概要
イギリスの伝承に伝わる小型のドラゴンの一種。アンフィプテレまたはアムフィフテーレの別名で呼ばれる場合もある。
いわゆるワームやワイアームの仲間で、肩に当たる部分から翼が生えている蛇の様な容姿をしており、体長は3mで太さは人間の足程。全身は鱗で覆われており、目の周りには肉が盛り上がり、鋭い牙が生えた口には舌が2枚あり、1枚は普通の形状をしているが、もう片方は鏃のような形状をしているとされ、フランスのヴィーヴルやイタリアのギーブルによく似た容姿をしている。
翼はそれ程大きくはないが、飛竜(ワイバーン)の様にその翼を用いて空を飛ぶ事ができ、空を飛んでいる時は翼が光り輝くとされる。
なお形状上の分類である為、特に伝説が残っている訳ではないがイギリス・エセックス州ヘナムという場所にこれは現れたという記憶があり、村人に石や農機具を投げ付けられると、近くの森に逃げ込んだとされている事から、如何やらこの個体は臆病な性格だったらしい。
また戦場で相手を威嚇や脅威する目的で紋章の図形として用いられたという。
ちなみに近年のファンタジー物では蛇型で翼を生やしたドラゴンをこの名で呼んでいるらしい。