「どうだ。貴様の電気エネルギーを全部地面に吸い取ってやる!」(第27話)
「一番槍をつけたこの俺のものだ。返せ!」(第28話)
概要
『仮面ライダーストロンガー』に登場したデルザー軍団の一員。
参謀と言う頭脳戦を得意としそうな肩書を名乗っているが、実態は鎖付きの巨大鉄球を軽々と振り回して敵を粉砕する豪傑で、一説にはフィンランドの黄金魔人の子孫といわれている。
作中では五度に渡りストロンガーと対戦。手始めに基地建設の奴隷を確保するため、人間たちを襲いストロンガー誘き寄せ、電気技を逆流させるその厚い鋼鉄の装甲と持ち前の怪力で苦戦させ、撃破一歩手前まで追い詰めた。鋼鉄だけに「スティィィィルッ‼」という掛け声を上げることがある。
ジェネラルシャドウとはお互いに実力を認め合っているようである(魔人同士が集まった際に、「ジェネラルシャドウ、あなたの考えは?」と問う台詞がある)。
正々堂々とした戦いを好み、奸計を弄する荒ワシ師団長やドクターケイト等とは犬猿の仲。ドクターケイトがさらった子供達を人質としたこともあったが、あくまでストロンガーに決闘を受けさせるためであり、その後は人質を盾にすることなく真っ向勝負に臨んだ。
超電子ダイナモでパワーアップする前のストロンガーを窮地に追い詰めたが、さらった子供達の血液を原料とする猛毒作りを邪魔されたケイトの恨みを買い、ケイトガスが弱点であることをストロンガーに暴露されてしまった。
ストロンガーとの最終決戦ではケイトガスを発する毒花の沈む沼に叩き落とされ、大量のケイトガスを浴びせられて装甲が腐食し、片腕が動かなくなってしまう。
身体から火花を散らしてもがきながら尚も戦いに臨むが、電キックを食らって沼に叩き落され爆死した。
まともに戦えばストロンガーを倒せたであろうその実力から、pixivでも人気は高い。
派生作品
成井紀郎氏によるテレビマガジン掲載の漫画版においてはタックルをそこそこ追い詰めたものの、チャージアップしたストロンガーに鉄球ごとぶち抜かれて殴り殺された。
『S.I.CHERO SAGA』では、仮面ライダーディケイドのストーリーで、「ストロンガーの世界」のリ・イマジネーション改造魔人として登場。本家とは違い、タックルを人質にとってディケイド(彼はストロンガーと思い込んでいる)を倒そうとしたが、ディケイドカブトのクロックアップであっさり倒された。この世界の彼とドクターケイトは恋人同士。
SFCのゲーム『仮面ライダーSD 出撃!!ライダーマシン』では光線砲を備えた戦車を戦闘員に操縦させながら自ら鉄球を振るい、他のボスと比べて武闘派ぶりを見せる。
同じくSFCのゲームで「コンパチヒーローシリーズ」の1つ『バトルサッカー』では仮面ライダーシリーズの悪役キャラクターで構成されたチーム「シャドークラッシャーズ」のキーパーとして登場。しかしキーパーとしての防御力は最低レベルであり、よほどのレベル差が無い限り普通のシュートであっさり吹き飛ばされてしまう。原作における豪傑っぷりは何処へ行ってしまったのか……。このため、彼がキーパーとして登録されている敵チームは対戦難易度が低い。
また、『仮面ライダーSPIRITS』の村枝賢一氏お気に入りの怪人でもある。分冊の怪人戯画では“鈍色の鋼魔"の二つ名を添えて描かれている。
『SPIRITS』では、大首領JUDO直属の部下として登場。ショッカーと交戦する仮面ライダー1号を追い詰めるものの、仮面ライダー2号の救援により一時逃れられる。
その後、兵士を率いてゴーストタウンと化した東京にて2号と再戦。ドクロ少佐の介入に怒るなど、武人気質は健在。
高層ビルを掠めただけで崩落させるほどの鉄球と怪力で2号を追い詰めるが、仮面ライダースーパー1の冷熱ハンドで装甲を急激に冷やされ、そこにドクロ少佐の火炎を利用した2号のライダーパンチを叩きこまれ頭部を砕かれる。なおも戦おうとするが、スーパー1のパワーハンドで自らの鉄球を叩きつけられ大破し、やむなく撤退した。
しかし、他の組織の幹部であれば討ち取れた筈のダメージでも動き続ける改造魔人のしぶとさに、スーパー1を戦慄させている。
撤退後はデルザーピラミッドで拘束されていたが、仮面ライダー達との決戦に執着して脱走。
岩石男爵の破片を引き連れて街をさまよい、珠純子とシゲル姉弟に誘われる形で、ジェットコンドルが人々を集めた地下鉄の駅で風見志郎とヘビ女との戦いの場に出くわし、彼女に「鉄屑参謀」と嘲笑われたことで小競り合いとなる。
その後、人々を道連れにせんとしたジェットコンドルと、それを制止せんとする風見を追う中でダブルライダーと遭遇。岩石男爵の破片を鋼鉄球の代わりとして2人と交戦するが、「ライダーダブル時間差キック」を喰らい、爆炎の中に消えた。
もしかして
関連項目
死神バッファロー・エレギトロン・オックスオルフェノク:他人の空似