良太郎「なに…これ?」
概要
仮面ライダー電王 ライナーフォームが使用する大型剣。初登場は第36話。
ライナーフォームのメイン武器であり、同形態になるための変身アイテムでもある。
「とある理由」で2007年以前の時間では憑依できなくなったタロスズに代わり、戦闘に不慣れな良太郎個人が戦う緊急用フォームとでも言うべきライナーフォームをサポートするため、絵が趣味で観察力に定評のあるリュウタロスが考案、それを参考にモモタロスたちの味方イマジンのオーラで具象化させた(らしい)、"憑かず"とも離れずに共に戦うための剣である(提案したのはウラタロスとオーナー)。
変身プロセス
ケータロスをデンオウベルトに接続すると、ケータロスの後端から金の光のレールが出現。そのレールに乗ってデンカメンソードが出現し、峰にある「パススロットル」にライダーパスを装填すると良太郎のオーラが変換・強化されライナーフォームへの変身が完了する。
- 劇中の描写的には『パスを装填すると現れるデンライナーがオーラ体になり、それが電王が通過する際にアーマーを装着・変身する』ため良太郎ではなくデンライナーのオーラを纏っているようにしか見えないが、実はこの時出現しているのはオーラライナーという変換・強化されて「"デンライナー型"になった良太郎のオーラ」らしい。
ただし
- さらば電王:ケータロスを装着したベルトに直接パスを通す事で変身(デンカメンソードの要であるタロスズが全員実体化していたため)。
- Over_Quartzer:ボタン入力を行ったケータロスをベルト装着(本来はクライマックスフォームの手順)。
…とソードを使わずに変身する場面もある。
まぁ販促期間は過ぎてるし、こまけぇこたぁいいんだよ!!
機能・外見
その名の通り柄の「ターンテーブル」に配置されたソードフォーム、ロッドフォーム、アックスフォーム、ガンフォームのマスクを模した電仮面(デンカメン)が最大の特徴。
円陣を組んで配された4つの仮面は、グリップエンドにある吊革の様な「デルタレバー」を引くことで時計回りに90度回転。刀身側の位置に来た仮面を司るイマジンと会話することができ、その力を借りることも可能。デルタレバーは押し込むことで電仮面に対応した必殺技を発動出来る。
刀身根元の峰には上述の通り「パススロットル」がある。
モード | アナウンス | 効果 |
---|---|---|
ソード | モモソード | ソードフォーム同様仮面が開くギミックがある。効果?ノリがいい奴が勝つんだよ! |
ロッド | ウラロッド | 刺突特化戦法。剣先からオーラの糸「オーラライン」の投擲。 |
アックス | キンアックス | ノーガード戦法が可能な程の防御力。 |
ガン | リュウガン | ダンスのステップのような軽快な足捌き。刀身から光弾を放つ。 |
当初はこのターンテーブルおよび電仮面はデンライナーの中に出現するタロスズの4人が腰かけた回転椅子とリンクしており、モードに対応したイマジンと会話しながら戦っていた(テーブルを回すと回転椅子も回り、刀身側の仮面を担当するイマジンは回転椅子の正面に来て会話できるようになる(使い手側にはイマジンの声はエコーが掛かる)。他のイマジンが周囲で騒いでも良太郎には聞こえな……うるせぇ!!)。
終盤で4人のイマジンが契約を完了して完全に実体化し、彼らが憑代を必要とせずに電王に直接変身できるようになると、良太郎の意志だけで各フォームの電仮面を使った技を使用できるようになった。ちなみにターンテーブル=電仮面は盾としても使えるが、イマジンズにダメージが及ぶ事はないようだ。
刃が銀色でフラーが赤。その間が金色。中ほどに赤・青・黄・紫の斜め線が入っている。
刀身とターンテーブル+電仮面が中々派手だが、裏側から見るとレバー付近に水色の「↓マーク」がある程度で刀身以外は黒という表裏差の激しい配色。
必殺技
以下の技が使用できるが良太郎は全て「電車斬り」と呼んでいる。
名称は全て「デンカメン」+各フォームの必殺技の後半の名称。
実は効果音はタロスズの雄叫びである(劇中で顕著なのはモモ・ウラ)。
デンカメンスラッシュ
デンカメンソード・ソードモードの必殺技。
デンライナー・ゴウカを模したオーラライナーと共に突撃し、刀身から伸びるオーラエネルギーの刃で敵を一刀両断する。
初登場時に使用した元祖「電車斬り」。
デンカメンアタック
デンカメンソード・ロッドモードの必殺技。
デンライナー・イスルギを模したオーラライナーと共に突撃し、オーラエネルギーを纏った刀身で敵を刺し貫く。
デンカメンチョップ
デンカメンソード・アックスモードの必殺技。
劇中未使用。当時放送されていたCMではデルタレバー側を地面に叩きつけていた。
デンカメンショット
デンカメンソード・ガンモードの必殺技。
デンライナー・イカヅチを模したオーラライナーと共に突撃し、刀身にオーラエネルギーを纏ったデンカメンソードを投げて敵を貫く。
フルスロットルブレイク
ターンテーブルを素早く360度回転させてからレバーを押し込んで発動。
ゴウカ・イスルギ・レッコウ・イカヅチを模した4つのオーラライナーと共に突撃する最強技。
ターンテーブルを回転させる都合上、それに連動して回転椅子も回転するため、あまり早く回しすぎるとイマジンたちが目を回してしまう斜め上を行く欠点がある。
商品化
2007年10月27日に「重回転剣DXデンカメンソード」が一般販売。
全長630mm。パスは付属しないのでDXデンオウベルト必須。
ちなみにデルタレバーは引く→押し込んで必殺待機状態になる劇中とは異なり、一度引いて戻すと自動的に必殺技待機状態に移行してしまうため、任意での発動は不可。
パッケージ裏ではクライマックスフォームも持っていた。もしかしたらクライマックスフォームからライナーフォームに変身する予定があったのかもしれない。
余談
- 6tのパンチ力を出せるライナーフォームに「重…」と言わせる程の重量がある。まぁ重量挙げが6tな訳ではないのでおかしな話ではない…かと思いきや変身時に良太郎が片手で持っていたりもする。まぁ特異点だしな。
- 一応フォローすると初変身時の良太郎はモールイマジン2体にボコボコにされてから戦闘に入っていたので戦闘終了後に一気に疲れが来たのかもしれない)。
- 「さらば電王」では早々に叩き落されてしまい、デンガッシャーに出番を譲った。初変身時には放り投げられても滞空していたのだが…。
- ディケイド放送当時のアクションフィギュア「FFR08 デンオウモモタロス」にはデンカメンソードが付属している。このソードの電仮面は着脱可能で、同シリーズのフィギュアにくっ付けてディケイド クライマックスフォームの様な遊びができる。玩具オリジナルだったが、後にガンバライドやクライマックスヒーローズでも採用された。
- 仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティでは仮面ライダーグランドジオウが召喚した。
デルタレバーは実際に本物の電車の吊り革をモチーフとしており、2006年に登場した当時の最新型であるJR東日本E233系の黒く縦に細長い形状の吊り革を参考にデザインされた(黒い吊り革自体は2005年登場のE531系で初採用された。以降の通勤電車にも幅広く普及している)。
関連タグ
顔がうるさい:物理的に。
- サイキョーギレード:12年後に登場した、1つだけだが使用者の顔がついた剣。
- サソードヤイバー:前年に登場したサブライダー変身剣。
- パーフェクトゼクター:前年の最終武器で赤・青・黄・紫の力を集めて戦う要素が一致。ただし別のライダーからの強制徴収である。
- アームドセイバー:2年前に登場した初代最強フォーム変身剣。
- ダイカイテンキャノン:7年後の脚本家が同じ列車モチーフ戦隊の強化形態が使用する回転式の武器。
- オーブカリバー:9年後のウルトラマンが真の姿(基本形態)で使う専用の大剣。柄部分に回転機構があり(こちらはホイール式)、それを回すことで5種類の必殺技を発動する構造が一致する。ちなみに使用者は電王のラスボスの人。更に2年後には模造品が登場した。
- ヒーリングっどアロー:13年後のプリキュアに登場したプリキュアの武器。デンカメンソードと同じく妖精の顔がある。
主役ライダー最終武器
パーフェクトゼクター←デンカメンソード→ザンバットソード