概要
『仮面ライダーカブト』に登場する仮面ライダーの1人、仮面ライダーサソードに変身する為の剣型変身ツールであり、変身後のサソードの主武装でもある。
変身時の音声はChange Scorpion。
サソードの左脚にはこれを収める「ヤイバーホルスター」が備わっている。
機能
剣の側面にサソードゼクターをセットすることで有資格者を仮面ライダーサソード マスクドフォームへと変身させる。スイッチとなっているゼクターの尻尾を押し込む事でライダーフォームに形態変化する。
ライダーフォームの状態でもう一度尻尾を押すことで必殺技のライダースラッシュを発動することができる。
『仮面ライダーカブト』に登場する変身ツールの中では少し特殊な機構をしており、
- 変身ツールの機能を変身及び戦闘補助に特化させたカブトゼクターやガタックゼクター。
- 変身ツール自体には戦闘能力はないが、変身後はゼクターと変身ツールが合体することで武装となるザビーゼクターやドレイクゼクター。
といった上記の二種類とは異なり、変身前でもサソードゼクター抜きである程度の戦闘を行うことが可能になっており、カッシスワームを攻撃した。変身後もサソードゼクター自体は戦闘の補助装置に徹し、武装の主体はあくまでもサソードヤイバーである。
この他のライダーとは違う変身法則は、「モチーフが昆虫ではない」といった仮面ライダーサソードに多く見られる相違点の1つであり、変身者である神代剣を暗示しているようなギミックである。
サソードゼクター
サソードヤイバーの中核となるサソリ型ロボット。
仮面ライダーへの変身資格を持つ有資格者が望んだ場所へと現れる。
モチーフ通り飛行能力は持たないが、ジョウントという移動方法によって地中から出現し、歩いて神代の手元に収まる。
詳しくは当該項目を参照。
玩具
2006年5月下旬に「変身剣 サソードゼクター」の商品名で発売。サソードゼクターとサソードヤイバーがセットになっている。商品名こそサソードゼクターだが、音声&発光は同梱されているサソードヤイバーにすべて仕込まれている。
グリップ部のトリガーを長押しすると剣戟音が鳴る。
単押しすると「STAND BY」と鳴って変身待機音が鳴り始め、待機中にサソードゼクターをセットすることでマスクドフォーム変身音が鳴る。合体状態でゼクターのサソードニードルをヤイバーに押し込むことでライダーフォーム変身音が鳴る。キャストオフ待機音は存在しない。
2回目以降にサソードニードルをヤイバーに押し込むと、必殺技待機音が鳴り、待機中にグリップ部のトリガーを押すことで必殺技「ライダースラッシュ」の音声が鳴る。
余談
- 前年・仮面ライダー響鬼に登場した装甲響鬼に変身するライダーウェポンである「アームドセイバー」に続いて2例目となる剣型変身アイテムとなる。また、この"変身に剣を使う"流れは次回作の仮面ライダー電王でもライナーフォームに変身する為の「デンカメンソード」という形で踏襲され、「アームドセイバー→サソードヤイバー→デンカメンソード」と三年連続で続くという非常に珍しい展開になった。
- 前作・次回作ともに「主役ライダーの最強フォーム」という限定的な変身であるのに対し、サソードヤイバーは「基本形態」かつ「サブライダー」の変身アイテムとして採用されているが、これは様々な変身アイテムが登場する平成ライダーの中でもサソードヤイバーにしかない特徴である(剣型ライダーウェポン自体は平成ライダー作品内に頻繁に登場するが、意外にも変身アイテムのモチーフとして採用されるのは珍しく、平成二期は一人もいない)。
- 令和ライダーでは仮面ライダーゼロワンの「ザイアスラッシュライザー」に仮面ライダーセイバーの「聖剣」、仮面ライダーリバイスの「エビルブレード」など、続々と登場している。
関連タグ
アームドセイバー、デンカメンソード:サソードヤイバーの前後年に登場した最強形態の変身デバイスを兼ねる剣型武器。
スチームブレード:複眼が緑で装甲が紫のサブライダーが使う剣型武器。
ゾンビブレイカー:主に紫のサブライダーが使用する毒が滴る刀剣型ツール。