概要
『仮面ライダーストロンガー』に登場する改造人間、電波人間タックルの最強技。あまりに強力すぎて、一度でも使用すれば使用者自身が命を落とすほどの威力である。
両手をメイン画像の様にチョップの形にして敵の両肩に叩きつけてしっかりと掴み、体内の電気エネルギーを振動波に変えて敵を超振動で内部から破壊しつくす。これにより、本人も振動の影響をモロに受けて死に至る。
『ストロンガー』内ではデルザー軍団幹部(もっともデルザー軍団は幹部と戦闘員しかいないがそれでも実力者ぞろいである)のドクターケイトの猛毒により不治の病に侵されたタックルが、ストロンガーを助けるために使用。ドクターケイトを一撃で粉砕し、自らも命を落とした。
派生作品でのウルトラサイクロン
『仮面ライダーディケイド完結編』では、岬ユリコ(リ・イマジネーションタックル)が光夏海を護るためにスーパーショッカーの幹部・蜂女に対して使用。既に蜂女に毒殺され、残留思念だけが残っていたタックルはこの攻撃を放ち、消滅した。蜂女は瀕死の重傷を負いスーパークライス要塞に逃げ込むが、その怪我が元でドラスに食い殺されてしまう。
漫画『仮面ライダーSPIRITS』では『ストロンガー』の後日談として、タックルの墓前でストロンガーが強化技「超電子ウルトラサイクロン」を使用。一人一人がストロンガーに匹敵するほどの実力を持つバダンのエリートサイボーグ12人を纏めて撃破、リーダーの村雨良を死に至らしめた。ストロンガーはこの技を放ち終えた直後に変身が解除され重傷を負うが、体内に埋め込まれた超電子ダイナモにより一命を取り留めた。
しかし、第3部にてストロンガーがジェネラルシャドウと対峙した際、シャドウの背後からタックルが現れる。タックルも他のブラックサタン製の改造人間同様魂を持たない操り人形の状態で生き返らされており、よりにもよってストロンガーにウルトラサイクロンを撃ち込んで自爆する捨て駒として利用されたのである。
この非情な攻撃の前に、ストロンガーは変身不可能状態に陥ってしまう。その窮地を救ったのは城茂がストロンガーになるきっかけとなった男、城茂の親友であった沼田五郎ことプロトストロンガー=奇械人スパークだった…。
なお、『新仮面ライダーSPIRITS』における東京決戦で再生されストロンガーと再戦したドクターケイトは、タックルの事を記憶していないかのように振る舞う虚勢を張っていたものの、この技の構えを見ただけで死の瞬間を思い出しパニックに陥るなど、完全にトラウマになっていたようだ。
『ガールズリミックス』では、タックルの後継とも言える電波人間ブラックタックルも使用可能だが、タックルとは違って周囲全てを破壊し尽くす自爆技となっており、より質が悪いものとなっている。