「テンション、フォルテッシモ!!」
CV:石田彰
概要
凶暴なドラン族の中で、例外的に高い知能とコミュニケーション能力を持つゴルディ・ワイバーンという小型種をファンガイアが改造した個体。
キバの鎧を拘束する全ての鎖(カテナ)を断ち切って本来の姿・エンペラーフォームへ“ファイナルウェイクアップ”させるキーである。
カテナを外した後はキバの左腕に止まっており、必殺技発動ツールとして機能する。
名前の由来は「竜(タツ)+スロット」。正式名は魔皇竜タツロット。
精悍な顔つきで態度も慇懃だが、テンションの上がりやすいお調子者な性格。キバットバットⅢ世がふかす先輩風にもまったく動じない図太さも持つ。
第24話で紅渡が鈴木深央を襲ったグリズリーファンガイアに激高した事に反応してキャッスルドランから出現。以後はキバット同様、紅渡の家に住み着いている。
専用のタツロットフエッスルで呼び出す事もあるが、自らの意志で飛来することが多いため使用回数は僅か。
データ
全長 | 全幅 | 体重 | 飛行速度 |
---|---|---|---|
25cm | 11cm | 650g | 時速280km |
機能・構成
大部分はマグナム弾をも跳ね返す強度を誇る金属"ルシファーゴールド"で覆われており、飛来時には同じ素材で出来た翼と翼爪「タツロットウイング」「ゴルディクロー」で敵を切り付ける「タツロットカッター」という技でスキを作る事も多い。
口の「マウスマズル」からは7000℃の炎や魔皇力の弾を吐き出すことができる他、炎と共にザンバットソードを出現させる事もある。
背中の回転盤「インペリアルスロット」はタツロットの頭部と連動しており、鼻角「ホーントリガー」を起点に頭部全体を引く事で回転。出た図柄によってキバや武器に増幅魔皇力を注ぎ込み、超パワーを授ける。因みにトリガーはエンペラーフォームのキバ以外引く事が出来ないとされる。
尻尾は「アームズコネクター」という接続部になっており、武器を使った必殺技を発動する際に使用する。因みに合体した状態では武器の力は三倍にもパワーアップする。
角と翼膜が銀、スロットの縁と兜が赤、他は概ね金色とエンペラーフォームと同じ配色だが、エンペラーの鎧は金色に変化した"ルシファーメタル"という代物で、似て非なる別材質だったりする。
- パワールースト
タツロットの飛来に呼応してキバの左腕に出現する真紅のとまり木。キバットの止まる「キバックル」にも同質・同名の部位がある。
これにタツロットが収まる事でキバの全身の封印が解かれ、ファイナルウエイクアップが完了する。
能力
エンペラーフォームへの変身
飛来したタツロットがカテナを全て解除し、パワールーストに止まる事でファイナルウエイクアップが行われる。
タツロットフエッスルには呼び出す以上の効果はなく、カテナ開放はタツロットが自発的に行うため、タツロットがいればキバフォームと同じ手順でエンペラーフォームになれる。
実際キバットと同時に飛来し、直接エンペラーフォームになる場面も多い(上述の通りエンペラーフォームは増強ではなく"本来の姿"なので、これが正当とも取れるが)。
必殺技の発動
トリガーを引いてスロットを回し、出た絵柄に応じた必殺技を発動する。
キバ以外の絵柄の場合はタツロットが離脱して武器にコネクト、「モンスターフィーバー」という状態に移行する。エンペラーフォームは手元の武器を召喚できるため、使用にタイムラグは無い。因みにセイバーとハンマーはグリップエンド、マグナムは銃口がコネクト箇所になっている。
フィーバー技 | コール | 絵柄 | 初使用 |
---|---|---|---|
エンペラームーンブレイク | ウェイクアップフィーバー! | キバ | 第24話 |
エンペラーハウリングスラッシュ | ガルルフィーバー! | ガルルセイバー | 第26話 |
エンペラーアクアトルネード | バッシャーフィーバー! | バッシャーマグナム | 劇中未使用 |
エンペラーサンダースラップ | ドッガフィーバー! | ドッガハンマー | 第33話 |
ドガバキエンペラーブレイク | ウェイクアップフィーバー! | キバ | バトルDVD |
飛翔態の変身
「ホーントリガー」を四回連続で操作して発動。
キバをエンペラーフォームから飛翔態へと変貌させる。
商品化
- 当時版
2008年7月19日にDXアイテム相当の「変身回転ブレス夕ツロット」が発売。
腕に装着するための台座とタツロットフエッスルが付属し、フエッスルはタツロットの腹部に収納できる。アームズモンスター以外にイクサカリバーとも合体できる。
フォームチェンジ遊びはキバットとフエッスルで行うため、タツロットは必殺技遊びがメイン。
飛翔態の登場がタツロットより遅い第35話なので、それ関係のギミックは収録されていない。
- CSM版
2019年12月6日にCOMPLETE SELECTION MODIFICATION第26弾として発表され、第25弾のキバットベルトとの同時予約開始となった。
DX版と比べて、サイズが前腕から肘までとかなり大きくなっており、新規造形・新規金型で造られている。キバットとの連動により、エンペラーフォームや飛翔態、ドガバキエンペラーフォームの再現が可能である為、キバットとセットで完成されると言っても過言では無いだろう。それ以外の特徴はキバットベルトの項目を参照に。
余談
- タツロットのルーレット回転音はガンバライドなどのデータカードダスのスロット回転音に流用されている。
- キバットの飛行速度は時速70kmとタツロットの1/4のなのだが、同時に飛来してくる辺りああ見えて結構キバットに気を使っていたらしい。
- スロットの確率は1/4ではない様で、「エンペラームーンブレイク」の使用頻度が6回と抜きんでて多い。まぁライダーと言えばライダーキックなので妥当ではあるか。
- ドッガハンマーの絵柄時のみ「ドッガフィーバー↓!」とトーンが下がる。
関連タグ
エンペラーフォーム ザンバットソード 魔族(仮面ライダーキバ)
- ダイスサーベル:サイコロの目によって技の威力が変化する金の武器。関係あるのは魔皇力ではなく魔力。
- ドラゴタイマー:4つの力を行使できるドラゴンを象った主役ライダー強化アイテム。ただし装備するのは右腕。
- ドラゴニックブースター:強化フォームの主役ライダーが右腕に装備するドラゴンの頭部を模した必殺技発動ツール。
- フィーバースロットレイズバックル:金色・強化変身・"モンスター""フィーバー"など何かと共通点の多い主役ライダーが哺乳類の連動アイテム。