概要
CV:緑川光
本作の主人公。天馬座の青銅聖闘士。13歳。
城戸沙織に育てられてきた少年。彼女に憧れるような感情も持っている。
沙織のことは「沙織さん」と呼ぶ。
旧作の主人公星矢に助けられた事があり、彼のペガサスの聖衣を継ぐことになる。
光と闇という特殊な属性の小宇宙の持ち主。
戦闘では猪突猛進、七転び八起きタイプ。その諦めの悪さで仲間達を牽引している。
第一期において闇の神アプスを倒した事で第二期において「神殺し」の異名で呼ばれるようになるものの、自らが闇に飲まれて仲間を傷つけてしまった事と、天馬星座の聖衣がボロボロになってしまった事で、戦う事への恐怖心を抱くようになってしまっていた。
鋼鉄聖闘士の昴に「神殺しのお前を倒して俺が最強になる」と戦いを挑まれるが、「なりたければ好きにしろ」と昴の挑戦をスルーしている。だが突如パラサイトが襲い掛かってきた事で再び戦う決意を固め、蘇った新生天馬星座の聖衣を再び身に纏い、パラサイトを完全に圧倒する活躍を見せた。
沙織が全聖闘士を集め出撃司令を出した際に、体調を崩しふらついたのを星矢が抱えたのを見て嫉妬の感情が芽生えており、58話でのタルヴォスの戦闘の際にもやや心を乱していたものの昴の叱咤もあり立ち直る。
来歴
ある孤島で沙織や辰巳と共に暮らしながら、たいした説明もされないままシャイナから聖闘士の修行をつけられており、当初は「聖闘士なんかになりたくない」と反発していたが、星矢が封印したマルスが復活・襲来した際沙織を奪われ助けられなかったことから、「マルスを倒し、沙織を助ける」という目的のため、聖闘士への道を自ら歩み始め育った島を後にし、仲間達と出会う。
その出生は謎に包まれており、沙織や星矢、アリアとの血縁など様々に推測されていたが、アテナ軍とマルス軍との最初の戦争の際、メディアが宇宙の果てから召喚した闇の隕石の力から沙織が地上を守ろうとした際、その付近に居合わせた赤子が光牙とアリアであったことが判明。二人はそれぞれの実親と思しき大人に抱かれていたものの彼らは既に倒れており、泣いていた2人に気づいた沙織がとっさに光の小宇宙の球で包んで守った。しかし飛び散った闇の力が光牙を守っていた光球を突き破り光牙には闇の力が植え付けられてしまい、沙織は光牙を助けたものの、マルスはアリアを連れ去ってしまった。よって実両親は当時死亡した可能性が高く本来の身元などは不明であるが、沙織は残された彼を引き取り育てることを決意する。
闇の力は後述するアプスの力の一端であり、よって彼はある意味沙織とアプスそれぞれの力を受け継いだ身とも言える。
沙織が彼を自ら育てると宣言した際、その場に青銅一軍も居合わせたため彼らは光牙の存在を知っていた。しかし元聖闘士の教員(青銅二軍の檄を含む)は彼のパライストラ入学まで全くその存在を知らず、下記のような環境であえて聖闘士に関する知識を与えず育てられたことなども考慮すると、沙織や青銅一軍からは最初から特殊な存在の子どもと認識されて扱われていたようである。
人物
反骨精神と負けん気は強いが、心の優しさも併せ持っている。
孤島で限られた大人だけに育てられた状況からか、シャイナと辰巳が厳しかった分沙織が甘やかし気味だったのか世間知らずでマイペース。良くも悪くも遠慮がないが、人のアドバイスは結構素直に聞いている。
何かと叱られるシャイナや辰巳には反抗的な態度も示すが、内心では彼らを父親のように慕っている。
今の所、瞬に対してのみ敬語を使っており、さん付けで呼ぶのは育ての親である沙織、師匠のシャイナ、そして瞬のみ。檄には先生を付けて呼ぶが他の前世代の青銅聖闘士たちにもタメ口で話している。
パライストラではすぐにとけ込みやがて蒼摩、ユナ、龍峰と4人でつるむようになり、牢獄での縁から栄斗を加えたチームになりパライストラ崩壊後共に行動する。
2話で蒼摩の淹れたブラックコーヒーを吹いていた&7話でも龍峰の漢方茶に「苦ぁ」と反応しており苦いものが苦手か、沙織が与えていた飲食物がやや偏っていた可能性もある。結構大食い。
意外と小柄で、公開された設定画ではレギュラーの中で龍峰に次ぐ小ささである。
「もしかして光牙ってバカなの?!」「確かにあいつはバカだが」(6話、ユナ&蒼摩談)
思考・行動パターンは短絡的な上恐い者知らずで、突っ走ってはだいたい仲間から保護者のようにフォローされている。中の人にも「バカ」と言われているくらいだが、新しい友との出会いや様々な出来事により成長しつつある・・・はず。
自分がジャンケンで同じ手を出し続けていることにも気付かないようだ。アホの子である
「君は彼がマルス様を倒すと本気で信じているのかい?」「だって光牙はバカだから。バカでバカで本当にどうしようもない程バカだから。」(44話、アモール&ユナ談)
酷い言われ様である。
メンタル的には当初若干弱い部分もあったものの、仲間達との共闘と旅を経て、特にエデンのへの完敗から自暴自棄になった時ユナや氷河への叱咤を受けて立ち直る中で強くなっていった。その後一度は助け、絆を深めたアリアを目の前でマルスにより殺害され、悲しみにくれる間も無く新十二宮の闘いに身を投じることとなる。沙織、パライストラ、アリアと次々に失い「また救えなかった」という失望の中「前に進まなければ」という決意を新たに、(本来の明るさを失っているような危うさもありユナから心配されつつ)不屈の精神を得てハービンジャーをも感嘆させている。
ペガサス光牙
属性は光、聖衣石はペンダントタイプ。
聖衣石は序盤のマルス襲来直前に沙織に渡されていたが、彼自身はその聖衣の意味や、先代のペガサス・星矢についても名前と「幼少の頃の自分を助けた人」ということ以外は知らなかったため、島を出てから他の聖闘士や関係者に出会う度に何かと聞かれたり、因縁をつけられる羽目になっている。
育った島にマルスが来襲した時、「沙織を守りたい」との強い想いに聖衣石が呼応する形で覚醒した。その際星矢の技も何故か継承していた。
沙織とシャイナは何故か属性や守護星、パライストラなどの説明を彼にまったくしておらず、当初は蒼摩などにそれらの知識を教えてもらっていた。
最初は聖衣の着装すら安定して出来ないこともあったが、素質自体は高いようで、1話で沙織のピンチで覚醒した際はいきなりペガサス流星拳を使えていた。上手く力が引き出せているときは龍峰すら吹っ飛ばす程の強さを発揮する。またシャイナの無茶なしごきに耐えてきたせいもあり、身体能力はそれなりに高い。
とにかく何も考えずまず突っ走ろうとするせいもあり最初から上手くいくことは少なくだいたいまず1度は手酷くのされているが、ポテンシャルの高さ故立て直せれば結構調子はいい。
闇の子
上記のように乳児期に植え付けられたアプスの力の一端のため、闇の神アプスの依り代となるほどの強大な闇の小宇宙の持ち主となってしまっていたが、沙織やアリアの加護の中で光を保っていた。
一期中盤からは闇の小宇宙に飲まれそうになりながらの戦闘が続く。
42話でイオニアの技にかかりまたも闇の小宇宙を発動させてしまうが、それを自身の意思で乗り越えセブンセンシズに覚醒、光の小宇宙でペガサス彗星拳を発動しイオニアを倒す。
しかし47話でアモールに闇の力・ギャラクシーメイルを埋め込まれてしまい、48話でアモールとの戦闘及びメディアが見せた沙織が貫かれる幻影にショックを受けた事が原因でアプスにその身を乗っ取られて自我を失ってしまう。
サジタリアス光牙
50話において復活した星矢とユナの活躍により、自らの身体からアプスを追い出し遂に自我を取り戻す。その際アプスに天馬星座の青銅聖衣を破壊されてしまうが、代わりに星矢から射手座の黄金聖衣を託され、アプスとの最終決戦へと望んだ。激しい戦いの末に射手座の黄金聖衣を粉々にされてしまうが、それでも仲間たちから送られた小宇宙の力で遂にアプスを打ち倒した。
新生ペガサス光牙
第二期で新たに復活、進化した聖衣。タルヴォスとの戦いの際に光牙が小宇宙を極限まで燃やした結果、これまでの聖衣石形態が廃止され、旧作までのようなオブジェ形態へと変貌している。三級パラサイトの攻撃をまともに受けても傷1つ付かない程の強固な防御力を誇る。
本来、鳳凰星座以外の聖衣には自己修復能力が無いはずなのだが、この新生天馬星座の聖衣は光牙の小宇宙によって自己修復と進化を果たしている。檄はその理由を「ペガサスだから」で片付けてしまっている。
まぁ天馬星座の聖衣は過去に二度に渡って神聖衣に進化している経歴がある事から、そういう奇跡が起こっても別に不思議では無いのだろうが。
ちなみに同様の進化は、アンドロメダ聖衣、あるいは白鳥座聖衣にも発生した可能性がある(龍座のみ事前に修復がなされている)。
アテナの血が作用したと考えれば、檄の推測もあながち間違いではないのかもしれない。
後に正体を知らないまま成り行きで助けたパラスに相当気に入られてしまい、「私が愛してあげる」などと誘惑されてしまったりもする。パラス城の攻略では瞬、蒼摩、ユナと同じチームでアイガイオン担当の「アルフヘイム」ルートを攻略。4人共同でスルトを倒すもアイガイオンに圧倒される。しかし瞬に止めをさそうと近寄ったアイガイオンに至近距離から渾身の力で彗星拳を放ち剣の一部破損に成功した。
Ωの片鱗
86話にて発動。新生ペガサス聖衣に翼が生える。
Ω聖衣
89話にて発動。この聖衣で仲間や星矢とともにサターン城へと飛び立つ。
96話にてサターンに粉々にされるものの、仲間の小宇宙の力によって修復され、黄金聖衣のような金色に光り輝く聖衣へと生まれ変わった。神聖衣なのかどうかは現時点では明らかになっていない。
最終回ではサターンにより粉砕され、生身で戦った。しかしそれにより昴の記憶によるサターンの心境の変化を招き、彼は去って行った。
その後
サターンとの戦いの終結後、何も年頃の少年らしい経験もなく世間知らずだった自分に気がついた光牙は「世界を知りたい」との思いで旅に出る事を決意する。見送りに来たエデンも同様の思いで出発しかけていたため、彼と一緒に旅を始めることとなった。
技
星矢も使用していた天馬座聖闘士の代表的な技。
マルス襲撃時に突発的に初使用。その後、聖闘士ファイトで蒼摩と戦った時にものにする。
高速拳の連打と言うより、光弾の連射のような技となっている。
拳から強い光を放つ技。聖闘士の属性について教えられた後、龍峰との決闘で初使用。
2期では現在の所、使用された描写は無い。
十二宮でのイオニアとの戦闘で初使用。
二期のタルヴォス戦で初使用。
- 他
9話では光の拳を照明弾代わりに使用、17話では片腕だけ聖衣をつけて発光させ懐中電灯代わりに使用していた。
余談
キャラクターデザインの関係で特に『ハートキャッチプリキュア』と絡められることがある本作だが、光牙の声優に関して言えば、同作のラスボスを担当している。
関連イラスト
別名・表記ゆれ
関連タグ
聖闘士星矢Ω 城戸沙織 シャイナ サジタリアス星矢 辰巳徳丸