概要
ベヒーモス型メダロット
だいちを ゆるがす こどう!
大地を支える巨大な幻獣ベヒーモスを模したメダロット。BHM型の男型。
ズッシリとした体格に、両腕には如何にもな砲身が備わっている。
初登場はメダロット4で、四天王の1人コクエンの愛機。
玄武型のバサルトを従え、イッキ達の前に立ち塞がる難敵……になるはずが…………(詳しくは後述)。
性能
- 頭部 レイジ
とくしゅ行動 症状クリア
装備するだけで効果がある。あらゆる症状を付与されない。
- 右腕 アンダーメトロ
- 左腕 アンダーチューブ
おうえん行動 地形効果
フィールドの仕掛けを作動させる。
- 脚部 ペダル
戦車
さて、以上を見てもらえればわかる通り、このチベヒーモスは見た目に反して地形効果で味方をサポートする機体である。
コクエンはチベヒーモスを「誰にも負けない、どんなヤツでもぶっ壊せる、最強のメダロット」と信じたわけだが、実際はこいつだけでは到底ロボトルに勝てるとは思えないものである。
それがチベヒーモスがネタキャラへと化す、不遇の物語の始まりであった。
チベヒーモス不遇伝説
すべてはここから始まった ~ 亀山小学校編
チベヒーモスの初舞台。
イッキ側はりんたろうのカンタロスとたまを先生のフラワーチャージという攻撃型の機体が味方に加わる。
対してコクエン側はチベヒーモスをリーダー機に、バサルト2体のチームである。
戦闘フィールドは『ようがん』で、このフィールドの仕掛けは地形エリア内の全てのメダロットに継続ダメージ症状を付与するというもの。
おそらく、コクエンはチベヒーモスの地形効果でイッキチームに継続症状を付与し、装甲を削った所をメダチェンジしたバサルトがソードでトドメを刺すつもりだったのだろう。
しかし、忘れてはならないのは継続症状はイッキチームだけでなく、コクエンチームにも降り注ぐ。チベヒーモスは症状クリアがあるから平気だろう。
だが、バサルトは普通に継続ダメージが付与されてしまう。これではバサルトの強みである分厚い装甲がみるみると削れてしまい、おまけにこちらにはレーザー攻撃が得意なフラワーチャージがいる。
その結果、装甲が削りに削れたバサルトにフラワーチャージのレーザーが直撃し、バサルトが撃沈してしまう。
以上の事からわかるように、チベヒーモスは結果的にバサルトの足を引っ張っている。おまけにバサルトもなぐるの育成が出来ていないのかソードが当たりにくい始末である。
こうして、チベヒーモスの晴れ舞台は、まさかのドジっ子属性開花という、コクエンにとっては屈辱でしかない結果となってしまった。合掌。
忘れた頃にやってくる ~ リュウトウ学園編
リュウトウ学園の実験施設にて、コクエンと再戦するイッキ。
今回の戦闘フィールドは『ミクロ』。小さくなって移動スピードが早くなり、地形効果で地形エリア内の誰かを転倒させて行動を忘れさせる。
ロボトルを開始するとそこには、バサルトを転ばせて、行動を忘れさせるチベヒーモスの姿が!
ドジっ子はどこまでもドジっ子であった。
コクエンじゃなかったら大丈夫と思っていたのか? ~ 6vs6編
最後の四天王、青龍のミズチの元にたどり着くイッキ。
ミズチは6体のメダロットを操り、6vs6の勝ち抜きロボトルを仕掛けてきた。
ミズチが繰り出すのは、ミリヴァイアサンを始め、ロウガン2体、そして他の四天王の愛機であった。
……当然、チベヒーモスもいる。
さて、戦闘フィールドは『しんかい』。潜水メダロット以外は動きにくく、地形効果で地形エリア内のメダロット1体を停止症状を付与する。
もう、言わなくてもわかるだろう。地形効果しかできず、味方を停止させてしまうチベヒーモスの姿が!
これにより本来は回避力が自慢のロンガンやミリヴァイサンに面白い様に攻撃が当たりバタバタと落ちていく事に。
ミズチであっても、純正チベヒーモスの扱いにはもて余したようだ。
獣の王でもこのザマだよ! ~ 9vs9編
遂にラスボス、ビーストキングことヤミクモ オロチと対峙するイッキ、互いに自分のメダロットを全て出撃させ、9vs9の勝ち抜きロボトルを行う。
……当然、オロチチームにもチベヒーモスの姿がある。
行動しようとするグリークヘッド。地形効果を発動するチベヒーモス。派手にすっ転ぶグリークヘッド。行動を忘れて引き返すグリークヘッド。
行動しようとするグリークヘッド。地形効果を発動するチベヒーモス。派手にすっ転ぶグリークヘッド。行動を忘れて引き返すグリークヘッド。
行動しようとするグリークヘッド。地形効果を発動するチベヒーモス。派手にすっ転ぶグリークヘッド。行動を忘れて引き返すグリークヘッド……。
……誰が言ったか、『チベヒーモスは味方』。
この事があってか、チベヒーモスをドジっ子扱いして愛でるメダロッターがいるとかいないとか……。
実際のところ
敵だとドジっ子なチベヒーモスだが、プレイヤーが使うとなると話は別。
まず、頭部パーツのレイジは、序盤で確定で手に入る症状クリアである。症状クリアはセレクト隊が使用するブレイブレスキュの頭部もあるが、手に入れられるかどうかはランダムである。一方、レイジはコクエンを倒すとチベヒーモスのパーツ一式と共に必ず手に入る。
コクエン以降、症状攻撃をしてくるボスが多いため、チベヒーモスの頭部には長い間世話になるだろう。
出来れば粘って2つ手に入れておきたい。
両腕の地形効果も使い方次第ではロボトルを有利にする事ができ、メダチェンジする訳ではないため純正に組み立てる必要もない。
他のパーツと組み合わせれば十分に使える機体である。
ようはプレイヤーが戦略的に使わないと真価を全く発揮出来ないだけなのである。
また、ミズチ戦ではあくまでも味方機に症状クリアパーツを装備させたり、移動スピードを計算して効果範囲外から出たりすればの話であり、しんかいなどの潜水有利フィールドの地形効果は基本的に相手メダロットを最優先する仕様である。
そのため無策で戦うとこちらがフリーズして一方的にやられる危険性がある。
もうドジっ子とは言わせない
メダロット7から再登場。
今度は両腕パーツがCFブレイク攻撃に仕様変更され、援護攻撃が可能な機体となる。頭部は「妨害クリア」になり、味方のサポートができるようになった。
メダロット8からはCFが切替可能になった事で漸く単独で活躍できるようになり、脚部のペダルに脚部特性『ジェネレーター』が付与され、メダフォースゲージMAX状態になると自身に一度だけヒーター効果が付与される。充填値が低いチベヒーモスにはありがたい能力である。
更にメダロット8ではロボロボ団が操る巨大なチベヒーモス『Gチベヒーモス』が登場する。
メダロット9では脚部特性が『サボチュア』となり、トラップやプラントなどといったオブジェクトへの攻撃の際に性能が上昇するようになる。
メダロットDUAL、メダロットガールズミッションでは、ブレイクは自傷判定のある範囲攻撃となっており、ブレイク持ちが壁に弾を当てて自爆する様がよく見受けられるが、チベヒーモスの両腕はミサイルに換装されている。
そしてメダロットS、そこには本当の意味で
『あらゆるものを破壊する大地の竜』がいた。
そして後継機としてツァフォベヒモスが登場。
北を意味するツァフォへとよりポジションに近い名前となっている(アホに発音が近いと言ってはいけない)。