概要
メダロット発売当初に開発された旧世代のカブト型メダロット。
ずば抜けた強さはないが、パーツ構成のバランスがひかる射撃重視タイプ。
メダロットシリーズを代表するKBT型メダロット。(正確にはカブトメダルに付けられた名前)
イッキのパートナーとしてアニメの主役機にもなった彼は、いわばメダロット界のピ○チュウ。
つまりもっとも有名なメダロットである。
1997年に発売された初代「メダロット カブトバージョン」に登場して以降、クワガタバージョンのロクショウと共に幾度もパッケージを飾っている。
元々機体としての名前は上記の通り「メタルビートル」だったが、後のマイナーチェンジによって「メタビー」が正式な機体名として定着する。それに合わせてDS版以降はパーツ名も変更された。型番もKBTシリーズが増えすぎた事に伴い変更されている。
機体概要
DS以前
パーツ部位 | パーツ名称 | 熟練度 | 行動・タイプ |
---|---|---|---|
頭部パーツ | ミサイル | うつ | ミサイル |
右腕パーツ | リボルバー | うつ | ライフル |
左腕パーツ | サブマシンガン | ねらいうち | ガトリング |
脚部パーツ | オチツカー | - | 二脚 |
初期バージョン。
ペナルティがなく使いやすい右腕、多少リスクはあるが攻撃力のある左腕、必中・貫通特性を備えた大技の頭部というスタンダード構成。
DS・7・8
パーツ部位 | パーツ名称 | スキル | 行動・タイプ |
---|---|---|---|
頭部パーツ | メタミサイル | うつ | ミサイル |
右腕パーツ | メタリボルバー | ねらいうち | ライフル |
左腕パーツ | メタマシンガン | うつ | ガトリング |
脚部パーツ | オチツカー | - | 二脚 |
DSマイナーチェンジ後。
行動内容は大まかには同じだが、"ライフル"のイメージを優先したのか左右腕のスキル(旧作での熟練度)が入れ替わっている。
9・S
パーツ部位 | パーツ名称 | スキル | 行動・タイプ |
---|---|---|---|
頭部パーツ | メタミサイル | しゃげき | ミサイル |
右腕パーツ | メタリボルバー | しゃげき | ライフル |
左腕パーツ | メタマシンガン | しゃげき | ガトリング |
脚部パーツ | オチツカー | - | 二脚 |
9でのバージョン。
うつ・ねらいうちで分けられていたスキルがしゃげきに統合。
"ねらいうち"はメタリボルバーのサブスキル(特殊行動)として残っている。
Sではサブスキルがなくなり、
特性の違う各種しゃげきスキルを使い分ける射撃型メダロットに。
各作品ごとの活躍
ゲーム、漫画、アニメと多岐に渡るメディア展開を図ったメダロットにおいて、
パートナーを変え、世代を隔て、「メタビー」という同名のメダロットは何体も登場している。
ゲーム版
後継機のKBT型が登場してもその人気は健在であり、何度も繰り返し主役機として抜擢されている。
ナンバリング作品では初代、2、3、DS、7、8で、外伝ではR、ガールズミッションで最初の機体としてカブトメダルと共に入手。
また、G、navi等の番外作品ではゲスト参戦したイッキやヒカルの使用機として登場することもある。
9ではパートナー機ではないが最序盤からNPCとして登場し、一時的に使用できる。中盤以降ある場所に佇む彼と対戦が可能となる。何度も戦える上パーツも獲得できるので一式揃えることも可能。
Sではサービス開始時点からガチャの☆3(最高レアリティ)で収録。
ちなみにゲームではメタルビートルではなくメタビーが商品名として定着している。
「メタルビートル」の名はパーツ、メダロットの図鑑説明などで正式名称として紹介されるのみにとどまっている。
アニメ版
男なら、負けたことのことは考えないもんだぜ。
CV:竹内順子
主人公イッキの初めてのメダロットとして、共に苦難を乗り越えていく。
ゲームはプレイした事がなくとも、アニメにはなじみ深い人も多い事だろう。射撃型であるにもかかわらず、
拳で直接ブン殴るワイルドな戦いぶりはインパクト絶大。
メダルを装着してもすぐに起動せず、一方的に攻撃される事に焦ったイッキが思わず
「動け!このポンコツメダロット!!」
と叫んだのがきっかけで起動。初めてのロボトルに逆転勝利する。
「ポンコツメダロット」と言われたことに怒り、最初は暴れん坊な面を見せていたが、
イッキと苦難を乗り越えるうちに、お互いにかけがえのないパートナーになっていく。
漫画版(著:ほるまりん)
コミックボンボンにて連載。
メダロット1
主人公アガタヒカルの初めてのメダロット。
愛犬ボナパルトが拾ってきたカブトメダルを、ヒカルの父が三日間徹夜して並んで買ってきたKBT型メダロットに装備した。
第一話ではヒカルが組み立てを面倒くさがって途中で放棄したため、組み立てすらしていない脚部の代わりにひかるの愛犬・ボナパルトに乗って移動していた(後にパーツを修理に出している間は(脚部パーツ不足で)再びボナパルトに乗っている)。そして、組み立てをサボったヒカルを銃撃し、組み立てを催促した。
組み立てて初めて戦った日以来、名前をつけていなかったヒカルだったが、メタビー自身が
「はいはいはーい メタルビートル略してメタビーがよいと思いまーす カッコイー!」
と提案して、結局それが採用された。
(ヒカル案は『ムシムシムッシー』『クヌギジュエキー』『スイカシルシル』『モグモグフヨード』。これらで通そうとしたが本人に無視されたため諦めた。)
ヒカルの手で徐々に改造を加えられていたらしく、特に装甲面はパーツをロボロボ団に奪われてロクショウと戦った際に、チャンバラソードを頭部に食らっても逆にソードが砕ける程の防御力になっていた。
国際ロボトル大会で行ったビーストマスターとの戦闘で、怯えるヒカルを庇ってデスブラストを受け、頭部や左腕がティンペットごと大破した上にメダルが破損してしまい、
人間でいえば一度は「死んだ」状態になったが、大昔の伝説を頼りに遺跡へメダルを持っていき、メダルを直す方法を試した結果復活を果たした。
後に「魔の十日間」と呼ばれるロボロボ団との決戦以来、全国的にメタビーの名が有名になる事になった。
ただ、何故かヒカルの名前は全然知られなかった様子。
最終決戦時にはレアメダルの性能、成長力に目を付けたロボロボ団によって大量にメタビーが量産された。
ちなみにダービーボール(育成ゲーム機)を持っていたが、ヒカル曰くデスブラストで大破した時に巻き添えで吹っ飛んだとのこと。
メダロット2
主人公天領イッキの初めてのメダロット。
メダルは快盗レトルトが落としたメダルを愛犬ソルティーが拾ってきた。
ティンペットとパーツは、コンビニ店員アガタヒカルが(勝手に)売ったKBT型パーツ一式。
ロボロボ団との決戦以来、メタルビートルにメタビーとつける子供が多くなったらしく、イッキもその一人(後に漫画版メダロット8では、ロクショウ共々犬に「ポチ」、猫に「タマ」と名付けるくらい平凡な名前扱いされている)。
「コンビニのお兄さんも名前聞いて変な顔してた」
同じカブトメダルとはいえ個体差ゆえに、ヒカルのメタビーとは性格に差がある・・・はずなのだが
やたらめったに乱射したり、射撃パーツで殴ったりするところを見ると、かなり性格は近い。
(ヒカル自身も彼のロボトルを見て「うーむ、似ている・・・」とつぶやいていた。)
ゆえにヒカルのメタビーと間違われる事があり、ヒカルのメタビーをよく知る、またはヒカルのメタビーの名声を知る者からは「ニセメタビー」扱いされる事が多々あった。
劇中最もメダロットの秘密に近づいたメダロットで自分たちが元は侵略用兵器であること、マザーの方針が変わってそうでなくなったことなどを把握している稀有な存在でもある。
メダロッターりんたろう!メダロットR
イッキのメタビーが登場。ダメロット部からはりんたろうのカンタロスと何度も間違われ、そのせいで敵機と間違えられたカンタロスがフレンドリーファイアで敗北するというまさかの事態になった。経緯はどうであれ勝ちは勝ちなので、カンタロスの頭部を戦利品として奪っていった。
カリン争奪戦では、ちゃっかりエレベーターを使ってライバル達を引き離すという強かさを見せたが、コウジと海馬の戦闘でエレベーターが故障してしまい、脱出した先で外壁をよじ登っていたりんたろうと出くわしてしまい、ロボトルする羽目になった。
戦闘の余波で崩壊したタワーからカリンが落下した際はイッキの指示に従って飛び出し、自分の身を犠牲にしてカリンを救おうとした。海馬の案で、アークビートルに換装したカンタロスに撃たれて噴水に落下した事でカリンと共に生還した。
身を挺して救った事でカリンからお礼のキスを貰っている。
漫画版メダロットDS
メタビーは登場しないがコンビニのお兄さんの相棒として「めのじ」というマーサイモランが登場。中のメダルはおそらく2~4にかけてのメタビーと思われる。
漫画版メダロットNavi(著:藤岡建機)
作中、二人の「メタビー」が登場する。
一人目は、主人公カスミが幼少期にパートナーとしていたメタルビートル。
幼馴染ヒヨリの飼い犬オプチと共に交通事故にあい、カブトメダルが大破。帰らぬ人?となってしまう。
本が好きなおとなしい性格だったらしい。
二人目は中学生に成長したカスミが旧校舎で拾ったカブトメダルに、かつての相棒と同じ名前を付けたもの。
性格はいわゆる「イッキのメタビー」に近い乱暴者で、カスミは前のメタビーとのギャップに戸惑ってしまう。
しかし次第に友情を築いていき、クラスター事件の際にグランビートルに換装された。
バリエーション・後継機
・めたびー
『メダロット2』に初代の機体を送ることができる都合上、それぞれのメタビーを区別する必要が生まれたため初代バージョンのものにつけられた名称。
性能据え置きだが全てのパーツ名が「ひらがな」になっている。
以降ヒカル機はこちらという扱いのようで、『navi』ではヒカル機としてこちらの名称で登場する一方でカタカナの「メタビー」は登場しない。
基本的に初代準拠の性能なので普通に使うにはかなり厳しいのだが、『navi』では上記のようにヒカルが使う初代バージョンしか登場しない都合なのか、ほぼ全ての性能で後述のカンタロスやサイカチスはおろかアークビートルすら上回るという高性能機(むしろ本作ではアークビートルが弱い)。しかもヒカルが使用する機体は本作のNPC機の仕様上熟練度が99を超えて成長していく(プレイヤーは99が上限)ので見た目以上に火力が高く、最強のNPCの一人に数えられる。
ちなみに『2』では快盗レトルトはこのめたびーでゴッドエンペラー3体を瞬殺するというビーストマスターを倒した時より遥かに強く成長している。
『メダロット9』では型番違いの機体がメダロット通信で配布され、通常版がイッキ編以降の後期型であるKBT01で、配信版が旧型のKBT00となっており、一部デザインや性能が異なる。ちなみにロクショウは通常版が旧型KWG00で配信版が後期型KWG01。
『メダロッターりんたろう!』では初期型は「BTL型」と呼ばれている(KBTの初期設定で、カブトムシの英語表記の「BEETLE」から)。
旧式化した名機メタルビートルの最新バージョンである2020型のマイナーチェンジ版。
『メダロッターりんたろう!』の主人公である波島鱗太郎の愛機。
メタビーより軽量化されており、KBT型としては高い機動性を誇る。
ゲームの方への登場頻度はまちまち。
初登場の『R』では全ての性能でメタルビートルを上回る完全上位互換機だった。
その後『3』や『4』では設定どおりに火力や装甲を落とした代わりにスピードを上げた性能になっている。
『9』には左右のデザインが反転した「カンタロスR」も登場。
ちなみにただ左右反転しただけかと思いきや、頭部のミサイルの発射管にメタビーと同じような穴が開いている(カンタロスのミサイル発射管には穴が開いていない)。
性能面も微妙にカンタロスとは異なっている。
『メダロット3』及び『4』のカブトバージョン、アニメ『メダロット魂』におけるイッキの愛機。
外見はベース機のメタビーに近く装甲が若干薄くなった代わりにメダチェンジが可能となっている。
なお、メダルはメタビーからそのまま引き継いでいるためそのまま「メタビー」と呼ばれ、機体名のサイカチスで呼ばれることはほとんどない。
・ビート
デザインが一新された『真型メダロット』における主役機。
シナリオが1準拠であるため、初期入手のビートは明確にメタビーのポジションといえる。
シリーズファンからはそっぽを向かれがちだがほるまりん氏は気に入っているようで、たまにイラストが描かれる他『メダロット9』ではDLCで入手可能だったりする。
メダロット2core以前以降で区切られてしまった為、残念ながらメダロットクラシックスプラスには参戦出来なかった。
現状はメダロットSをやるか真型からガールズミッションまでのクラシックの新シリーズを待つしかない。
・メタビーG(Gメタビー)
『メダロット7』『メダロット8』及び『メダロットDUAL』『メダロットガールズミッション』にて、クリア後のおまけイベントの報酬として入手可能な金色のメタビー。ちなみに性能は普通のメタビーと全く同じ。
ガールズミッション版のみ性能が大きく異なり、メタミサイルは威力が上がり冷却が低下、メタマシンガンは威力が下がり充填(弾数)と連射性能が向上した。中でも特に変化の激しいメタリボルバーは威力と充填が劇的に上がり冷却が致命的に低下している。メダリアで右腕威力を強化してやれば、殆どのパーツを一撃で破壊できる威力の攻撃を立て続けに繰り出せるが、仕留め損なうと長時間右腕が使えなくなるというピーキーなバランスに仕上がっている。
スマホ版『メダロットS』においても事前登録者数突破報酬及びメダリーグ偶数ピリオドのレジェンドリーグ入賞報酬としてGメタビーの名で配布されている。
・ジャイアントメタビー
アニメ無印最終話、ヘベレケ博士が操る巨大プリミティベビーに対抗すべくメダロット博士が繰り出した巨大なメタビー。
イッキの腹に装着されたベルトサイズの巨大メダロッチで指示を出す。
当初はイッキのメタビーだけが乗り込んで操る予定だったが単体ではメダルのパワーが足りず、各部に仲間やライバル達のメダロットが乗り込んでサポートすることでやっと起動した。
攻撃手段はメタビー準拠……と思いきや、左腕はロケットパンチにされており、イッキにツッコまれた。
メダルの力で動くロボット、という定義の上でなら一応メダロット……かもしれない。どちらかというとスーパーロボットだが。
漫画版に登場。ティンペットとメダルは偽物だが、パーツ自体はヒカルのメタビーのもの。
メタビーとロクショウの性能に目をつけたロボロボ団が両機のパーツを奪って新たなメダロットを製造しようとし、シノビックパークでの衛星事件にて大破し修理に出していたメタビーのパーツをメダロット研究所から盗み出した。
パーツ自体は本物であるため射撃の威力や硬い装甲は本物と同じ。ロボロボ団幹部・モノワスレのスズメによる偽物の美学のこだわり具合は必見。
この計画から生み出されたのがクロスメサイアである。
関連イラスト
カブトムシ繋がりで彼女とのイラストもある
関連タグ
ロクショウ(兄弟機)