概要
CV:松野太紀
属性:水
「死と創造を司る黄金聖闘士」を自称している。ウェーブのかかった赤いロングヘアに青い目、褐色の肌の男。
今までの蟹座担当と異なり一見優男風の美形で口調も飄々としており、一人称が「僕」だったりもする一方で何かと手を拭くような潔癖性な一面もある。
黄金聖衣のデザインも旧作と大幅に変わっており、マスクのかに足の部分が右側だけになっており顔の右半分を覆うようになっている。
また右の裾部分が長く伸びており、マントも聖衣の前部分から付いて右肩に掛かる仕様で、全体的にアシンメトリーなデザイン。
他人の放つ「死の匂い」を好み、死者や仮死者を操る能力を持つ。
とはいえ、体術の実力も確かで、全力で技をかけたユナを片手で吹っ飛ばす程。
バベルの塔の中にある氷柱状の物体「トゥーム・スクイーズ」に火星士の捕虜になった聖闘士達を閉じ込め小宇宙を吸い取る作業を担っていた。
仮死状態になった鶴座の小町や兎座のアルネら聖闘士を操り自分の手を汚さず戦おうとする。
かつては戦災孤児で、常に死と隣り合わせであった。やがて生きるために他人の命を踏み台にすることを覚え、強盗などをして生活するようになり生き抜くために強さを求めるようになり「選ばれた者だけが生き残る」「この世は勝者か敗者」という価値観を養っていくことになる。
聖闘士の存在を知り黄金聖闘士となってマルスの元についたがその過程でいくばくか聖闘士殺しを行った様である。
幼少時代の経歴から「力こそ全て」を信条とし、マルスに対しても忠誠心というよりは弱肉強食の概念で従っており、友情等を信じていない。
他人の死を弄ぶことには喜びを感じているが、自らが死ぬことは恐れており、自らに触れる死者には「汚らわしい」と吐き捨てている。
聖闘士になった理由も、究極的には、「死から遠ざかるため」と発言していた。
その上で、蟹座の黄金聖衣を「不死の神話を持つこの聖衣は、僕にこそ相応しい」と表現している。
マルスにつく見返りも、「意思の弱い者から小宇宙を奪い尽くしたい」という自身の欲望を満たす事であった。
とはいえ、若くして死亡した先代蟹座の末路を知っていることを考えると、実際の蟹座の聖衣と不死のイメージは、あまりにも似つかわしくないと言えるが……
32話でユナを黄泉比良坂に送り込むも、34話で光牙の罠にかかり自分も彼ごと冥界の入り口に飛び、光牙を怒らせて闇の小宇宙発動を招いてビビるという小心者ぶりを披露し、セブンセンシズに覚醒したユナに倒され、マグマ状の池に落とされて沈められ、Ω黄金では初の死亡退場となった。
出生こそ哀れだが性格の悪さや数々の卑劣な言動故に光牙らからは同情されることはなかった。
…と無印に続いて蟹座生まれをがっかりさせたシラーであったが、その後無印では蟹座より上にいた水瓶座と山羊座の装着者が実力面やら性格面でやらかして評価を大いに下げたため、彼らの自滅に救われる形で最下位だけは免れた。
余談だが、32話放送開始前の、公式ホームページ上での予告文にて、いきなりシャリアと名前を誤字られていたキャラでもある。
その後彼の聖衣は聖衣石の形でアテナ軍に回収され保管されている。
- 名前の由来は17世紀の天文学者&神学者のユリウス・シラーであるが、この人物は天文学史上大問題を引き起こしている。当時の新星座発見発表の流れに乗じ、通常はギリシャ神話由来の星座を、はと座(当初は"ノアの鳩座")が発表されたのを機に、キリスト教の説話に基づくものに改変を試みたのだ。この試みは見事に失敗したが、はと座のみは現在も生き残っている。又、彼の名前は小惑星や月にあるクレータに残っている。
技
- トゥーム・スクイーズ
氷柱状の物質の中に相手を閉じ込める。
- 冥土凋落
死者を操り、恐怖感で敵を包み込み墜落させる技。技をかける際にくねくねとした踊りのような構えをとる。
- 冥土引導
- 積尸気冥界輪舞
関連イラスト
関連タグ
- 蟹座の黄金聖闘士