概要
作中に登場する、聖闘少女を養成する施設。
スイスのアルプス地方にあり、城戸沙織の養家であるグラード財団が設立した。
本来聖闘少女は聖域で育成、任命されるものと思われるが、本作中では裏切り者である双子座のサガが教皇になりすまし聖域を乗っ取り、当代の聖闘少女たちが全滅してしまった。
そこでまだ赤子だった沙織が日本に亡命している最中だったため、城戸光政の肝煎りで新たな訓練施設で聖闘少女が育成された。
表向きには全寮制のエリート女子校とされ、選抜された特待生が保護者と財団が契約を交わして入校するとされる。
大きな襟のワンピースが制服。
響子やカティア・マリア姉妹のように親がいた子たちもいるが、エルダやシャオリンのような孤児もいる。
カティア・マリア姉妹や美衣、響子はここが聖闘少女の養成施設であることを最初から知って入っていたため、他にもそのような学生が少なくなかったと思われる。
その設立経緯から沙織が女神アテナ(自分達が仕える相手)である事実はここの学生の間では周知されており、時折沙織も訪れていた。
学内では毎年選抜が行われ、「一等候補生」などのランクがある。
聖闘少女として一般の聖闘士の修行と変わりない厳しい戦闘訓練が行われているが、女神の侍女でもあるため、家事全般や礼儀作法の授業も存在する。また聖闘少女に成れなくても文官になる道もある模様。
聖域で暮らす白銀聖闘士以下の粗末な家屋と異なり、グラード財団の財力のおかげか名門女子校として通じる風体であり、寮の居室はゆったりとして姉妹が一緒に暮らせるなど聖闘士候補生より恵まれた面もある(設定上は後年にあたる『Ω』ではパライストラの誕生により聖闘士候補生の生活も向上している)。
教官はサガに反して聖域から逃れた関係者が就いていたとみられ、その際持ち出された資料も教材として使われていた。名前が判明している教官ミトの他にも、名前は不明だが女性聖闘士や壮年女性が教官として居た。
聖闘少女用の聖衣も持ち出されて管理されていたようで、厳しい選抜と訓練を経由して課程を終了した5人に聖衣が与えられた。
しかしシャオリンが卒業した後邪精霊達に狙われ、その邪精霊を倒さんとする蟹座のデスマスクの攻撃の巻き添えを食らって(デスマスク自身もサガに反する候補生や教官達が死んでも構わないと思っていた模様)施設は全壊し残って居た候補生や教官たちも全滅した。
アカデミー関係者
卒業生
教官
- ミト
エルダの友人でもあった女性。デスマスクの襲撃で瀕死の重傷となりエルダに看取られ息を引き取った。仮面はしておらず、聖衣を着用した姿も今の所ないためどのような立場だったかは不明。
- 名前不明の女性聖闘士
マリアの訓練時に居た教官。黒髪のベリーショートで仮面をしているので現役の聖闘少女ではない女性聖闘士と思われる。
- 壮年女性の教官
名前は不明。シャオリンにユウファの死亡を伝える。