プロフィール
概要
アニメでは髪色がサガより緑がかっている。サガの事は「サガ」もしくは「兄さん」と呼ぶ(前者の方が多い)。
13年前サガと彼が双子だとは誰にも知られておらず、サガに万一のことがあった時は、カノンが双子座の聖闘士として闘うはずだった。
善悪の心に苦しんでいた兄と違い、悪心しか持たないと自称し悪事ばかりを好んでいた。
それ故か、強い力を他人や地上のため行使する兄を偽善者と罵る場面もある。原作でその理由は明かされていないが、他メディアでは上に兄がいる事へのコンプレックスが仄めかされている。
遂には自力の過信から覇権欲に囚われ、地上を我が物にせんとアテナや教皇の暗殺をサガに唆すことで怒りを買い、スニオン岬の岩牢に幽閉される。
偶然にもアテナの封印が施された海皇ポセイドンが愛用する三ツ又の矛を見つけ、地中海のポセイドン神殿へとたどり着く。そこで、アテナの壷に封印されていたポセイドンを目覚めさせ、「海龍(シードラゴン)」と偽りポセイドンの代行者及び海将軍の筆頭として海闘士たちの指揮を執り、地上と海界の支配を企てる。
しかし、アテナの愛に触れて改心し、ミロとの邂逅や、その慈悲により数々の罪を許されたことから、サガ亡き後の双子座の聖闘士として戦う。
ポセイドン編前半においてはその威圧感・存在感を、後半においては実力の一端を示してかつてサガと闘った一輝が「実力はまさにサガの生き写し」と認め、冥王編では教皇の間で対峙したミロが「良くて互角、下手をすれば自分が倒される」と考えたほど。
ハーデス軍との聖戦では双子座の聖衣を纏い冥界へ乗り込む。
アテナ救出のために冥界へと向かった星矢たちを援護し、時には叱咤するなど先輩としての役割も果たすようになる。主としてラダマンティス配下の冥闘士たちを数人まとめて倒し、ラダマンティスに対しても優勢に戦うなど圧倒的な強さで活躍した。
嘆きの壁破壊時において黄金聖衣を兄に返却、生身の体でギャラクシアンエクスプロージョンを放ち羽交い絞めにしたラダマンティス共々道連れにした。
名の由来は、地中海のカノン島。この島は作中でも聖闘士が戦傷を癒す場所として登場している。
余談だが、カノンがハーデス編以降仲間になったのは、その戦力や関連性からではなくミロによって聖闘士として許される場面を描きたかったからと作者が雑誌インタビューで真相を語っている。
また名前をカノンではなくセガにする予定もあったとか(一応冗談らしい)。
アニメ版
原作での悪行に加えて神闘士らの戦いの黒幕設定も追加されている。
また尺の都合からかポセイドン編の終盤でアテナをかばうシーンが星矢に変わってしまうため改心場面がなくなっていた。
OVA冥界編ではカノンの最期の言葉が追加されている。
エピソードG
この時点でもまだ牢屋にいる設定になっており内心で兄に愚痴っている。
エピソードGアサシン
冥王ハーデスとの聖戦では生還しており、なんと教皇に就任していた。サンクチュアリから現世と冥界の狭間に技を放ち、シュラ・サガ・デスマスクを補助した。
外界との折衝を兼ねているものの、被害の大きさにグラード財団の代表辰巳から文句を言われている。また、同席していた執事見習にの邪武に星矢の生還を遠回しに伝えた。
海皇再起 RERISE OF POSEIDON(リライズオブポセイドン)
チャンピオンRED誌において2023年現在連載中。時間軸は冥王ハーデスがエリシオンもろともアテナ軍に滅せられた直後。カノンはすでにラダマンティスを道連れに冥界で散っていたが、肉体を滅ぼされ魂だけになったハーデスと、アテナによって再封印された海皇ポセイドンとの間のある取引きによって、他の海闘士七将軍と共に現世に舞い戻り、滅亡寸前となった地球を救うため、ふたたび海龍(シードラゴン)の鱗衣を纏って戦うこととなる。
なお、海闘士七将軍中5名が命を落とすこととなったポセイドン編での戦いが、実はカノンの策謀によるものだったことは、すでに甦った七将軍たちに知られており、戦いのさなか、かつての仲間から凄惨な制裁を受けることとなる(が、ひととおり恨みつらみをぶつけられたあとは、「時間がない」という理由で一応許されたようである)。
この件では本人いわく「制裁には慣れている」そうで、確かに考えてみれば13年前兄サガによってスニオン岬の岩牢に閉じ込められたことに始まり、ハーデス編でのミロによる紅い針地獄を経て、制裁を受けるのは三度目である。「海皇再起」ファンの間では「制裁されすぎてMになってしまったのではないか」と囁かれた。
またこの制裁の過程で、リュムナデスのカーサが化けた双子の兄・サガと邂逅し、そのさい、心の中でもっとも大事に想う相手は今もって半身とも言うべき兄であり、心の奥深くでは兄の愛を強く求めていたことが明らかとなった。(なおこの件に関してファンには、おおむね周知の事実と受け止められている)
技
- ゴールデントライアングル
海闘士時代に使用。三角形を描いて対象を異空間に飛ばすが、その実アナザーディメンションとそう変わらない。
技名はバミューダトライアングルに由来している。
「エピソードGアサシン」で使用された「黄金乃六芒星 (ゴールデンヘキサグラム)」はこれを二重に放つ事で一種のバリアとして扱う技である。
聖闘士になってからは使うことがなかったが、『海皇再起』では海闘士として復活したため再び使用している。
- 幻朧拳(げんろうけん)
幻朧魔王拳とは異なり、対象の捕縛や幻覚を見せる程度の威力しか持たない。
もっとも、幻朧魔王拳は解除が困難なため、余程のことがない限りこちらを使用すると思われる。無論、デチューン版とはいえ、常人だと発狂してしまう。
この他、ギャラクシアンエクスプロージョン等のサガが使用する技は一通り使用可能。サガと互角の威力を誇る。
余談
カノンがサガに岬の牢に閉じ込められるシーンで、カノンが「だせ!」と叫ぶシーンがあるのだが、ジャンプ初出時は誤植で「だぜ!」にされていた。そのため当時から二次創作等でよくネタにされていた(単行本では修正済み)。
なお、イラストを探す際は「双子座のカノン」よりも「カノン」で検索するのをオススメする。