概要
メダロットシリーズの4作目。
2001年3月23日にゲームボーイカラー専用ソフトで発売された。
今作のテーマは「メダロットとメダロッターの絆」。
過去作の登場人物やメダロットが登場とシリーズの集大成な作品となっている。
その一方で続き物の意味合いが強く2、3をプレイしていないと分からない部分も存在する(とはいえ、そういう人のためにイッキとアリカが律儀に説明してくれる)。
前作に引き続き、今作も新たな攻撃・行動が増えており、
- 装甲値を1/4にする『スタティック』
- 絶対ヒット&クリティカルの『アサッシン』
- 攻撃を当てる度に威力が上がる『カウントアタック』と、時間経過で威力が上がる『タイムアタック』
- 地形効果を引き起こす『地形効果』
などが追加されている。
ちなみに前作との通信交換が可能。
また、前作までと違い、両バージョンを揃えれば全てのパーツ及びメダルが手に入るため、パーツコレクションは存在しない。
(ただしあくまでも4で登場するメダルとパーツであり、一部4では入手手段がないものも存在する。その為コンプリートしたい場合、メダロット3も必要となる)
2017年12月21日に発売されたニンテンドー3DS専用ソフト『メダロットクラシックス』にも収録されている。
こちらは初代や5も含め2、3、4と天領イッキ編の全てをプレイする事が出来る。
2020年11月12日に発売予定のニンテンドースイッチ専用ソフト『メダロットクラシックスプラス』にも収録される。
ストーリー
メダロットと共に過ごし、戦い続けてきた天領イッキ。
一方で「自分は本当にメダロットのことを分かっているのだろうか」と悩んでいた。
そんな時、メダロット社から課せられる厳しい試験「メダ検」の数々を乗り越えたものだけに与えられる称号「メダマスター」の存在を知る。
学校に新しい担任としてやってきたリュウコに長年一緒にいたパートナー1体を残しメダロッチのデータを全て取り上げられてしまったイッキは、これを機にメダマスターを目指すことを決意する。
一方「四天王」を名乗る小学生たちの部下に花園学園が襲われ友人の純米カリンが拐われる。イッキと仲間達はカリンを助け出す為、東西南北の小学校に現れた四天王達と戦っていくことになる。
登場人物
主な登場人物
お馴染み、やたら女装させられる主人公。
あらすじの通り、自分はメダロットの事をわかっているのか悩んでおり、1からやり直す事を決意する。
メダロット三原則についてパートナーと共に悩み、答えを導き出そうとしている。
愛機はカブトバージョンではサイカチスのメタビー、クワガタバージョンではドークスのロクショウだが、後述の様にパートナーを変更する事ができる。
お馴染み、自称・天才ジャーナリスト。
彼女もリュウコによってメダロッチのデータを消され、これを機に1からやり直そうとするイッキに呆れるが、なんだかんだで付き合ってくれる事になる。
ストーリー上、カリンが終盤まで登場しない事もあり、彼女のヒロイン力がシリーズの中で最も増しているように見える。
愛機はラストセーラーのブラス。前作に引き続き、今回もリュウコに消されずに済んだ。
お馴染み、熱血暴走特急。
拐われたカリンを助けるために躍起になっており、その暴走が彼自身だけでなくイッキ達の首を絞める事になる。
今作で、アニメから彼の弱点が逆輸入される。
愛機はカブトバージョンではエクサイズ、クワガタバージョンではユニトリス。だが、ロボトルでは何故かネオさくらちゃんをリーダー機にする。
(実のところ理由としてはゲームバランスの関係であり、エクサイズやユニトリスの装甲が低すぎたためこちらをリーダーに変更したらしい)
ちなみに前の愛機であるスミロドナッドとウォーバニットは自宅で大切に飾られている。
実は『メダロッターりんたろう!』の海馬竜の後輩だが、残念ながら海馬とマッハマッシヴは今作未登場である(一応、町でコクエン隊を撃退していたらしい)。
お馴染み、真ヒロイン。
今作ではコクエンの配下に拐われてしまい、終盤まで登場しない事もあってか影が薄い。
彼女を助け出す事が、当面のイッキ達の目的となる。
愛機はブレイブナースのナースちゃん。
またシノビックパーク限定でワンダエンジェルを使用する。
3と違い、彼らはメダロッチを初期化されていないため、最初からダークパンサー、ストレイウォルフ、ブラウンバイソンを愛機にしている。
イッキ達が四天王を相手にしていると知ると、各地に現れては引っ掻き回している。
お馴染み、「ロボトろーぜ!!」が口癖の『メダロッターりんたろう』の主人公。
2や3でクリア後に登場していたが、四天王コクエンが亀山小学校出身であるため、今作で本格的にシナリオに絡んでくるようになった。もちろん彼だけでなく、『メダロッターりんたろう』の登場人物達も登場する。
お馴染み、悪のイタズラ集団。
今回は四天王に従っており、各地で暗躍している。
メダロットからは人間扱いされてないので彼らから攻撃を食らってる他、なんとメダロッチに入れることもできると判明した。
前作に引き続きワンホイールとパカットを使用し、今作からはグラッチェと、散々ゴキブリ扱いされたためかゴキブリ型のバッドハッカーを繰り出して来るようになる。
お馴染み、炭酸風呂が大好きなロボロボ団のリーダー。
本名はカスカベ サケノスケ。ナラヅケではない。
ビーストキングのコネにより、ウミネコ海岸で結構贅沢な暮らしを満喫している。
大量のバッドハッカーでフナムシ騒ぎを起こし、イッキ達を誘い込んで倒そうと企む。
愛機は前作に引き続きデュラホース。
お馴染み、子供が嫌いなロボロボ団の老人幹部。
本名はシオカ ライゾウ。
今回はサザンカ道場の師範として暗躍している。
愛機は前作に引き続きパスグール。しかし、今作ではサムライメダルの仕様が『しょうじょう』から『いりょく』に変更されたため、弱体化している(カガミヤマとレトルトレディもウィッチメダルの仕様変更で、共に弱体化している)。
お馴染み、いつまで経ってもおしゃぶりから卒業できないロボロボ団の幼児幹部。
本名はサラ ミツオ。
今回では四天王のハクマに心酔しており、彼の信者と化している。その想いは、ハクマがイッキに敗れても変わらなかった。
愛機は前作に引き続きチェンジガーゴー。
お馴染み、お金や宝石が大好きなロボロボ団幹部の紅一点。
本名はタカス ルミ。
今回は四天王のシュリに従っており、シュリが求める美しいものを探し出すためにフユーンで遺跡荒らししたり、オアシスのオーナーとして商品やゲームの料金、宿泊費など何もかもを高額化して観光客から金を搾り取ろうとした。
愛機は前作に引き続きクライバンシー。ルミの時にはヤングスパローをリーダーとし、新たにタイムアタックを得意とする竜巻型のゴッツハリーンを繰り出してくる。
- 天領チドリ
- 天領ジョウゾウ
お馴染み、イッキの両親。
前作までキツい性格だった天領チドリは、今作でアニメよりの容姿と性格になる。
お馴染み、イッキを見守るメダロット研究所の面々。
今作でもナエからメダルを貰えるが、流石にイッキも「メダルを貰うためにナエさんに会ってるみたいだ」と最初は遠慮しかけた。
今回はメダロット博士からクイズに挑戦でき、高得点で一度だけチェンジリング一式を、満点でプレミアム2Kのパーツのどれかを貰える。
愛機はメダロット博士はプレミアム2K、ナエはミジンコ型のクリアピューレ。
お馴染み、イッキを見守る初代主人公と初代ヒロイン。
各地で暗躍する四天王の事を探っており、快盗レトルトとレトルトレディとして各地を調査している。
なお、ヒカルはレトルトとして行動する時は声が出る自分の人形を身代わりに置いておく(しかもボイス付き。更には店長も店長でボイスレコーダーを身代わりに使っている。もうやだこのコンビニ)。
本作のレトルトは、カブトバージョンではアークビートルダッシュ、クワガタバージョンではティレルビートルを愛機にしている。
レトルトレディの愛機は前作に引き続きゴッドエンペラー。
- トックリ
お馴染み、セレクト隊の良心。前作に引き続き、今回も影が薄い。
フユーン遺跡の遺跡荒らしを捕まえるために調査している。
セレクト隊もカリン誘拐事件を捜査しているが、アリカとコウジからイマイチ頼りにならないと言われ、心を痛めている。
しかし、イッキ達からゴミ問題でメダロットが困っていると聞き、解決に尽力することを約束している。
今作ではセレクト隊員達は最初からブレイブポリス、ブレイブファイア、ブレイブレスキュを使用している。
- セレクトスリー
2でお馴染み、メダロット版スーパー戦隊。
隊長のセレクトレッドことアサルトティラノ、司令塔のセレクトブルーことアースブラキオ、リーダーのセレクトイエローことスカイプテラのトリオ(実際の色と違うのは2からのお約束)。
今回、セレクト隊員達が最初からブレイブポリス達を使っているため、名実共に彼ら専用の機体になったのだが、今作では本部で握手会している以外は、おどろ山の山小屋で暇潰し相手としてしか登場しない。……哀れ。
お馴染み、ロボトル協会公認レフェリー。
今回はボイス以外は登場少なめ。
- 白玉
ご存知、ナエさんのストーカー。
今回は更に自己中な言動が多く、メダ検ではうざったいほどに挑発してくるし、ミスター・ミスメダロットコンテストでは審査員のくせに対戦相手に依怙贔屓する始末。
なお、イッキの事を勝手に弟子として扱っているが、イッキは迷惑がっている。
ゲストキャラ
- ヤミクモ リュウコ
イッキ達の新しい担任。
赴任して早々、イッキ達のメダロッチのデータを消し、以降は様々なロボトルやメダロット競技をスパルタ的に教えるようになる。
初期は冷たく横暴な一面が目立つが、ストーリーを進める毎に微かだが優しい一面を見せるようになる。
愛機はアリジゴク型のターンダウン(カブトバージョン)と風車型のウィンドミルトン(クワガタバージョン)。
- ミズチ
イッキの前に度々現れては謎めいた台詞を仄めかす少年。
愛機はブレイブファイヤ……と思いきや?
シンラの森でイッキが出会う、自称・可憐な美少女(とはいえ、モブ男子達をメロメロにしているので美少女なのは事実)。
明るく活発的で、セミロングの赤髪が特徴。
その正体は四天王に対抗するリバティーズのリーダー。変装が得意。
愛機は名前の通りキノコ型のスポアーパラソルとアンダーローカスト、そしてまさかのサムライ。
- リバティーズ
四天王に対抗するために結成したレジスタンス。
各地に散らばり、四天王に支配された町を解放しようとしている。
合言葉は「お茶しない?」。
基本的に正義の味方でイッキ達の仲間であるが、トラニシ学院の時には強い正義感と監禁された鬱憤から頭に血が上り、暴走した事がある。
各地によって使用するメダロットが異なる。
- ミスちまき
うるちと同じく、ロボトル協会公認レフェリー。
メダロット競技の審判は彼女が勤める事になる。
- カンちゃん
- ヤナギ
2に登場した、おどろ山に住むお婆さんと幽霊型メダロット。
レトルトは定期的にヤナギの様子を見におどろ山に赴いているらしく、山のメダロット達にとって憧れの的になっている。
- アオダイショウとアカダイショウ
おどろ山で互いの縄張りをかけて戦っている野良メダロットであり、人間に対する不信感からロボロボ団に唆されて女の子を誘拐していた。
山のために奔走するイッキ達を見て心を入れ換え、改心すると共に彼らと友達になる。
- ユキエ
サザンカ町にある『ウサオちゃん喫茶』の店主。オカマ。
おすすめは「アンコとプリンとチョコとキャラメルとバナナとキムチのた~っぷり詰まった甘辛い初恋の味」という『ウサオちゃんスペシャル』。食べたイッキは「このあま~い味にピリリとキムチがきいて・・・」「隠し味のキムチがパフェの甘さを引き立てて・・・」と微妙な顔で評価した。どんな味だよ。
イッキの事を気に入り、アリカと共に着せ替え勝負を繰り広げる。
情報屋でもあり、イッキ達にサザンカ道場の抜け道やリバティーズの事を教える。
愛機はゴーベンケー。
- 鮫島ハスケ
メダロット部の前部長(今の部長はりんたろうである)。
メダロット部の仲間と共にコクエンに捕まっていた。口が悪いものの、コクエン隊に抵抗している幼馴染の一ツ橋るりよ(今作未登場)を案じているらしい。
愛機はシアンドッグのドギー。何故か後継機のパープルカーラーより高性能。
- 金目ムツキ
りんたろうの友達で情報通。
愛機はドンドグーのドングード。今作から光学無効と重力無効を持ち、あのビーストマスターとゴッドエンペラーを無力化できるようになった。
- 梅胆バフサク
りんたろうの友達で、あだ名は『クマ』。
愛機はベティベアのクマ。
- 佐藤たまを
りんたろうの担任でお色気担当。今作でも、押さえ目ながらも発揮します。
愛機はフラワーチャージ。頭部の貫通属性はなくなったものの、貧弱だった脚部パーツが改善された。
- 鮬吉之助
亀山小学校の教師で女子メダロット部の顧問。通称『イモゴリラ』。
他の教師と共にコクエンに弱味を握られて屈していたが、コクエンに立ち向かおうとするたまをやイッキ達に心を打たれ、彼女達を助ける。
愛機は北松壱号。ただし、今作ではメガファントは実装されていないので、マンマンモスが代役を務めている。
- アカガネ教授
ある目的のためにフユーンストーンを探している考古学者。かなりマイペース。
愛機はプース・カフェ……もといユートピアン(カブトバージョン)とアンノーンエッグ(クワガタバージョン)。
- キューちゃんとハミング
オアシスでイッキ達が出会う、九官鳥型のモロキューのキューちゃんと、ワニチドリ型のクロコブロパーのハミング。
キューちゃんはハミングに告白するためメダバード大会に優勝しようと練習しているが、大会はマスターがいないと参加できない上、キューちゃんは以前のマスターに捨てられた野良メダロットである。
大会に優勝してジャクナン町への通行許可を得たいイッキは彼のマスターとなり、メダバード大会に挑む事になる。
- タマオ・ピルバーレン
漫画版からのキャラクター。イッキをライバル視するオーストラリアの少年。
愛機はリーキドレイクとチンペット。
- トウホウケン ブンロク
商人の家生まれで、日本一の雑貨屋になるのを夢見る、独特的すぎる台詞が特徴の変な男の子。
モブ顔で登場期間は極短いが、以後は様々な所で妙な存在感を漂わせている。
モデルはナツメの怪作『東方見文録』の主人公。
愛機はダルダルダルマンのマルコ。ただし、右腕はピャンタのタケヤリ、左腕はハイジラフのインスペクター、脚部はワンホイールのシャリーンとヘンテコな見た目(しかもピャンタは本来女型メダロットである)。とはいえ、単発クリアで攻撃を防ぎ、索敵からのカウントダウンは脅威(症状クリアがあると怖くないが)。
四天王
突如頭角を現して各地で暗躍する、ビーストキングなる人物によって選ばれた4人の小学生達。
それぞれ、四聖獣を冠した二つ名を持ち、四聖獣メダロットと幻獣型メダロットを愛機とする。
リミッターを外したメダロットを催眠状態にして操っており、彼らやロボロボ団が使用するメダロットは人間を平気で攻撃する。
- 玄武のコクエン
本名ヨイヤミ コクエン。
サザンカ町と亀山小学校を、力で物を言わせて支配している。
勝つためなら手段を選ばず、人質を取ったり、弱みにつけ込んで脅しをかけたりとやりたい放題である。
配下共々、可愛い女の子に目がなく、各地から女の子を誘拐しては自分の花嫁候補にしようとしていた(その中には、イッキのクラスメイトであるセンジュもいた)。
あるイベントのせいで、エンディング後のキャラ崩壊が一番激しい男。とりあえず、イッキの貞操がヤバい。
愛機はベヒーモス型のチベヒーモスと玄武型のバサルト。地形効果を使ってくるが、戦うのが溶岩ステージなのでかえって味方の足を引っ張っている。
彼の配下であるコクエン隊はどこぞの世紀末を彷彿させるモヒカン頭の男子生徒で、2から久々に再登場したタラバクラバを使用する。相変わらず強烈なハンマーが脅威である。
- 白虎のハクマ
本名シラカベ ハクマ。
トラニシ学院の学院長の孫であり、性格は温厚で情溢れており、四天王の中では一番まとも。
コクエンと違い、話術とカリスマ性で信仰を集める形で支配しており、(転校したばかりの生徒やリバティーズ以外は)彼を悪く言う人々は皆無に等しく、ロボロボ団のサラミも心から崇拝してしまうくらいである。そのため、シンラの森とトラニシ学院の生徒はハクマの信者(トラニシ学院生徒に至っては狂信者)であり、最早一種の宗教のようである。
イッキは彼の演説を聞き、メダロット三原則について悩むようになる。
裏では、自分に従わない者を牢獄に閉じ込めるという悪評がリバティーズの間で広まっているが、実は側近のビャクヤが勝手にやった事であり、ハクマ本人はイッキからその事を聞くまで知らなかった。
愛機はケンタウルス型のクウケンタウロス。カブトバージョンではこの機体の両腕にお世話になるだろう。
彼の配下であるハクマ隊は黄色い鉢巻をした男子生徒で、使用するのはロケット型のロケットランチ。普段は防御型で、メダチェンジするとデストロイを使ってくる上にアンチエアでも容易に落とせない装甲を誇る。なお、このメダロットをメダバードで飛ばすとロケットだけに上に向かって飛んでいく。
- ビャクヤ
ハクマの側近。頭にターバンを巻き、瓶底メガネをしているため顔がわからず、衣服を取られるとメダロット兵士に不法侵入者扱いされて追い出されてしまう(逆に言えば、彼に変装すれば余程の事がない限りバレない。ハクマもスピーチを聞くまでは偽者と気付かなかった)。
ハクマを慕い、ハクマのために行動しているものの、反逆者を地下牢に閉じ込めたり、部下に対して高圧的な態度を取るなど忠誠心が暴走しており、そのせいでリバティーズからのハクマの印象が最悪になってしまう。
ちなみに、トラニシ生徒曰く彼のスピーチは無駄に長くて眠気を誘うものだが、彼に変装したイッキのスピーチを聞いたトラニシ生徒達は、違和感を覚えつつもまっすぐな気持ちが込められた言葉に感動していた。
愛機は白虎型のツンドル。
- 朱雀のシュリ
本名アカガネ シュリ。
美しい者しか入れないと言われるジャクナン小学校を支配する少女。
人やメダロット、物に至るまで美しいものに異常な執着を見せており、美しくないと判断すれば教師だろうと問答無用に追い出してしまう。
リバティーズのキノコとは因縁があるようだが、ある感性の持ち主である可能性を仄めかす台詞がある。
愛機はワイバーン型のクウワイバーンと朱雀型のスフィンク。アンチエアに弱いものの、針地獄ステージを舞台に地形効果でじわじわとダメージを与えてくる。
彼女の配下であるシュリ隊は赤い鉢巻をした女子生徒で、ディアアイドルを使用する。メダチェンジ後の反撃に注意。
- 青龍の???
ネタバレのため、名前を伏せる。
リュウトウ学園にいるとされる最後の四天王。
愛機はリヴァイアサン型のミリヴァイアサンと青龍型のロンガン。6vs6の勝ち抜きロボトルを仕掛け、多くのメダロッター達を苦戦させた。
彼には他の四天王のような親衛隊は存在しない。
- ビーストキング
今作の黒幕。
四天王を操り、メダロット達の幸せのためと嘯いて、リミッター解除と催眠で兵器と化したメダロットによる世界征服を目論む。
ヘベレケ博士のかつての弟子。
また、イッキのメダロッチデータからブラックビートル・ブラックスタッグに目をつけ、それがクリア後のとある騒動に発展する。
- フランケン
今作初登場のフランケンシュタインの怪物型メダロット・グラッチェ。
ロボロボ団員が使ってくる他、四天王によって兵隊として扱われている。そのためか、登場回数も戦闘回数も多い。
おどろ山では、ロボロボ団に貸し出された内の1体が暴走して山火事を起こし、最初のボスとしてイッキのパートナーと一騎討ちになる。
地域
- おみくじ町
お馴染み、イッキ達が住んでいる町。
今作では、一定時間ルーレットで決まった4つのパーツの相性値を上げる事ができる、神社が建てられた。
また、西には自然公園があり、メダロットコンテスト以外のメダロット競技を何度でも挑戦することができる。ただし、時々デストロイを得意とするメダプルート、最高の装甲値を誇る防御型のキングフラグのコンビとエンカウントするので、ゲーム開始直後に迂闊に彷徨くと危険(奥では更に、防御やトラップといった援護パーツに変化し、変形して防御型と化すメダサターンが加わる)。
- メダロポリス
お馴染み、おみくじ町の隣にある都市。
今作ではストーリーにあまり関わらなくなり、メダ検以外ではあまり立ち寄る機会が少なくなっている。
また、駅前のボナパルト像が撤去されてしまった。
- おどろ山
2で幽霊騒ぎの舞台となった山。メダロードレース大会の会場になっている。
かんちゃんやヤナギも再登場し、クリア後にはシノビックパークに行けるようになる。
- サザンカ町
おどろ山から鍾乳洞を抜けてたどり着いた町。
コクエン隊によって侵略されたが、セレクト隊が目を光らせているため、完全に支配されていない。
ゲームセンターはコクエン隊の溜まり場になっている。
- サザンカ道場
サザンカ町から険しい山を登りきってたどり着く事ができる、ロボトルのための道場。元は普通の道場だったが、サザンカ町を支配したコクエン隊に占領された。
ロボトルの勝率で寮室が決まり、弱者は薄暗く質素な梅部屋に入れられ、程々だと漸くまともな竹部屋に入れられる。
大部屋が備わった松部屋があるが、ほとんどはコクエン隊が独占しており、逆らえばメダロット兵士に襲われて地下牢に閉じ込められてしまう。
裏には松部屋のみが行ける温泉があり、レトルトが加入するまではここでヒカルがヴェイパーレールのパーツを売ってくれる。
その温泉の奥には洞窟があり、コクエン隊に捕まったリバティーズが囚われている。
- 亀山小学校
『メダロッターりんたろう!』の舞台となった学校。
現在はコクエンに支配されており、教師達も弱味を握られて逆らえなくなっている。りんたろう達メダロット部が抵抗していたが、彼らもコクエンに捕まってしまう。
しかし、一ツ橋るりよと海馬竜達の活躍で他の町への侵略を防がれており、更にはロボロボ団のミスでせっかく捕らえたリバティーズのリーダーを逃がしてしまったりと、じわじわと追い込まれており、何も知らないコクエンを余所に、コクエン隊の面々は焦り始めていた。
- シンラの森
自然公園からぬかるみの洞窟を抜けてたどり着く、四天王ハクマの支配下。
子供達が自給自足をしながら生活しており、コンビニや一部の店以外は全部子供が運営している。
リバティーズや転入生以外は、全員ハクマの信者である。
商店街を抜けるとトラニシ町とトラニシ学院があり、ビャクヤの指揮のもと、厳重な警備態勢が敷かれている。
- フユーン跡地
2で不時着した空中要塞フユーン。
フユーンストーンが何者かに盗まれたせいであちこちが老朽化して砂に埋もれており、今やただの観光地と化している。
マナーの悪い観光客のせいでゴミが多く、ここに住んでいるメダロット達も困っている。
更には、遺跡荒らしも出没しているせいで砂漠地帯はセレクト隊に封鎖されてしまっている。
- カラサワギオアシス
フユーン跡地から、ミニハンドルが故障するくらいの灼熱の砂漠を抜けてたどり着くリゾート地。
しかし、商品や自販機、ゲーム、宿泊費、ジャクナン町への通行料が何もかも高額になっている。
メダバード大会の会場となる。
- ジャクナン町
四天王シュリが支配するジャクナン小学校がある町。
ジャクナン小学校には美しい者しか入れないようになっており、イッキとアリカはジャクナン小学校に入るためにブティックで衣装探しする事になる(ちなみに、コウジは愛機と共に一発OK)。
ミス・ミスターメダロットコンテストはここでのみ行われる。
- ウミネコ海岸
トライアスロン大会の舞台であり、イッキ達ギンジョウ小学校が臨海学校で訪れる場所。クリア後では風のつばさで行くことができる。
宿泊施設として、イッキ達が宿泊するウミネコホテル、コウジ達花園学園が宿泊するウミネコロイヤルホテルがある。
南には海の洞窟があるが、潜望鏡が無いと自由に探索できない。なお、潜望鏡と共に必要となるオートクルーズのパーツは、野良メダロットからロボトルで入手できる(パーツが足りなかったらアリカから貰える)。
- リュウトウ学園
最後の四天王とビーストキングが待つ、リュウトウ町に聳える巨大な学園。
学園の探索にはIDカードが必要であり、地下には迷宮のような実験施設が備わっており、メダロット兵士が徘徊している。
なお、町の探索はクリア後に風のつばさで来ることで出来るようになる。
記事のあるゲーム初登場メダロット
※漫画『メダロッターりんたろう!メダロットR』に初登場
パートナーシステム
前作ではメタビー・ロクショウがパートナーだったが、今作では他のメダロットをパートナーに切り替える事ができる。
パートナーとなったメダロットはイベントの会話に参加し、それぞれ会話パターンが異なる。
また、パートナーとなったメダロットはロボトルや下記のメダロット競技に必ず参戦しなければならない。
パートナー切り替えはメダロット選択画面にて、セレクトボタンを2回押す事で選択可能になる。
また、同じくメダロット選択画面にてセレクトボタン1回押すとメダロットと会話することができる。
シナリオの進行度やロボトルの戦績、熟練度、パーツの相性、メダフォース使用は可能か否か、ローテーションの内容、メダルの名前等々とランダムで訊く事ができ、メダルの好みに合えば親密度が上がり、ロボトルにおける行動の成功値が上がる。
逆にいい加減な設定をすると、メダルとの親密度が下がるので注意。
なお、前作まではメタビーとロクショウ、ブラックビートル、ブラックスタッグ以外のメダルには性別の概念が無かったが、今作ではそれぞれのメダルに性別が設定されている。大概は会話でどちらか判別できるが、中にはバードメダルのように「がんこな性格で男っぽい口調だが、実は女性」なんて事もある。
メダルの口調
- メタビー
- ロクショウ
アニメ、及び前作におけるメタビーとロクショウそのものな口調。ブラックビートルはロクショウ、ブラックスタッグはメタビーの性格になっている。
- いいかげん
性格がランダムのメダルの口調。
やる気無さげな、のんびり屋でいいかげんな、良い意味で言うならフランクな喋り方をする。
一人称は『ぼく』。
- がんこもの
性格がパワーのメダルの口調。
頼りがいのある、生真面目な喋り方をする。頑固者というよりかは、堅物な性格である。
一人称は『わたし』。
- ひねくれもの
性格がテクニックのメダルの口調。
気だるげで、素直になれないひねくれた喋り方をする。
一人称は『おいら』。
- やりすぎ
性格がプロテクトのメダルの口調。
老人の様な喋り方をする。それ故に、年長者の様なアドバイスを口走る事がある。
一人称は『わし』。
- せっかち
カブト・クワガタ以外の、性格がスピードのメダルの口調。
やる気満々な熱血漢な喋り方をする。
一人称は『オレ』。
- ぼんやりさん
性格がリデュースのメダルの口調。
女性型で、天然なお嬢様みたいな喋り方をする。
一人称は『わたくし』。
- おせっかいや
性格がチェンジのメダルの口調。
友好的で、主人公を気遣うような喋り方をする。
一人称は『ボク』。
メダロット競技
2のメダロードレース同様、本作をクリアするためには避けて通れないミニゲーム。リュウコ曰く『ロボトル以外の戦い方』。
メダ検を受ける条件にも関わる。
一部を除き、おみくじ町の自然公園にて何度でも挑戦する事ができる。
メダスピードキング
わかりやすく言えばメダロット版ドラッグレース。
参加できるのはパートナーのみで、脚部の推進が重要。メダチェンジ可能。
Aボタンでメダフォースを溜める事によりスピードを上げることができるが、溜めすぎるとオーバーヒートを起こしてスピードダウンしてしまうため調整は必要。
タイミングよくメダフォースを貯めて発進することでロケットスタートができる。
メダロードレース
2にもあったミニゲームだが、更にパワーアップしてシャトルランからトライアスロンに変化した。メダロットは最低3機必要。メダチェンジ不可。
AとBボタンを交互に(もしくは同時に)連打して走る。こちらでは脚部の推進と装甲のバランスが重要。
2ではただボタン連打するだけで済むが、今作では障害物やメダロットのスタミナとなるメダフォースがある。
脚部の相性と通る地形を考えなければならず、残りのメダフォースの残量を考えないとすぐにバテてしまう。
メダバードコンテスト
わかりやすく言えば、メダロット版鳥人間コンテスト。メダロットは最低3機必要。メダチェンジ可能。
2体のメダロットが発射台となってAボタン連打で加速し、Bボタンで発射し、小島にある旗にできるだけ近くに着地できるかで勝敗が決まる。
当然、飛ぶ役が飛行型でないとミドルコースすらクリアできない。飛行型なら十字ボタン上下で3回まで位置調整できる(減点になるが)。
メダロット競技の中でも屈指の高難易度であり、多くのメダロッターを挫折させた。
ミスター・ミスメダロットコンテスト
ジャクナン小学校のみ行われる、メダロット版ベストドレッサーコンテスト。メダチェンジ不可。
パートナーメダロットを出場させ、その美しさを競う……と聞こえはいいが、その実審査員がどいつもこいつも曲者揃いで、一筋縄では行かない。
例えば、シナリオ上で必ず審査員長になるビショウネンは派手好きのオカマなので、勝つためのセッティングも『女型ティンペットに男型メダルを入れ、派手なパーツで非純正に組み立てる』とかなりややこしい。
他にもビショウネンとは逆にオナベ(男型ティンペットに女型メダル、スタイリッシュな機体)が好み、ブラウンバイソンなどの漢らしいメダロットが好み、メイティンやメダムーン等のいわゆる萌え系メダロットが好みの審査員がおり、かなりカオス(最後に至っては相手にそのメダロットがいると必ずこっちが負ける。なにせあの白玉だし)。
ダークロボトル
わかりやすく言えば、メダロット版潜水艦ゲーム。必要なメダロットは3体。
見えない敵に様々な攻撃で探り合い、先に相手メダロットを全滅させた者の勝利となる。
メダロットの体力はメダチェンジと同様に全装甲値の合計となる。そのため戦車型が最も輝くミニゲームである。
その他、仕様
限定ロボトル
今作はチームロボトルを始めとして、様々な特殊なロボトルが行われる。
パートナーのみが戦う『パートナー限定ロボトル』、女型メダロットのみ参戦できる『女型限定ロボトル』、二脚パーツのみ参戦できる『二脚限定ロボトル』、格闘パーツが使えない『格闘禁止ロボトル』など、色々ある。
特に、前作から女型パーツが充実していることもあるが、『女型限定ロボトル』の存在もあり、女型ティンペットの需要が更に増している。
7vs5、10vs8の勝ち抜きロボトルもあり、メダルを満遍なく育ててないと、詰む事もある(勝ち抜きロボトルでは助っ人として純正のチベヒーモスが来てくれるがこのメダロットは純正だと直接攻撃出来るパーツを持たないので要注意)。
メダ検
メダロット社にて行われている、メダロッターの検定。9級から始まり、9段まで昇格する事によりメダマスターのテストを受ける資格が得られる。
メダマスターになることが、イッキの最終的な目標である。
しかし、受けるには一定のロボトル勝利数やメダリンクのレベル、メダロット競技の勝利数が重要になり、試験内容も限定ロボトルやメダロット競技であるため、クリアは困難である。特にメダバード三連戦(しかも途中セーブ無し)は鬼門。
バトルフィールド
前作のと加え、新たなフィールドが用意されている。
- ようがん
火柱が吹き出し、地形エリアにいるすべてのメダロットに『継続』の症状を付与する。
- じゅかい
地形エリア内のメダロットが見えにくくなる。加えて、サルが現れてメダロット1体に『束縛』の症状を付与する。
- はりじごく
地形エリアにいるメダロットにダメージを与える。地形効果パーツで蟻地獄を出現させ、地形エリアにいるすべてのメダロットを中心部に引きずり込む。
- しんかい
潜水型と浮遊型以外は相性最悪なフィールド。
雪玉が転がり、メダロット1体に『停止』の症状を付与する。
- ステージ
歌手が現れ、メダフォースを制御する。
- ミクロ
地形エリアに入るとメダロットが小さくなり、移動スピードが上がる。及び、UFOが現れてメダロット1体を転倒させる。
漫画版
存在が示唆されていたマザーメダロットが登場する。メダロットが明確に宇宙人の兵器として描かれている。
イッキ編の準レギュラーだった辛口コウジと純米カリンに出番がないことが特徴。