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サルベーション

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さるべーしょん

この記事では、メダロットに登場した機体について述べる。また、メダロット8のラスボス、アサドアラークについても解説する。

※メイン画中央の機体。

概要

全身に無数の

目、口、舌をもつという

死の天使を

かたどったメダロット。

魂を司る役目にのっとり

すべての人名を記したリストから

ゴーストショットを放つ。

メダロット8のラスボス、アサドアラークのボディとして初登場した天使型メダロット。

モデルとなったのはイスラム教における死の天使・アズラエルであり、機体の全身には無数の目や、口や舌と思われる装飾がある。

両腕はアズラエルが持つ全ての生者の名前が記された本を模しており、そこから専用技ゴーストショットを繰り出す。

実は、素の性能はそこまで高くは無いのだが、装填されたカオスメダルによって凶悪な能力を発揮する。おまけに、メダロットのラスボスではお約束の連戦もあるので、対策無しでは勝てる可能性は0に近い。

メダロット9ではいつの間に通信によって配信されるメダロット一式セットの一部として登場する。

アサドアラーク

メダロット8のラスボス。

誤解されやすいが、アサドアラークは機体の名前ではなく、黒いメダルに登録されたニックネームである(メタビーロクショウブラスラムタムみたいなもの)。名付け親はメダル研究の大学者にしてメダロット研究所の初代所長・ヨモギ博士。

元々は軍事用メダロットであり、メダロットの性能を高く引き出すために、政府から強制されたヨモギ博士によって黒いメダルを装填された。

目論み通り、黒いメダルは軍事用メダロットの性能を限界以上に引き出し、街を火の海にするほどの破壊力を実現した。

しかし、不幸中の幸いにも、実験段階でアサドアラークは黒いメダルの力に機体が耐えられなくなって自爆し、黒いメダルは欠片となって各地に散らばった。

メダロット8の世界では、過去に政府が極秘裏にメダロットの軍事目的に使おうとしていた世界線であり、ロボロボ団が使用するデスプロビデンスも軍のデータを盗んで開発したものである。

軍用なので、メダロット三原則など知ったことかと平気で人間を攻撃する。過去のシリーズとは別の世界線とはいえ、あの人が知ったらどんな手段を使おうとも阻止しようとしただろう。

更にはアサドアラークに触られた者は黒いオーラに蝕まれ、徐々に衰弱して最終的には死んでしまう。たとえメダロットであっても、触れた部分が徐々に石化していき、やがては全身が動かなくなってしまう。

この症状は現在の医学では治すことができず、過去の実験においても、アサドアラークに襲われた研究員は黒いオーラに蝕まれ、命を落としていった。ヨモギ博士もこの事故で亡くなってしまう。

これはおそらくだが、頭部パーツのキャンセラーによるもので、黒いメダルの効果により一時的どころか永久に使用不可状態にして生命活動を停止させる凶悪な兵器と化したと思われる(黒いオーラも、メダロットに症状が付与された時の現象に似ている)。

怪盗ジルは、たまたま盗み出したヨモギ博士が愛用していた羽ペンから偶然黒いメダルの欠片を見つけ、アサドアラークが悪用されないように黒いメダルの欠片を回収しようとしたのが本編の事件の経緯である。怪盗ジルが今まで狙ってきたのは、偶然にも黒いメダルの欠片が混入し、超常な効果を発揮した代物である。

(もっとも、怪盗ジルが怪盗活動したのは個人的な理由からのものであり、黒いメダルの危険性があるとはいえ、そのために時計塔の時のように救いようのない悲劇を起こした事もあり、批判も多い)

怪盗ジルの懸念通り、ロボロボ団が黒いメダルを存在を知って世界征服に利用しようと企んだり、恋人をメダロットに殺されかけたと誤解したセロリが逆恨みから黒いメダルの欠片を利用してメダロットの暴走を起こそうとしたりなど、黒いメダルを悪用しようとする者が現れ始めていた。

そして、ロボロボ団によって黒いメダルが復元されてしまい、アサドアラークが復活してしまう。

当然、ロボロボ団程度が使役できる代物ではなく、逆にクレソンを襲った(振り返った時の風圧によるものなので、命に別状はなかった)挙げ句、目につく街を襲撃していった。

セレクト隊も応戦するが、黒いオーラに阻まれて攻撃が効かない有り様だった。

更に、ソルトを庇ってソルトの母がアサドアラークの攻撃を受けてしまい、過去の被害者と同じく黒いオーラに蝕まれ、危篤状態になってしまう。

(しかもこの時、メタビー・ロクショウもアサドアラークの攻撃の影響で、体が徐々に石化していた(ロボトルに影響はない))

それでも抵抗しようとするソルトに興味を持ったアサドアラークは、世界存亡をかけた『ロボトルウォーズ』を開催し、自分に勝てれば世界滅亡を止めると約束した。

(ロボトルウォーズは、各チームがロボトルで勝敗を決するトーナメント形式で、アサドアラークも選手の1人として出場する。アサドアラークが主催なので、『トーナメントで争っていないで、皆で協力すればいいだろ』みたいなツッコミは通用しない)

アサドアラークは単機であるが、凶悪な性能で対戦者を圧倒し、ついに決勝戦でソルト達と立ち向かう事となる。

接戦の末、ソルトが勝利したが、アサドアラークは今まで感じた事のない感情を覚える。

兵器として心が無かったアサドアラークは本当のロボトルの楽しさに芽生え、世界存亡を無しにしてソルトにもう一度ロボトルする事を頼んだ。ソルトもそれを承諾し、ロボトルを終えると、満足したアサドアラークは自分のメダルを破壊するようにソルトを促す。

心を持ったアサドアラークにソルトは共存の道を説いたが、黒いメダルを破壊しなければソルトの母が死んでしまう上、アサドアラークも自分がした約束を違える事はしたくないため、ソルトの説得に心が揺らぎ、もっとロボトルを楽しみたいと未練を残しつつも、自害してしまった。

だが、破壊された黒いメダルに残された破壊衝動が暴走してサルベーションの体を巨大化させ、Gアサドアラークとなってソルト達の前に立ちはだかる。

Gアサドアラークを倒せば、ゲームはクリアとなる。

なお、サルベーションのパーツは本編で2回、頭部と脚部はDLCシナリオで入手の機会がある。特にゴーストショットができるのはサルベーションの両腕のみなので、メダロッターレベル全項目クリアを狙うなら、本編でサルベーションの両腕を手に入れなければならない。

さて、アサドアラークが使用したサルベーションだが、これはロボロボ団が軍から盗み出した機体である。

自爆した機体を修復したのか、あるいはアサドアラークが自害するまで自爆する様子が無かったことから過去の機体を改装したものかは不明。

しかしいずれにせよ、過去に何人かの研究員が命を落とし、街を火の海にするほどの危険な機体を、破棄せずに保管していたところを見ると、軍は過去の事件について何も反省していない事が窺える

性能

  • 頭部 ヨンセンウイング

かくとう行動 キャンセラー

ランダムでパーツ1つを一定時間使用不可にする。がむしゃら性能。

装甲値がキメンガーのキメンを超える325であり、ヘッドショットによる一発KOを狙ったメダロッターの目論見をぶっ潰した。

  • 右腕 ムスウノアイ
  • 左腕 ムスウノタンング

しゃげき行動 ゴーストショット

サルベーションのみ使用できる攻撃。ブラックメイルが得意とするゴーストの射撃バージョン。ねらいうち性能。

チャージゲージの半分の数値を威力に加算される。おまけに防御によるダメージ軽減を無効化する。

なお、黒いメダルの恩恵を前提にしているため、素の性能は最大でもヘビーライフル程度。

  • 脚部 ナナマンレッグ

浮遊 クレアボイアンス

チャージゲージ100%の時、自身に一度だけレーダーサイト(索敵)の効果を付与する。

カオスメダル

アサドアラークの意識が込められた、黒いメダル。

メダルの絵は逆さまになったトライフォースと言えばわかりやすいだろつ。

装填したメダロットの性能を限界以上に上昇させ、素の状態ではそこまで凶悪でもないサルベーションも凄まじい性能を誇るようになった。

敵専用であり、入手は不可能である。

さて、カオスメダルの性能だが……

  • 戦闘開始前からチャージゲージMAX状態(メダロットのラスボスのお約束)
  • チャージゲージMAX状態で、全ての攻撃を無効化し、症状も付与されない黒いオーラを身に纏う(必中、クリティカルでもダメージ0)
  • 全パーツの装甲値を2倍(たださえ硬い頭部が650もの分厚すぎる装甲と化す)
  • その他の能力値を1.5倍
  • 行動終了時、全パーツの装甲を20回復

……何これ怖い。

特にゲージMAXで発動するオーラのせいで、こちらの攻撃が全然通用せず、そうでなくても能力値1.5倍によりこちらの攻撃が当たらないのにアサドアラークの攻撃がめちゃくちゃ当たるため、対策無しでは一方的に蹂躙されるのがオチである。

また、両腕のゴーストショットはねらいうちができるため、ヘッドショットでいきなりゲームオーバーになるなんて事も……。

……随伴機がいないのはこいつ自体が強すぎて、もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな状態になっているからである。むしろ、随伴機がいると足手まといになるのだろう。

つまり、アサドアラークを倒すには、まず体に纏ったオーラを外さなければ話にならない。

アサドアラークのオーラ対策

本編で推奨されている対策は、以下の2つである。

メダリア『黒水晶』

呪いを払う力を持つと謂われる黒水晶。特にメダル型の黒水晶は強力で、一時的だがアサドアラークの黒いオーラに蝕まれた人間の症状を和らげる事ができる。

砕け散ってしまい、メダリアサイズになってしまった黒水晶だが、これを装填したメダロットの攻撃は当たった相手のチャージゲージを10%減らす事ができる。

アサドアラークのオーラはチャージゲージMAX状態の時にしか張られず、チャージゲージが僅かにでも減ってしまうとオーラが解除される。

つまり、メダリア『黒水晶』を装填したメダロットでアサドアラークを攻撃し続け、オーラを剥がした所を攻撃をぶちこむという作戦である。

ただし、黒水晶は1つしかなく、アサドアラークも回避力が高いので、確実に攻撃を当てる作戦を立てる必要がある。

また、黒水晶で削れるゲージ量は僅かであるので、生半可に削った程度ではすぐにオーラが復活し、せっかく与えたダメージがみるみる回復されてしまう。

メダフォースを誘発

ロボトルウォーズ決勝戦でのアサドアラークは、こちらがガードしている状態でゲージMAX状態の時、どんな状況であれ、必ずメダフォースを使ってくる。

こうすることでチャージゲージが0になり、黒水晶を使うよりかなりの量を減らせる。

当然ながらアサドアラークのメダフォースは強力であり、更には必ずしもガードしているメダロットに当ててくる訳ではない

攻撃役に当たって詰んだり、リーダー機に当たってゲームオーバーになんてなった時には目も当てられない。

オーラ解除後は

上記の手段でオーラを解除しても、黒いメダルで能力値が上がったアサドアラークは簡単には倒せない。

高い回避力・命中率や凶悪なねらいうちゴーストショット、頑丈な装甲……それらをゲージが再びMAXになってオーラが復活するまで何とかしなければならない。

CF火薬コンボで必中を狙ったり、ウェーブや回避シールで回避力を封じたり、

変動攻撃で行動をキャンセルしたり、停止症状で動きを封じたり、

チャージゲージを大幅に減らすためにリチャージ・チャージドレインを使ったり……ともかく、(今までのラスボス戦もそうだが)ゴリ押しではない攻略法を練らなければならない。

また、アサドアラークのAIはあまり賢いとは言えず、こちらがコンシール状態でもがむしゃらやねらいうちをしてくる事もある。

上記のメダフォース誘発も、こちらがかくとうガードしてても、ゴーストショットを使わず即座にメダフォースを撃ってくる。

とはいえ、それで回避力・攻撃対策しても分厚い装甲と自己再生が立ちはだかる。短時間で勝負を決めたいなら、カウントダウンを使うのも手だろう。

幸い、シミュレーターの野良メダロット戦やチコリの店から最低限、アサドアラーク攻略に必要なパーツを入手できる(ただし、チコリエンド以外を目指している人は、チコリの店を多用するのはおすすめできない。一応、クリア後にも利用できる)。

また、DLCシナリオでパーツを集めるのもいいだろう。

Gアサドアラーク

アサドアラークの破壊衝動が暴走して誕生した、真っ黒な巨大サルベーション。

頭部がハイパービームやキャンセラー、妨害クリアを使い、両腕からハイパービームやキャンセラー、デストロイを繰り出してくる。

オーラや高い回避力、メダフォースも無いため、高威力の攻撃で頭部を集中攻撃すれば勝つ事ができる。更に、頭部の装甲をある程度削ると、頭部が妨害クリアしか使わなくなる。

しかし、ハイパービームの威力が強く、油断すれば負ける事もあるので注意。不安であれば、デストロイが中々来ないことを利用して光学耐性とガード100で防御するのもあり。

関連タグ

メダロット8 ラスボス

アズラエル

ビーストマスターゴッドエンペラー:ロボロボ団が使役するが、マスターの命令を無視して暴走したメダロット。どちらもリミッターの解除を甘く見たせいである。

グレイン:漫画版メダロット4にて、鮟蔵具左衛門を始めとしたあくどい大人達によって作られたメダロット。こちらも人のコントロールを受け付けず、暴走した。

マケット:DLCシナリオではアサドアラークと同様の黒いオーラを纏って登場した。更に漫画版メダロット3では、グレインと同じく鮟蔵によって利用された。

ブラックビートル:同じく兵器として作られたが心を得たメダロット。

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