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「この狼長官は栄光ある狼男の子孫だ。シャドウ如き成り上がり者の命令は受けん。」(第32話)

TV本編より

「我ら狼一族の贄になる事で下等な人間も報われよう」

仮面ライダーSPIRITSより

CV/峰恵研(第27、32話)、安原義人(第33話)


概要編集

狼男の子孫にして、諜報機関SDの長官を務めるデルザー軍団きっての戦略家。

狼の遠吠えのような「オゥー」、「ワオーゥ」といった掛け声を持つ。


狼部隊と呼ばれる戦闘員を指揮し、敵の情報収集や分析を徹底的に行い、それを元に謀略を巡らせる戦いを得意としている。


人物像編集

誇り高き狼男を祖先にもつ由緒正しい闇の血族出身の為虚栄心が強く、人間を下等と見下して忌み嫌っている(ドクターケイト曰く貴族気取り)。時と場合によっては祖先の狼男のように人間態の姿で社会に紛れ込むことも辞さないようで、誇り高い改造魔人の中で唯一「浅野歯科医」という人間態の姿を採った事もある改造魔人でもある。

ストロンガーをカプセルに閉じ込め眠らせたところに乱入した隊長ブランクに「お前の先祖のフランケンシュタイン様が泣くぞ」と苦言を呈しているところから、闇の血族として誇りは本物のようである。


そのため、人間から改造魔人の一員になった「成り上がりの若僧」にすぎないジェネラルシャドウがデルザー軍団で次第に実権を握っていく事に我慢がならず、第32話で遂に彼を始末するためクーデターを画策。

まず、シャドウが前話でドクロ少佐を撃破したストロンガーが新しい力を得たかどうか確かめるためにストロンガーと岩石男爵の戦いを見守っている隙に、飛び道具で不意討ちした。

しかし、悉く躱された上にシャドウに投げつけられたトランプが体を掠め、トランプに体毛がついてしまう。そのため、シャドウは自分を不意討ちした者が狼長官だと察知した。


次に、岩石男爵にデルザー軍団の共同運営を条件に共闘を持ち掛け、シャドウに拉致された立花藤兵衛の引き渡しを条件にストロンガーにも共闘を持ち掛けた。

しかしシャドウは岩石男爵が藤兵衛を連れて行くのはお見通しで、後をつけてストロンガーと狼長官の交渉の場に乗り込み、狼長官の叛逆の意志を白日の下に晒した。

シャドウに詰め寄られた狼長官はたじろぎながら必死で弁解するが、傍らで聞いていた岩石男爵は話が違うと激怒し、共闘は決裂。ストロンガーに藤兵衛を奪回された挙句岩石男爵は倒され、結局クーデターは失敗に終わった。そして、シャドウは裏切り者の狼長官を放置してはおけずストロンガーと戦わせることを決め、戦闘員に狼長官の動向を探らせている。


後がなくなった狼長官は祖先の肖像画に祈りを捧げ、満月の晩に子供の血を祖先の霊に捧げることで体内のプラズマエネルギーを最高潮まで高め、シャドウやストロンガーを上回る力を得ることの出来る『満月の秘密の儀式』を伝授され、それを実行に移そうと企んだ。






能力編集

投げるとブーメランの如く手元に戻ってくる指揮棒や口から取りだす『歯形爆弾』が主な戦力。体内に流れるプラズマパワーを破壊エネルギーに変えて頭部周辺の球体から発射する『満月プラズマ光線』が最大の必殺技である。

また、仮面ライダーSPIRITSにおいて同じ血族である狼を操ることの出来るような描写が有る。祖先が狼男のためか嗅覚が鋭いようなシーンも存在する。


しかし、狼男の子孫だけに満月の晩でないとその真価は全く発揮できず、昼間での戦闘ではチャージアップ前のストロンガーにでさえ全く歯が立たたないどころか電気パワーを弾き返すことも出来ないようで(他の改造魔人は大なり小なり、チャージアップしなければ歯が立たないほどの強さを持つ)、次第に追い詰められ、命が危機にさらされたため撤退を余儀なくされている程の弱小っぷりを披露している(しかも体内のエネルギー不足で『満月プラズマ光線』の連射すら出来ず、2発目は不発に終わってしまっている)。


だが、満月の下で体内のプラズマエネルギーが最大級に達した狼長官は、昼間の戦いでの弱小っぷりがウソのような超難敵に様変わり。電気パワーを苦も無く跳ね返し、『満月プラズマ光線』一発でストロンガーを瀕死の重傷を負わせたほか、チャージアップしたストロンガーの超電子パワーすらも難なく跳ね除け『超電三段キック』を無効化してしまう不死身の怪物へと化すことが出来る(しかも祖先から伝授された儀式決行前)。


最期編集

儀式を決行しようとした所、ブランクが手柄を横取りすべくカプセルを開けてくれたおかげで脱出できたストロンガーと対峙。


最大級のプラズマエネルギーを発揮できる満月の夜であったこともあり、儀式を完全に終えていなかったとはいえ、ストロンガーのあらゆる技や超電子パワーすらも通じない不死身の怪物と化してストロンガーを追い詰めた。しかし、満月が雲に隠れて急激にプラズマパワーが低下してしまった一瞬のスキを突かれ、チャージアップしたストロンガーの最強必殺技『超電稲妻キック』をもろに受けて爆死した。


派生作品編集

テレビマガジン版編集

成井紀郎氏の漫画では、連載の冒頭で「覚えてろ、ストロンガー、今度会った時が最期だ!」と、チャージアップストロンガーに手も足も出ず敗走。

そして満月になるのを待ち、人間に化けて茂をおびき出し、油断したところに襲い掛かる。

超電子エネルギーも効かない、上記の怪物振りで圧倒するが、亡き電波人間タックルの励ましを受けたストロンガーが敢えて変身を解き長期戦に持ち込む。

一気に止めを刺そうとしたところに、口の中にコイルアームを叩きこみ、「満月の時に最高の力が出せるということは月が沈めば力がなくなるということだ」と勝ち誇った茂にチャージアップ時の最高電力を体内に流されて大爆発した。

そして、半機械人を率いるシャドウがストロンガーに戦いを挑む最終話に続く……と、ジェネラルシャドウの引立て役で終わった哀れな末路でもある。

ワンパンで殺された鋼鉄参謀よりはマシかもしれんが。


仮面ライダーSPIRITS編集

暗闇大使の繰る時空魔法陣の力によって生前の記憶を保持した状態で復活。

シャドウが新たに取り決めた新ルール『ライダーの名を冠する者を多く倒した者がリーダーになる』という条件を渋々受け入れているのかどうか(今作ではシャドウをやはり毛嫌いする一方で、「やるといえば必ずやる男」と、手際については一部認めているような発言もあった)は定かではないが、(おそらく動物園から解き放たれた)を指揮し人間を襲わせ、人間の味を覚えさせていた所に、怒りに燃える仮面ライダーアマゾンと遭遇。狼軍団を戦わせる中、マシーン大元帥らの復活を感知し、アマゾンとの戦いを一時切りあげ、デルザーピラミッドに一時撤退する。


その後は、荒ワシ師団長らが手柄を求めて出撃する一方で「俺の出る時は今ではない」と時を待ち続け、デルザー第一陣がシャドウ以外全滅したところで、待ちわびた満月の晩に、狼の大軍団を使役して9人ライダーの行く手を阻む。まずはアマゾンとストロンガーが交戦。


他の改造魔人たちが出撃する際も待ち続けていただけあり、満月の下での戦闘力は凄まじく、形成したプラズマバリアー内の敵にはのようにエネルギーを浴びせて大ダメージを与え、超電子ストロンガーの攻撃が全く効かないばかりか、その電圧を吸収してプラズマのパワーを増大させるなど、「満月の下ではデルザー最強」との自称に恥じない強敵ぶりを遺憾なく発揮する。


しかし、死を覚悟してJUDOの牢獄に飛込んでいった仮面ライダーZXの意志を継いだ仮面ライダー1号の、「自らを避雷針代わりにしてプラズマの影響が比較的少ないアマゾンを接近させる」という捨て身の作戦を受け、激昂しアマゾンにプラズマ光線を直接当てようとしたところを1号に隙を突かれる。

そして、捕まえられた状態でのライダージャンプとアマゾンの大切断のコンボにより頭部を横一閃され、駄目押しに1号のライダーヘッドクラッシャーを叩き込まれて五体が崩壊した。

わずかに残った頭脳部で狼たちの生き残りを暴走させたものの、それまで一切手出しができなかったストロンガーのエレクトロファイヤーでそれも鎮圧される。

そのまま、JUDOに必要とされたことを誇りとして消滅した。その言葉はJUDOが使役する竜を指しており、彼が戦場に遺したプラズマエネルギーを元に、再び竜が召喚された。


関連タグ編集

仮面ライダーストロンガー デルザー軍団

ウルフェン族:同種族?

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