概要
ACVの世界におけるアーマード・コア(人型兵器)に装着される装備。
今作のキャッチコピーである「全てを焼き尽くす暴力」を体言した武装。
通常、ACの装備・武装類は明確に規格化されているが、オーバードウェポン(OW)は規格外の大型装備を無理矢理ACに装着させた武装となっている。
また、使用時には排熱効果を高めるためかACの頭部が展開し、装甲で覆われた内部パーツが露になるなどして変形する。
(ただし一部の頭部のみ。ハングドマンのHD-21 SEALEYE(KAGARIBI mdl.1)はイベント限定で頭部装甲がパージされる。中破状態で装甲の殆どが剥れた物はACVDの有料DLCで使用可能に)
OWは規格外の装備故に威力は強力だが、運搬状態ではただ背中に背負っているだけであり、起動時にはACのプログラムをハッキングして動作プログラムを変更すると共にジェネレータのリミッターを解除してエネルギー出力を確保し、更にエネルギーラインや制御系を無理矢理繋げる(PVなどでグラインドブレードを使用する際に左腕が排除され、そこにOWが接続されるのもそれが理由)必要がある他、使用に伴い以下のようなメリット・デメリットが存在する。
メリット
- 規格外の攻撃力を得られる(最高で15万台、最低でも6万台。ACのAPは最高で5万程度)
- 当たり判定が大きく、弾速が速い
- 無属性攻撃(防御力無視)
- OW起動中はエネルギーが無尽蔵に回復する(回復量は機体構成に依存)
- OW起動中は被弾時の衝撃による反動を受けない
- いつでも起動が可能
- 重武装よりは軽い
- 弾薬費はタダ
- カッコイイ
デメリット
- 発動までにチャージが必要 (チャージ時間はEN伝達率と限界出力によって短縮可能)
- OW起動中は常にダメージが生じる (ダメージは熱耐性と駆動時間によって軽減可能)
- 使用の為にコアとジェネレータのアセンブリの幅が限られる
- ハンガーユニットの併用不可能
- グラインドブレード起動時は左腕が強制排除され、その後の戦闘に支障が出る
- 装備しているキャノン系武装は格納できないため強制的にパージされる
- 起動は一度のみ (Vに限り、ガレージポイントを利用する事でその都度起動可能)
- プログラムエラーのノイズによって画面が見づらくなる
- 当たり判定が大きいため、付近にいる味方を巻き込みやすい
- スキャンモード時、搭載したOWの消費エネルギーがカットされない(Vのアップデートでカットされる仕様に変更)
- 装備自体がそれなりに重くパージもできない為、機動性が低くなる他、アセンブルの幅も限られる
- 武器腕との併用が不可能(VDから)
- 使用後は一定時間エネルギー回復力が大幅に低下(多くの場合マイナスに)する上にロックオン不可能になる(VDから)
まぁ、分かりやすく説明すると、『安定感』か『高火力・ロマン』を取るかの2択である。
ビジュアルも以下の通り、正にロマンの塊とも言える強烈なもの揃いである。
その威力と仕様から当たれば問答無用で決着が着く代物となっており、これを実戦で使いこなす猛者ももちろんいる。
ちなみに『VD』から登場した肩部兵装「シールド」を使うと、一度限りだがオーバードウェポンの攻撃を防ぐことができる(シールドは耐久力以上の攻撃を受けた場合、壊れる代わりにその攻撃はノーダメージで防いでくれるため)。
...ただし『VD』の高橋直之ディレクターによれば「オーバードウェポンはすべて多段ヒットである」ため、シールドを使ったところで食らったら「シールドを叩き割られたうえで」死ぬことになる。
一覧
V
左腕を切り離して超大型のチェーンソーを6基並べて接続、回転させて叩きつける。
使用者が突撃した跡は炎上し、食らった相手は死ぬ。
外付けジェネレーター付きの巨大なキャノン砲を展開し、超長射程の狙撃を撃ち込む。
放たれた弾は超広範囲の爆発を起こし、着弾範囲にいた相手は死ぬ。
計130門ものパルスキャノンを全身を覆うように展開し、自機の周囲を無差別に焼き払う。
周囲にいる敵は直撃してもかすっても死ぬ。ついでに味方がいるなら味方も死ぬ。
戦艦用の弾道ミサイルをその場で組み立てて発射する。
ロックオンされたが最後、強烈なホーミングから逃げ切れずに相手は死ぬ。
ロケットブースターをくくりつけた鉄筋コンクリートの柱で助走をつけて殴る。
食らった相手は死ぬ。ただし止まり切れないとエリアオーバーで自分が死ぬ。
VD
画面に入りきらないほどの巨大なレーザーブレードで前方を切り払う。
範囲内の相手は蒸発して死ぬ。うっかりすると見ていた味方も巻き込まれて死ぬ。
資料集で判明した没となったOW一覧
- 40門もの砲身を搭載した拡散ロケット砲
- 超広範囲にジャミングを発する大型レーダー
- 加水式原子炉を用いた3砲身レールガン
- 自分の周囲に大量の機雷を射出するSマイン
- 戦艦のような砲塔とミサイルブロックを計6つ搭載した「大和」と見出しのあるOW
二次創作
「ヒト型に身の丈を上回る大柄な兵器」という分かりやすいビジュアルから、pixivではアーマード・コアに限らず多彩な人物に「巨大な武装を装着させた」イラストにタグ付けされることがよくある。
近年ではその手のコンセプトで一つの流行を生み出した作品が本家由来の投稿数を上回っていたりする。
余談
- 海外版では「アルティメットウェポン」(ULTIMATE WEAPON)という名称となっている。
関連項目
アーマード・コア ACV ACVD 不明なユニットが接続されました
ラーメン二郎:本来の「オーション」は製パン用の小麦粉であり、これで無理矢理打った麺を使用したラーメン界のオーバードウェポン。