プロフィール
演者
古谷徹 | TVアニメ版〜OVA冥王ハーデス十二宮編まで、Ω、ゲーム(PS2版十二宮編、アルティメットコスモ) |
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江森浩子 | TVアニメ版での幼少時代 |
森田成一 | OVA冥王ハーデス冥界編以降、パチンコ、パチスロ、ゲーム(PS2版冥王ハーデス十二宮編、聖闘士星矢戦記、ブレイブ・ソルジャーズ、Jスターズビクトリーバーサス、セインティア翔 |
石川界人 | LegendofSanctuary |
中居正広 | SMAP版ミュージカル |
鎌苅健太 | 2011年版ミュージカル |
新田真剣佑 | 聖闘士星矢_TheBeginning |
概要
天馬星座の星矢(ペガサスのセイヤ)は『聖闘士星矢』の主人公。
天馬星座の青銅聖闘士で、不屈の闘志を持つ主人公気質の熱血少年。
幼少時は唯一の肉親である姉の星華(セイカ)と共に孤児院・星の子学園で暮していた。だが、聖闘士養成のためにグラード財団に引き渡される際に星華と生き別れとなり、聖衣を日本へ持ち帰れば姉に引き合わせると財団に約束され、聖闘士への道を選ぶ。
7歳にして聖闘士の総本山であるギリシャの聖域に送られ、白銀聖闘士・鷲星座の魔鈴のもとで6年間に亘って過酷な修行を積み、同じく天馬星座の聖闘士候補生のカシオスを倒した末、聖域より天馬星座の聖衣を授けられる。
聖闘士となった後は、父を同じくした兄弟である紫龍・氷河・瞬・一輝ら青銅聖闘士と共に、現代のアテナである城戸沙織を守るために幾多の戦いに身を投じていく。
また、遠い神話の時代から女神アテナのもっとも忠実な戦士として数々の神を討ち果たし、戦い抜いてきた「ペガサスの聖闘士」の魂を、現代にまで受け継ぐ転生者であることも示唆されている。
なお、冥界編のラストでは沙織を庇い、冥王ハーデスのインビジブルソードで貫かれて廃人になるエンドは原作・アニメ版ともに共通しているが、その後の顛末は様々である。
原作の系譜にある作品群を見てみると正統続編である『NEXT DIMENSION』ではハーデスの呪いにより、余命が3日とされており、『NEXT DIMENSION』以前に原作の続編だと位置付けられていた『天界編』では廃人の身から聖闘士に復帰している他、諸々の描写からハーデス編の後の物語と推察される儀典『ギガントマキア』でも聖闘士として活動している。
アニメ版の系譜にある作品群の一つである『Ω』ではなんらかの理由で回復したのか、射手座の黄金聖闘士となっている。
本編開始前の時間軸を舞台としたゲーム『アルティメットコスモ』の星矢編のストーリーでは少なくとも光牙が聖闘士候補生となる前から聖闘士として活動再開していたこと、黄金聖闘士に昇格していたことが示唆されている(尤も、本作は公式設定には含まれているとは言い難いのだが)。
必殺技
- ペガサス流星拳
- ペガサス彗星拳
- ペガサスローリングクラッシュ
- 真・ペガサス流星拳(ゲーム版のみ)
- アトミックサンダーボルト(Ωのみ)
天馬星座の青銅聖衣
原作では青銅を思わせる青色なのだがアニメ版の印象が強いのか区別表記なしに白と紹介されることが多い。さらにフィギュアでも原作準拠の形体で色使いはアニメ準拠ということが多い。
紫龍との戦いで一度大きく破損しており、その際はムウによって修復され肉厚でゴツいものとなったが、その後十二宮編序盤で再度ムウの手によって修復されシャープさを取り戻している。ポセイドン編では黄金聖闘士の血液を用いて修復され「新生青銅聖衣」に、ハーデス十二宮編ではアテナの霊血を受けて「最終青銅聖衣」・ハーデスエリシオン編の最終決戦では「神聖衣」に進化している。
なおハーデス編直後を描いた劇場版天界編序奏では神聖衣から最終青銅聖衣に戻っており、同作と設定が共通する原作版の続編漫画ND冥王神話においても「まぼろしの形」であるゆえに役目を終えて最終青銅聖衣に戻ったことが示唆されている。
また、天界編序奏のラストにおいて独自の形態に進化している。この形態の登場はEDのワンシーンのみであるため正式名称や能力などの詳細は不明だが、同映画のパンフレットには神聖衣とは異なり人の力により起こされた奇跡によって発現したような旨が記載されていることから、ある種の分岐進化によるもう一つの究極の形態と捉えることもできる。
アニメ版の星矢
アニメ序盤では玩具展開の関係か、ヘッドギアがヘルメットのような形状となっているなど、聖衣のデザインが原作とは大きく異なっていた。
キャラも当時のアニメオリジナルエピソードにより変更があり、いつ学んだのかギターの腕前を披露している(もっともこの話の時期は特にアニメでの無茶設定や展開が多かったので、ある程度アニメのカオスっぷりが収まった後にはまったく触れられていない)。
さらに、幽霊聖闘士のガイストを容赦なく倒したことで、『女性とは戦えない』という公約を破ってしまい、賛否両論を招いたことも。
またアテナである沙織への感情のニュアンスが変わっており、特に山内重保監督担当の真紅の少年伝説や天界編ではその思いがかなり強調されている。また、彼の幼少時を過ごした「星の子学園」との関わりの描写も増えている。
初期のアイキャッチでは人形を相手に特訓を行ったり、通りがかりのバイクに飛び乗って住居があるヨットハーバーまでヒッチハイクを行ったりとコミカルな描写も多い。
声優交代騒動
劇場版天界編及びOVAを作成するにあたり、主要メンバーらの声の加齢による声の劣化が問題となっており、原作者の車田正美が主要メンバー五人のうち一部の声優の変更を希望した。
声質の変わらなかったとされる古谷は引き続き続投を望まれたが、旧主要メンバーが一人でも欠ければ星矢の演技ができない、とこれを拒否。
旧声優陣でもまだやれる、とPS2ゲームや天界編での熱演でアピールしたものの、車田の意向を覆すことはできず、最終的には五人全員の声優がOVAハーデス編の後半より変更されることとなった。その後紫龍初代キャストだった鈴置洋孝が2006年に死去し、主要メンバーの初代キャスト集結は不可能となった。
聖闘士星矢Ωにおいては古谷の「もう一度星矢役をやりたい」との強い意志もあり再登板したものの、青銅一軍の他4人のキャストは全員ハーデス編OVAとも異なる新キャスト起用となった。
天馬星座の聖闘士
原作のハーデス編終盤で、ハーデスが星矢の顔を見て「神話の時代に自分の肉体に傷を付けた天馬星座の聖闘士と酷似している」旨の台詞を発するシーンがあり、星矢の魂が過去世でハーデス陣営との戦いのキーパーソンだった者の転生であることが示唆されている。
派生作品でもこれらの設定を拾って強化する形の設定がされている。
- 前聖戦時代の天馬星座の聖闘士天馬は星矢と容姿・性格が似通っており、天馬が「覗き込んだ者の未来が映る」とされている杯座の聖衣を覗き込んだ際には、1990年時点で廃人状態になっている星矢の姿が映っており、天馬が星矢の前世であることが仄めかされている。
- 主人公で天馬星座のテンマの魂が「神殺しの魂」であると母・パルティータに明言されている。なお、24巻で杳馬の「望まない未来(シナリオ)」として映し出された星矢(ND同様廃人状態)の容姿はテンマと揃えられている。
- 神殺しのペガサスの記事を参照。
セインティア翔における星矢
「銀河戦争」直前に、散歩をしていて姉の響子の形見のペンダントを落としてしまった翔子と邂逅し、同じ姉と離れてしまった立場から彼女を励ます。
聖闘士星矢Ωの星矢
『聖闘士星矢Ω』では射手座の黄金聖闘士として登場、本作では希少な存在となる光の属性を持ち、「最強の聖闘士」として敵味方問わず一目も二目も置かれている。年は30歳前後。
性格は理性的で大人の男としての態度を貫いており、完全復帰後はアテナ軍最高指揮官の重責を担っていることから、「反骨の悪童」だった過去とは決別している(そもそも星矢のその性格は、頼る相手がおらず自分で解決するしかない境遇が由来しているので、身の回りが安定していれば反抗する理由がない)かに見せているが、常に最前線に身を置くなど、進んで先陣を切る性格は変わっていない。
同作の主人公である光牙の幼少の危機を救う際に敵マルスを負傷させたものの、自身は闇に飲まれてしまう。その後、自らがかつて纏っていた天馬座の聖衣の後継者である光牙の元に度々現れ、幻のような形で激励し、10話では半透明の姿で現れマルスと拳を交え大爆発を起こしている。
光牙には沙織達により「死亡した」と伝えられていたが、若手聖闘士達の間では「行方不明」という話が伝わっていた。
実際には紫龍、瞬らと同様に魔障に体を蝕まれており、聖域でアリアを奪取した光牙たちを救った後、マルスによって完全に捕らわれた後、自らマルスの闇の深淵へ飛び込みアプスの復活に備えていたのであった。
この時、闇に憑かれたことに後悔していたマルスは、「万一、光牙が闇の小宇宙に囚われた場合の保険」として闇の神アプスの力が及ばぬ場所に鎖で星矢を守り、自らの闇に飲みこまれないようにして封印していた。
「十二宮編」の終盤において、砕け散ったアリアの杖が星矢を閉じ込めた牢獄を打ち砕いたことで復活。
魔障に蝕まれた体でありながらもアプスの化身と化した光牙と戦い正気を取り戻させ、アプスの闇に飛び込む光牙に射手座の黄金聖衣を託した。
そしてその後、光牙が救出した沙織と共に火星から脱出する。
「新生聖衣編」では完全復活し、現世に転生した女神パラスを沙織の命で殺害せんとするが、その純真な姿であった彼女を殺すのに躊躇していたところをタイタンの妨害を受け、逃げられてしまう。
この星矢の迷いがパラサイトたちとの戦いを招く結果となる。
その後、パラスやパラサイトにより石化された人や街の増加という事態を受け聖域へ集結する。
パライストラ攻防戦では、玄武亡き後にパライストラ攻略を目指すハティの前に立ち塞がり、その圧倒的な力を示す。
パラスベルダでは白銀聖闘士などを連れ、突入部隊唯一の黄金聖闘士として先頭に立ち、前線指揮官的な役割として自ら多くのパラサイトのいる方へ向かい、他の聖闘士達の突入への道を開く。
刻の門では他の仲間と共に自らの小宇宙を光牙に送り門の破壊を援護している。
「Ω覚醒編」では黄金聖闘士最古参として沙織の警護を担うハービンジャー、フドウ、貴鬼、インテグラのリーダー役を務め、彼らの戦いを指揮。
自らを卑下するハービンジャーに「牡牛座の聖衣に認められている」と話し、実力No1でありながら率先して雑兵を蹴散す役を進んで買って出ており、双子座の宿命の戦いにも立ち会っている。
最終盤、ハイペリオンが現れた時は、紫龍らにその場を任せ、ハービンジャーと共にアテナを護衛しつつ「玉座の間」へ向かいパラスやタイタンと対峙。
タイタンと拳を交えた際は、黄金聖衣がアテナの血を浴びたことにより進化した新生黄金聖衣を纏い彼を下す。
なお、因縁となったタイタンとの戦いでは秘めていた本音を暴露し、「最高の聖闘士」としてではなく「沙織への愛」の為に戦うと告白しており、この星矢の言葉が結果的に愛の女神パラスとアテナが和解する契機となる。
昴がサターンとして覚醒すると、小宇宙を奪い尽くされた沙織をハービンジャーに委ね、沙織の血で覚醒した射手座の聖衣を纏い、光牙ら「Ωの戦士」を率いてサターン城に乗り込む。
黄金聖衣を全壊させられ、身を削りながら隠し持った「神殺しの短剣」でサターンを倒そうとするも、すんでのところで防がれ、短剣を灰にされてしまい、自らの刻衣に傷を付けられ怒ったサターンの攻撃を受け、光牙達に言葉を残し倒れる。
最終決戦ではサターンに時を奪われ石化するが沙織の呼び掛けに応え、自らの小宇宙を光牙に託した。
そして戦いの後、犠牲者の墓地にて沙織と共に旅へ出る光牙を見送った。
LegendofSanctuaryの星矢
以下ネタバレに付き注意
本作では年齢が16歳になっている。幼少時に沙織と邂逅していたらしい描写があり、そのせいか沙織を守ろうとする意志が他メンバーより強いところが見受けられる。
三枚目っぷりも増しているが諦めない性格は原作同様。尺の都合で詳細は描かれなかったものの、幼少時より青銅一軍メンバーの精神的支柱であったことを匂わせる描写がある。また、拳を交えたりその様子を観戦した黄金聖闘士からも「なかなかの力量の持ち主」と評価されている。
本作では様々な事情で(原作とは違い最初から星矢達に友好的・黒幕に用済みとばかりに粛清された)原作よりも対戦カードは減っているのだが、星矢が対戦した黄金聖闘士は”牡牛座(但し力試しの面が強い)””獅子座””蠍座”双子座”と原作よりも一人多い。そして乙女座と蠍座で何もさせてもらえず一蹴された原作と違い十二宮に突入してからはなすすべもなく瞬殺されたケースは一度もないというかなりの好待遇を受けている。
外部出演
Jスターズビクトリーバーサスにも出演。
「ペガサス彗星拳」の突進スピードが全キャラで五指に入るほど速く、多段ヒット。
オーラがなくなるまできちんとガードしないと頭から落ちる車田吹っ飛びになり、長時間ダウンしている所を追撃される。
CPUで相手にすると視界の外から突然飛んでくるので敵に回すと厄介な技。
それ以外にも、チーム内の最後のダウンになると即ダウン判定にならず、体力が0から微回復して立ち回れるようになる。…これも敵に回していると非常に面倒臭い。
戦闘前の掛け合いではシスコンの面が強く、ケンシロウ・ネウロ・ボーボボの掛け合いで姉が出てくる。
それ以外だとルフィに変形する聖衣に興味を持たれたり。
Jアドベンチャーではエースと共に先行しがちなルフィのツッコミ役。
関連タグ
星矢(pixivではこのタグが使われることが多いようだ。)
- 天馬座聖闘士の系統