキレるという擁護し難いパターンや、オタクとはかけ離れた存在のチャラ男DQNによるNTRもある。

あのみさくらなんこつR-18同人ゲームの題材にしている。
また、亜人等で知られる桜井画門は、過去に別名義で描いたオタサーの姫が題材の成人向け漫画「紅一点少女」を「いままで描いた一般、成人向け漫画全ての中で一番気に入ってる」と発言している。

関連イラスト

誰も得をしなかった話。



関連タグ

サークル オタク 女オタク
 サークルクラッシャー (サークラ)
姫プリ(姫プリースト)
姫プレイ姫プ
ロリィタファッション ゴスロリ コスプレ 清楚ビッチ
紅一点 逆ハーレム ネットアイドル 

関連キャラ

大野加奈子げんしけんの登場人物。公式で「サークラ」呼ばわりされていたが、先輩の田中と交際し始めただけで姫気取りもしていないしサークルクラッシュもしていないため間違い。そもそも女性メンバーがあれよあれよと増え、続編「げんしけん二代目」の頃には女子の方が多くなり、逆に男性でOB班目がサークラ呼ばわりされる事態に。

城島ユウキ仮面ライダーフォーゼのヒロイン。どっかの豚サークラ呼ばわりされていたが、相手も大概だと思う。

街角のキリカメダロットNaviの登場人物で、スぺロボ団幹部の一人。厳密に該当するわけではないが、オタク3人組を侍らせてご満悦なその姿はまさしくオタサーの姫を彷彿させる。

トト子おそ松くんおそ松さんのヒロイン。おそ松くんの頃から六つ子達に惚れられていたが、おそ松さんでは「チヤホヤされたい」という理由からアイドルデビューするが、チヤホヤしてくれるのが六つ子だけだったため、一部視聴者から「松サーの姫」とか呼ばれている。

照橋心美斉木楠雄のΨ難の登場人物。「ここみんズ」という男子(ほぼ全員がキモオタ)のみで構成されたファンクラブがいる。その癖、主人公に惚れているうえに「ここみんズ」をパシリのようにしか思っていないが、それでもここみんズのキモオタ達は心美を崇拝しており、オタサーの姫同然である。

槍サーの姫
騎士サーの姫
YMN姉貴…ホモサーの姫
BNKRG姉貴…テロサーの姫
岡田麿里
ドルオタ

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