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概要編集

CV:柴田秀勝


火星の守護者で、本作における敵サイドのボス。

「無意味な争いを広げる弱者は、強者によって統制されなければならない」という価値観を持つ。

以前軍勢を率いて侵攻、城戸沙織聖闘士達と大規模戦闘を繰り広げるが、聖衣石をもたらした巨大隕石のため戦闘が一時中断。

その後隕石がもたらした力を得て自軍勢ともども新たな装備で復活。

本編開始前の13年前、城戸沙織と当時赤子だった光牙の元に再び襲来したが彼女らを救いに現れた星矢と対戦し封印される。

しかし封印中も外部と会話は交わせる状態ではあったことが20話で判明。

13年後封印が解け、本編開始直後再び沙織を襲い、彼女を消滅に追い込んだ。火星士達を部下に持つ。

銀河衣(ギャラクシーメイル)をまとっており、素顔も明らかでなく、かなりの巨体の模様でシルエットだけ見るとでっぷりして見えるが、その実体は不明。

13年前の襲来時には沙織の肩部分に、二度目の襲来時にはシャイナの背中に「魔傷」という傷を追わせている。この傷の部分は宇宙のような状態になっており、小宇宙を高めると体にダメージを与える。本シリーズでは小宇宙の高まりで戦闘の勝負を決しているようなところがあるのでそれが逆効果になるという恐ろしい技である。


マルス封印中にも彼の部下らがパライストラに浸食してイオニアを通じ自軍に聖闘士や聖域の職員達を引き込むよう工作しており、十二宮破壊も光牙ら5人の青銅聖闘士のせいだと吹き込み、アリアを連れていった件を「アテナ誘拐」とし彼らの抹殺指令を出している。

今まで冥闘士の幹部クラスなど強力な敵すら出来なかった「十二宮ごと破壊」をどうして駆け出しの青銅聖闘士にできるのかと普通ならわかりそうに思えるが、それがわかる脳みそがある者、アテナが城戸沙織と知っている者は既に殺されるか洗脳処置を受けるか、青銅一軍のように何らかの事情で前線を退いているか、らのように歯向かって拘束されていると思われるので残ったのはそんなのをあっさり信じるような面子しかいないのも無理はないと思われる。尤も過去の戦いの所為で十二宮が空(マルス編の黄金聖闘士はパライストラに出向中のイオニアと行方不明の星矢を除き、十二宮破壊後に任命されたもの)と言う事実もあるが。


偽アテナとして祭り揚げた少女・アリアの力を使い、9話では聖域全体と十二宮を完膚なきまでに破壊し尽くした。

聖闘士の組織を乗っ取り、自身が「大教皇」と名乗って自陣に引き込んだ聖闘士や聖域の職員らの上に立つという真意の読めない行動を行っている。

また13話でオリオン座のエデンが息子だったことが判明。彼には「父上」と呼ばれている。

また破壊した聖域の跡地には「バベルの塔」を建設し、中の氷柱状の物質に多数の逆らった若手聖闘士やパライストラ教員達を監禁して、各地にある5つの遺跡からバベルの塔にエネルギーを送らせている。

アリアによると、この計画が進行すると地上の生命の存亡の危機に関わるようである。

また本人はメディアには「地球を死と闇の星にし支配する」と目的を語っているが、エデンには「争いの無い世の中を作る」と微妙にニュアンスの食い違う目的を語っていおり、21話でエデンに疑問を呈されたときには「地球の再生のためには僅かばかりの災厄は仕方ない」と言っている。


ソニアも彼の娘であり、火星士の幹部「ハイマーシアン」の一員となっているが、アリアの奪還を彼女に命じておきながら、自分が演説するときに側にいさせるために途中で呼び戻すなど妙に一貫性のない行動もしているが、それほど娘の愛情が強いのだろうか。また、20話で彼女とエデンは生母が違う事が判明している。


27話では闇の遺跡に直接来襲、自らに逆らったアリアをエデンの目前で殺害した。

おそらくアリアは彼にとり既に用済みになったと思われるがアリアを監禁していた真の目的等は未だ不明な部分が多い。


また沙織を攫う時など、自ら出向いて仕事をすることも旧来の敵のボス格に比べれば多く技が設定されているのも当シリーズの敵ボスとしては珍しい方である。


ソニアに対してはエデンに関心がいくあまり彼女の求める愛情を十分に与え切れていないようだが、父親の情は失っていたわけではないようで流石に41話でソニアが死んだ直後はメディアに出撃させたことを怒っていたものの、メディアの見え透いた言い訳で納得してしまったようである。

ミケーネは彼がメディアに騙されていると考えているが…


その正体編集

37話のミケーネの回想において、実は「マルス」の名は本名ではなかったことが判明した。過去の名はルードヴィグで、13年前とのアテナ軍との戦争直前に既にミケーネを配下にもっていた。また当時は鎧の下に普通の人間の男の様な顔が覗いていた。

しかし、ルードヴィグの名については「その名は捨てた」と言い、当時は「炎の軍神マルス」を自称していた。

当時から「理想のために他者の犠牲を厭わない」価値観はあったものの、同時にわが子らの行く末を案じてミケーネを戦いからはずすなど、今よりは多少思いやりがあったような描写もされている。

また、40話の回想シーンから、本編開始15年前のエデンが生まれた当時は逆立った髪の長髪の男であったことが判明。当時は優しい父親であったようで、ソニアはその思い出に縋り続けていた。なお、また乙女座のフドウは古い友人である。


その末路編集

46話で息子のエデンが明確に敵対宣言を出した事でその心はますます闇に飲まれ、光牙とエデンを圧倒する。しかし何度やられても立ち上がる2人の連携攻撃を受け、さらにあえて彼の攻撃を受けて刺され、わずかに残る彼の人間性を揺さぶる言葉をかけたエデンにより隙が生まれ、光牙のペガサス彗星拳を受ける。


その後改心しアリアの杖をとり地球を救おうとしたものの、既に時遅く火星からアリアの杖へ落ちる稲妻状の光に飲まれる。

瀕死の重傷を負いながらも、その意思は銀河衣の中で生きていたが、メディアによって小宇宙ごと奪われてしまった。


50話で彼は闇に取り憑かれたことを悔いていたことが判明、アプスに飲まれないための保険として星矢を長らく捕らえ封印していたことが判明した。


編集

  • ルーベル・シドゥス・グングニル
  • ルーベル・シドゥス・メテオ
  • ムルス・イグヌ

余談編集

ムック本「聖闘士星矢コスモスペシャル」には、過去にアテナと戦った神の中に、戦神アレスという神が存在したということが記述されている。

このアレスは神々の中でも最も狂暴な存在とされ、狂闘士(バーサーカー)と呼ばれる戦士達を率いていたという。


そして現実世界においてローマ神話ギリシャ神話の模倣であり、ローマ神話のマルスはギリシャ神話のアレスの模倣とされている。

この両者は全く異なる個性を持ちながら、同じモチーフから生まれたキャラクターということになっているのである。


星矢世界観においては、別個の神とみなされているのか、あるいはスタッフがアレスの存在を忘れていたか、

しかし旧TV版にも教皇アーレスがお居て、原作からして黄金聖闘士にシャカ釈迦)はまだしもアフロディーテアテナと同格の神と同名)まで居る世界観であるから不自然ではないだろう。

ちなみに『セインティア翔』においては、アーレスに化けていた邪悪なサガが、別個の生命として復活した末に、このアレスの名で呼ばれるようになっている。


関連タグ編集

聖闘士星矢Ω 火星士 マルスルードヴィグ

メディア(聖闘士星矢Ω) オリオン座のエデン ソニア(聖闘士星矢Ω)

ペガサス星矢 乙女座のフドウ マダオ


碇ゲンドウ(『新世紀エヴァンゲリオン』)…妻の死で道を踏み外した、ある意味似たもの同士である。しかしゲンドウは妻が死ぬ前から性格が悪かった。

ハドラー(『ダイの大冒険』)…「ボス級にもかかわらず、物語冒頭で主人公の修行地へ単身乗り込んでくる」「かつて先代らと交戦あり」「最終的に、真の黒幕に捨て駒のように扱われる」等、共通点が多い。

マルス(ファイアーエムブレム)…同名繋がり。こちらは主人公にて中の人光牙貴鬼中の人&アモール中の人も演った経験あり。

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