曖昧さ回避
- 天体の集団。恒星や星間物質等が重力で形成する巨大な天体。銀河ともいう → 銀河
- 人間もしくは芸術作品等のこと。小さくとも大宇宙の全体と類似した存在という意味合いで用いる。
- 1、2から転じた聖闘士星矢に登場する概念。本記事で解説する。
概要
漫画「聖闘士星矢」及び各派生作品における、最重要概念。
小宇宙(コスモ)。
それは聖闘士の体内に秘められた宇宙的エネルギー。聖闘士たちはこのエネルギーを燃焼させることで絶大な力と破壊を可能とするのだ(クリュサオルのクリシュナはクンダリーニというよく似たエネルギーを燃やしている)。
聖闘士星矢において重要な要素であり、バトルにおける勝利の鍵となる部分である(これを充分に燃やさないと聖衣は単なる重苦しいだけの拘束具でしかない)。
小宇宙が燃えるとき、それはすなわち聖闘士達が己の闘志を爆発させるときなのだ!
これにより破壊はもちろんのこと、斬撃・凍気・灼熱・風圧・ライトニング、地面の隆起を起こす、猛毒を撃ち込む等、多彩な技にも使え、さらにテレキネシス・テレパシーもどき、時間停止に抗うようなことまでできる。聖闘士たちは小宇宙を己が得意な形に練り上げるなどして必殺技を行使しているわけだ。
まさに何でもあり。また個人の識別も可能である模様で、作中よく自分がいる場所に接近してくる気配を察した聖闘士が、「この小宇宙は、誰々の!」と、目視もしないうちから相手を特定する場面が出てくる。一度でも接触した相手の小宇宙は記憶するらしく、聖闘士たちはこの点に関してはやたら物覚えががいい。
シャイナ曰く「(この大宇宙にあるもの全てが原子で出来上がっているので人間の体も)ビッグバンで生じた小さな宇宙の一つ」であり(故に小宇宙と呼ぶ)、小宇宙を行使すると言うことは「破壊の根本である原子を砕く」ことを身に付けることに等しいらしい(『聖闘士星矢Ω』第1話より)。
覚醒には厳しい修行や戦闘状況等で自身を極限まで追いつめて可能な場合も多いが、先天的な素質の差も大きいようで短期間な修行で覚醒できる者もいれば成人しても不十分なレベルにしかなれない者達もいる。
なので修行して数年で黄金聖闘士になってしまう候補生やストリートチルドレンから黄金聖闘士にのし上がった者、10歳の時点で黄金聖闘士だった者がいたりするわけである。
青銅一軍が格上と渡り合えるのも小宇宙の伸び代が目覚ましいからに他ならない。
小宇宙にもレベルが存在し、青銅聖闘士~白銀聖闘士が扱うのは、視覚、聴覚といった五感か超能力や霊感などの第六感までだが、それらを超えた第七感にして小宇宙の究極と呼ばれるのが、黄金聖闘士クラスが扱う「セブンセンシズ」。そしてセブンセンシズを超え、肉体を捨てた魂の領域の八感の小宇宙が阿頼耶識「エイトセンシズ」である(『EPISODE.Gレクイエム』では「ナインセンシズ」(アイオロスが至った。一人でアテナクラメーションに匹敵する力を行使できる)、「テンセンシズ」(「虚無の先にある絶対神意識」(原文ママ)らしく、シュラは天叢雲剣、布都御魂、天ノ 羽々斬の三つの宝剣の力「神代三剣」(エクスカムイ)を行使している)とインフレしていく…もはやわけがわからないよ)。
更に複数の聖闘士が小宇宙を共鳴させて増幅し、セブンセンシズを超えた領域「マクロコスモ」へと到達したのが『Ω』(オメガ)である。
というわけで、本作ではとりあえず何があっても、瀕死の重傷でズタボロになろうが五感がなくなろうが、小宇宙を気合いで燃やせばなんとかなってきた。
……が、聖闘士星矢Ω1期においてはそれすら覆す厄介なモノも登場している。
派生作品では特に「生命そのものの力」という解釈がされる傾向にあり、「Ω」においてはアリアの小宇宙の影響で花が咲いたり、惑星である地球そのものの小宇宙の移植によるテラフォーミングという設定もある。またセインティア翔ではエクレウス響子が妹に「己の肉体に宿る宇宙」「すべての生命の根源たる力」と解説している。
また、NDでの童虎の杖やΩ一期でのアリアの杖やΩ2期のパラサイト四天王の聖剣等、生物ではないものにも込めることが可能である模様。
関連動画
【『聖闘士星矢: Knights of the Zodiac』多言語音声クリップ:小宇宙を燃やせ】
※カシオスとの闘いに手こずる星矢。そこで魔鈴がかけた言葉は、「小宇宙を燃やせ!」(動画は『Netflix (ネットフリックス) 』公式YouTubeチャンネル『Netflix Anime』より転載)
関連イラスト
絵にイメージしにくい概念であるため、実は「小宇宙」タグの付いた絵はあまり多くない。
関連タグ
のうりん:小宇宙のパロディとして「ガイア」が登場。