「CAST OFF!」
「CHANGE WASP!!」
概要
『仮面ライダーカブト』に登場する、仮面ライダーザビーの変身アイテムたる蜂型ゼクター。普段はZECT本社に収められているが、危険を感じ取るとジョウントによるワープで空間を切り裂いて現れる。
ZECT内のエリート特殊部隊「シャドウ」のリーダーに受け継がれていくゼクターであり、これの有資格者は同時にシャドウのリーダーに就任する。
有資格者として認められザビーに変身したのは矢車想、加賀美新、影山瞬の3人。他に、三島正人が強制的に従わせザビーに変身している。
また、ザビーの資格者として認められた者の身体に「ザビーの紋章」が浮かび上がる点やザビーゼクターの意思によって変身する人物が移り変わっていく点などからも、特殊なゼクターであることが窺える。
機能
保有する特殊能力は原子構造の完全破壊。必殺技はパンチとともに敵に針を打ち込む、ライダースティング。
ベルトと完全に一体化するカブトゼクターやガタックゼクターとは異なり、左腕に装備されるライダーブレスにコンバインすることで使用者をザビーに変身させる。
キャストオフする際には羽を逆方向に向けてから180°回転させ、ザビーゼクターの尻部分を変身者の拳側に向ける動作が必要。これによりザビーゼクターはザビーニードルとなり、ワームを撃ち滅ぼす必殺の針となる。
パーフェクトモード
パーフェクトゼクターに合体することで体色が変化した状態。
ボディカラーはイエローとシルバーが反転し、ゼクターウィングの色はクリアイエローからクリアグレーに変化している。
なお、パーフェクトゼクターを用いてゼクターを呼び寄せる際は当該ゼクターを使用するライダーの変身が強制的に解除させられるが、本編後半はザビーの有資格者がいなかったため変身解除シーンは無かった。
性格
ザビーへの資格者がシャドウのリーダーになると言う都合上、女王蜂を中心とした集団行動を取るハチらしく、集団のリーダーに相応しい人物を適合者に選ぶ。
しかし、劇中の行動をみればザビーゼクター自身が集団行動ができるわけがないとしか思えないほど我が強く、ゼクターの中でも一番のワガママゼクターでもあり、一度装着者と認めても相応しくないと判断すれば、容赦なく資格者を見捨てる。
このような浮気性が原因で何人もの変身者を振り回してきた、ある意味地獄兄弟を生んだ最大の元凶である。一方で、矢車や影山に資格者(シャドウのリーダー)として問題があったのも確かであるし、加賀美と三島に関しては自ら資格を手放している為、一概にザビーゼクターが悪いとも言えない。
(加賀美はザビーゼクターが望むリーダー像と自分の理想とするライダーが違うため。三島はそもそも応急措置としてザビーの意思を無視して無理やり変身した)
ちなみに、地獄兄弟本人たちはその事を自覚してか否かは不明だが、天道総司を憎んでいた。(矢車の方はザビーゼクターの方にも恨みがあったかのような態度を示しているが)
『ガンバライジング』のフレーバーテキストによれば、気まぐれな女王蜂と形容されている事から恐らく性別(があるとするならば)は恐らくメスではないかと思われる。実際に蜂の性別の比率もメスの方が多い。
そのため、出演者からも男を簡単に乗り換える悪女などと言われる始末である。
最終的に誰一人変身者として認めなくなったが、逆に言えば使ってくれる人が誰もいなくなったという極めて珍しいゼクターである。
劇中での活躍
カブトゼクターに次ぐ最古参のゼクターであり、なおかつ上記の性格もあって劇中の登場人物を振り回したことから、活躍する機会は意外と多い。
序盤から中盤にかけては、仮面ライダーザビーとそれに付随するシャドウのリーダーの座を巡る物語のキーとして活躍し、変身者がいなくなって以降は主に天道の変身するハイパーカブトのパーフェクトゼクターにオールゼクターコンバインすることでワームを撃ち滅ぼすことになる。
最初は完璧主義者の矢車をシャドウのリーダーと認め、仮面ライダーザビーの変身者としていたが、彼がカブト抹殺にこだわり、道を踏み外したことで資格者として見限る。
その後、まっすぐな性格の加賀美をシャドウのリーダーとともに、変身者として選ぶものの、シャドウの任務に納得のいかなかった加賀美は、自ら資格を放棄する。
その後、長い間影山をザビーの有資格者としていたものの(この間に一度変身した三島を有資格者として認めている)、権力の座に座ったことで性根が腐り果てた影山を見限る。
最終的にはシャドウ部隊は仮面ライダーガタックの資格者となっていた新の指揮下に入り、一番長くザビーに変身していた影山とよりを戻そうとして、受け入れた影山が再びザビーに変身するが惨敗して完全に資格を剥奪。その直後に矢車とよりを戻そうとするが自分の今の境遇の恨みのこもった眼で睨まれる形で拒否され、とうとう誰も変身者がいないという因果応報の報いを受けた。
最終決戦ではグリラスワームにマキシマムハイパータイフーンを受け切られ、パーフェクトゼクターが折れたことに伴い停止。その後どうなったのかに関しては不明。
玩具
2006年3月11日に「変身ブレス ザビーゼクター」の商品名で発売。商品名こそザビーゼクターだが、音声&発光はすべてライダーブレスに仕込まれている。
ブレスにセットすることでブレスからマスクドフォームの変身音が鳴り、180°回転させることでゼクターニードルが伸びブレスからライダーフォームの変身音が鳴る。
ゼクター背面のボタン「フルスロットル」を押すことで、ブレスのスイッチが押されて必殺技「ライダースティング」の音声が鳴る。
2006年11月11日に発売された「合体最終剣DXパーフェクトゼクター」にはリカラー版のザビーゼクター(パーフェクトモード)が付属する。
関連タグ
仮面ライダーカブト ゼクター ZECT マスクドライダーシステム マスクドライダー計画
サガーク:最終的には正規変身者がいなくなった、3号ライダーの変身アイテム。ただし、こちらは使用者が一人だけである。
キバットバットⅡ世:自分の意志で資格者を乗り換える、サブライダーの変身アイテム。
ツインブレイカー:3号ライダーが左腕に装備している刺突武器。
3号ライダー変身アイテム
変身鬼弦 音錠 → ドレイクグリップ+ドレイクゼクターorライダーブレス+ザビーゼクター → サガークベルト