概要
マルスが負わせることのできる特殊な傷。彼が火の玉状の物を投げつけたところに体が当たると出来る。
内容
傷の場所が宇宙空間のような色合いを帯びるようになり(光牙が「闇の傷」とも呼んでいる)、更に小宇宙を燃やすと体にダメージを受けてしまうので小宇宙の力を発揮できなくなり、聖衣石からの聖衣召喚も十分には出来なくなる。それでも無理に燃やすと体を蝕まれ命にかかわり、最悪「闇の力と混ざり合い暴発する」らしい。本シリーズでは五感が失われようが瀕死の状態だろうがとりあえず小宇宙さえ燃焼すれば乗り切れる!というノリのところがあるので、そこを根本的に封じるという恐ろしいモノであり、そのため旧作のメインキャラ達は13年に及ぶ前線離脱を余儀なくされていた。
普通の衣服はもちろん、聖衣の上から受けても防ぎようが無いうえ、根本的な治療法も作中では現状見つかっている様子が無く、対処法は症状を悪化させないため小宇宙を燃やさない様しているしかないようである。
しかしなるべく小宇宙を燃やさない生活をしていても時間とともに拡大していくらしく、当初肩の部分のみに受けた城戸沙織や、手首の部分に受けたアンドロメダ瞬は、13年の間に肩から手首にかけて広がる程悪化しており、相応の痛みもある模様である(神や聖闘士なので常人よりかなり痛みは我慢できるはずではあるが)。また封印されていたマルスの復活に伴い、沙織の傷が反応していた。
神である沙織ですらこの傷で体調を崩し長期間の隠遁と療養を余儀なくされ、歩行の際に杖の助けを必要とする状態になった。1〜2話でマルスの来襲時に怒り、小宇宙を燃やした沙織は闇に飲まれ消滅し、12話で光牙と龍峰を救うため無理にネビュラチェーンを召還した瞬も一発の攻撃のみで限界がきて座り込んでいた。
また、本編開始の13年前に青銅一軍の星矢以外の4人がこの魔傷を受けた模様で、瞬は聖衣を纏えなくなっており、紫龍は龍峰に修業をつけるために小宇宙を燃やす必要があったため魔傷が全身に及び五感を失い、言語での会話が小宇宙を通してすらできなくなって久しく、19話では玄武を威嚇するのに小宇宙を燃やしたため頭部にまで広がっていた。氷河は会話等は出来るが、左胸から腰にかけて魔傷が広がっていた。
一輝の現状は不明。シャイナも沙織の消滅直後にマルスが放った攻撃から光牙を庇って背中に直撃して背中から腰にかけて魔傷を負い、一晩意識を失い呼吸器が必要になるくらいのダメージを受け、体調はその後ある程度回復したものの完全に聖衣を具現化する事が出来ず、24話では半透明状の聖衣をまとっていたがコアの破壊作業後ダメージをうけて思わず座り込んだ。
マルスの回想などから魔傷を与えるのは本来彼が持っていた能力ではなく、13年前にメディアが呼び出した闇の隕石の力であった模様。49話では強大な闇の力を持ったアプスが光牙に取り憑いた状態で蒼摩ら5人の青銅聖闘士に魔傷を負わせ、本来はアプスの能力の一環であった模様。
51話で魔傷の元となる力を持っていたアプスが倒され、アリアの残留思念が光の雨を降らせた事で少なくとも沙織、星矢・紫龍・瞬・シャイナと蒼摩ら5人の魔傷は解消されている。他の2人については現状不明だが氷河も回復したと思しき描写がある。
なお、雑誌等では「魔瘴」の表記になっている場合もあるが公式サイトでは「魔傷」表記である。