ゲーム概要
2014年8月28日発売のメダロットシリーズ第8作。発売はロケットカンパニー。
今度のメダロットは世界観を一新し、まさかの『探偵もの』ストーリーである。
新機体・旧作からの復活機体合わせて200体以上のメダロットが登場する。
新たにキャラクターデザインを手掛けるのは神藤かみち氏。
メダロットデザインはメダロッターならお馴染み、原作者ほるまりん氏。
シナリオはジンテーゼの北島行徳氏が手掛ける。
ほるまりん氏が描いた本編とはあまり関係がない宣伝用の漫画が存在する。
ゲームシステム
シリーズおなじみのバトルシステム俗称『シャトルランロボトル』を踏襲。しかし、本作から新たに「攻撃対象を選択できる」「防御対応を選択できる」などの要素が盛り込まれる。これに伴い、パーツスキルカテゴリが一部簡略化し、パーツ毎に防御対応可能かどうかが表記されるようになった。
公開されたスクリーンショットでは必殺技「メダフォース」が確認できる。メダチェンジシステムも続投している。
メダルのレベルはDS・7にあったスキルレベル制。ただし、得意なスキル以外もレベルを上げれるようになった。また、主人公にもメダロッターレベルが設定され、メダロッターレベルがメダルの合計スキルレベル上限となっている。
スキルレベルは「高レベルほど1レベル辺りの補正効果が小さくなる」「補助系スキルの方が攻撃系スキルよりも防御・回避への補正効果が高い」など、特殊なルールが追加されており、単純に攻撃スキルを99にすれば強い、という訳ではなくなっている。
またロボトル中のグラフィック・エフェクト・カメラワーク面の強化も図られている。
メダチェンジ
7で復活したメダチェンジだが前作に続きルール変更がなされている。
- メダチェンジはチャージゲージが20%以上の時のみ
- 冷却時にチャージゲージ10消費
- ドライブAは回数制限なく使える
- メダチェンジ中はチャージ不可能、メダフォースの使用も不可能
- チャージゲージ0%でなくとも任意の変形解除が可能
条件が緩和されかなり扱いやすくなっている。
バージョン別の違い
主人公機
その他
- いつも通りバージョンごとに、入手できるパーツやメダル、登場メダロットが異なる。
- バージョンごとに早期封入特典であるサウンドトラックCD収録楽曲が一部異なる。
ストーリー
ローレル探偵事務所の試験を合格し新米メダロット探偵となった主人公ソルトが、少し変わりもののメダロット、「メタビー(ロクショウ)と共に難事件を乗り越え成長していく。
キャラクター
本作の主人公。ローレル探偵事務所の少年メダロット探偵。
尊敬する父をメダロット犯罪で亡くしている。
ソルトと同年代のローレル探偵事務所所属のメダロット探偵の少女。
冷静な情報分析を得意としている。ソルトの先輩にあたる。
「理解不能だ」が口癖のちょっと変わったメダロット。根は熱い。
人間の行動を良くわかっていない一面がある。
メタビーと同じくこちらも変わり者のメダロット。
だが例にもれず、こっちの方が若干クール。
通信機能
本作もメダロット7と同様ローカルプレイでの対戦やパーツ転送、離れた相手と戦えるインターネット対戦にも対応。すれちがい通信でのパーツのやり取りやいつの間に通信で「メダジャーナル」という不定期マガジンを受信できるようだ。
2024年4月9日にオンラインサービスが終了した為、以下の文による不具合によりいつの間に通信での補填が出来なくなった為、今から始める新規の方は以下のバグを踏まえたうえでプレイするように。
特定のダンジョンで3つのメダルの内1つを入手すると残りが消失する為、どうあがいてもアイテムコンプが不可能になる。
作品としての特色
基本設定は周到しながらも、メダロット1から続く世界とは別の物語となっており、メダロットの描写もこれまでのシリーズとは少し異なっている。
「子供のおもちゃ」「安全な兵器」としての存在意義が色濃かったこれまでのシリーズとは異なり、かなりシリアスな視点から見た「人間のパートナー」としてメダロットは描かれている。
メダロットを悪用した事件による死者、負傷者の描写。
メダロットに対する偏見、存在に恨みを持つ人物の存在。
最初は理解不能だった人間の感情を徐々に理解していく相棒、等々。
「ロボットが実際に人間社会に溶け込んでいたら、どういった存在なのか?」という、これまでのシリーズ色から少し浮いた、良い意味でSFチックなストーリーを楽しめる。
もちろん醍醐味のロボトル、ヒロインイベントも健在。
しばらくシリーズを離れていたメダロッターの諸君も、是非この機に手にとってみてはいかがだろうか。