曖昧さ回避
「神聖皇帝(ゴッドエンペラー)」のこと。→神聖皇帝
pixivでも一般的に使われる用語としてもこちらの意味がほとんど。
概要
ゴッドエンペラーは、『メダロット』に登場する機体である。
初出はゲーム『メダロット2』。通称「神皇帝」。
WEA型メダロットで世界征服を目論む悪の組織「ロボロボ団」の首領ヘベレケ博士が作り上げたメダロットとして登場し、本編のラスボスとしてプレイヤーの前に立ちふさがる。
初代『メダロット』に登場したビーストマスターの後継機。
そのパーツスペックは、威力・装甲・速度三拍子そろった性能であり、
チートを施したかの様な能力値となっている。
こんな奴が……
- 一回の戦闘で3体出現
- さらに相手は全機必殺技「メダフォース」を発動するゲージが最大値まで溜まっている
- 開幕メダフォース(しかもその内容が「自分が持つ射撃パーツの威力を合わせた攻撃」が主)をぶっ放す。
- 一回勝ってもセーブ不可の連戦が待つ。そのため「何度も試したらたまたま攻撃がリーダーの頭パーツに当たり、まぐれで勝てた」という可能性もほぼ潰される。
- その連戦も3番機が両腕をアーマパラディンのものに換装されているため、リーダー機への攻撃を防いでくる。
…といった感じで当時のプレイヤーにトラウマを植え付けた。
リメイク版の「メダロット弐core」ではメダフォースが連発できない仕様になり、パーツの性能もある程度見直されたため原作のメダロット2よりは戦いやすくなっている。ただ、それでもすごく強い。
アニメでは異常なサイズの機体(巨大ロボット)が登場し、ゲーム版メダロット7同様、圧倒的な力でイッキたちを襲った。この時には他のメダロットと同じ等身大サイズの機体も含め、背部のハッチを開いてメダルを強制的に排出するというロボトルのルールを完全に無視した方法で倒されており、ロボトルのルールに沿って倒された事は一度もなかった。
そんなまさに『神の帝王』の名前にふさわしい「兵器」型メダロットであるが、本来のモチーフは「シャコ」。
特にモンハナシャコのような力の強い種は水槽のガラスを叩き割る力を持つ危険な生物であり、ゴッドエンペラーもそのイメージに違わずメダロット2での初登場時には研究施設の壁を突き破って姿を現すというインパクトのある登場シーンを見せつけた。
反則的な能力過ぎて勝てる気がしないが、ゲームでも「メダフォース制御後、反射・反撃で相手の攻撃を跳ね返す」等といった対策法は存在する。逆に言えば、メダフォース制御が無いと基本的に詰みゲーである。
『2』以後もほとんどのメダロットシリーズ作品に登場するが、作品によってはシステム・能力値に変化があるため、やたら強いとは限らない。
『メダロットR』でもラスボスとして登場。ここでのロボロボ団首領の真・メダルゴッドや、真のラスボスが使用。しかし、メダフォース連発がなかったり、3体同時に出てこなかったりで『2』よりはマイルド調整されている。また、ゴッドエンペラー程ではないにせよ、カイゾクロなど、装甲威力ともに高いメダロットが登場するため、相対的な強さは下がっていた。しかしダメージ計算式のよるものかデスレーザーの破壊力が他の作品と比べてもトチ狂っており、光学無効パーツがなければ合計装甲が300以上あっても被弾=機能停止となるほどの威力を発揮する。
『メダロット3』、『メダロット4』、『メダロットnavi』では、どこから盗って来たのかレトルトレディこと秋田キララの愛機として登場する。
名前は三銃士に因んでアトス・ポルトス・アラミスとなっている。
メダロットGでは通信対戦を一定回数行うと、クリア後のゲーム内にメダロッターの1人として出現するレトルトレディが使用してくる。右腕のミサイルは希少な腕部ミサイルとなる。
※メダロットnaviではグラフィック設定ミスにより右腕と左腕の見た目が逆になっている。
9及びSでは「びーすとだすたー」の左右腕を装備させるとこの見た目を再現可能。
能力値(初出時掲載)
頭部 | デスブレイク | WEA-11 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
装甲 | 成功 | 威力 | 回数 | 能力 | 行動 | 効果 | ||
75 | 71 | 32◎ | 5 | 重力 | ねらいうち | ブレイク | ||
右腕 | デスミサイル | WEA-12 | ||||||
装甲 | 成功 | 威力 | 充填 | 熱量 | 能力 | 行動 | 効果 | |
70 | 62 | 31◎ | 3 | 2 | 火薬 | ねらいうち | ミサイル | |
左腕 | デスレーザー | WEA-13 | ||||||
装甲 | 成功 | 威力 | 充填 | 熱量 | 能力 | 行動 | 効果 | |
70 | 33 | 49◎ | 6 | 3 | 光学 | ねらいうち | レーザー | |
脚部 | デスクローラー | WEA-14 | ||||||
装甲 | 推進 | 機動 | 格闘 | 射撃 | 索敵 | 隠ぺい | 能力 | タイプ |
70 | 56 | 50 | 18 | 39 | 10 | 10 | 重力 | 多脚 |
全て貫通特性(1つのパーツを壊したら、残ったダメージが他の部位に移される)を持つ。
レーザーやブレイク系統のパーツは通常、貫通効果を持たない。
デスレーザーに至っては、他の光学系パーツよりも成功値(命中率)が高く、しかもレーザーの特性によって
威力が2倍になる上、貫通効果を持つという極悪な性能で、当たると一発で機能停止してもおかしくない。
ジャイアントエンペラー
アニメ版に登場した巨大メダロット。周囲を焼け野原にする危険な火力を持つ。
メダロット7にはサイズのデカいメダロット「Gエンペラー」として逆輸入された。
関連イラスト
近況
……とまぁ、かつてはやり過ぎレベルの破壊力を振り撒いていたゴッドエンペラーだが、ネット対戦ができるようになった『メダロットDS』以降はパーツの能力が見直され、「火力自体は高いが攻撃前の準備時間が長い」という調整がなされた。
威力はあっても手数が稼げないため、僚機がちゃんと援護してやらないと戦いにくい。現在ではすっかり大人しい性能になり、他の一般メダロットと大差無いレベルにまで落ち着いている。
特に『メダロット8』のDLC第六弾では、イベントの最後に「ビーストマスター一体、ゴッドエンペラー二体」という構成の敵が立ちはだかってきて初見ではビビること請け合いなのだが、どいつもこいつも行動が遅いため、もたついてばかり。正直見かけ倒しもいい所だったりする。
これも時代の流れだろうか……。
メダロットDUALでは、火力自体はかなり高いものの、クールタイムが異常に長くなっており、初撃で高火力の攻撃を立て続けに繰り出せるが射ち尽くすと暫く無防備になるという、ピーキーな機体となっている。また、頭部は範囲攻撃となっている上に自傷判定があるため、比較的クールタイムが短い事と相まって頭部を連発する事となり、結果 地形に引っ掛かって自爆する事が多々ある。
DLCでヘベレケ博士が使用するアナザー機体に関しては火力と冷却のバランスがよく扱い易い機体となっている。
チャレンジミッション「神の領域」では、プラス補正によって異常に強化されたゴッドエンペラーと闘う事が出来、超耐久・高火力に加え即死メダフォースも完備しており、まともに戦えば死闘は必至となっている。(ハイリスクではあるが紙装甲の頭部射撃ガードを駆使すれば簡単に肉薄できる)
メダロットガールズミッションでは、100連戦を行うロボトルタワーの最上階にて、ボスとして君臨するリリィ・ルージュのパートナー機として登場しており、階層によるプラス補正で尋常でない強さを誇る。これを倒すとマスターであるリリィと共にバディとして仲間に加わるが、プラス補正が失われている上に自爆しやすい為、敵か自身のどちらかが開幕即死する可能性が高いという、かなりギャンブル性の高いバディとなっている。
メダロットSでは2の追体験ストーリーの最終話に登場。1戦目ではCGがMAXの状態で戦う事になる。2020年年末からの限定ピックアップガチャにて入手可能となる。
「狂気の神皇帝」をキャッチコピーにしており、『超襲来!ロボトル』では期間限定でゴッドエンペラーのロボトルをクリアすると同名の称号がゲットできた。
従来どおりWEA型特有のHv3、多脚型で構成されているが、先発実装となった「ビーストマスター」とは性能が差別化されており、あちらの尖った強みと弱点をややマイルドにしたような性能になっている。
デスブレイクが本機の目玉となっており威力値は他のブレイクとは文字通り桁が違う。素の数値で見るとそこまでではないが、相手のHvパーツ数次第で最大4倍まで威力が増大する事を考えると、最大火力は高い。更に「ブレイク」には貫通特性がデフォルトで備わっているのでHvパーツの多い相手に撃ち込めば一撃で複数のパーツ破壊を狙える。
そのため全身Hvパーツが殆どのWEA型が相手なら一撃でバラバラにするWEA型キラーと化す。
デスミサイルは稀少な腕部ハイパーミサイルでこちらも他にはないパーツとなる。
一方でデスレーザーとデスクローラーは他のパーツと比べると性能的にやや見劣りする。デスレーザーは威力こそ高めではあるが、成功が他の左腕レーザーと比べてかなり低い。デスクローラーの充冷は並みの多脚よりは高いが、防御面に不安の残る性能で反面、回避がやや高め。脚部特性はチャージが毎行動後に追加で加算されるオートチャージでこちらもそこまで強力な特性ではない。使うなら、同様にチャージが毎行動加算されるアシストタイプのメダルと合わせる事で効果が強調される。最大の☆5でチャージが毎行動後に+10され、パーツ1回使用とCG1回で50%になる為、光学や重力の効果を発動させやすくはなる。また効果の発動タイミングが行動直後であるため、メダフォースを発動した後にも10%加算された状態となっている。