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概要
2001年発売。機種はゲームボーイアドバンス。
他のシリーズと異なり、藤岡建機がデザインを担当しており、他作品とはまったく異なる印象を受ける。
そのためか、コアなファンも多く、この作品が初めて触れたメダロットだという人も少なくない。
ただし、ゲーム進行に影響は少ないものの戦闘に関してのバグがかなり多く、それによって本来想定されたバランスから大きく変わってしまったためかなりバランスが悪いことでも有名。詳しくは後述。
主人公はアサノカスミ、主人公機はグランビートル、ソニックスタッグ。
また、このゲーム中で登場するメダロットのほとんどは他の作品に登場しないため、イラスト資料が少ない作品でもある。(特に作品後半の機体はそれが顕著。序盤などの機体はホビージャパンに作例が載ったりしていたのでバックナンバーを探せば多少は見つかる)
これは本来他でも大体的に展開する予定が事情によりポシャったのが理由らしい。
ちなみにいわゆるイッキシリーズと同じ世界観の作品で、「メダロット5」はこの後の話である(ただし、ここでは本作の主人公が「シノノメ カスミ」とされている)。
2020年11月12日に発売予定のニンテンドースイッチ専用ソフト『メダロットクラシックスプラス』に収録される。
戦闘
従来の最大3対3のバトルからさらに拡張し、5対5で戦う。
また、シミュレーション要素が入ったことで、武器の射程に移動して攻撃を行う必要がある。
そのため、戦闘にかかる平均時間が増加している。
行動には毎ターン補充されるAPと呼ばれるポイントを消費する。
APが足りない行動は選べない。チャージされるAPの量は地形の相性と機体のレベルによって決定される。
また、ジェネレータの地形に乗ることで、その間はチャージされるAPを25%増やすことが可能。
敵陣のジェネレータに乗ることで、敵にチャージされるAPを減らすことができる。
登場人物
ほとんどの登場人物に気象・天候関係の名前が付けられている。
スペースロボロボ団
通称スペロボ団。団員はカザンバイ教授以外丸いヘルメットを被っているため、顔が分からない。
幹部は仲間になった時、メンバーリストで素顔を確認できる。
エンディング後は、対戦を申し込んだ時のアイコンが素顔のものになっている。
名前は災害に関係のあるものが多い。
メダロット
本作の初登場機体は今まで具体的なイラストが無かったが2023年12月発売の藤岡氏の画集にてスーパーエクスペ以外が載っている。
主人公機
グランビートル/カイゼルビートル カブトバージョンの主人公機。
ソニックスタッグ/ルミナススタッグ クワガタバージョンの主人公機。
ウィンドクラップ 両バージョン共通の初期機体。
仲間のメダロット
スペロボ団のメダロット
カプリコン/タウロス/レオ/スコルピオ/ヴァルゴ/アクエリアス
木星メダロット
その他のメダロット
旧作機体
漫画版
前後編で描かれた。今までのどのメダロット漫画作品とも異なる独特の雰囲気の作品で前編が前日譚で後編が後日譚となっている。星の王子さまをモチーフにした描写が見られるのが特徴。
有名なバグ
前述の通り、本作は戦闘関連で非常にバグが多く、これによって本来想定されたバランスが大きく崩壊してしまっている。
特に有名なのが変形バグ。
このゲームはメダロット3・4のシステムを多く引き継いでおり、それによってメダチェンジなども採用されており、かつシリーズでも屈指の扱いやすさを誇る。
というのも以前は変形にターンが掛かっていたのがAP制となったことでターンを消費せずに変形が可能なのである。
これだけならよかったのだが、ここで恐ろしいバグが存在する。
なんと、変形したにもかかわらず、変形後の脚部の基本能力が反映されないのである。
特にnaviの機体は、二脚(推進低)から車両・飛行(推進高)に変形する格闘機体が結構存在し、これによって火力が大幅に激減したりする機体が相当数現れるハメに。
更に、このバグの弊害かパワー変形がメダフォース0でも解除されないというバグも存在する。
これはそこそこ有用なバグに見せかけて…終盤のボスがほぼ全てパワー変形である為とんでもないことになってしまう。
終盤のボスは、変形前がかなり弱く、変形するとすさまじい性能に強化されるという機体が多く存在しており、本来なら変形解除の隙があるはずだったのだがその隙が消えているということ。
これらによってnaviのゲーム難易度はシリーズでも相当なものになっていることで有名。
正式なタイトルについて
なお、作品の正式名称は「メダロット・ナビ」であるはずだが当記事やWikipedia等含め、なぜか「メダロットNavi」が正式名称だと思われていることが多い。