Half-Life
はーふらいふ
それまでムービーや静止画で表現されていたイベントを、全てプレイヤーの目の前で発生させ、プレイパートとダイナミックなストーリー展開を地続きにするという画期的なゲームデザインを生んだFPSの名作。 開発はValve Software。
巨大研究施設ブラックメサ研究所に着任することになった物理学者ゴードン・フリーマン。
最初の仕事として特異物質の実験に参加したが、実験の失敗により施設は崩壊し、さらに異次元から異形の怪物が出現する。
辛くも生き延びたフリーマンはバールを手に地獄と化した研究所からの脱出を目指すも、事態の隠蔽を図る政府が送り込んだ海兵隊の攻撃や、異次元世界からの生態系汚染により、状況は更に悪化していく。
やむなくフリーマンは異次元世界Xenへ突入し、その支配者を倒すことで事態の鎮圧を図るが……
主人公の物理学者。詳しくは当該記事参照
行く先々で時折見かけるスーツとアタッシュケースが特徴の謎の男。
正体、所属機関等、すべてが謎に包まれている……
アリックス・バンス
Half-Life2より登場する女性キャラ。様々な形でフリーマンを支援するヒロイン的存在。
『2』の前日談『Half-Life: Alyx』の主人公。
ヘッドクラブ
Xen由来の小型生物。人間の頭部に寄生して「ゾンビ」として操る習性を持つ。
特殊な毒性を持つ亜種のほか、体高3メートルの巨大個体「ゴーナーク」もいる。
ゾンビ化した人間が炎に焼かれた際の断末魔の悲鳴は必聴。
メトロコップ
Half-Life2に登場する雑魚兵士。異星人勢力「コンバイン」の手先となった人類。
通信時の「out brake」という声がガッポイと聞こえることで有名。
1998年に1作目『Half-Life』が登場。更に外伝作品2作が発売された。
2004年にはグラフィックが大幅に向上した続編『Half-Life2』が発表。
更にHalf-Life2の後日談となる『Episode One』、『Episode Two』が発売されており、完結編『Episode Three』に続くと予告されている。更に本シリーズは三部作であることが予告されており、いずれ最終作『Half-Life3』が発表されると思われていた。
(なお、これらHalf-LifeシリーズはValve SoftwareのインターネットプラットフォームSteamにて現在も全作購入可能。)
しかし、それから20年近く経った2023年現在も、『Episode Three』や『Half-Life3』がリリースされるという情報は全くない。それどころかシリーズに関わっていた脚本家がValve Softwareを離れ、『Episode Three』の準備稿らしきシナリオが流出する事態すら起こっている。
海外では、前述のSteamによる他社ゲーム配信での収入獲得がValve Softwareの主軸となってしまい、開発会社としてのポテンシャルが落ちたことが主な原因と言われている。
なお、海外ゲーマー達は古くからこの状況を揶揄して、「Valve SoftwareのトップであるGabe Newellが3より大きい数を数えられないせいだ」とも言っている(事実、Valve Softwareは社の歴史を通じて続きモノのゲームとして3作目を作ったことがない)。
2006年にはタイトーがHalf-Life2をアーケードゲーム用に仕様変更した『ハーフライフ2 サバイバー』を販売。翌年にはバージョンアップ版『ハーフライフ2 サバイバー弐』も販売されている。
こちらは2009年に筐体を流用した事実上の続編『サイバーダイバー』が販売されている。
その後、公式シリーズの発表は完全停止したかに見えたが、2020年に十数年ぶりの新作『Half-Life: Alyx』が発売された。本作は今までのようなFPSではなくVRゲームである。
また、ファンが初代Half-lifeを『2』と同等以上のグラフィックでリメイクした二次創作『Black Mesa』も現在では公式作品としてSteamで販売されている