プロフィール
演者
堀川りょう | TVアニメ版〜OVA冥王ハーデス十二宮編まで、天界編、ゲーム(PS2版十二宮編) |
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冬馬由美 | TVアニメ版での幼少期 |
粕谷雄太 | 冥王ハーデス冥界編以降、パチンコ、パチスロ、ゲーム(PS2版冥王ハーデス十二宮編、聖闘士星矢戦記、ブレイブ・ソルジャーズ) |
遠藤智佳 | 冥王ハーデス冥界編での幼少期 |
神谷浩史 | 聖闘士星矢Ω、ゲーム(アルティメットコスモ) |
岡本信彦 | LegendofSanctuary |
佐藤聡美 | knightsofthezodiac |
香取慎吾 | SMAP版ミュージカル |
篠谷聖 | 2011年版ミュージカル初演版 |
西村ミツアキ | 2011年版ミュージカル再演版 |
概要
『アンドロメダ星座の瞬』(アンドロメダのシュン)は『聖闘士星矢』に登場するキャラクター。
アンドロメダ星座の青銅聖闘士。師匠は白銀聖闘士のダイダロス。修行地は厳しい環境であったが、師匠や姉弟子のジュネが優しかったため比較的恵まれた修行生活を送ることが出来ていた。
一輝とは父母とも同じ兄弟。13歳。城戸光政邸に引き取られ聖闘士の訓練に送られる前の幼少期には2人で教会付属の養護施設で暮らしており、母親の顔も知らず一輝を唯一の肉親として育ち彼を深く慕っており、生来の人の良い性格も有り彼が一時グレて自分に拳を向けた際も恨むことはなかった。
原作設定では母親の違う兄弟は多数おり、紫龍や氷河・邪武以外の二軍メンバー達も兄になる。
だが聖闘士になるまでそれを知らなかったこともあり、彼らを兄さんと呼んだ事はない。
髪の色は原作では亜麻色と表現されており、アニメでは緑。銀河戦争の女性観客から「なんて美しいの、とても男の人とは思えない」と黄色い声援を浴び、敵キャラにも「まるで少女のよう」や「清楚な顔」などと評されるような女顔。肌の色も白く、カラーではほんのりピンクのかった着色もされている。
戦いを嫌う優しい性格であり、それが原因となって不意打ちを受けたり一方的に攻撃されたりと戦闘描写が星矢や兄に比べて少ない。幼い頃は周囲から「泣き虫」と言われる程であり、成長後も結構よくぽろぽろ落涙している。星矢曰く「几帳面」らしい(ただし星矢がアバウトすぎるだけなのもある)。
しかしいざ戦うとなると容赦がなく、アンドロメダ島を出る時には師匠の白銀聖衣を粉々にし、十二宮編では黄金聖闘士のアフロディーテに対しても相打ちにまで持ち込んでいた(真紅の少年伝説で見せたアフロディーテの実力をも考慮すると、両者最初から手を抜かずに戦っていればベストバウトにも食い込めたと思われる)。
普段は攻防共に高い性能を持つ聖衣のチェーンで。破壊されたらチェーンより威力のある生身の技を使い。更にやられそうになったら一輝が助けに来る。
と、中々の高性能っぷりを披露する。
修行地を決めるくじ引きで最初に灼熱地獄デスクイーン島を引き当て、兄の一輝が自らその修行地を選び、代わりに引き当てたのが昼は灼熱地獄、夜は極寒地獄のアンドロメダ島、さらにはハーデスの依代に選ばれていたとくじ運が恐ろしい程ない。
ひょっとしたら、兄と弟の守護星座が入れ替わる結果になっていたかも…。
ただアンドロメダ島は自然環境はともかく師匠は人格者で優しい姉弟子もおり、修行地としての環境はデスクイーン島とは雲泥の差であった。
いささか感傷的になりやすい面があり、カノンにその点を叱咤されたこともある。戦闘中でも兄絡みのことで泣き出してしまってやられたり倒れてる時にも「兄さん」とうわ言をこぼしていたりと肝心なときにブラコンぶりを披露しがちなあたり、そのチートな戦闘性能共々ある意味で似たもの兄弟である。
また敵にも(そんな場合じゃなくても)つい情をかけてしまって手加減することがあり、敵のはずの海闘士のイオに注意されたこともある。
幼少期に「地上でもっとも清らかな心の持ち主」ということでハーデスに現世の肉体として選ばれていた。その為彼を抱えた一輝がパンドラに追い回されるという事件があったが幼すぎた本人は覚えておらず(事件当時瞬は赤子、一輝は2歳)、一輝もその記憶をパンドラに薄れさせられていた。
その後冥界にペガサス星矢とともに乗り込んだ際にハーデスに肉体を乗っ取られ、一輝を呼び出して自分の肉体ごとハーデスを倒してもらおうとしたが、一輝には弟を殺す事ができず失敗している。ただしその後城戸沙織の血の助けでちゃんとハーデスと分離できている。
チェーンの性能
攻撃のスクエア型と防御のサークル型の二対で構成されている。
自動迎撃機能を備えており、瞬を中心に円を描いて配することで真上を含むあらゆる方向からの攻撃を防ぐことができる。
また次元の壁をも貫いて攻撃が可能(作中では3番目の双児宮(に生み出されたジェミニの迷宮)から放ったサンダーウェーブを13番目の教皇の間にいる教皇に当てている)な為に射程は実質無限。
更には敵意を持つ相手が鎖に接触すれば1万ボルトに値する電流まで流れる性能に加えあまりにも強い悪意を察知すれば自動で迎撃する。
だが、肉体的な傷を受けるより屈辱のほうが深刻な武器である。
但し、原作者公認のフランス版バンドシネではこれら各種能力と繰り出す技は歴代装着者が流した血を触媒にチェーンが吸い取り彼らが扱った技を記憶させたモノだとダイダロスから伝えられた設定になる。
他メディアでの瞬
アニメ版
玩具展開の都合もあり、他メンバー同様初期の聖衣がヘルメット形になっている。
またキグナス氷河同様アニメ版の方で先走って師匠が設定されてしまった為にこちらでは師匠がアルビオレという白銀聖闘士に入れ替わっており、ジュネ以外にもなんだか大量の兄弟弟子らしきモブキャラの描写もあった。
TV版では何故かあまり作画が安定しないことが多く、アフロディーテや一輝と並ぶ河合静男作画最大の被害者でもある。TVアニメ版の混沌期の余波を最も被ったキャラの1人と言えよう。
劇場版1〜4作目では5戦5敗という輝かしい記録をもち良くネタにされる。特に一作目の会話が終わるや否や一撃で倒されるシーンはもはやギャグの域であるがこれには事情があり、一輝の性格上最初から星矢達と一緒に居るのはおかしいが、ファンとしては5人揃っている所が見たい…しかし一作品で纏める以上あまり尺は割けないので違和感なく一輝に合流してもらうためにも手っ取り早くやられてもらおうというそういうわけである。
そんな彼だが天界編〜序章のテセウス戦において一輝と共闘して初白星を挙げる。
また、ハーデス編OVAでの声優交代騒動において最も加齢による声を原作者に酷評されたのが彼の初代キャストを務めていた堀川亮であり、そのせいか後代の聖闘士星矢Ωにおいても堀川氏の復帰は無かった。
ND版
ハーデス編後崩れた冥界から帰還し、星矢を救うため城戸沙織に従いオリンポスや過去の世界へと奔走する。
しかし過去に飛ばされた際沙織とはぐれ、この時代の天馬星座の聖闘士・天馬とともに十二宮を突破すべく戦うことになる。
今度も白羊宮から順に登りはじめており、出会う黄金には毎回不審者扱いされひどく痛めつけられることも少なくない。死なずに通過できているのはほとんど運である。
獅子宮では獅子座のカイザーが飼っているゴールディを一瞬でゴロゴロと手懐けていた。
無印のハーデス編では神聖衣に進化したはずのアンドロメダ座の聖衣は元の青銅聖衣に戻っており、しかもかなりボロボロである。沙織によると神聖衣は条件が重なることで姿を現すまぼろしの形であるため役目を終えたから元の姿に戻ったのだろうとのこと。瞬自身は「やっぱりこれが一番しっくり来る」と青銅聖衣への愛着を見せている。もっとも前述の通り前聖戦時代の黄金に何度も殺されかけているためそんな悠長なことは言ってられなくなるのだが。
聖闘士星矢Ω版
属性:風
キャストはOVAで琴座のオルフェ、ロストキャンバスで魚座のアルバフィカを演じた神谷浩史。今作で黄金聖闘士、白銀聖闘士、青銅聖闘士フルコンプリートである。
どう若くてもアラサーになっているはずだが、容姿は相変わらずの美少女顔である。
色彩設定の辻田邦夫曰く、肌の色は旧作よりも青年寄りに着色しているとのことである。
流石に年齢を重ねたからか、背丈も多少伸びて口調も落ち着いていた。
13年前のペガサス星矢消滅事件の現場に、他の青銅一軍メンバーとともに駆けつけており、マルスが既に肩に負傷した城戸沙織に更に魔傷を負わせる火の玉状の物質を投げつけている所に飛び込み沙織を庇った為に手首部分に魔傷を受けている。
育ての親である沙織や師匠のシャイナを除き、光牙がさん付けな上に敬語で話す存在。
星矢と同様に名は知れ渡っているようで、ミゲルは瞬の顔を見ただけで一度退散している。
過去のマルス戦で魔傷を受けた影響で小宇宙を燃やせなくなっており、「風の遺跡」に近いある砂漠の貧村でボランティアの医師をやっており、村人にも慕われていた。過去殆ど学校にも通えない生活をしていたのに医師免許を約13年のうちにしっかり取得しているあたり、地頭のよさが窺える。
また仲間とはぐれ行き倒れていた龍峰を救って自宅で手当していたので彼から光牙らのことも聞いていたが、上記の13年前の事件現場に当時赤子だった光牙もいたこともあり光牙の事はそれ以前から知っていた。
現在は日常生活は送れているものの魔傷が肩にまで広がる程悪化しており、痛みもかなり酷くなっているようである。
瞬が小宇宙を燃やせない事を知ったミゲルに襲われ光牙・龍峰が危機に陥った際無理に小宇宙を燃やして不完全ながらネビュラチェーンを具現化させて使ったが、一度撃っただけでチェーンが崩壊して消滅し、瞬も痛みに耐えかねて座り込む程だった。
それでもミゲルの白銀聖衣をその一発で半壊させており、魔傷さえなければ加齢やブランクなどによる戦闘力の衰えは殆どなかったようである。
ミゲル戦後まだ十分体調の戻っていなかった龍峰を暫く自宅に滞在させて療養させていた際にセブンセンシズなどのレクチャーや昔話を彼にしており、後に龍峰の戦いで活路を見出すヒントになっている。
また公式サイトには青銅聖闘士として紹介されており、正式な聖闘士引退としては扱われていないことが判明した。
また16話にて、光牙ら一行の移動資金を財布ごと彼らに渡していた事が判明した(他の3人は瞬と接触していないため、12話時点で光牙が貰っていたと思われる)。
ちなみに財布はピンクのがま口だったが、管理を担当していたユナが落として紛失してしまった。色彩設計担当の辻田邦夫のツイッターによると「近所のバザールでみかけて日本っぽくて懐かしいので買って持っていたもの」というスタッフの非公式なお遊び設定がついている。
回想シーンで聖衣石システムによる新しい聖衣姿もちらりと出たが基本的な形状やカラーはハーデス編時点と近いものの、黒い縁取りがついている。聖衣石は二期に登場したが、円形の石をペンダントにしている。
二期においては回復したらしく、58話の終盤で聖衣石版の聖衣をまとった姿で登場。59話である実らに滞在、ハリメデと対戦するも若い時同様の詰めの甘さが災いして現地の少年・フィリップを弟レイの前で石化させられてしまい彼に恨まれていた。ハリメデに騙されたレイに聖衣石を取られるものの素手でトリプルロッドを止められる程の実力も発揮。ユナや反省したレイの助けもあり、発動した新聖衣をまとうが、村を守るために暫く滞在する事を決める。尚、この時より『心を鬼にする』が口癖となっている。コミック版ではこの時、光牙たちに手料理を振る舞っている。
新聖衣はチェーン先端のスクエアとサークルの部分などが緑色の宝石状になっている。
その後パラスベルダの戦場に駆けつけ、時の門の破壊作業に協力した。パラス城攻略では光牙、ユナ、蒼摩とのチームの後見的立場で行動することになり、猪突猛進型の彼らを時に抑え時に知恵を出している。スルトを撃破するもアイガイオンには他3人ともども圧倒されてしまうが現れた一輝に救われ、一輝の意向を汲み3人を連れて先行する。その後一輝がアイガイオンと相打ちになったことを悟り悲しむがそれをこらえて3人を導くことを改めて決意する。
…いつものことなのでそんなに泣かなくても、とツッコンだ視聴者は多かったが。
95話ではエウロパと対峙。技を食らって間合いを詰めることに成功、ネビュラストームを至近から叩き込んで彼の刻衣を全壊させるダメージを与えるも止めを刺すにはいたらず、力を使い果たしてしまうがエウロパはタイタンに倒された。
ちなみに属性は風となっているが、恐らくネビュラストームからの連想ではないかと思われる(しかし、設定的に雷属性の方が合ってるような気もしないでもない。)
LegendofSanctuary版
キャストは岡本信彦。
他のキャラクター同様、年齢や容姿も設定が変わっており、16歳となり私服の服装もストリート系寄りになっている。
やはり星矢劇場版系の作品のお約束から逃れられず近くで星矢がミロと死闘を繰り広げている間に山羊座のシュラに瞬殺されていた。しかもやられた経緯は丸々カット。
…尤も今回の場合は駆け付けた一輝すら散々な目に遭ってしまったのだが…
エピソードG アサシン版
未来の姿として登場し、なんとシャカの後を継ぎ乙女座の黄金聖闘士となっている。
アンドロメダ時代に培った戦い方は健在で小宇宙で作ったネビュラチェーンを自在に操る。
他にもシャカの力を独学で学んでいたらしくシャカの技も使用できるようだ。
Ωでの設定の流用なのか普段は都内の病院で勤務医をしている。
氷河が故あって幼い少女ナターシャを引き取り、一人での子育てが難しいと判断した瞬は氷河の暮らすマンションの別の階に引っ越す。
ナターシャからは女と誤解されているのか「マーマ」と呼ばれている。
knightsofthezodiac版
2019年にNetflixから配信されたknightsofthezodiac版では女性キャラとなっている。
一人称は「アタシ」。髪型が原作やアニメとは異なっており、後ろ髪の長いショートヘア。私服もアニメ版のデザインを女性用にアレンジしたものになっている。原作とは対照的にボーイッシュな印象を受けるが、口調は女性言葉を交えたもの。
優しく戦いを好まず自己犠牲的な性格は原作と同様であるが、出会って間もない星矢や紫龍達と親し気に会話をしたり、邪武の沙織への好意をからかうなど、明るく勝ち気な少女でもある。
幼少期は気が弱く泣き虫だったためにいじめられっ子だった模様。いじめられてもやり返さない妹を見かねた一輝から武術の手ほどきを受け、その指南の中で、瞬は一輝から防御を極めることを教わっている。
なお、今作で瞬が弟ではなく妹となったことで、結果的に一輝が「実の妹と瓜二つの少女に惚れる」という、ある意味原作とは別の方面で洒落にならない事態が発生してしまった。
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