概要
CV:鶴ひろみ
二期からの新展開の敵となる女神。「愛の女神」を名乗る。容姿は褐色の肌に金髪の姫カット。
かつて神話の時代にアテナと姉妹のように仲良く過ごしていたが、アテナが人間達に愛をそそぐようになったことに激しく嫉妬し人間達を滅ぼそうとしたためアテナに殺害された。
神としての力は後述の通りアテナよりはかなり低いが、それでも神であるため本調子ならば人間やパラサイト四天王(人外の可能性も高い)が簡単に倒せる程のものではない。
現在はアテナに愛憎半ばする感情をもっており、そのことからサターンにそそのかされ彼の計画に乗った。
人間を見下しており、沙織が人間についたことにも「アテナは私を捨てておろかな人間を選んだ」として怒っている。
タイタンが側に付き従い、「パラサイト」と呼ばれる戦士達を従えている。
52話で幼女の姿で降臨し、汚れた縫いぐるみらしきものを持っていた。
彼女の危険性を察知して沙織に派遣された星矢に殺されかけるが、彼には抵抗することがなく、「アテナを傷つける前に」と彼に殺されることも厭わぬような態度を見せる。
しかし星矢が幼い姿である彼女を殺すのに躊躇するうち、タイタンが星矢に一撃を加え彼女を眠らせ連れ帰った。
タイタン曰く、彼女は沙織の命を奪いながら成長するらしい。しばらくは眠っていたが、56話で目覚めて以降は降臨時と比べ性格が子供っぽくなっている。善悪の区別もついていない様子。タイタンに「アテナに会いたい」とねだる。
65話でやや成長し、一部視聴者を嘆かせた。成長後は沙織が自身の命を狙っていることを明確に認識しており、口調も落ち着き女神らしい余裕のある態度をみせ強大な小宇宙を放つようになっている。
68話では退屈のあまりタイタンの目を盗んで城から逃げ出し、彼女の正体を知らなかった光牙と出会い彼を振り回しつつ「私が愛してあげる」などと誘惑するが、光牙が自分の愛を受け入れなかった途端にヤンデレ化。強大な小宇宙を放ち圧倒するが迎えにきたタイタンに連れ帰られる。
53話からのOP映像にてさらに成長した後らしい大人の彼女の姿が披露されており、78話からのOP映像では赤を基調とした刻衣を纏っている。
アテナを自分だけのものにしたいという独占欲をむき出しにし、ヤンデレぶりに拍車がかかってきている。しかし同時にタイタンにも信頼を深くし始めており、八つ当たり的に縫いぐるみを彼の頭に投げてしまった後に我に帰って「ごめんなさい」と謝ったり、彼の忠誠を誓う言葉に顔を赤らめて喜んだりと素直な面も見せている。後述のようにタイタンが黒幕より自分を取った際にも、彼が黒幕に誅せられ命を落とすことを恐れ彼を一度は制止しており、彼の存在がいつしか特別なものに変わって行ったようである。
82話では自分の指示を聞かず光牙らを通して一輝との対決を選んだアイガイオンに激怒し、彼の死にも「いい気味、私を裏切ったから」とほくそ笑んでいる。
パラサイト四天王が本当は自分の部下ではなく自分を利用しようとしていたことには最初から気づいていたが、アテナとの「愛の決着」をつけるためあえてそれに乗っていた。85話でさらに成長。「愛の女神」でありながら他者や部下に愛されない皮肉をガリアに嘲られ自分でも落ち込んでいたが、タイタンが真の主君を裏切り自分に着くと宣言した際には涙を流した。
90話ではアテナが自分のものにならないなら殺すとヤンデレめいた決意を露にし、サターンが作ったという自身の刻衣をまとい沙織と対決するが、弱って本調子ではない沙織にもまったく敵わず敗北、彼女に止めを刺されかけた際タイタンに助けられる。92話ではタイタンと星矢のバトルに最後割って入り、彼を庇っていた。その様子から「タイタンを喪いたくない」という愛が芽生えていることを悟った沙織に和解して償うことを勧められ、彼女の説得を受け入れ和解、吸い取った命を沙織に返そうとするがエウロパに拘束され、小宇宙をウロボロスに吸い取られサターン復活の餌にされてしまう。その後は倒れつつも沙織の呼びかけに答え光牙に小宇宙を届け、全てが終わった後はタイタンとともに静かに去っていった。パラスベルダを去る際、自身の行った行為に悔いて暗い顔をしているところをセレーネと邂逅して彼女にお茶を出してもらいその前向きな心に触れて自身も女神として人々のために陰ながら助力することを決意し、去る際にセレーネにお礼として自身が持ち続けていたアテナを模した縫いぐるみを渡す。
武装
78話からのOP映像で登場するが、本編で登場したのは90話ラストシーンから。サターンが作ったもので、アテナの聖衣とは対照的な赤と黒のパーソナルカラーを持つ。
永劫輪舞
「刻の剣」と称される赤と黒のカラーリングの剣。本来はサターンの物である。第93話では、パラスの刻衣と融合して真・永劫輪舞に変化した。
余談
中の人は聖闘士星矢の無印アニメにおいてカメレオン座のジュネやマーメイドのテティスを演じていた。
本キャラの元ネタになったギリシャ神話の女神パラスには司る事象の設定などがされておらず、このあたりは本作のオリジナル設定である。
ノベライズ版のギガントマキアにおいて、ギガースの戦士に「魯鈍のパラス」なる戦士が、男性であるが存在する。
関連イラスト
関連タグ
ジュリアン・ソロ:聖戦終結後、過ちを償うために旅に出た。