概要
最強の大悪魔型(ADV)型メダロット。初出はメダロット4。
漫画、アニメ、ゲームなど各種メディアに於いてラスボスあるいはそれに準ずる扱いを受けるキャラクターでもあり、アニメメダロット魂ではデスメダロットに分類される。
頭部の大きさに反してボディが小さく、また腕が大きいアンバランスなデザインから、宇宙人あるいは胎児を思わせる外見を成す。
性能
通常形態
部位 | パーツ名 | 熟練度 | 行動・タイプ |
---|---|---|---|
頭部 | デモリッシュ | なおす | フォース制御 |
右腕 | ドローン | ぼうがい | 行動誘発 |
左腕 | ルーイン | ねらいうち | スタティック |
脚部 | ソース | ― | 二脚 |
メダチェンジ形態
部位 | 熟練度 | 行動・タイプ |
---|---|---|
ドライブA | がむしゃら | アサッシン |
ドライブB | ねらいうち | デストロイ |
ドライブC | ねらいうち | タイムアタック |
脚部 | シフト変形 | 浮遊 |
メダロット4で新規実装された行動が半分以上を占める。
それぞれの行動も強力。フォース制御と行動誘発でこちらを妨害した上で、装甲値を3/4持っていくスタティック・確定クリティカルのアサッシン・即死攻撃デストロイ・長期戦になる程威力の上がるタイムアタックと凶悪な攻撃技を撃ち込んでくる。
いかに対抗存在のパーティクルが使えるとはいえ、何も考えずに突っ込んだら簡単にボロボロにされることは言うまでもない。
各媒体において
ゲーム以外では『人間の醜い欲望と密接に関わる』繋がりを持つ。
ゲーム「メダロット4」
オロチがかつて師事していたヘベレケ博士と共同で開発したメダロット。オロチの息子、ミズチのパートナーメダロットのメダルが組み込まれている。
イッキとの対決で敗北したオロチが最後の切り札として起動させるが暴走する。
グレインの暴走に対するセーフティとして並行開発されていた大天使(AAG)型メダロット「パーティクル」が存在しており、イッキは自身のパートナーメダロットのメダルをパーティクルにはめ、これに立ち向かった。
クワガタバージョンのみ、一定条件を満たすと入手出来る(カブトバージョンはパーティクルになる)。
漫画「メダロット4」
メダロット社が月から持ち帰った「月のマザー」のメダルを、かつてメダロット博士が学生時代に作り上げた試作型メダロット(通称復元体)をベースにメダロット社が改修した物へと組み込み完成したもの。
アンバランスな外見を持ち、二階建て住宅並みのサイズを持ちながらも二足歩行を可能としているが、これは頭部にガスが詰まっている為であり、これによって機体を浮遊させる事も可能としている。
メダロット社と自衛隊によって管理された人工島「N島」に於いて実験が行われるも暴走し、「メダロットを休眠させようとする地球のマザーを抑えこむ」という人間達の目的を無視し、マザー本来の使命である「目覚め増えろ」を遂行するべく、その目的の妨げとなるであろう地球のマザーが生み出したレアメダルであるメタビーを抹殺するべく、イッキ達の前に立ちふさがった。
イッキとメタビーとは戦闘ではなく対話・口論とも言える方法で接戦を繰り広げており、「相成れないものを排除するのは生物として当然のこと」というマザー側の持論に対して、イッキ達は「直接お互いが関わりあう必要はない、仲良くやっていける」と反論するが、その矢先に政府の行ったミサイル攻撃により、マザーは致命傷を負い、結果としてマザーの言う事の正しさを皮肉にも人間自身の手で証明する結果となってしまった。(この結果こそが真実だと嘲笑う、死にゆくマザーに対してイッキは気持ちでは否定しながらも何も言い返せなかった)
劇中では珍しく明確に他者(イサナガミ)を殺したキャラクター。
アニメ「メダロット魂」
第35話で一般的なデスメダルを搭載したプロトタイプが初登場。
その後コクリュウのブラックビートルのメダルを組み込んだことで最強のデスメダロットとして立ちはだかる。
プロトタイプの時点でメダチェンジした機体さえもデストロイの一撃で機能停止させるほどの威力を誇る。
ゲーム版でもオロチが開発したグレインの性能もパーティクルでなければ耐えられないとされるため原作準拠であるが、ある方法で入手しプレイヤーが操作する場合は流石にメダチェンジした機体は破壊できないように調整されている一方、下記の通りアニメ版ではこの点は改善されなかった。
組み込まれたメダルは否応無しに機体の持つ破壊衝動に蝕まれる特性を持つ(何気にパーツ自体がメダルへの干渉能力を持つのは珍しい)。
通常メダロットと同程度のサイズだが、メタビー・ドークス・アークダッシュ・ティレルビートルの必殺技すらも無力化する圧倒的な性能を持つ。
デスメダロット社におけるイッキ達との最終決戦では発電設備の放つ高圧電流に放り込まれても辛うじて生き残っていたが、崩壊するデスメダロット社に取り残されたコクリュウの前に姿を現し、ブラックビートルとしての自我を取り戻して落ちてくる瓦礫から身を挺してコクリュウを庇った。
その後メダルは救出され、再びブラックビートルに戻された。
第35話の時点で商品化は上層部が難色を示している、ナエのようなデスメダロット社の外部の人間すらも開発中止の噂を聞いたことがある、デスメダロット社と提携している海外資本の主人のヘンリー・マッケンリー曰く「商品ラインに回すと圧倒的な強さからロボトルが成立せず、商売にならない」と警告する(言い換えれば商売を優先した場合にグレインの存在は大問題である)など、散々に言われながらも、コクリュウはこれを無視し開発していた。
しかし最終的にデスメダロット社を破壊したことで、ある意味では自らを商売道具の傀儡にしたヘンリー(及び自身の父親)に対し三下り半を突き付けた形になったと言えるか。
メダロットS
パーティクルと共にプレイアブルとして実装。ラスボスということもあり、排出されるガチャは期間限定という待遇で迎えられた。
各種行動はSに合わせて別のスキルに差し替えられており、
・フォース制御→MFシール
・行動誘発→コンフュージョン
・アサッシン→パイル
・タイムアタック→カウントアタック
となっている。
カウントアタックはSのプレイアブルでは初めての実装で使えば使うほど威力が上がっていく。二脚→浮遊という地形適応に加え、使用にチャージゲージを消費しないため、開幕からメダチェンジして連発するだけで、数ターン後には手のつけられない大悪魔となって敵を殲滅する。
弱点は射撃と格闘の両方が備わっているがゆえに両立が難しいこと。そして全パーツがHvパーツなのでメダチェンジ前に脚部を破壊されると大幅に能力が低下する事。
ドライブAは専用のアニメーションが使用されており、より悪魔らしい印象を与える。
関連タグ
ボソン…グレインの後継機として開発された悪魔型メダロット
メダロットとコラボした作品関連
ディアボロモン、アーマゲモン、デスザウラー、デスレックス、ゼログライジス、ユニクロン、マジンガーZERO:別の世界における破滅の化身。ディアボロモンは同じく長い腕を持ちデスザウラーは兵器として作られたという共通点を持つ。
デスモン、アルカディモン、ベルフェモン:デジモンシリーズにおける人間の醜い欲の象徴。
バーサークフューラー、セイスモサウルス、バイオティラノ:ゾイドシリーズにおける人間の醜い欲の象徴。
倉田、彩羽ネオ、Dr.リーガル、レナード・テスタロッサ、木原数多、マンドロイド、ハオ、草壁春樹:醜い欲を持った人間や邪悪な魂の代名詞。仮にメダロットシリーズに存在していたら確実にアニメ版グレインを作っていたと思われる。