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概要編集

ドラゴンクエストシリーズに登場する自己犠牲呪文。


名前の由来は「あまりの威力に“目が点”になるから」だそうである(実際にはガッカリ的な意味で「目が点」になったプレイヤーの方が多そうだが)。ドラゴンクエストという有名な作品での自己犠牲呪文であることもあり、自爆の代名詞となっている。


初登場は『ドラゴンクエストⅡ』。同作説明書の解説によると、「神々が人々に善なる心を授ける為に使った伝説の呪文」とされており、本来は戦いに使う為の呪文ではなかったようである。


しかし、ゲーム内では専ら戦いのために使われ、使用者の命と引き換えに敵全体に対し、大ダメージもしくは砕け散る(即死)効果を与えるという自爆技。本来は自らの持つ生命エネルギーを全て爆発させる呪文であり、所謂自爆ではないのだがばくだんいわを筆頭に自爆するモンスターがよく使うため、体内から生命エネルギーを炸裂させ、自ら爆弾となって敵を吹き飛ばすと解釈される場合が多い。生命エネルギーで放たれる事からか、MPの消費はたいていの作品で1。


使用者は戦闘不能になるため、後から蘇生でフォローできるのであれば先手を打ってメガンテを使い、敵を減らすというのも選択肢の一つになるものの、そもそも耐性がある敵も多く、メタル系などにはダメージすら当たらないことも多い。また、ドラゴンクエストシリーズは蘇生手段が割とシビアに設定されていることが多いため、蘇生手段がちゃんとあるかどうか・MPの消費が割に合っているかどうかを判断する必要もある。当然ながら、ボスには基本的に効かない。


メガンテ=ザキ系扱いで、ザキ耐性を持っている敵には効かない作品があったり、メガンテほどのリスクを踏まずとももっと効率的にダメージを与えられる手段があったりと微妙な立場で「あえて死ぬ事で経験値を得ない」など、縛りプレイ等に用いられる場合が多い。


作品別編集

ドラゴンクエストⅡ編集

サマルトリアの王子がレベル28で覚えるが、ファミリーコンピュータ版では「ザオリク」はサマルトリアの王子しか使えず、他の蘇生手段は1個しか持ち歩けない「せかいじゅのは」か戦闘中の「パルプンテ」の効果しかないため、めちゃくちゃ使い勝手の悪い呪文であった。本当に奥の手といった呪文である。アトラスバズズベリアルハーゴンシドー以外の相手全員を確実に即死させるという、非常に強力な呪文なだけに、残念な所。


初登場からしてデビルロードが使用して来て、やっとの思いでロンダルキアの洞窟を超えて来たプレイヤーに絶望を与える。更にはデビルロードの色違いである中ボスのバズズまで使用して来るという。当然効果は上と同じく、使われると全員即死して全滅である。HPが1/4以下になっている時に2割前後で使ってくるので、そこまで頻繁にやられるわけではないが、敵のボスがいきなり「メガンテ」して全滅するのでインパクトは絶大である。ちなみに「メガンテ」を使うボスモンスターは後にも先にもこのバズズだけである。


一応運ゲーに持ち込まずにデビルロードには「マホトーン」、バズズには「ラリホー」という対策はあるが、それは情報が溢れている現代だから分かることで、当時のプレイヤーにそれを求めるのは無理というものである。


  • リメイク版

ガラケー版以降はレベル上限が変更されたため、レベル35で習得に変更されている。ムーンブルクの王女がザオリクを覚えるようになり、使い勝手が上昇。しかし、ガラケー版以降ではなんと、当該モンスターの残りHPに関係なくメガンテが放たれることがあるため、初手メガンテで全滅なんてこともあり得るようになった。


ドラゴンクエストⅢ編集

僧侶賢者ともにレベル41以降に1/2の確率で覚えるが、これはラスボスゾーマを倒せるかどうかといったレベルになっているため、下手したらクリアまで覚えないということもある。ボス以外でも耐性のあるモンスターが増えたため、使い勝手は大幅に低下している。


本作からシリーズでおなじみの使い手ばくだんいわがデビューし、「ばくだんいわ=メガンテ」という図式が出来上がった。本作からは敵が使うものは「瀕死になるダメージを受けるか即死するか」に変更されており、前作のような「メガンテ」されて100%全滅という事は無くなったものの、ザコ敵から致命的なダメージを受けるインパクトが絶大なためかみんなのトラウマに挙げられる事も多い。


以後の作品では、ばくだんいわ含め敵が使う際にはHP1/4以下である事などが条件にされている場合が多く、下手につつかないで後回しにすれば基本は安全なのだが、稀に「モシャス」や変身能力を持つモンスターがこちらの「メガンテ」を使用するキャラに変身した場合はこの制約をすり抜けてぶっぱなしてくる事がある。


ちなみに「マホカンタ」でこの呪文を跳ね返そうとすると同じ敵を2回倒したと判断され、バグが発生し、最悪の場合冒険の書が消失する場合もあるので興味本位で使うことはお勧めしない。


  • リメイク版

ゲームボーイカラー版では自爆退場した敵でもゴールド・ドロップアイテムを取得できる。


ドラゴンクエストⅣ編集

なんと味方が覚えず、敵専用呪文となった。シリーズ初の敵専用呪文である。しかも、発動するのは、ばくだんいわのみ。その代わりなのか、唱えると自身が死亡する呪文として「メガザル」が登場している。唱えられても死亡することはなくなり、瀕死止まりとなった。ファミリーコンピュータ版ではちゃんと「マホカンタ」で跳ね返せ、「マホステ」で防ぐことも可能。


  • リメイク版

「マホカンタ」、「マホステ」では跳ね返せなくなった。

また、アイテムに「メガンテのうでわ」が追加されており、装備者が死亡すると、メガンテの効果が発動する。

 

ドラゴンクエストⅤ編集

サンチョがレベル30で覚える他、仲間モンスターばくだんベビーとばくだんいわが最初から習得している。ザキ系とは異なる属性に分類されているため、ほとんどのザコ敵に有効。しかし、かしこさが低く命令を聞かないばくだんいわは、命令無視でぶっ放して即死亡ということを繰り返してしまう。しかも大体の敵が「ニフラム」に完全耐性を持っておらず、あちらの方が遥かに使い勝手がいい。


  • リメイク版

なんと経験値、ゴールド、ドロップアイテムが手に入るようになり、使い勝手が大幅に上昇した。隠しダンジョンの敵にも効くという優遇っぷり。仲間判定も発動するようになっている。マホカンタも効果が無いように変更されている。移動中にノーコストでふっかつのつえが使える今作では、ガンガン使っていけるようになった。


ただし、即死せずに瀕死止まりということになったので、全員倒せないということが多発する点は注意が必要。

 

ドラゴンクエストⅥ編集

転職システムにより、全員が習得可能となった。ただし、賢者の熟練度を★7にする必要があるため、覚えることが出来るのは非常に遅い。また、今作も仲間モンスターのばくだんいわが最初から習得している。


  • リメイク版

ニンテンドーDS版では仲間モンスターの仕様変更でばくだんいわが仲間にならなくなった。


ドラゴンクエストⅦ編集

ゴッドハンド★5とモンスター職のばくだん岩★6で習得可能。今作もダーマ神殿で転職することにより、全員習得可能。ゴッドハンドは戦闘系の職業のため、これまでに習得出来た僧侶や賢者などとはかなり趣が異なる。一応パラディンの最上級職である兼ね合いから覚えるのかも知れないが、戦士武闘家僧侶バトルマスター、パラディンをマスターした末に転職出来る職業のため、ゴッドハンドでの習得は非常に時間が掛かる。


ばくだん岩は「ばくだん岩の心」さえ手に入れば転職出来る上、ラッキーパネルで簡単に量産可能なこともあり、習得だけが目的ならば比較的簡単になっている。


  • リメイク版

ゴッドハンドでの習得が★6に変更されたが、海賊★6、勇者★4でも覚えるようになった。しかし、リメイク版では人間の上級職で覚えた呪文、特技はその職業でしか使えないという仕様になっているため、他職で使えるようにするにはモンスター職であるばくだん岩で覚える必要がある。


ドラゴンクエストⅧ編集

主人公がゆうきスキル70ポイントで習得する。ゆうきスキルは普通にプレイしていればどんどん伸ばして行くものなので普通に習得するが、使用する機会はまず無い。


ドラゴンクエストⅨ編集

パラディンがレベル33で覚える。今作ではばくだんいわの他にも、高レベルの宝の地図に出現するクラウンヘッドも使用する。特にクラウンヘッドが関わってくるスーパースターの大半のクエストで、メガンテに苦しめられたプレイヤーも少なくないだろう。ちなみにマホトーン状態でも関係無しに発動してしまう。


ドラゴンクエストⅩ編集

久しぶりに敵専用呪文となった。防具に即死耐性を100%をつけておけば無効にすることが可能。


ドラゴンクエストⅪ編集

ロウがレベル53で覚える。


ドラゴンクエスト・キャラクターズ トルネコの大冒険2 不思議のダンジョン編集

本作では、ある条件を満たすと、魔法使いに転職可能で、その状態でダンジョンに入ると、初期呪文としてメラとメガンテを習得している。


本編とは違い、2分の1の確率でやられてしまうか、そのフロア内の敵を全滅させるという効果(失敗したときも「せかいじゅのは」「メガザル」による復活が出来ない)。どうしようもなくなった時にイチかバチかで使う呪文。…と思われていたが、魔法屋の「バシルーラ」と組み合わせることでとても有用な呪文となり、初手の「メガンテ」で莫大な経験値を獲得出来る。『トルネコの大冒険2』で最も使用される呪文であるとも言われている。


バランス調整のためか、ゲームボーイアドバンス版では経験値が入らなくなったが、それでもよく使用されている。


また、厳密には「メガンテ」扱いではないが、不思議のダンジョンシリーズにおけるばくだんいわは、原作同様、HP一定値以下に下がった状態になった瞬間に大爆発を起こし、こちらをHP1にしてくる。封印の杖を持てば封じられるが、持っていない場合は、接近戦に持ち込んだ状態で中途半端な攻撃を繰り出すのは危険(爆発の前段階として動きが止まるが、攻撃力が中途半端に高い状態で攻撃を続けた場合、停止なしでいきなり爆発する)。更にもう1匹隣接していた場合、誘爆してしまうとこちらは即死してしまう。


ドラゴンクエストビルダーズシリーズ編集

主にばくだんいわが使用してくる。ある程度体力が減ると「メ」→「ガ」→「ン」→「テ」の順で文字が出てきて、唱え終わると大爆発を起こす。唱え始めても慌てず攻撃を続ければ唱え終わる前に破壊することもも可能だが、大群に囲まれた状態で使われると阻止できずに爆発に巻き込まれてしまう可能性があるので注意が必要。

うまく爆発を利用すれば鉱石の楽な採掘にも使えるが、オリハルコンなど一部の鉱石は掘り出せず、まほうの玉などの材料となるばくだんいしもドロップしないので欲しい物を見極める必要がある。


ドラゴンクエストヒーローズⅡ 双子の王と予言の終わり編集

メガンテのうでわを装備しておくと死亡時に発動する。

また、モンスターコインでデビルロードに変身することでも使用可能。使用してしまうと当然爆発後にエネルギーが0になり変身が解除されてしまうため、変身ゲージぎりぎりで使用するのが良い。

敵としては相変わらずばくだんいわやデビルロード、グレートロックが使用してくる。


ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章 ~紋章を継ぐ者たちへ~編集

なんと生命呪文の一種という驚愕の事実が明らかになっている。そして通常の呪文が「三種の神器」に宿る精霊たちの力を根源とするのに対し、生命呪文は世界樹を根源とするため、世界樹が機能を停止していると使えないことも判明した。


ドラゴンクエスト ダイの大冒険編集

「ほとんど魔力を消費しないが己の生命エネルギーを爆発力に変えて、敵を討つ呪文」として登場。自己犠牲呪文として扱われ、「神の祝福を受けた僧侶の肉体なら万が一復活ができるが それ以外の者が使えばメガンテの衝撃に耐えきれず、肉体が完全に吹き飛び復活することができない」とのこと。


人間が使う際は発動の際は「相手の両のこめかみに親指以外の8本の指を突き立て容易に引き抜けなくしてから放つ」という描写がなされている。爆弾岩はそのまま爆発(そもそも手も足も無いが)、ジャッジは手で相手を掴むだけだったので、この動作が必須というわけでは無い模様。


ドラゴンクエスト 幻の大地編集

『自崩壊爆裂呪文(エンド・オブ・マジック)』の表記で登場。自ら爆発するのではなく、闇の壁を出現させて自分ごと対象を閉じ込めた後、闇の壁の圧力で自分ごと対象を破裂させる呪文となっている。


大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL編集

DLCファイターのひとり、「勇者」の下必殺ワザ「コマンド選択」でランダムに選ばれるワザの1つとして登場。選ぶと、自身をバースト(ミス)する代わりに大爆発を起こす。ただし、周囲に敵がいなかったり、当たってもバーストしきれない場合は文字通りに自滅してしまうのでどうしようのない時以外には誤爆に注意。


更に「パルプンテ」を選んだ時に、ごく稀に「メガンテ」が発動してしまうことがあるので注意が必要。ストック制乱闘で残り1ストックの場合は勿論、勝ちあがり乱闘やオンライン対戦、スピリッツボードや「灯火の星」にて誤爆してしまうと…。


「MPがたりない。」編集

『ドラゴンクエストⅢ』以降の作品では前述のばくだんいわの他に、ベビーサタンが使ってくる。

···のだが、彼等ベビーサタンの最大MPはゼロ、つまり呪文をいくら唱えても必ず不発に終わるので、

「ベビーサタンは メガンテを となえた!!

 MPがたりない。」

という表示がされ、プレイヤーの恐怖感を和らげることに貢献した。


余談編集

『ドラゴンクエストⅡ』発売当初には冗談でメガンテスライムという恐ろしいスライムを考えた小学生が居たらしい。また、ばくだんいわも元々『ドラゴンクエストⅡ』にてデザインは上がっていたが容量の都合でカットされたボツモンスターであった事が30周年記念書籍などから明らかになっており、もしかしたらこのアイディアを拾って合体させた結果が『ドラゴンクエストⅢ』以降のばくだんいわなのかもしれない。


漫画やアニメでは非常にインパクトのある使われ方をすることが多く、物語の大一番と言える戦いの局面で味方サイドではザナック、アバンポップ、タルキン、敵サイドではムドーと重要キャラがこれを繰り出している。


また「自分の命と引き換えに相手の命を奪う捨て身の一撃」と言う性質から窮地に陥った場面の最後の手段として放ち、相手の大半の戦力を削ぐ(或いは大ダメージを負わせる]ものの肝心の強敵を仕留めるまでには至らない場合が多い。


しかし、残された仲間が怒りを爆発させて奮起するというお約束的展開に至る。一方で敵が使用した場合は呪文の発動に満身創痍の主人公達が絶望するも、何らかの要因で発動に至らず逆転と言う展開になる。


海外版ではkamikazeというあまりにもそのままに意訳されてしまっている。


関連タグ編集

ドラゴンクエスト ドラクエの呪文一覧

ばくだんいわ デビルロード バズズ ベビーサタン クラウンヘッド

サマルトリアの王子


ザナック:アニメ『ドラゴンクエスト(勇者アベル伝説)』に登場した詠唱者。

アバン=デ=ジニュアール3世(アバン先生):ダイとポップを救う為に唱える。

ポップ:記憶を失ったダイを救う為に唱える。

タルキン:『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』の登場人物。アルスらを救う為に唱える。

ムドー:漫画版のみ。ボッツ達を道連れに唱えたが、黄金の竜に阻止された。

サンチョ

特攻

ウルトラサイクロン

ジャスティスガンダム

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