タグとしては「エデン」が多く使われている。
概要
CV:諏訪部順一
オリオン座の青銅聖闘士で15歳。意外にも一人称は「僕」。
高貴な育ちで品のある振る舞いの自信家。思い込みが激しく、極端で融通のきかないところがあるが、筋は通った考え方の持ち主。
お坊ちゃんゆえか精神的に弱・・繊細である。
父や姉のように闇属性の小宇宙を得ておらず、彼の属性は他の聖闘士と同じ、自然属性の雷のみ。
聖衣石は左手のグローブの甲部分に付いている。
幼少期から激しい修行を積んできたらしく、青銅聖闘士の中で圧倒的な強さを見せる。
2期ではフェニックス一輝にまとめて吹っ飛ばされた際にも他メンバーが地べたに叩きつけられる中、一人だけ膝をつくに留まったほど。
第一期では敵ボスの息子として、ある種ストーリー上のもう一人の主人公であった。
最後まで光牙たちの「仲間の一人」になることはなく、自分の意思で闘うことを選んでいた。
一期終了時点で家族全員と想い人を失っている。
技
- フォルゴーレ・ルネッサンス
拳に雷撃を込めたパンチ。
- トニトルイ・サルターレ
敵目掛けて雷撃の弾丸を投げつける技。
- トニトルイ・フェラカーラス
トニトルイ・サルターレの弾を、一度に複数発射する技。
- ヒーラ・マスティーア
手のひらからの放電攻撃。
- トワノ・トルナード
雷撃と竜巻を発生させてぶつける。
- オリオンズ・デヴァステーション
セブンセンシズ覚醒と共に編み出した技。強力な雷撃を地面に這わせるようにぶつけて相手を吹き飛ばす。二期ではフォルゴーレ・ルネッサンスのように、直接ぶつける場面も見られた。
- オリオンズ・エクスターミネーション
手の平から衝撃波を放つ技。
- オリオンズ・ファイナルサンダーボルト
Ω覚醒後に編み出した技。オリオンズ・エクスターミネーションと演出が似ているが、こちらは衝撃波が渦を巻いている。
- ノワールビッグバン
「アルティメットコスモ」限定技。両腕に小宇宙を集中し、雷電球を敵に放つ。
第一期におけるエデン
パライストラでは何故か制服が1人だけ違う色・デザインだった。
周囲とは距離を置いており、基本的に上から目線で、教員にも慇懃な態度。
聖闘士ファイト優勝候補No.1と言われており、自分でも自負していたが、聖闘士ファイトが火星士の侵攻によりなし崩しに中止になると、早々にその場を1人で立ち去った。
そのうち仲間になるであろう、一輝ポジションの強キャラと思われていたが……
プリンス・エデン
13話でマルスの息子だったことが判明。マルスが神となって以降に生まれた子供であり、半分神の血を引いているということになる。
マルスを「父上」、姉のソニアを「姉上」と呼んでいるが、彼らに何か含む所のあるような態度もみせており、彼らとは家族というより上司と部下のような接し方をしている。
エデンの母はメディアだがソニアとは生母が違う。
ミケーネやアモールから「プリンスエデン」と呼ばれていた。
回想シーンで初登場した彼の幼少期姿はなんと短パンに蝶ネクタイ姿である。
幼少時は姉・ソニアの心の揺れを気遣ったり、アリアに花を持って行ったりする素直で優しい面もあった。後述の通りピアノを嗜む一面もあり、異母姉ソニア同様音楽を愛する面もあった模様。
幼少期に母のメディアに連れられて封印中のマルスとはじめて対面、「神と人類の新世紀を作りお前はその王となる」とする彼の理想話を聞かされそれに心酔しており、「アリアを新しい世界のアテナとして争いの無い世界を作る」理想象のために働こうとしていた。
が、マルスがメディアに語っている目的はややズレており、またアリアによればマルスの行動は「地球の小宇宙を吸い取ることで土地を荒らし、争いを引き起こす」ことに繋がるとのことであり、
またそもそも本作品のアテナ自体、人間に憑依するのでもなく、アテナ本人が人間の肉体をもって誕生するものなので、途中での代替わりや襲名する類いのものではないのでこのあたりも彼は家族に偽情報を掴まされていた可能性が高い。
アリア
普段は冷徹で感情の起伏も少なく見えるが、アリアには強い思いを抱いている。
幼少期からアリアを喜ばせようと花を差し入れたりプレゼントをしていたが彼女の望みとはズレていたため喜んでもらえることはなく挙げ句「光牙達との旅が楽しかった」とまで言われてしまう始末であるが、マルス側では唯一彼女に優しく対応していたのが彼だけということもあり彼女に嫌われてはいなかった。
幼少時一度アリアに「湖のほとりに咲く花を見せたい」と思い、無断で彼女を連れ出したこともあったが、メディアに見とがめられ断念していたことがある。
それでもアリアの意志がマルスの意志に反する事実を受け入れられず光牙らにそそのかされたと思い込んで光牙らへ攻撃しつづけ、あげく24話では自分の意志でコアを破壊しようとするアリアに向かって「ア"リア"ァァ〜!」と半泣き声で叫ぶ始末であり、お坊ちゃんならではのメンタルの弱さも露呈した。
27話で闇の遺跡の幻影と向かいアリアの気持ちを考えていなかった自身に反省するもアリアは彼の眼前でマルスに殺害され、当のエデンは「アリアー!」と叫びながらマルスの力で連れ帰られソニアに引っ張られていき彼女を看取ることも叶わなかった。このショックは非常に大きかったらしく29〜34話と5話に渡って体育座りして涙ぐんでいた。→体育座の聖闘士
離反
35話で見かねたソニアやミケーネに鉄拳制裁を受けるも、結果的にそれがマルスへの疑念を深めることとなり、またアリアの残留思念が宿った花びらの導きにより彼女の願いをやっと理解することになり、36話で父に反旗を翻す決意を固め、37話で処女宮に乗り込み父の友人でもある乙女座のフドウと対決、その際光牙達には「仲間になるつもりはない」と言いつつ先に吹っ飛ばしている。フドウに苦戦するものの、アリアを守れなかった後悔と彼女の願いを叶えたいという想いでセブンセンシズに覚醒し、フドウを吹っ飛ばす。また何故か髪が白っぽくなっていた。
その後十二宮上部を目指す途上で、姉ソニアの死亡を察知するが、彼女の遺体を見守っていた蒼摩にももはや怒ることはなく、逆に彼に先を行く様促したあと暫く彼女の側につき、ミケーネが討たれたのを察知するとソニアに「姉上、行きます」と声をかけ先へ進む。魚座のアモールと対峙するが、彼とは幼少時対面したきりであったため叔父であったことは知らなかったようである。アモールにはまったく歯が立たなかったが、ユナがアモールを食い止めて先へ行く様勧めたため先へ進んだ。
アモールにより光牙とともに火星へ飛び、光牙に取り憑いたアプスにより魔傷を受けるも殺される寸前でメディアに救われたが、彼女の野望を拒否して立ち向かったがアリアの杖の力でで母に自ら手をかけることは止められる。しかしエデンの離反により自分の野望が潰えたことを悟ったメディアは再度アプスと対戦したエデンを庇って消滅し、わずか1日足らずの間にエデンは家族全てを喪うこととなった。
第二期におけるエデン
第二期の第一話、52話では何故かクロノテクターをまとい敵のパラサイトらとともに居並んでいたという、衝撃的な登場を果たした。
その後57話で登場、聖域近くの花園でアリアらを弔いピアノを弾いていたところへ、パラサイトからの指令を受ける(何故か屋外にグランドピアノを持ち込んでいたが…)。
「家族やアリアを生き返らせる」という餌でパラス陣営への勧誘を受け、一端裏切ったフリをして3級パラサイト・クラブ(インパルスメイス)のエデンとなっていたが、パラサイト側にもスパイではないかと疑われていた。エウロパの指示で光牙と戦うが、武器は性に合わなかったらしく早々にポイしている。
テーベが彼を散々に挑発したため彼を打ちのめし、早々にスパイであったことを光牙たちに打ち明ける。その際「目的のためとはいえ薄汚れた鎧(クロノテクター)を纏うのは屈辱だった」と吐き捨てた。
新生聖衣を目覚めさせテーベをフルボッコにした後は、光牙と行動を別にしてしばらく単独行動をとっていた。元々アテナに忠誠を誓っておらず、さらに家族を全員失ってしまい自身の意味に迷った彼は、このスパイ行為を沙織の指示ではなく、専ら自分探し的な意味で自主的に行っていたようであり、それ故に得た情報も聖域や他の聖闘士に報告していなかった。
新聖衣は他のキャラに比べると形状の変化は少ないが、布状のパーツは大幅に変形し、必殺技を発動する時のみ装着される仕様になった。
後にこのギミックは、Ω覚醒と同時に自由に使えるようになり、主に盾として用いられるようになる。
人として守るべきもの
一方、彼の中に流れている神の血は、この争いに干渉することに対して、少なからず否定的な意志を訴えていた。
それでも何かに導かれるようにしてパラスベルダの戦場へとやってきたが、星矢と出会って彼との問答を経て思う所があったのか、光牙らがエウロパに襲われた現場を助け「神ではなく人として世界を守る」という決意を、新たに固め直す。
しかしその戦闘の最中、昴の放つ強大な小宇宙に触れたことによって、自分の追っていた何かが彼であるということを確信。昴の存在を警戒し、彼の監視の意も込めて、以降は光牙らに同道することになった。
(これまでがこれまでだったからか、素直に団体行動を取ると言った時には、蒼摩に大層驚かれていた)
第72話では、小馬座のケレリスの一団と出会ったことにより、その意志をより具体的なものとすることになる。
呪われた聖衣を纏いながらも、人々を守るために戦うケレリスと、彼を頼りにするセレーネの姿を見たエデンは、「守るべきものを持つ者の強さ」を再確認。
その後、彼らの避難所を襲撃したテーベと再戦。「何も守るもののない強さも確かにあるが、守るもののある強さは計り知れない」と語り、彼との因縁に決着をつけた。
聖衣を修復してもらった際に同様の疑念を昴に抱き始めた貴鬼にも改めて彼の監視を依頼され承諾する。
覚醒編においては、エウロパの作り出した回廊を4チームで行くことになった際、半ば強引に昴を自分と組ませ、氷河・栄斗ともに4人で行動。時貞戦やガリア戦の最中にまたも強大な小宇宙を発揮した昴に疑問を抱きつつも、聖闘士としての使命に目覚めていった昴の姿に、徐々に心を許していくようになった。
昴が時を止められた後の89話では、遂にこれまでの疑念を捨て、仲間として昴を認めるようになり、Ωの覚醒へと至っている。
彼がサターンとしての正体を明かした時は、一時は倒そうとしたものの、96話にて彼が昴でいたときの記憶の影響があることを看破する。
この戦いの中で、今まで「ペガサス」呼び一辺倒だった光牙のことを初めて名前で呼び、彼の道を切り開いた。その後Ω聖衣を破壊され戦闘不能となるが、光牙へと小宇宙を託し、復活を促している。
サターンが去ったのちは自分のすべきことを探すため旅に出ようと思い立つが、その前に同様に旅に出ようとしていた光牙の見送りに現れるが、結局彼と2人で一緒に旅立つことになる。
ちなみに第68話では、「下の者の振る舞いを見ることで、組織のトップの品性が見えてくる」と、独自の哲学を語っていた。
もっとも、彼が仕えてきたトップ達の下にも、行儀がいいとは言えない者達は結構いたのだが。
72話では、スケートのように地面を滑りながら攻撃を避けるという、優雅ながらも少し奇妙な動作が話題を読んだ。
元ネタと見なすにはあまりにも遠回しなものになるが、馬越嘉彦がよく仕事を共にし、自身も星矢シリーズに参加していた山内重保が、よくこの動かし方を用いている。
(特に「キャシャーンSins」はキャラクターの画風も非常によく似ており、同作を連想したという声も目立ったのだが、この72話時点での星矢Ωには、既に馬越氏は参加されていないので注意)
余談
デザインについて
キャラクターデザインが旧作のキャラなどに似ていると言われていたが、実際「聖闘士星矢ぴあ」での馬越氏の発言によると原作者や旧作のキャラデザの画風を意識してデザインしたということである。
ただし上記の通り性格は大幅に違っている。
この時代のオリオン座は青銅聖闘士
聖闘士星矢Ωの時代より前の時代を描いている漫画「セインティア翔」ではオリオン星座の聖闘士はなぜか白銀聖闘士になっている。恐らくアテナの光とアプスの闇が衝突した余波により、大半の白銀聖衣が青銅聖衣に変わってしまった影響と思わる。(メタ的にいうなら作品媒体の違い)
関連イラスト
別名・表記ゆれ
エデン オリオンのエデン 体育座の聖闘士 体育座り ロリコン座のエデン
関連タグ
オリオン座:オリオン星座のリゲルオリオン座のジャガー
シシレッドオリオン背中から布が二方向に垂れている白系基調のデザインも共有。
遠い親戚…飛鳥武蔵