CV:鈴木愛奈(ドラマCD、アニメ版とも)
概要
本作の主人公で、セミロング赤毛でやや釣り目の美少女。髪は空手の練習時や修行時、通学時などはポニーテールにしているが聖衣着用時は下ろしている。
明るく活発で負けん気の強い性格で、無鉄砲な面も持つ。好物は焼肉おにぎり。
本来の名前は「翔子」であり、道場を営む父の元空手をたしなむ流星学園中等部の女子中学生だった。お嬢様学校に在学している割にがさつな面もある。
自覚はしていなかったが『邪神エリス』に肉体として狙われる宿命を持ち、覚えてはいないが幼少期に取り憑かれかけている。また『小宇宙』の素質も並外れたものを持っているが当初は十分に目覚めていなかった。姉・響子から『子馬座』の『青銅聖衣』を受け継ぎ、『聖闘少女』として戦いに身を投じていくことになる。
出生にも謎があり、かつて『聖闘少女』の長だった『オリヴィア』が響子・翔子の母であると名乗っており、マユラの回想によると元々はギリシャ・『聖域』の生まれで、赤子の時に発生した『サガの乱』の際に響子とともに救出された。
その後の詳細は不明だが日本で育ったが、幼すぎたため当時の記憶はなく魂だけになったオリヴィアに告げられるまでそのことを知らなかった。
この経緯から、日本にいる父親が実父でない可能性も大きいと思われる。その可能性のひとつとして、彼が辰巳の弟だと番外編で明らかに成っている。
作中での活躍
家族は父の他に姉・響子がいたが妹に何も告げず彼女は暫く家を離れており、姉と長らく連絡が取れないことを不審に思い、ある日珍しく登校した城戸沙織に問いただそうとするも美衣に阻まれる。
響子が家を離れる前に馬のチャームがついたペンダントを貰っていて大切に持っている。
悪夢を何度か見ておりある日謎の女に襲われたところに、セインティアとなった響子に救われる。
エリスの器として狙われる身となり美衣に保護されるが、当初は事態を把握し切れていなかったこともあり彼女に反発。しかし『アテ』の襲撃時に若干の小宇宙覚醒の兆しが既に見えていた。とはいえまだ敵の気配等を感じたりする事すら出来ないレベルで、姉の響子が自身のために目前で負傷するのを目の当たりにし、自身の無力さを痛感する。
さらに響子が自分の代わりにエリスに取り込まれ、今度は姉を助けに行くため、沙織に聖闘士になることを志願し、子馬座の青銅聖衣を持ち、短期間で聖闘士を育成した経験のある指導者がいる場所として紹介された戸隠連峰(長野県と新潟県の県境にある実在の山岳地帯)へ向かうこととなるがシナトとミライに叩きのめされ聖衣も剥奪。やがて彼らの師である孔雀座のマユラと対面するも、イヴィル・シードの影響で「姉を助けたい」という願いが邪悪に取り込まれそうになってしまい、彼女の「邪悪を取り込み増幅する素質」を危惧したマユラに「万劫仙石」に封じられるも、運命を自ら切り開くべく「大切な人を守りたい」強い意志から清々しい小宇宙を発揮させて万劫仙石を破り、マユラに認められ修行に入る。その後沙織の危機を察したマユラにアテナの元へ戻るようにと空を飛ばされ戻され、エリスと対決するも歯が立たず、沙織の助力を得てエリスの魂にわずか傷をつけることに成功するが、直後に現れたアテによりエリスは回収され、彼女を追ってアテの蔓に捕まってエリスの居城へ行くもフォノスに捉えられ、再び現れた蠍座のミロに救出される。しかし響子はエリスを自身の体に捕らえたままミロに自らを撃たせて消滅。
結局響子を救うことが出来ないまま帰国、沙織のすすめもあり一端日常生活に戻っていたが、「銀河戦争」直前に星矢に響子のペンダントを落としたのを拾ってもらったことで知り合い、同じ姉と引き離された境遇から激励を受ける。銀河戦争は一般の観客として見学していたものの、その帰りに闘いの気配を感じ再び聖闘士の世界へ舞い戻る。冠座のカティアと対峙、生身で彼女の凍気を押し止めるも盾座のユアンの攻撃でピンチに陥りかけるがマユラの手で沙織らとともに助けられる。その後美衣・小熊座のシャオリンと共に星矢の師である白銀聖闘士・鷲星座の魔鈴の特訓を受け、沙織や青銅一軍らが聖域十二宮で戦っている最中はマユラらと共にエリス神殿跡地で邪霊退治を行っていた。
十二宮戦終了後、エリスと完全に同化した響子の作った世界に引き込まれるも沙織とミロに救出され、ミロとアイオリアがエリスの城攻略を行う間沙織の警護を担うが、アテに襲われムウに助けられ響子の元へ行く途中で狂気のマニアを撃破。もう一度響子と対話を望み、リゲルの案内で響子の元へ辿り着き沙織の解放を願うも、響子はエリスに完全に飲まれてしまう。
その後は他の聖闘少女たちと、オリヴィアの導きで沙織を助けに向かう。
技
- エクレウス流星拳
子馬座の聖衣
48有るとされる青銅聖衣のひとつ、デザインは最終青銅聖衣版のペガサスの聖衣に似た上半身のデザインになっている。カラーリングは青みがかっている。
2018年末のアニメ化に当たり、バンダイから聖闘士聖衣神話EXシリーズとしていち早くリリース。
こちらの聖衣は肩パーツなどに青い縁取りが付属。
備考
聖闘士星矢Ωにも同じ星座の聖闘士が3人いるがこちらは性別が異なる。
Ωは本作の十数年後の時期に当たる作品だが、原作星矢のパラレルワールドに当たる旧アニメ版の続編という位置づけなので、世界観としては繋がらない可能性が高い。
そちらでは小馬座は「呪われた星座」という設定がされているが、本作でも同様の設定がされるかは現状不明である。しかし今の所全員が苛烈な運命に辿り着く。
なお、1巻の久織ちまきコメントによると「翔子」の名前は原作者提供とのことである。