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「理由は三つある、第一、占いが助かると出た。第二、俺は人質を取るようなやり方は好かん。第三、俺はストロンガーを倒せば良い。そしてそのストロンガーは生きている」(『仮面ライダーストロンガー』第23話)

「今度こそ最後の勝負だ。貴様をやらねば、俺が危なくなった」(同第37話)

柴田秀勝/石川英郎(仮面ライダー大戦)


概要編集

仮面ライダー」シリーズ、『仮面ライダーストロンガー』に登場した悪役。

一人称は「私」や「俺」の他、「シャドウ」だったりすることも多い。

卑怯な手段をもっぱら嫌っているが、大幹部としての任を果たすためなら人質も取るという、リアリストな面もある。


トランプ占いの腕前は「一度も外れていない」(本人談)。

それゆえ、自分が死亡することも占いで知ったがその時は珍しく取り乱していた(なお、『仮面ライダーSD』では手品に用いる)。

このトランプは武器にもなり「トランプカッター」「トランプショット」の他、瞬間移動「トランプフェイド」「シャドウ分身」にも用いる。

自分自身が巨大なトランプに変身し、空を舞う場合もある(『レッツゴー仮面ライダー』や『仮面ライダー大戦』ではこの姿で回転しながら体当たりし仮面ライダーを苦しめた)。

ちなみに、この姿で車を運転する事も可能である。

なお、愛用するトランプのスペードAのカードにはしっかりNINTENDOのロゴが入っている。


他に腰に差したサーベル「シャドウ剣」も必殺武器。また「シャドウパワー」なる必殺技もある。


悪の組織ブラックサタン」の2代目大幹部として登場したが、実は更なる巨悪「デルザー軍団」の一員であった(『仮面ライダーSPIRITS』では大首領直属の”切り札”と呼ばれる強力な軍団の設定)。

1つ目タイタンが倒された後にブラックサタンへと召集されストロンガーにライバル心を抱く。デルザー軍団期はマントを着用する。これを使用した瞬間移動技として「マントフェイド」も披露。

ブラックサタン時代、また平成ライダーショッカー連合及び大ショッカーに所属していた際は着ていない。

シャドウとタイタンの足の引っ張り合いは面白いなぁ。センシティブな作品

正々堂々とした戦いを好み、百目タイタンの卑怯なやり口を何度も邪魔する一方で、デルザー軍団の改造魔人に対しては「ストロンガーを倒したものがリーダーになる」と提案して魔人達を掌で操って楽しむ策士としての面もあり、更に実力は作中でもトップクラスと、底知れぬ実力を持つ男である。ただマシーン大元帥に対しては実力が及ばない相手と認めているようだ(作中でマシーン大元帥の実力はあまり描かれなかったが)。

トランプではスペードのKを好んでおり、トランプを武器にした戦法においてはこのKのカードを多用するが、逆にAは自分にとって不吉な死のカードとして忌み嫌っている。


ブラックサタンでは、タイタン復活後もストロンガー打倒を諦めず作戦を練っていたが彼が敗れた後に自分に内密に3人目の大幹部デッドライオンを呼び出したことで首領への不信感を生じさせ、ストロンガーが攻めいったタイミングでクーデターを起こす。

そしてクーデターによって魔の国のデルザー軍団の魔人たちを呼び寄せてストロンガーを倒すために戦う。


後述する通り、平成ライダーシリーズのゲスト出演では1対1で負けていない。

更に超電子ストロンガーを作中で最も苦しめ、かつ結果はほぼ相討ちだった。自身は「勝った」と言っており、しかもその後ストロンガーは受けたダメージから為す術なくデルザーに捕えられるので、試合には負けたが勝負には勝っている。その断末魔が「デルザー軍団、万歳!」である。


なお、彼の過去に関する一切の素性は不明であるが、当時の児童書に書かれた設定によれば、強さを求め戦場へと赴く度に、生体改造自身に施してきた結果、魔道に落ち改造魔人へといたったジプシーという設定であり、伝説の怪物達の血を引く魔人達で構成されるデルザー軍団の一員の中で唯一人間の血を引く改造魔人である。

いわば仮面ライダーや百目タイタンと同じ単なるサイボーグ

その為、デルザー軍団の中でも異例の存在である彼を「成り上がり者」とあからさまに蔑んで毛嫌いしている者も存在している。中には彼を認める者惚れている者もいないわけではない。

といっても、ヨロイ騎士の先祖である古代バイキングは史実では人間であり(余談だが『仮面ライダーX』にはバイキングとトカゲを合成したトカゲバイキングが存在する)、また出自が幽霊騎士のドクロ少佐やミイラ男のマシーン大元帥の「元(先祖)」は何だったのかという問題も……。


容姿編集

フェンシングの面のような透明なカプセルに覆われた、皮を剥がれたように血管が浮き出た顔と、タイツ風の白い体が特徴。タイタンのような人間体の姿はない。白いのに「シャドウ」という名は、当人の弁によれば、影(分身)を操るのが理由。

他のデルザー軍団怪人とはベルトのバックルが異なり、軍団のマークがない単なる六角形。後半でマントを着用するようになって以降はわかりにくいが、じつは魚のような背びれがある。

下記のレッツゴー仮面ライダーではリブートされ、どこか宇宙飛行士のような恰好になっている。

平成版ジェネラルシャドウ

ちなみに、透明なフード内に生体パーツという外見は、『人造人間キカイダー』のハカイダーという先例があるが、これは脳のみだった。後続の作品では、『超人機メタルダー』の四軍団長の一人ゲルドリングなどに引き継がれている。

また、『超電子バイオマン』に登場したメッツラーは、原デザインではカラーリングが白と黒(テレビでは赤と黒)で、単眼に透明フードと、タイタンとジェネラルシャドウを合体させたような外見。実際にデザイン担当の出渕裕がイメージの参考にした模様。


追記:類似した透明フードを身につけた悪役幹部怪人としては『アクマイザー3』に登場したアクマ族の警備連隊長 メザロード の存在もある。こちらも 石ノ森章太郎 原作、強敵として幾度となく主人公たちの前に現れたが、滅法卑怯である。



派生作品での登場編集

シリアス作品編集

テレビマガジン編集

テレビマガジンで連載されていた、成井紀郎氏によるコミカライズ版では、特撮版以上にダークヒーローとしての性格が強調されている。

百目タイタンによってコイルアームを使えなくされた城茂に解毒薬を投げ渡し、「私の倒す相手は城茂ではない。仮面ライダーストロンガーだ!」と断言し、窮地を切り抜けたストロンガーに「見事だった。君との勝負がさらに楽しみになった」と告げて立ち去る姿はハカイダーを彷彿とさせる。

最終決戦ではマシーン大元帥ら半機械人を率いる最高幹部のポジションで登場し、一瞬の隙を突かれてストロンガーに敗れ、「見事だ、ストロンガー」と言い残し溶解する。


仮面ライダー11戦記編集

同じく成井氏のコミカライズ『仮面ライダー11戦記』では、再生強化怪人で組織されたガイストの大幹部として登場。

ジェネラルシャドウの変身

後の仮面ライダーシンを連想させる怪人態となってライダーたちに襲い掛かるが、仮面ライダー1号の投げ技ジュードーバスターで自身の有り余るパワーを逆用されて敗れる。

流石は技の1号」「本郷、私からの最後のプレゼントを受け取れ」と、自らの爆風で1号のベルトに風力を注入して誇り高く散り、本郷もその気高さに敬意を表している。


仮面ライダーSPIRITS編集

今作では、デルザーは大首領JUDOが古来生み出した魔性の者たちの子孫で、JUDO直属の戦力という設定。暗闇大使が駒として操るほかの組織の大幹部たちとは違い、全員が生前の記憶を保っている。

初登場は、ダブルライダーを威嚇する第一陣メンバーとは別行動で、ブラックサタンと戦うストロンガーと小手調べを行った後、再生電波人間タックルを差し向け、茂に致命傷を負わせる一方で、彼の復活を喜ぶなど、本性の知れない面を垣間見せている。

同様の描写は各所に見られ、腹心であるヘビ女の死に関わっている可能性も見せつつ、暗闇大使にそのことを詰問していたりしている。

JUDOが仮の肉体で復活してのちは、自らの両手と右脚を彼に与えているため、義肢で行動している。また、サザングロスに重傷を負わせられてからは顔のカプセルをトランプで応急処置している。

一方で、撤退時にばらまいていったカードのジョーカーを媒介として暗闇大使を覚醒させるなど、切れ者ぶりも見られる。


レッツゴー仮面ライダー編集

シリーズ40周年映画にもデルザー軍団の代表として(本映画では歴史改変の結果、GODゲドン、デルザー軍団はショッカー首領がヘッドハンティングしてきた組織という設定になり大首領直属ではない)登場。

仮面ライダーオーズを圧倒するなど、こちらでも強敵ぶりを遺憾なく発揮した。

こちらではショッカー連合が復活したライダーたちに撃退され、撤退したところでキカイダーキカイダー01イナズマン快傑ズバット必殺技を連続で喰らい、『ストロンガー』の時と同様に「デルザー軍団、万歳!」と叫び、堂々と倒れた。

ちなみにズバットが人外の相手と戦うのはこれが最初である。


スーパーヒーロー大戦編集

ここでも登場し、リーダー抜きのゴーカイジャーを5対1で圧倒するという、これまた高い実力を見せたが、ゴーカイレッド仮面ライダーディケイドの連携に敗れた。

なお、この際はシャドームーンと「ダブルシャドー」なるタッグを組んでいたようだが、劇中で共闘は見られなかった(単なる演出上の台詞の可能性あり)。


仮面ライダー大戦編集

マシーン大元帥共々地獄の底から蘇り、地下帝国バダンの一員として登場(バダンに加入しているのか、ブラックサタンの時のように加勢しているのかは不明)。

沢芽市襲撃戦の際にはヤマアラシロイドタイガーロイドら率いるコンバットロイドと戦う仮面ライダー鎧武アーマードライダーを強襲した他、メガ・リバース計画決行直前で沸く中に、仮面ライダーフィフティーン葵連の横に構えている。


スーパーヒーロー大戦GP編集

某漫画での「デルザー軍団はショッカー首領直属の配下」と言う設定を活かしたのかどうかは不明だがマシーン大元帥と共にショッカー幹部に就任した。ますますタイタンの立つ瀬が無くなっていく。

最後は宿敵・仮面ライダーストロンガー電キックで倒された……まあ、その、なんだ。言いたいことはわかる。

おそらくショッカーに改造された際に通常形態でもチャージアップ並の戦闘能力になるようにされたんじゃないかしら。


ライダージェネレーション編集

ゲーム作品でも度々登場しており、『ライダージェネレーション』ではドラスシャドームーンと共に中ボスとして登場。同じくトランプに関連があるブレイドジョーカーとは興味深い掛け合いを行う。


ギャグ作品としてのシャドウ編集

ガチで探せ!君だけのライダー48編集

『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』のネット配信作品『ガチで探せ!君だけのライダー48』では、2パートに登場。


『花嫁!シリーズ』は泉比奈の恋人役を演じる火野映司が父親に結婚を申し込む…という設定だが、それを断る比奈の父親がなぜかジェネラルシャドウとなっている。

「シャドウはプー太郎が嫌いだ!」等と拒むが、映司は各ライダーになりきり、そのライダーらしい説得を試みるが……。

『勝負!シリーズ』は『仮面ライダーブレイド』に登場するカリスとギャレンの中で唯一怪人で登場し、様々なライダーの能力に巻き込まれる。


パロディとしてのジェネラルシャドウ編集

仮面ライダーSD編集

あおきけい氏の 『仮面ライダーSD マイティライダーズ』では、グランショッカー八鬼衆として、グランショッカー部隊の中でのデルザー軍団のリーダーとして登場。ただし成員は実力者揃いの為、磁石団長等彼にタメ口を叩くこともしばしば(バンダイの設定でもSDのデルザー軍団は銘々が肩書を名乗って纏まりに欠ける)。

今作ではトランプを手品に利用しており、ウケないと落ち込む。小型のシルクハットを被っている。

ただし切れ者ぶりは相変わらずであり、ゴルゴム編ではライダー達が奪取した3つの石をすり替え、魔神大首領に献上した。

しかし、本性を現した魔神大首領こと死神博士の策略で、基地ごと葬られている。


ヒーロー戦記編集

ショッカーに協力するデルザー軍団に所属するオカマとして登場する。

その状態でトランプフェイドやシャドウ分身を使用するため、部下たちにとっては頭痛の種になっている。特に分身に関しては、偶然目撃してしまった部下が精神的ショックで倒れてしまい、3日間寝込んだというエピソードがある。ちなみにこの「彼の分身を見て3日間寝込んだ」というのは、周囲から言わせれば「立ち直りが早いほう」らしい。戦闘でも4体に分身してトランプによる攻撃を使用する。暗闇効果があるため、治療アイテムは必須。

ネオ・アクシズの幹部の座に就いているシャドームーンに従うフリをしつつ、組織をデストロンと合併させ、いずれはシャドームーンを出し抜いてさらなる出世をしようと暗躍。

しかしデストロンはV3の手によって後に壊滅しており、これにより出世の手段が絶たれたことを知った彼は、その事実を受け入れることが出来ず、錯乱したまま自爆する末路を遂げた。


関連イラスト編集

ジェネラルシャドウ 俺エディション


関連項目編集

仮面ライダーストロンガー

デルザー軍団 ヘビ女

ブラックサタン 百目タイタン


手塚海之…仮面ライダーシリーズで同じく占いを得意とする人物

仮面ライダー剣…トランプを題材とした仮面ライダーシリーズ。彼がブレイドを見た時、何を思うのであろうか。

アナザージオウ…容姿が似ている。


副長ゼルモダ…トランプを武器に使う戦隊怪人の幹部

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