「命令だ、死んでくれ!」
概要
機体エンブレムは雲のような人型のキャラクターが雷を抱いたコミカルなもの。
NXにおいてはアリーナ中堅以上の位置にいることが多いが、ミッションで遭遇することはなく、アリーナもしくはクリア後のフリーアリーナで対戦することが多い。
また、NXの時点ではストーリーに関わっておらず、台詞も無い。アリーナの紹介文でもライウン自身の人物像は書かれておらず、機体性能に関する事を除けば「隙の少ない攻撃を仕掛けてくる」程度の情報しか記載されていない。
……が、続編ラストレイヴンにおいて、彼の存在感が飛躍的に高まることになる。
ラストレイヴンでは
ジャック・Oが率いる武装勢力バーテックスに参加している。
ゲーム中では初期ミッションの一つ「管理局強行偵察」および中盤の「ライウン抹殺」に登場。特に前者の依頼が高難度で知られる本作の語り草の一つとなっている。
というのも…
- ゲーム開始直後に選択できるミッションの一つで、依頼文で敵戦力は少ないと聞かされていたのに、最後にガチガチの重装ACが待ち構えている。偵察のはずなのに撤退も出来ず、ライウンを倒さなければクリアにならない。
- 一撃の威力が凄まじい両肩武器「CR-WBW98LX」をはじめ高威力の武器で粉砕してくる。
- 攻撃力はもちろん、防御力も高め。初期機体の装備だと、余程の技量の持ち主で無い限り真っ向勝負では話にならない。
- 簡単なミッションと言う依頼文に反して報酬がやけに高い。シリーズ経験者ならこの時点で何かを察してしまうが、本作が初プレイの初心者はまんまと罠にかかってしまう。
- 何の説明もムービーもなく「命令だ、死んでくれ」という一言と共に戦闘が開始する。
……等々、新規プレイヤーを殺しにかかってきているとしか思えない要素が数多い(もっとも、このミッションに限った話ではないが)。
エドのレポートでは「単純な思考で考えが浅いのでジャック・Oからの評価は低いが、実力は間違いなく上位に位置する先兵」と報告されている。
その評価の低さ故か「ライウン抹殺」ではジャックに裏切り者の濡れ衣を着せられ、プレイヤーの実力を試す噛ませ犬として討伐されてしまう。一方、「管理局強行偵察」ではジャックの真意を知っているような言葉を発しており、このルートでは彼に信頼されていたとも考えられる。
搭乗機:ストラックサンダー
NX、LR共通して背部の大口径レーザーキャノン「CR-WBW98LX」を中心に、エネルギー系の武器に拘った重装逆脚型AC。
NXでは右手に連射性の高いレーザーライフル、左手に光波射出式ブレードを装備する。
LRでは左手武器が瞬間火力に優れたデュアルレーザーライフルに変更され、それを撃ち尽くすとハンガーユニットの小型パルスライフルを取り出す。
特にLRでの武装が厄介で、両腕レーザーライフルで弾幕を展開し、自機にダメージを与えつつ熱暴走でENを奪って回避手段を制限してくる。動けなくなったところに背部レーザーキャノンを喰らうと、機体構成によっては一発でAP(機体耐久力)が数割消し飛んでしまう。
欠点は重装ゆえに機動性、旋回性が低いこととEN防御が低いことだが、それでも攻撃力が高い構成は脅威といえる。ライウンが強化人間なのでEN切れや熱暴走を狙う事も難しい。