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『だが、すぐに思い知ることになるだろう…【上には、上がいる】ということをな!!!』

プロ野球ヤクルトスワローズの元選手。 →レックス・ハドラー

概要

CV:青野武(1991年版)/関智一(2020年版)
15年前、魔王として地上界を征服しようとした魔族。年齢は357歳。
地底魔城奥深くで勇者アバン二つの奥義により倒されるが、直後大魔王バーンの大魔力によって死の淵から救われる。そして魔力を蓄えるため13年間、地下へと潜り最強の軍団を結成。自らはバーン配下の魔軍司令ハドラーとして地上侵攻の指揮を執り、再びアバンやその弟子たちと戦うことになる。

強大な力と残忍さを持ち魔王と呼ぶに相応しい悪であり、捕らえた人間たちを闘技場で魔物と戦わせ血と殺戮を楽しんでいたという。情愛や正義感、騎士道精神を「くだらん」と蔑み、アバン曰く「残虐にして卑劣。武人の風上にもおけない男」と評されているが、真っ向勝負を好み、人間相手であろうと実力を素直に認めるという戦士としての姿も持つ。
また、イオギラの呪文が得意だと自負し、高熱に強い耐性を持ち、アバン戦で彼のベギラマの直撃しても難無く耐え凌いでいる。更にに超魔生物への改造で魔炎気を操ることで更にその耐性が上がっており、それは死後に自分の誇りを汚した敵と戦った生涯の好敵手を危機から救うことになる。

また、ハドラーの大きな特徴として、魔族には珍しく相手と対話して他者が自身と異なる価値観をもち、別の一個とした存在であるを持つことを解していることと、広い戦略的視野や高い社会性を持っている点がある。
そのため、旧時代の部下のバルトスに人間(ヒュンケル)の養子と育成を認めたり、自身が価値を認めた相手には相応な報奨を与えたり(アバンやザボエラに世界の半分や4分の1を与えると言っている)、ポップの恋愛感情(自分以外の誰かを最優先する感性)を理解して嫌がらせにマァムの惨殺を目論んでいる。
後者もしばしば三流魔王・中間管理職と揶揄される情けない姿も、見方を変えれば組織とそれに所属する重要性や責任という概念を理解している証拠であり、逆に人間に対して魔王時代に人間の先陣に立つカールの王女フローラを殺せば士気が下がって侵略が円滑になることや、パプニカのサミットなど勇者以外の人間の動向を把握して先手を打つなど、勇者以外の脅威も正しく理解している。
この点は、個人の力が強すぎて『最終的に自分が動けば終わるから実は他人を当てにしない、強くないからと敵の真価を把握できない』ところがあるバーンやバランとは対照的であり、魔軍司令の座を据えられた資質である。

かつてはブラスに護身用の為に魔界モンスターを収めた筒を渡したり、バルトスが人間の赤子を拾い育てるという酔狂に目を瞑るなど、部下に最低限な配慮をしている。特にバルトスに関しては旧魔王軍最強の騎士であり、ハドラーの間へと続く地獄門の番人という立場もあった。それだけにバルトスの失態と裏切りは看過できず、処刑する際は激しい怒りを見せていた。

バーンから与えられた肉体により暗黒闘気の魔力によって何度でも蘇ることが可能となっている。しかも復活するたびに遥かに強力な力を得るという特性まで持つミストバーンがハドラーの部下になったのはこのためであり、この肉体には「死ぬ権利すらなくバーンのために戦い続ける」という意味合いが込められている。ちなみにバーンには「尽きることを知らぬ覇気と強さのみを信じる心」を気に入られており、まさにハドラーにうってつけの肉体というわけである。

魔軍司令ハドラー

魔軍司令ハドラー


初登場時は、ハーゴンのような黒いローブを纏っていた。冷酷残虐な振る舞いをする一方で、たまに鼻水を垂らすなど顔芸を披露する。

2020年版では、アバンとの戦闘シーンの追加や原作にはないやり取りが描かれている。また頻繁に怯えた・驚愕した表情などを見せており、所謂三流魔王っぷりを印象づけている。

ハドアバ① 絵とか落書き


アバンと対決するためにデルムリン島の魔法陣を突き破り、再会する。魔王時代よりも格段と強化された能力を見せつけ、その強化を行った大魔王バーンの存在を高々と宣言。
絶望を味わせ、15年前のようにアバンに対し「部下になれ」と言うが、当然のように拒否された上、「大魔王の使い魔」という痛烈な皮肉までぶつけられてしまう。

アバンとの格闘戦の末に彼の自己犠牲呪文をまともに受けて重傷を負うが、結果的にアバンを倒す事に成功する。ついでにアバンの弟子もここで葬り去ろうとするが、竜の騎士の力を発動したダイアバンストラッシュを受けるなど思いがけない反撃に遭い撤退。

「ヒヨコのうちに叩き潰さなければならん」とアバン以上の潜在能力を持つダイを危険視するようになるが、ダイと同じ竜の騎士であるバランに自らの地位を脅かされる可能性から、ダイが竜の騎士であることを隠蔽。それが魔王軍の今後に大きく響くことになった。

手始めにクロコダインにダイの始末を命じるがクロコダインは返り討ちに遭い敗死。

魔軍司令ハドラー
魔軍司令


一方でハドラーは、バーンから新たな肉体を授かると共に心臓(ハート)の間にてベギラゴンを契約・習得する(それに伴い容姿が屈強なものに変化した)。
この勢いに乗じてダイを叩くつもりで全軍団長に緊急招集を掛けるが、バーンがパプニカ王国攻略中のヒュンケルにダイ抹殺を命じたため動きが取れなくなってしまった。その後、蘇生したクロコダインが行方を晦まし、ダイの元へ向かったのだと考え視察も兼ねて地底魔城を訪れる。ヒュンケルにクロコダインの行方を問うが「知りませんな」と惚けられる。ハドラーとしてもヒュンケルの慇懃無礼な態度は腹に据えかねており、ダイの抹殺に失敗した時はそれを名目にヒュンケルを処刑するつもりでいた(ヒュンケルもバルトスの死はハドラーの不甲斐なさにあったとして、いずれ反旗を翻すつもりだったようである)。
地底魔城から帰還後、ヒュンケルが突如活性化した死火山の溶岩に飲まれて不死騎団諸共死亡したと聞いた時は、フレイザードの仕業と確信してニヤついていた。

だがダイたちは未だ健在であり、フレイザードが創った炎魔塔と氷魔塔の攻略に向かうことが予想されていた。そこで超竜軍団をカール王国攻略に向かわせるという名目で追い払い、自身は残りの軍団長を率いてダイたちを迎え撃とうとする(しかしバランには勘付かれていたようである)。
ザボエラから手柄にうるさいフレイザードが納得するかと危惧されたが、ハドラー自身は「あいつは我が子も同然。親には逆らうまい」と見ていた。

氷魔塔の戦いでは、ポップ&マァムと交戦となる。

ハドラー「フハハハッ!! こいつは笑わせる…いや…泣かせてくれる話じゃないか」
ハドラー「ひ弱な弟子が最愛の師の敵を討つため、必死で戦いをくぐりぬけてきたというんだからなぁ…」
ハドラー「しかも、その結果がみじめな討ち死にとは…な!!」
ポップ「ふ…ふざけんなよ…た…たとえ、死んだとしてもタダじゃ死なねェぜ!!」
ポップ「先生の恨みの何分の一でもいいから…てめえの身体にきざみつけてやる!!」
マァム「そうよ! 許せないわ!! あの優しかった先生の生命を奪った…おまえだけは…!」
ハドラー「フン。根本的なカン違いをしてるようだな、小娘よ。アバンの生命を奪ったのはオレではない」
ハドラー「その優しさとかいう低次元なサルにも劣る感情なのだッ!!!」

激昂し立ち向かって来たマァムを容易く殴り倒し、自分がアバンと戦った時よりも強くなっていることを告げポップを絶望させる。
だがポップとのベギラマ合戦に敗北し、動揺した間隙を突かれ爆弾を投げつけられる。無論、そんなもので倒されるはずがなく、逆襲のベギラゴンでポップとマァムを吹き飛ばして勝利する。
だが氷魔塔を壊しては元も子もないため手加減をしていた。マァムが生きていることを知ると縊り殺そうとするが、ポップから命乞いをされる。ポップの感情を見抜いたハドラーは、あえてマァムをモズのはやにえの如く氷魔塔の頂上に突き刺すことでより苦しめようとする。しかし駆けつけたヒュンケルに氷魔塔を破壊されて妨害され、一進一退の勝負を演じることとなる。ハドラーは呪文が通じないことで不利を悟るが、わざと心臓の一つを犠牲にして死んだフリをしかけ深手を負わせることに成功する。

直後にグランドクルスで反撃されるも部下たちを盾にして自分だけ助かり、力尽きた彼にトドメを刺そうとするが、無意識からの反撃による刃でもう1つの心臓を貫かれて敗死。
行った騙し討ちがそのまま返ってきたことになった形だが、悔しさよりもヒュンケルの勝利を称える姿を見せた。

その後、ミストバーンの暗黒闘気で強化復活(暗黒闘気の増幅の影響で目元の黒い模様が大きくなる)を果たすが、軍団は早くも半壊という結果に。
このままでは不味いと自ら打って出ることを口にするが、ダイが竜の騎士であることを突き止めたバランに名乗りをあげられる。

焦って断固反対するが、この事実を耳に入れたバーンから出撃の許可が降りた上、ダイを味方に引き入れることができたら魔軍司令をバランに譲ると告げられ、思い描いていた最悪のシナリオを現実に突きつけられる。
こうなったらダイがバランを倒してくれることを願う以外にない。何千、いや何万分の一の確率にすぎぬが
と上司としてあるまじき考えを抱き、真実を伝えられなかった様子を知っていたキルバーンから「小心者」と称されてしまう。

だが結果バランは魔王軍を去る(上にダイ一行は負傷は酷いものの誰も戦線離脱していない)事態となり、間接的にその損失を招いたとして、バーンから「次に余の前に姿を見せる時にアバンの使徒を全滅させていなければこれまでだ」と最後通牒をされる。
追い詰められたハドラーはザボエラと共にバランとの戦いで疲れ果てたダイたちを襲撃。騙し打ちに近い戦法でポップを追い詰め、始末しようとする。だが、そのポップから

「見損なったぜ…ハドラー!てめえは残酷だけど卑怯じゃなかった。いままでも何度か戦ったが、そん時にゃ魔王の威厳みたいなものがまだあったぜ…!それがこんな妖怪ジジイのきたねぇ騙し打ちに頼るとはよ……とうとう落ちるとこまで落ちたな!」
と失望される。

これに「だ、だまれ!オレには…もはや失敗は許されぬのだ!手段を選んでいる余裕はない!」と言いつつも、これまで雑魚として見下していたポップからの思わぬ痛いところを突かれた発言に動揺を全く隠せなかった。

そうしている間にポップの援護に来たマトリフとベギラゴン合戦を行う事になり、ザボエラの援護によってマトリフに限界を迎えさせ吐血させる。
そのまま押し切り勝利は目前と思われたが、駆けつけたダイに呪文を跳ね返され下半身を失う完全敗北を喫する。

命からがら逃げだした後は、己の弱さと詰めの甘さを思い知らされた事でザボエラが密かに研究し続けていた超魔生物への改造技術を自分に用いるよう命じる。
逃げようとしたザボエラに対して裏切ることがないように「オレとおまえは最早一蓮托生。裏切ればおまえの命はない!」と脅しをかけ、その言葉の通りザボエラをハドラーなりに重宝するようになるのだが…。

最後のチャンスでも失敗したハドラーはバーンの元へ戻ることが出来ず、ザボエラの基地で超魔生物としての改造がおよそ1ヶ月間行われた。その間に尋ねたミストバーンからは
「ハドラーよ、おまえは魔族の肉体を捨てると言うのか!?怪物として永久に生きると…………不死身でなくなるのだぞ!そうなれば暗黒闘気でも生き返れぬ!それでもよいのか!?」と心配されるが、

「ヤツらアバンの使徒に勝てるのならそれでも構わぬ…………いや、そうするだけの価値がある敵なのだと……オレは今さらながら気付いたのだ!……………地位も、名誉も、生命すらオレにはもはや不要!たとえこの身を失おうともヤツらに一矢を報いなければ、死んでも死にきれぬ!!」

とこれまでにない強い決意を露わにしていた。この決意を感じ取ったミストバーンは「改造が終わるまでの間、代わりに人間たちと戦ってほしい」という彼の依頼を快く引き受けた。

ザボエラ「ヤツを信頼できますかね?ハドラーさま…………」
「わからぬ…………だが、今はヤツ(ミストバーン)を信じる以外に他はあるまい…………今は時間がひたすら欲しい…………オレに最後のチャンスをくれるなら、たとえ相手が神でも悪魔でも構わぬ!!」

栄光を捨てた男

それでこそ!アバンの使徒よ!!


「…待たせたなミストバーン。オレのパワーアップは完了した…!!」
「今度はオレがおまえを助ける番だ!!!」
魔軍司令としての地位や嘗ての魔王としてのプライドも全て捨て去り、武人肌の戦士へと生まれ変わった。時間稼ぎをしてくれたミストバーンの援軍として登場。これまであった慢心、油断を捨てて徹底的にダイと戦い、新技「超魔爆炎覇」で戦う。優位に戦いを進めたが、ダイの捨て身の反撃により実質痛み分けの結果となった。

その後、ミストバーンと共にバーンと面会。処刑覚悟であったが、バーンは一皮むけたハドラーを高く評価し「その素顔を見せる」と言う褒賞を与え、最後通牒も取り消した。その後バーンにより与えられたオリハルコン製のチェスピース(駒)から禁呪法によりハドラー親衛騎団を生み出し、勇者一行に堂々と立ちはだかる。

「もしかするとその場でオレは処刑されるかもしれぬ…だから今のうちに言っておこう」
「オレは当初、おまえを底の知れない奴としてうとんでいたが…今では感謝している…!」
「六大団長の中でオレへの誠意を一番見せてくれたのは、あるいはおまえだったのかも知れぬ」
「……おかげで最後に格好がついた……ありがとう!!」

この時ミストバーンとは互いに敬意を感じる信頼関係になっており、超魔生物になる間の時間稼ぎをしてくれたミストバーンに感謝の言葉と共に彼の内面に熱い魂を感じると述べ、ミストバーンも後の竜の騎士親子とハドラーの対決では常に彼の身を案じ、そしてバーンがハドラーに仕掛けたものを使おうとした時は動揺を隠せない程となっていた。

人間の心を否定し、自己犠牲で自分を倒そうとしたアバンを一笑に付していたが、超魔と化して以降は「倒しただけで勝った訳ではない」と言い切り(この時、アバンを倒してしまったことにある種の後悔を感じていた様子)、弟子であるダイ一行の打倒を悲願に残りの生涯を懸けた。同時に自分の力がどこまで届くのかを知りたいと思っており、その相手にはバーンの名前も入っていた。

一方で超魔生物に改造した反動で吐血するようになり、ハドラー自身もう先が長くないことを悟り決着を焦っていた(実際は急激なパワーアップが体内にある黒の核晶に影響を与えたことで起こったもの。そのため核晶はいつ爆発してもおかしくない状態にあった)。

ダイとの再戦で勝利後、その間隙を突いたザボエラがダイの抹殺を目論んだため、自分の邪魔をしたとみなしヒムに命じて魔牢に幽閉した。アルビナスからは処刑すべきと提案されるが、強化に尽力してくれた恩や息子を失ったことを考慮して命まで取ることはないとある程度の温情を示している(この時、昔のオレだったら即殺していただろうと振り返っている)。

ダイ一行とバランがバーンパレスに乗り込んだ際は、竜の騎士タッグに対し一人で対峙。この無謀とも言える行動をミストバーンは「自殺行為」と見たが、バーンには「あえて自らを追いつめ、極限の力を引き出すため」と見抜かれていた。
バランに対してハドラーは
神が創った最強の生物がオレの部下だと知って毎日怯えていた。いつオレの権力の座を上回って来るかわからなかった。ダイが竜の騎士と知ってからは親子でオレを倒しに来る光景を想像して恐怖した」と告げる一方で、今はその状況を心待ちにしていたと述べている。
バランから「自惚れるのもいい加減にしろ」と甘く見られていたが、ダイを圧倒したことで「恐るべき男になったな」と改めさせた。

ダイのアバンストラッシュで胸部をわずかに傷付けられ、そこから黒の核晶(くろのコア)が覗いたことでバランは驚愕。呪文で誘爆する可能性があるためダイたちは全力が出せず、ハドラーは自分がまだナメられていると思い、より好戦的になる。ダイは黒の核晶のことを教えようとしたが、バランにより止められている(ハドラーが事実を知ればバーンは即座に起爆させると読んだ。ハドラーにバーンの元まで戻られても困るということもある)。

バランは竜闘気で爆発を抑え込む決意を固め、ギガブレイクでハドラーを倒して起爆させようとする。ハドラーもまた超魔爆炎覇で迎え撃つが、竜の牙によって攻撃を防がれ、ギガブレイクによって首を跳ね飛ばされた……のかに思われた。
不運なことにキルバーンの血液によって真魔剛竜剣が腐食していたため切れ味が鈍り、首に食い込んだだけに留まったのだ。咄嗟に地獄の爪で反撃したハドラーだが、バランを庇ったダイが重傷を負ってしまう。それによって激怒し竜魔人と化したバランには歯が立たず圧倒される。右腕を折られ必殺技を封じられるが、それでも執念で超魔爆炎覇を放つもバランには届かず腹部を貫かれる。「腹立たしい」と言いながらも笑みを浮かべ、敗北を受け入れた。

直後、敗色が濃くなったことでバーンは核晶を起爆させようとする。だがそれを見越していたバランは体内から核晶を抉り取り、竜闘気によってバーンの魔力を抑えたのだった。黒の核晶という恐ろしいものを目の当たりにしたことでバーンの真意を初めて知り、裏切られたことに激昂すると同時に、それを今まで知らなかった己の未熟さに号泣する。特に「真剣勝負」と言いながら二人に全力を出させていなかったことを大いに恥じている。そしてミストバーンが核晶を爆発させに現れ、ハドラーは真意を問う。

ハドラー「おまえも…おまえもバーン様と同じなのか!!? オレを道具として始末しに来たのかッ!!?」
ミストバーン「…………」
ハドラー「…おまえにとっても…オレはやはり捨て駒に過ぎなかったのかッ?」
ミストバーン「…ハドラー。その質問に対するわたしの答えはつねにひとつだ。大魔王様のお言葉はすべてに最優先する……………!!」

ミストバーンとしてはハドラーに友情に近い敬意を持っていたが、それでもバーンへの忠義を最優先させた苦渋な決断であった。
しかし友と思っていた男にまで見捨てられたハドラーは絶望に項垂れ、こうしてミストバーンの手により核晶は爆発。バランが命を懸けて爆発を抑え込んだことでダイたちは生存したが、ハドラーの姿はなかった。

こうして、アバンだけではなくバランもまたハドラーとの戦いの中で「自己犠牲」の精神が故にダイのための犠牲となったのだった。

超魔ハドラーさん


その後、ダイたちがバーンに追い詰められ、全滅寸前となったその時。窮地に遭ったポップとマァムを救い、二人を逃がすと同時にバーンの前の姿を現した。横槍を入れたことで処刑を言い渡された上に、13年間体内にあった事で血肉と化していた核晶を失ったことでもう長く生きられないことを告げられる。

この時、バーンにとって予想外だったのはハドラーは超魔生物と化した事で暗黒闘気で蘇る能力は失ってしまったが、死から蘇る度に肉体が強化される機能は残ったままだった。
そのため、自力で死の淵から生還したことで更にハドラーは力を増し、光魔の杖の影響で魔法力が減少していたことでバーンを圧倒し、彼のカイザーフェニックスさえも片手で握りつぶす程の強さを見せつけた。だが、ザボエラの卑劣な横槍が入り逆転されてしまい、トドメを刺される瞬間、ブロックのキャスリングで窮地を脱した。

皮肉なことにハドラーが恐れていた「竜の騎士親子との対峙」「バーンの死刑宣告」「余命いくばくもなくなる」という事態が現実のものとなってしまった。だが保身を捨てたハドラーに迷いは全くなく、残された時間をぶつけるべき相手はすでに決まっていた。

最後の聖戦

核晶が摘出され、回復系呪文すら受け付けずそのまま朽ち果てるだけの「魔獣の身体」となり最後の戦いの相手として好敵手であるダイを選ぶ。

「オレは最後に戦う相手を勇者に決めた!大魔王のために戦う気など最早なれぬ!だからといってダイたちの味方に付くこともできぬ!オレはヤツらの最も大切なモノを奪ってしまった男なのだからな!オレがとるべき道はひとつしかない! オレの心を最も沸かせてくれる者と戦い、自らの生きた証を見せることだ!その相手は大魔王ではないはずだ!」

とバーンの命令でアバンを殺めたことに対して罪悪感をハッキリと滲ませ後悔すると同時に、やり直しがどうせできぬなら残る余生を延命や平穏ではなく、勝っても負けてもダイたちと最後まで戦い抜くことをヒム・アルビナス・シグマに高らかに宣言した。
彼の決意を聞いたヒムも彼の意向に沿うように、
「ええい何を迷っているんだ、アルビナス!このままじゃ、オレたちは敗残兵だ!ブロックだって、フェンブレンだって、何のために死んで逝ったのかわからねえっ!宿敵を倒して、オレたちハドラー親衛騎団の誇りを見せつけてからくたばらなきゃあ、ヤツらにあの世で何て言い訳するんだよっ!大暴れしてやろうぜっ! 勇者と大魔王の両方の鼻をあかしてやろうぜッ!!」と彼の気持ちを代弁した。
すると
ヒムよ、おまえは……今のオレに一番よく似ているな……
と彼はヒムに微笑み、完全にニュートラル第三勢力と化した自分たちの生きた証とアイデンティティーを確立させるために、時と場所が最悪すぎるバーンパレスでのアバンの使徒との最後の聖戦をついに決行した。

しかしながらアバンの使徒とバーンパレスで戦り合うことは、バーンたち魔王軍をただ悦ばすだけであることを意味し、彼もそのことを充分に理解しており、彼としても出来ることならアバンの使徒がバーンを打倒した後にダイとの最終決戦を心置きなく所望したかった。

しかし打倒バーンを待つだけの時間と寿命が残念ながら残されていないことから、アバンの使徒に勝っても負けてもバーンに殺られることを覚悟した上で、バーンパレスでの最終決戦を心ならずも敢えて決行した。

「悪いが、他のヤツら(ポップ・マァム・ヒュンケル・レオナ)には親衛騎団の相手を暫くしてもらおう…………そうだ!オレの望みは、ただひとつ……おまえとの一対一の決着のみ……それ以外に全くない!!」

彼が最も恐れているのは戦って死ぬことではなく、アバンの使徒と戦わずして死ぬことであり、それこそが彼にとっての最悪な結末である
彼のそのような純粋な心意気を汲んだダイは彼との最終決戦を素直に快く応じてくれた。

ダイ「ごめん…でも、もっと熱くなるんだ!だから下がってくれ!ハドラーはきっともう助からないんだ!ダメージが忽ち治るはずの超魔生物なのに、前に受けた傷がそのままだ!ハドラーに残された時間は僅か…それなのに最後の生命をかけて、自分自身の誇りのために戦おうとしているんだ!そして、その相手におれを選んでくれた……バーンを倒さなきゃいけないことはわかっている!おれだって無駄な戦いはしたくない!でも、この挑戦を受けなきゃ、何だか漢でいられないような気がするんだ!ごめんね……おれを後でたくさん𠮟ってもいいよ!」
ダイ「ハドラー、おれの全身全霊を込めてアンタと戦うぞ!」
ハドラー「ありがたい!大魔王バーンもとくと見るがいい、このハドラー最後の戦いをっ!ただし、何人たりとも手出し無用っ!寄らば生命(いのち)無きものと思っていただきたいっ!!」

魔を超え、己を超えた果てに


バーンパレスに再び乗り込んだダイ達に親衛騎団と共に挑み、死力を尽くした「真竜の戦い」となる。ついに決着のため互いに剣を抜き、必殺技をぶつけ合い、ダイの新必殺技アバンストラッシュXの前に一度は倒れるが、すぐさま執念で立ち上がる。覇者の剣の刀身が折れてしまったが、自らの生命エネルギーを消耗する生命の剣を切り札に最後の一戦を挑んでいく。
ハドラーのみならずダイにとってもこの闘いは最早何人も立ち寄ってはならない決闘として最後の技を振り絞る。

ダイvsハドラー


全生命をかけた超魔爆炎覇に対しブラスの心とバランの力とアバンの技の結晶であるギガストラッシュにより因縁の戦いに終止符が打たれ、今度こそ敗北する。

ハドラー「ギガストラッシュ……み、見事だっ!我が全身全霊ッ、敗れたりっ!!」
ハドラー「…………何も言うな、ダイよ…………オレは負けた、また負けた、おまえたち師弟には負けっぱなしだ!だが、オレは納得しているのだ!バランの力に、アバンの技か……フフフッ……あれには勝てぬわ!あれ(ギガストラッシュ)も修業で編み出した技なのか?」
ダイ「いや、今この場で思いついたんだ!先生と父さんからもらった力が両方ないと、アンタに何だか勝てない気がしてさ………ぶっつけ本番で試したんだ!」
ハドラー「フッハハハハ…………史上最強な技をこの土壇場で生み出してしまったのか!?こんなとてつもない奴に勝とうとしていたとはな…………悔いはない……むしろ感謝しているぞ!おまえたちの手で地に墜ちてからがオレの本当の人生だった……短い間だが確かな手ごたえがあった!さらばだ、勇者ダイ!オレを倒したその腕に最後にせめてふれさせてくれ!オレのこの身体が灰となって朽ちてしまう前に……」

しかし2人の決着を待ち構えていたように、そこへ不吉な笛の音が響き渡った……。

最後の輝き、アバンの腕の中で逝く

決着の直後、キルバーンが乱入し満身創痍のダイとハドラーへ向けて、脱出不能のキルトラップ・ダイヤ9を発動。バーン、ミストバーンと続き、今度はキルバーンによってダイ抹殺のための捨て駒として利用されてしまう。
魔界の炎によってダイもろとも焼き尽くされそうになったところへ、ポップが突入し氷結呪文でギリギリ食い止めた。

ポップ「そうなにもかも上手くはいかねえぜ!こんなことだろうとハナっから思っていたぜ!おれがいる限り、てめえらの思い通りにはさせねえぜ!」
ポップ「バーンが絶対になにかしでかすと思ったからな!例えハドラーや親衛騎団の連中が信頼できたって、ここはバーンパレス………魔王軍の正々堂々ほど信じられねえものはねえぜ!」

ジリ貧な状況下で挫けてそうなダイとポップに

「……オレが生命(いのち)を賭けてまで倒そうとしたアバンの使徒!それは不屈な魂を持った希望の戦士だっ!【最後の最後まで絶望しない心】こそがアバンの使徒の最大の武器ではなかったのかっ!!」

むくろが動いたのだ!もうけものと思え!


と【アバンの使徒の最大の武器】を教え、『悔しかったら…この状況を潜り抜けてみせよ…』と彼らを支える。 脱出方法を見つけたポップとダイだが、その手段ではハドラーは救えない事を察するもすぐに朽ちて死ぬ自分など助ける必要はないと告げ、最後の力を振り絞って呪文を放ってダイヤ9を押さえ込み『急げ、ポップ…骸が動いたのだ…儲けものだと思え!!』とポップに告げて脱出を促したが…成功したのはダイだけでポップは失敗してしまう。これにより、ポップの魔法力は尽き、脱出不可能になる。

ポップが脱出できなかったのは、自らを犠牲にして自分たちを助けようとするハドラーの救出を試みたからである。実際、ハドラーは炎の中でもポップの上に覆い被さり、庇い続けた。たとえ救出されても余命幾ばくもない自分をどうして助けようとしたのか。ハドラーの問いに対し、ポップは

「悪りィ……アンタにみとれちまった………あの時、おれたちを必死に生かそうとしてくれる、アンタを見たら………なんだか他人に思えなくって……アンタが絶対に助からねえって頭でわかっていても見捨てていく事に抵抗がどうしてもあって……だって、そうじゃねぇか……自分の誇りを賭けて……仲間たちと力を合わせて、努力して、おれたちと正々堂々と戦うために、必死に……必死に頑張りぬいてよ……おれたちとどこが違う?同じじゃねぇか!!」と返す。

ポップの目には、ハドラーのことが師・アバンと重なって見えていた。そして、仲間と共に互いを支え合い、努力しているハドラー達の姿は、自分たちと何ら変わりはなく、どうしても他人のようには思えず、見捨てることなどできなかった。

「許してくれ、ポップ!オレのためにその生命を…………」

自分のせいで死ぬ事を悔いたり恨むことはなく一緒にアバンの元(あの世)へ行こうと言うポップの言葉にハドラーは感動し、同時にポップを死へ追いやってしまった事に後悔の涙を流しながら、『人間の神』へこう願う。


「……神よっ!人間の神よっ!魔族のオレが……はじめて祈るっ!もし本当に……おまえに人命を司る力があるのなら、こやつ(ポップ)をっ……この素晴らしい男だけは生かしてくれっ!オレのような悪魔のためにこやつを死なせないでくれっ!頼む……神よッ!!」

最期かと思われた瞬間、戦場に駆けつけたアバンにより救われる。アバンも自分の弟子を庇ったハドラーを抱え、礼を言おうとした直後、最後の力を振り絞ってアバンをキルバーンの凶刃から救うと共に力を使い果たした。

最期


「…………素晴らしかったぞ おまえが残した弟子達は…………オレの生き方すら変えてしまうほどにな…………!…おまえの力で…ダイたちを勝利へ導いてやってくれ…!それがオレへの唯一の礼だと思え‼」
「ポップよ……おまえたち人間の神というのも……中々粋なやつのようだぞ!オレの生命とひきかえに……オレがかつて奪った大切な者をおまえたちに返してくれた…………そのうえ……オレの死に場所を……この男の腕の中にしてくれるとはな…………」

死力を尽くし生き抜いた嘗ての好敵手との再会に廻り合わせ、最期の言葉を交わし、最後に友となったポップに人間の神への感謝の念を表しつつ、アバンの腕の中で灰となって散った。

倒さなければ殺られる宿命とは云え、死ぬには余りにも惜しすぎる彼の最期を、ヒュンケルを含むダイたち一行は大変悼み悲しんでいた。
ポップも「ハドラー……最後の瞬間、アンタは……まぎれもねぇ……仲間だったぜ……おれたちのな……!」とまで評した。

当初こそ冷酷無比な言動が際立ち、保身に走る余りにザボエラの策謀に乗ったりもしていたが、本質的には卑怯な手段を用いることを良しとしない武人気質の持ち主であり、部下だけに戦いを任せきりにせず戦線に自ら赴いて敵と相見えていた。

その点はダイ・バラン・ラーハルト・クロコダイン・ポップ・義父を殺されたヒュンケル、宿敵であるアバンも真っ当な戦士の素質を素直に認めるところであり、後に正々堂々とした武人として覚醒するだけの素質は元から持ち合わせていたと言えるだろう。

「三流魔王」と評された時でもアバンに弟子との別れの時間をやる情けを見せたり、「死にたくなければ引っ込んでおれ!」と伝える(つまり、抵抗しなければ見逃す気だった)など僅かながらだが武人らしい描写も存在する。
特にクロコダインからは「褒められた人格ではないが、酷い策謀家でもなかった」と評されている。

義父を殺されたヒュンケルも野心と保身以外の感情が全くなかった魔軍司令時代の彼を散々忌み嫌っていたが、彼が超魔生物化し真な武人としての成長を心身共に遂げてからは、彼を悪しざまに扱うことを一切しなくなり、彼の唯一無二な忘れ形見とも呼べるプロモーション化した銀髪ヒムの生命を救った。

死後

その灰はアバンの衣服に残り、ジャッジのメガンテやキルバーンの「バーニングクリメイション」から救う結果となった。キルバーンの敗北と同時にその灰はハドラーの姿を象り、好敵手の勝利を見届けると同時に天へと昇って行った。

死してなお、ハドラーの想いは「奇跡」を起こし、アバンを救ったのだった。

15年前

勇者アバンと獄炎の魔王


前日譚勇者アバンと獄炎の魔王にて明らかになった魔王時代のハドラー。
残忍だがそれ以上に好戦的で「強い奴にしか興味がない」と豪語するなどアバンという脅威に余裕すら感じさせ貫禄のある魔王として描かれている。軍団長の敗北に慌てていた未来と比べると敗走したキギロに罰を与えつつ成長を見越して待つなど大物感が目立つ。
一方で自身が率いる魔王軍の成長や後進育成も視野に入れ、ガンガディアの知性から助言を汲み取り、後の部下となるザボエラの勧誘など人材を重宝している。
魔界ではなく人間界出身なのかは不明だが自らの実力に絶対の自信を抱いてたが、同時に自身を磨きより強化する事にも余念が無い。

キギロとガンガディアを退けた彼等に再び相まみえるべくザボエラからアバン追跡のためのモンスターを入手し、何の因果か後に親衛騎団がアバンの使徒と戦ったサババの街に単身赴いた。
新たな仲間レイラや旅を経て強くなったアバンを襲撃し、前回の敗北を教訓に肉体を硬化させてアバンストラッシュも通じぬ強化を果たして2人を圧倒する。そこにロカが駆けつけ、彼も前の戦いより実力を上げ、更にアバンを逃がすために捨て石も辞さない姿勢に名を覚えようと敬意を示すが、ロカは意地を張り拒絶。ついにとどめの場面で、アバンは生還のための撤退ではなく友を救うための交戦を選択。再度のアバンストラッシュを受けたハドラーは、死の大地に吹き飛ばされる。
しかし、その地で神を名乗る謎の声に呼びかけられる。

装備・特技

  • 格闘
    • 己が鍛え上げた身体能力から繰り出される武術。
  • 地獄の爪(ヘルズクロー)
ハドラーのイラストログ1


両拳内に仕込まれた爪。格闘術による戦闘を行う時に使用するが、これを媒体に呪文で直接攻撃することもできる(バルジ島にてヒュンケルと戦闘をした時に使用)。また、超魔生物となっても使用されている。魔界の金属でできた武具も容易く貫く強度を持つ。だが竜魔人と化したバランにはまったく通じず皮膚一枚貫くことはできなかった。
なお、若きアバンとの戦いでは(少なくとも)2度目の対戦までの間は使っていない。

  • 地獄の鎖(ヘルズチェーン)
    • 超魔生物になってからの新装備。ダイとの戦いで使用。左手首から射出し相手を拘束、呪文の命中率を上げる補助的役割を果たすが、材質は地獄の爪と同じく自身の骨を魔力で硬化させたもの。並の防具ではズタズタに切り裂かれてしまう。
  • 覇者の剣/生命の剣(いのちのつるぎ)

超魔様


    • ザムザの手によって届けられたオリハルコン製の剣。ただし握って構えるのではなく、右腕に仕込んで伸ばして使うという地獄の爪と同じコンセプトのものとなっている。格闘戦を得意とする彼に合わせられたと思われる。
超魔生物になってからダイと剣術による戦闘を繰り広げ、魔炎気を纏わせた剣技超魔爆炎覇を生み出した。
バーンパレスでの一騎打ちでは、彼の新技「アバンストラッシュX(クロス)」に一度は刀身を折られるも生命力によって刃を形成する「生命の剣」を発動させて刀身を補いつつ超魔爆炎覇で挑むが、ダイが生み出した最大最強の剣技ギガストラッシュに敗れる。
  • 両肩のスラスター

ダイの大冒険


    • 両肩に組み込まれた器官。超魔生物となったことでこれを用いた空中戦が可能となった。バランとの戦いでは超魔爆炎覇を放つための間合い取りに用いた。ポップのトベルーラに追いつくなど飛行速度はかなり高め。
  • 超魔爆炎覇(ちょうまばくえんは)
超魔生物となったハドラーの新必殺技。
全身から魔炎気を噴き出しながら覇者の剣を構えて特攻。灼熱と斬撃の同時の攻撃を放つ。相手は吹き荒れる魔炎気によって身体の自由を奪われ、何もできないまま攻撃を受けてしまう。その高熱は竜闘気を以てしても完全には防げない(ダイも最初はこの技を前に何もできないまま喰らってしまった。ただし、この時は竜闘気が尽きかけていた)。
しかし、超魔爆炎覇が決まったのはダイとの戦いの一度切りで、バランとの戦いでは二度放つも二度とも破られており、バーンとの戦いではザボエラの横槍で不発に終わっている。
ダイとの最後の一騎討ちでは前述のように生命の剣と併用して使用したがギガストラッシュの前に敗れ去る。

呪文

  • 火炎呪文(メラ、メラゾーマ)
    • 強力な火球を放つ攻撃呪文。メラゾーマは、地獄の爪を伝わらせて発動させることが可能。相手が燃え尽きるまで決して消える事がないという特性をもつ。(本人曰く【地獄の炎】)
  • 閃熱呪文(ベギラマ
    • 強力な閃熱を放つ攻撃呪文。蘇ってすぐからアバンに対して発動した時は、かつての頃を上回っていた。しかし、ポップとのベギラマ合戦の時に押し負けてしまい、大層プライドを傷つけられた。
  • 極大閃熱呪文(ベギラゴン
    • 閃熱(ギラ)系最大の攻撃呪文。バーンからアバン討伐の褒美として賜った、魔軍司令時代における必殺技に位置する呪文。自身を上回るベギラマを発動させるまでに成長したポップやヒュンケルを倒すために発動。しかし氷魔塔を巻き添えにしないように威力を抑えていたためポップとマァムは辛うじて生き残り、ヒュンケルも完全には倒しきれないと劇中では意外と決定打に欠ける。超魔生物となってからはダイ&バラン戦にも使用したが、こちらも竜闘気によって防がれてしまった。ただしどちらも防御態勢をとっての全力防御であったため、そうしなければ防ぎきれない威力という見方もできる。
  • 爆裂呪文(イオイオラ
    • 爆発を引き起こす攻撃呪文。イオは応用で目暗ましとして発動させることが可能。またイオラは連続して放つことができる。地獄の鎖と併用して使用した。
  • 極大爆裂呪文(イオナズン
    • 凄まじい爆発を引き起こす爆裂(イオ)系最大の攻撃呪文。魔王時代における最強呪文。アバンとの初対決でトドメに使おうとしたが、ロカによって片腕を切られ発動をブロックされる。超魔生物になった後は、ダイのアバンストラッシュの威力を完全に殺して迎撃した。
  • 氷系呪文(ヒャド
    • 冷気を放つ攻撃呪文。プロフィールでは記載されてはいなかったがダイヤ9を押さえ込んでいた際に放っていたのが2020版のアニメで描写されていた。


  • 魔力の映像(ビジョン)
    • 魔力によって自身の姿を映像として投影する技術。死の大地からサババまで映像を送るなどかなりの距離をカバーできる。更にハドラー自身もその場の状況を見聞きすることが可能。

道具

  • 魔法の筒
    • 「イルイル」の呪文で対象を筒の中に入れることができ、「デルパ」の呪文で対象を筒の外に出すことができる道具。主に配下のモンスターを入れていて、ザボエラからあるものを購入した時にも使用した。
  • キメラの翼
    • 雷に撃たれたキメラの風切り羽。瞬間移動呪文(ルーラ)と同じ効力を持つ道具で、鬼岩城へ帰還するために所持していた。
  • 魔鉱石
    • 魔力を含んだ鉱石。食べることで、魔族の骨を強化する効果がある。


余談

TVアニメ放送当時は玩具のCMでダイと玩具で対決し見事に負ける姿がファンロードなどでネタにされていた。現在では、twitterや某掲示板等で、バーンからおすすめアニメを尋ねられ、その結果叱責されるというコラが作られている。

名前の由来はギリシャ神話の怪物ヒュドラの英語読みHydra(ハイドラ)をもじった物。作者曰く「蛇のような冷徹な目をもつ男」という意味でつけたとの事であり、ページトップで紹介された野球選手レックス・ハドラー氏は全く無関係である。原作者・三条陸氏はハドラーの名前が実在していた事に大変驚いたそう。
(因みにダイの連載開始が1989年、レックス・ハドラー選手が日本で活躍したのが1993年である)

大魔王時代のハドラー(旧魔王軍)が生み出した最強の騎士バルトスは、当時の性格のハドラーから見ると奇跡と言うべき善の心を持っていた。ハドラーが最後に生み出した親衛騎団五人も個々の違いがあるとは言え善の魂を持っている。そしてフレイザードもアンバランスとは言え(何せ一歳児、魔族的にも幼児の部類)命をかけて戦う戦士の気質を持っていた。

禁呪法もしくはそれに類した方法で誕生したモンスターは創造者当時の精神面が影響される。
バルトス→フレイザード→親衛騎団が誕生していく過程はハドラーの精神面の変化(バルトス=魔王。フレイザード=魔軍司令。親衛騎団=超魔生物)を物理的に表した物で、確かにハドラーの心を反映した分身達であった。

バルジ島の戦いでヒュンケルに敗れた時、なぜフレイザードが死ななかったのかは読者の語り草となっている。設定の変更なので受け入れるべきという声もあれば、「ハドラーが死んでもフレイザードもすぐに死なない」と推測する声もある(当時のジャンプは「面白ければそれでいい」という風潮だったので設定の変更は珍しいものではなかった)。

原作では終盤に銀髪の特徴がヒムとの絡みで言及される事が多かったが、1991年アニメ版の髪色指定カラーは金髪である。アニメが継続していれば金髪のヒムが見れたかもしれない。

1991年版でハドラーを演じた青野武氏は兼ね役でニセ勇者一行のまぞっほを演じていた。そのほかにも、アベル伝説でルドルフ将軍、CDシアターシリーズではドラクエⅠの雨の祠の賢者ドラクエⅡのデルコンダル王、ドラクエⅢ僧侶ライド(後に賢者に転職)、トルネコの大冒険では『不思議のダンジョン』がある村の王様を演じている。

2020年版でハドラーを演じる関智一氏はCDシアターとライバルズエースドラクエⅥ主人公を、ドラクエⅩでは旅芸人ピュージュを、ドラクエⅪSではウラノスメダル校長いたずらデビルを演じている。(なお、関氏はハドラーを演じるにあたり、1991年アニメ版を観て、青野氏のハドラーを参考に演技しているとのこと。)
なお、ハドラーの最期を描いた第73話の製作には特にスタッフが力を入れており、毎話のCM入りとCM明けに挿入されていた必殺技アイキャッチを省略し、エンディングテーマもカットして本編中にエンドクレジットを表示し尺を目一杯使って描写に費やすという演出となっている。特に、この話に至るまでの間は現実世界で色々あり長らく放送が休止されていたことも相まって、視聴者の多くもこの回を神回と評している。
また、VジャンプYouTube公式チャンネルで配信されている「ダイ好きTV」によると、関氏にはこの収録後にスタッフから特製ケーキが贈呈されたとのこと。

関連タグ

ダイの大冒険 アバン 大魔王バーン 魔王 超魔生物
バルトス ブラス キギロ ガンガディア
ハドラー親衛騎団 ヒム シグマ フェンブレン ブロック アルビナス
憎めない悪役 哀しき悪役 ダークヒーロー 漢の中の漢
中間管理職

ジャハガロスドラゴンクエストⅧの登場人物。ハドラーと類似点の多い追加ボス(3DS版)。

ピッコロ大魔王:掲載誌とアニメ制作会社も演者も同じ魔王で過去の戦いで敗れながらも復活を果たすと共通項が多い。武人化後は息子であるピッコロのほうが近いが。

キン肉アタル:死後も灰となって主人公たちを助けるなど役回りが似ている。

アルマダスタースクリーム:同局作品における敵側の成長するナンバー2。覚悟を決めて、主君に刃を向けたり、主人公側と心通わせた末に散ったことも似ている。

キラー・ザ・ブッチャー無敵超人ザンボット3に登場するガイゾック司令官。親玉にアゴで使われている司令官の共通点があるが、寧ろハドラーのアンチキャラクターであり、ハドラーとは逆に冷酷残忍で己の快楽の為なら人の命も何とも思わない卑劣漢である。

外部リンク

『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』スペシャルインタビュー・ハドラー役、関智一さんに聞く『ダイ』とハドラーへの愛!?

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