概要
一応前作の続編という体で始まったが、監督、脚本を始めとするスタッフ陣は大きく入れ替わっており、変更点が多い。
- 前作のレギュラーキャラクターが半数以上何の説明もなく登場しなくなり、続投したキャラクターも前作と性格が変わったような言動も多い。
- お友達ロボット・メダロットは、前作終盤で明かされた古代メダロット文明に関する設定は無くなり、単なる子供の玩具という設定になった。
※元々のメダロットとしての媒体は各メディアで様々なもので、古代メダロット文明という物も他のメディアでは特に言及されていない。
更に本作で新たに登場したデスメダロットは、旧来のパーツによる攻撃が一切効かない上に、必殺技であるメダフォースまで無効化する無敵の装甲を持つのだが、この設定が構成や演出に大きな制限を課す要因となっている。
まず、新型パーツ以外での攻撃が効かない事による、『パーツの換装による戦略の拡張性』という、メダロットの根幹を成す基本要素の封印。
次いで、新型パーツを所持していないアリカ等の前作メンバーが完全な戦力外となった事による、仲間との連携攻撃の封印(謎のメダロッターは敵か味方か不明というポジションなので基本的に頼れない)。
これらの制約によって主人公は新型機体の純正パーツでの単独戦闘を余儀なくされ、必殺技も封印された為、戦闘演出が大幅に制限される事となった。
射撃型であるメタビーは元から戦闘演出に変化を付けるのが難しい機体である為、旧作の時点で幾度か格闘戦を行う事があったのだが、本作ではパーツ換装の封印により、その傾向が更に顕著になった。
さらに言えばメダチェンジ可能な機体が多く登場していながら、後半はメダチェンジ自体も少なくなっており、特に原作ゲームではメダチェンジ可能なブラックビートルは最後までメダチェンジしなかった(原作ゲームで同じパワー変形、かつ同じデスメダロットであるブロッソメイルはメダチェンジを行なっているため、変形方法の違いは理由にならない一方、そもそも当時のゲーム版のブラックビートルの変形プロセスが物理的に不可能だった話も存在する)。
あまりにも戦闘に変化が付け辛かったのか、終盤ではメダフォースが再び使われる様になった(ただし基本的にメダロット1体のメダフォースではブロッソメイル程度ならノーダメージであるため、使える機会が極端に少ない)他、主に作中で一般発売されたデスメダロットは装甲が脆いのかファーストメダルを持たないペッパーキャットにすら敗れる展開も見られた。
このため、特にデスメダロットが一般販売された後半以降は、メダロッター側がデスメダロットに虐げられる展開は続く一方で、自分もデスメダロットを持つ、イッキ等が特別な条件を課してデスメダロットに勝つ展開もある。
以上の変更点に関しては難色を示す視聴者も多い中、魂独自の熱いストーリーなど見所も多く一概に悪いとは言い切れない作品ではある。
あえてテーマを挙げると、子供たちの協調性の成長と、その友達としてともに進むメダロット。
あらすじ
コクリュウを社長とする新進企業が生み出した、新しいメダロット「デスメダロット」。メダロット社に対する反発ともいえるデスメダロットは、ただロボトルに勝利することのみを目的とした攻撃的な存在であった。
そんな状況でも今までどおりのロボトルを続ける天領イッキとメタビーだったが、デスメダロットにはメタビーの切り札ともいえるメダフォースが全く効かないという特殊な装甲を装備するなどまるで歯が立たない。そんな中、謎のメダロッターの登場やギンカイの改心もあり、デスメダロッターを徐々に追い詰めていく。
登場キャラクター(新キャラクターのみ)
- ハニー(CV:新谷真弓)
ナエの愛機。普段はロボトルはせず、ナエの手伝いをしている。
イッキの友人。少し気が弱く、他人に流されやすい少年。
謎のメダロッターの操るKWG型メダロット。クラフティモードに変形できる。
イッキと同様に小学生だが、ブラックコーヒーを愛飲したり、イッキたちよりも大柄なこともあり、小学生扱いされることは少ない。
- アークビートルダッシュ(CV:又村奈緒美)
デスメダロットから足を洗ったギンカイのパートナー。
- カミザケ コクリュウ(CV:かかずゆみ)
最強のデスメダロットの入手を目指す少年。なにかと裏で糸を引く黒幕で、卑怯なことも平気でこなす。
メタビーと対を成す、黒いKBT型デスメダロット。
原作ゲームではメダチェンジを行うが、アニメでは終始メダチェンジしなかった。
メタビーやドークス、エクサイズやユニトリスを圧倒するパワーを誇るデスメダロットで「赤い悪魔」と劇中で呼称される。
レクリスモードの他、クラフティモードも披露している。
最強のデスメダロット。頭部が突出して大きい異様な外観を持つ。