概要
双子座の黄金聖闘士。
カインの事を「兄者」もしくは「兄上」と呼ぶ。
カインが消えるとアベルが現れ、お互いの事を「あれは自分の影」「幼い頃より現れては消える」と発言するなど兄共々謎の多い存在である。
曰く二重人格ともまた違う、「神の悪戯で生まれた存在」であるらしい。
カインに対し「兄上の本心にある悪事をかわりに自分がやってやる」と言い放ってアテナの殺害を持ちかけ、水鏡に幻朧魔皇拳をかけた。
勘違いされがちだが双子座のパターンと違い邪悪な心しか持たないがハーデスに寝返ってはおらず、まだどちらにつくのが得かと悩んでサボっていただけである。
明白に裏切る前に沙織が戦闘可能な状態(完全ではないが既に黄金よりはるかに強大)になってしまったので今後の帰趨が注目される。
技:アナザーディメンション 幻朧魔皇拳
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- 双子座の黄金聖闘士
重大なネタバレ注意
アベルの正体は、死滅するはずだったカインの脳細胞の一部であった。
成長の過程で死にゆくカインの脳細胞に第二の心が宿り、異物を排除する人体の免疫機能によって除去される事を恐れたアベル(脳細胞)は、善人であるカインとは正反対の人格である悪になる事でカインの身体を乗っ取ろうと企てた。
しかしその事を見抜いたオデッセウスによってアポトーシス(多細胞生物が個体を維持するために、不要な細胞を死滅させて間引く行為)が施され、カインの後頭部に腫瘍のような顔として浮かび上がる。
そして悪になりきれていない事をオデッセウスに指摘されると、カインにアテナを託して消滅したのであった。
原作のカノンがアテナによって赦され兄の後を継いだことを踏まえるとカノンとは対照的な最期である一方、並行世界のデフテロスとは経緯こそ異なるが兄に聖闘士としての役目を託し散った点では共通する。