曖昧さ回避
- ドラゴンの一種。ワイヴァーン、飛竜、翼竜とも。本記事で解説。
- PlayStation用ゲームソフト『ゼノギアス』に登場するメカ→ワイバーン(ギア)
- ガンダムシリーズの雑誌企画『ガンダム・センチネル』に登場する戦闘機→ワイバーン(ガンダム)
- 『ガーディアンテイルズ』の登場モンスター→ワイバーン(ガーディアンテイルズ)
- ガメラシリーズの没怪獣。→双頭怪獣W
- イギリスのウェストランド製多用途艦上攻撃機→ウェストランド・ワイバーン
1.の概要
英語で「wyvern」または「wivern」と表すが、毒蛇を意味する「viper(ヴァイパー)」がその名の由来と言われている。
一般的には、前肢と翼が一体化したタイプのものを指す。概して、コウモリのような皮膜の翼に、鏃(やじり)のように尖った尾をもつとされる。
もとは中世の紋章学において、王室の紋章であるドラゴンの代用として生み出された架空生物であり、伝承や神話には登場しない。ワイバーンの紋章は「強い敵意」を表す。
ファンタジーなどではドラゴンとしては低級の、全体として中級クラスのモンスターとして扱われる事が多く、作品ごとに多彩な設定が盛りこまれることが多い。大抵の場合はブレス攻撃(火炎の息など)を使わない方向で扱われている。
近年モンスターハンターシリーズで「飛竜種」というこれに近似した特徴(多くはブレスタイプの攻撃を持つ)を持つモンスターが登場し、「主役級」の扱いを受けることが多いが、彼らもゲームシリーズ全体ではやはり中級クラスの存在である。
しかしながら、六肢(四足二翼)よりも、理論的にも描写的にもいろいろと無理が少ないためか、『サラマンダー』を皮切りにハリー・ポッターシリーズ、『ホビット』、『ゲームオブスローンズ』のように、ワイバーン形状の生物がドラゴンとして扱われる例もある。
ロシアの龍伝承の一つであるユランは、ワイバーンとドラゴンの中間であるとされる。
ワイバーンが登場する作品
五十音順
13の魔族の「ドラン族」の分類に最上位種グレートワイバーン、小型で会話できる程の知能を持つゴルディワイバーンが登場。
移動要塞キャッスルドランはグレートワイバーンを改造したもの。タツロットはゴルディワイバーンに属する。
島耕作が転生した異世界に生息するモンスター。
頭部に角などは無く現実のトカゲや蛇を思わせる風貌をしている。沼地を住処とし酒を好む。
ダンジョン内に生息するモンスターの一種。竜の中では比較的小型。
「狂乱の魔術師」ことシスルにより他のドラゴンと共に複数匹が召喚されたがライオス一行を積極的に襲ってはおらず、同士討ちで倒れた緑竜(グリーンドラゴン)の肉を貪るばかりだった。(一応、肉を奪いに来たライオスに火を吐こうとするもシスルを盾にされてやめている)
結局何匹かが他の竜に食われただけで、ライオスたちとは1匹も戦わずに元の場所に戻された。
本編に登場した以外にも様々な亜種が存在する他、シスルが偵察用として炎竜(レッドドラゴン)の血肉からカラスほどのサイズのワイバーン型魔法生物を作り出している。
鎧と銃火器で武装したワイバーン、アーマード・ワイバーンが火文明に属する種族として第1弾から存在しており、初代主人公・切札勝舞もガトリング・ワイバーンやクリムゾン・ワイバーンといったカードをアニメ内で使用していた。
背景ストーリーでは火文明が擁する航空戦力という設定であり、雷炎翔鎧バルピアレスクの様にヒューマノイドやドラゴノイドやファイアー・バード等の小型種族が騎乗することもある。
このように初期にはアーマード・ドラゴンと並ぶデュエマの花型種族という扱いだったが、「ドラゴン」系種族と種族サポートの充実に反比例するように影が薄くなっていき、今ではすっかりマイナー種族の仲間入りを果たしている。しかし、「アーマード」の種族サポートが登場した2023年以降、再び数を増やしつつある。
大型モンスターの一つ。ワイアームからクラスチェンジする上位種。
飛行能力を持つため、ユニット(部隊)に編入させることでユニットの移動タイプが「大空」となり、地形に関係なく移動できるようになる。
複数のシリーズでワイバーンが登場。
基本的に雑魚モンスターだがFFUSAではラストダンジョンのボスキャラの一体として出てくる。
ゲーム内のザコモンスターとして序盤から登場する。
伝承に則してブレス攻撃はなく、空中から後ろ足で蹴りかかったり、翼から衝撃波を飛ばして攻撃してくる。
しかしそれ以上に、ある場面での会話が曲解されて「話の途中だがワイバーンだ!」という迷言がプレイヤー間で流行したことから、「ストーリーに会話とバトルを小刻みに挟んでお茶を濁す」手法を多用していた実装初期の完成度の粗さを表すネタとして、公式自らも期間限定イベントなどでよく弄っている。
後半の敵怪人「冥府十神」の一人として冥府神ワイバーンが登場。
槍使いの竜人として描かれ、背中から翼を生やして飛ぶこともできる。
邪龍(DARK-CHAOS)に属する悪魔として登場。
真紅眼の飛竜(レッドアイズ・ワイバーン)やレッド・ワイバーンなど「ワイバーン」の名を持つドラゴン族のモンスターが多数登場。
他にも獣戦士族のワイバーンの戦士、機械族のジャック・ワイバーンなども存在している。
飛竜が登場するがワイバーンとは明言されていない作品
大陸北方に存在する地域「北部高原」にワイバーン型の竜が生息する。
紅鏡竜や皇獄竜といった大型種に比べると弱いため群れを作って暮らしている。
ドラッヘ地方の村を頻繁に荒らすためフリーレン一行が討伐の依頼を受けた。竜ですら群れを作らねばならず、住人もそれを当たり前の事として受け入れている北部高原の恐ろしさにフェルンとシュタルクは震え上がっていた。
飛鳥川ちせが拾ったバロックパールから生まれた怪獣ゴルドバーンが登場。
ドラゴンクエストシリーズ
飛竜型だが名前が1文字違いのライバーンが登場。
ほかにも浮遊する巨大なワニであるワニバーン、竜の翼を持つ犬のワイバーンドッグと、ワイバーンそのものは未だ登場していない。
異世界に生息する竜のうち「六大竜」の眷属としてワイバーン型の竜が登場。
山のような体躯を誇る六大竜とは比べ物にならぬほど小さく、知能も獣同然。
黒王の軍勢の航空戦力としてゴブリン(この作品では猿に似る)を背に乗せ、上空から炎のブレスを吐いて攻撃する。他にも人員輸送を専門とするものも登場。
体表は頑丈で弓矢程度では撃ち落せないが、ゼロ戦の機銃に耐えられるほどではない。獣程度の知能しかないため陰陽術で操ることも可能。
航空機に擬態した竜OTF(Organic Transformed Flyer=変態飛翔生体)のうち、あけみとノーマが前足を持たないワイバーン型。