概要
蟹座の黄金聖闘士の共通技で、螺旋状の小宇宙を死の燐光「積尸気」に変換し相手に放つ技。人差し指を突き立てた構えが特徴的。
積尸気とは蟹座の散開星団プレセペを指す単語でもある。
喰らった敵は肉体と魂が分離され(もしくは肉体ごと)、冥界の入り口「黄泉比良坂」に叩き込まれる。基本的には「当たったら死ぬ」系の技であり、相手の魂に干渉するという特性上、神族にも有効な凄い必殺技である。
ロストキャンバスではマニゴルドがこの特性を活かし切り天究星ナスのベロニカやタナトスに勝利を収める大きな要因となっている。
セインティア翔では、死者となったデスマスクが黄泉比良坂において霊魂状である邪精霊のポイネを倒す際に、「冥界では再び顔を合わせる可能性がある」のを防ぐためポイネを冥界ではなく未知の次元に送るというアレンジも行なっている。
欠点としては、相手が高い小宇宙を持っている場合や、同じく積尸気や魂に干渉する技を持っている場合は完遂する前に妨害されてしまうことがあり、デスマスクがドラゴン紫龍に使用した際は黄泉比良坂の一歩手前まで追い込んだにもかかわらず、他所から妨害されて現世に戻ってしまったこともあった。
また、クリスタルウォールにあっさり弾かれたり、元々が冥界の勢力であるラダマンティスには全く効かなかったりと最強の技とは言い難い。原作連載時点での蟹座の必殺技がこれぐらいしかなかったのだから仕方ないと言えばそれまでだが…。
技の特性上、周囲に被害を与えず対象のみを抹殺するのに最適な技のはずだが、デスマスクの場合巨蟹宮の中は巻き添えになった人間の魂が囚われていた(二次創作などではこれを積尸気転霊波の変形とする解釈も存在するが、あくまでも公式のものではない)。命中精度はあまり良くない技なのかもしれない。あるいは冥界波を受けたのではなくデスマスクの通常攻撃やそれによって引き起こされた破壊に巻き込まれて死亡したという可能性もある。
OVAでは類似技を冥闘士のラダマンティスも使用しており、掌全体で放ち遥かに威力がありそうに(恐怖喚起の追加効果つき)描かれていた。
また、他の聖闘士同様に単なる小宇宙をぶつける攻撃技としても使用され、『黄金魂』ではロキにダメージを与えることに成功している。