パルスライフル
ぱるすらいふる
様々なSF作品などに登場する架空兵器(架空銃)の一種である。
パルス銃(パルスガン)の別表記であり、大型化した物はパルスキャノン(パルス砲)やパルスランチャーなどの名称で呼ばれる。
電磁パルス兵器とは、名前こそ似ているが異なるカテゴリーである。
『エイリアン2』に登場した「M-41Aパルスライフル」が初出。
本来は「ケースレス弾を発射する為の機構にパルスレーザーを利用する銃」という意味でパルスライフルと呼ばれていたのだが、他作品に同名の銃が登場した場合、レーザー光線そのものを連続照射する、あるいは何らかのエネルギー粒子の塊を光弾として連続発射するビーム兵器として描写されることが多い。
現実のパルスレーザーとは、極めて細かい間隔(ピコ秒からアト秒単位)で点滅照射されるレーザー光線のことであって、エネルギー粒子の類を何かしらの装置で圧縮して発射するようなものではない。
また、現実にはパルスレーザーを兵器利用している例はあまり見られず、医療・産業用の精密加工機器や、核融合を安定して発生させるための装置として利用されている。
こうした例を考えると、銃弾を発射する為の機構としてパルスレーザーを用いるならともかく、直接的に遠距離攻撃に利用しようという考えはSF考証的にも的外れと言える可能性がある。
ALIENシリーズ
M-41Aパルスライフルが登場。こちらが本家であり実弾火器。10x24mmケースレス弾を使用し装弾数95発というLMGにも迫る大容量。伸縮式ストック、キャリングハンドル一体型のサイトが外見上の特徴。また、今日では珍しくはないが残弾を示すデジタル表示のカウンターが備わっている。
銃身下部には30mmグレネードランチャーが併設されているが、モックにはSPAS12の部品を組み込んでいる関係上、映像に登場するグレネード弾は12ゲージショットシェルが使用されている。
DEADSPACEシリーズ
軍人や警備員などが持つ標準的な銃火器。他のゲームにおけるアサルトライフルに相当する武器だが、アイザック達が愛用するプラズマカッターなどの工具に比べて一発当たりの攻撃範囲が狭く、手足を部位破壊しなければ倒せないネクロモーフには相性が悪いという設定。ただし、連射が効き射程も長く装弾数も多いので終盤まで安定して使える。エイムが正確なら部位破壊も可能なうえ、あえて敵の胴体を狙って動きを封じる戦術も取れるので幅広い種類の敵に対応可能である。セカンダリは1では銃身を回転させての全方位射撃(別名一人カーニバル)、2では榴弾となっている。
Half-Lifeシリーズ
Half-Life2から登場する新兵器。地球を侵略する異次元の軍隊「コンバイン」のサイボーグ兵士「監視員」が携行している。薬室や撃針が露出しているという異様な形が特徴で、薬室に装填された弾倉を撃針が打つ様子を視認出来る。また、予備弾倉は銃身の近くに固定されており、弾が切れるとアームが自動的に再装填を行う。発射されている弾は実弾ではなく光弾のようにも見えるが詳細は不明。使い勝手としてはやはりアサルトライフルに近く、サブマシンガンに比べて高い威力と優れた命中精度、連射速度を併せ持つ。セカンダリでは敵兵士を一撃で消滅させ、壁に当たるとゴムボールのように跳ね返る特殊なエネルギー弾を発射する。
アーマード・コアシリーズ
シリーズ伝統の武器カテゴリの一つ。ビームライフルっぽい兵装。単発火力は低めだが連射性が高く重量が軽いというビーム兵器版ハンドガンのような性能が特徴。肩部に装備される大型のものはパルスキャノンと呼称される。
なお、どの辺りが「パルス」「ライフル」なのか、
リング状の光弾はなんなのかという疑問点について、ゲーム上では一切解説されない上、
制作に関わった当時のスタッフもTwitter上で「『パルスライフル』は『エイリアン2』のM-41Aパルスライフルのオマージュ。なので「何のパルスなのか?」「旋条銃身でないのにライフル?」とかの議論やツッコミは全部無意味」とぶっちゃけている。そのため当初はリング状の光弾を発射するだったものが世界観のリセットの度にコロコロかわっている。
特に初代~2AA世界のナインボールと3~LR世界のジナイーダが使い手として有名。
前者が持つパルスライフルはボス補正で連射力が超強化されており、後者が装備するパルスキャノンは強化人間補正によるジェネレーター性能強化とCPU特有の鬼ロック精度によって本来の弱点が潰されているため、プレイヤーの操るACを一瞬にして焼き尽くしてしまう(通称:鬼パルス)。
4系ではパルスガンに名称が変更され、光学兵器版マシンガンのような使い勝手に変更。両手装備でガチタンが2秒で沈む鬼火力と化した。弾体はただのビーム(の弾)になった。
Ⅴ系ではオーバードウェポンの一つに「マルチプルパルス」という鬼パルスを超えた鬼畜パルス砲が登場した。詳細はリンク先を参照。弾体は光る霧(プラズマ?)のようなものに。
『6』では10年を経てスタッフが多少頭を使い、プラズマともレーザーとも異なるバリアの形成にも使われる高周波振動エネルギーとなっている。そのためパルス兵装はバリア(パルスアーマー)を張ってくる相手に対しとても有効な兵装となった。弾体は球状の泡のようなものとなった。
Destinyシリーズ
短期間で高速に弾をまき散らすバーストファイア (3点バースト) のプライマリウェポンの一種として扱われる。
パルスライフルは同ゲームに登場するセミオートのスカウトライフルとフルオートのオートライフルとの間のギャップを埋めているようである。特に、パルスライフルは大きな外見で銃身の下にグリップとしての機能も持つ電子モジュールを搭載しているブルパップ式の武器である。
このデザインは同ゲームに登場する「レッドデス」というパルスライフルには使用されていない。
射撃スタイルは、現実世界にある射撃武器では、前述の通り「バーストファイア」と呼ばれる射撃モードの一種である。日本語では「三点バースト」とも呼ばれる。実在するライフルでは、通常は射撃モードをフルオート、セミオート、バーストファイアのうちいずれかに切り替えができるが、『Destiny』では確認されている武器は、射撃モードを即座に切り替える機能はない。
フォートナイトシリーズ
C2S7より登場したアサルトライフルの一種。腰撃ち時は低威力の速射で、ADS時に連射力が下がった高威力射撃になる特殊なライフル。同シーズンにてボスであるスローン博士が持つ「スローンのパルスライフル」が登場。通常パルスライフルから更に威力が向上した高性能ライフル。更に、シーズン終盤のアップデートにてエキゾチック武器の「バーストパルスライフル」が登場。バースト式になり1トリガーで2発発射する優れ物。チャプター3に移行してからは長らく復活しなかったが、C3S4で復活した。その後、C4S2にて新ミシックとして「オーバークロックパルスライフル」が登場。スローンのパルスライフルとは全く違い、腰撃ち時にSMGレベルの速射を発揮するチート武器。