「けっ、体が重いばかりで小回りが利かんからそのザマだ」(第27話)
CV:安原義人
概要
全身を十字軍に酷似した赤と黄色の甲冑で覆っており、その名に恥じずデルザー軍団で唯一の飛行能力を持つ。「クワー」という奇声を発する。
常に戦斧と楯を携行しており、これを武器に相手を切り刻む戦法を得意とする。他の改造魔人同様身体の表面は電気を通さない絶縁体になっており、ストロンガーの電キックは通用しなかった。
出自はトルコの竜巻魔神エキムの一族とされており、卑怯な性格の持ち主で、相手を陥れるような狡猾な作戦の立案を得意としている。
奇厳山のデルザー軍団アジトとは別に、双頭の鷲を飾ったアジトを構えていた。
ジェネラルシャドウが故郷の魔の国から召喚した7人の改造魔人の一人で、シャドウがデルザー軍団の暫定リーダーとなったことに「ケッ、いつの間にやらリーダー気取りだ」とこぼしていたが、シャドウに「何か言われたかな?」と凄まれて「なんでもない」とあっさり取り下げ小者ぶりを露呈。
武人気質の鋼鉄参謀とはそりが全く合わず犬猿の仲。二度に渡り鋼鉄参謀からストロンガーを横取りし、アジトに乗り込みストロンガーの返還を要求してきた鋼鉄参謀に偽者のストロンガーを渡した。
配下の戦闘員も自在に空を飛べるが、荒ワシ師団長の振るう斧をストロンガーがよけたせいで巻き添えを食らって首がすっ飛ばされた気の毒な奴もいた。
活躍
鋼鉄参謀が捕らえたストロンガーを二度に渡って横取りしたが、一度目は飛行中に雷雲と遭遇したおかげで電気パワーを得たストロンガーに逃げられてしまった。
二度目は電気技で逃げられないよう絶縁体の網で拘束したが、水中で処刑しようとした際に水中では絶縁網の絶縁効果が及ばないことをストロンガーに悟られまたしても脱出を許してしまった。
決戦では電キックを跳ね返し飛行能力を駆使してストロンガーと電波人間タックルを追い詰めるものの、水中まで追い込まれて絶縁網同様電気エネルギーを弾き返すことができなくなり、ストロンガーの放った「水中エレクトロファイアー」で爆死しデルザー軍団の最初の敗北者となってしまった。ちなみに、初戦でストロンガーに倒された改造魔人は彼だけである。
その後、最終回においてデルザー陣営で唯一、ブラックサタンの奇械人と共に再生怪人として登場している(そしていつの間にやらストロンガー以外のライダー達の前に敗れ去る)。
漫画版(テレビマガジン掲載)
きわめて野卑な性格として描かれ、基地建設予定地に選んだ村で人々を斬殺していた。
鋼鉄参謀・ドクターケイトと共にタックルを甚振ったが、チャージアップ能力を得て再起したストロンガーには一撃で倒され、チリになって消滅した。
仮面ライダーSPIRITS
記憶を持ったまま復活し、ダブルライダーの前に姿を現す。その後、東京中で猛威を振るい、『新仮面ライダーSPIRITS』にて、滝和也の前で首都高を破壊する力を披露した。
滝を救援しに現れた筑波洋・スカイライダーとその後で交戦することになり、戦闘員を犠牲にして彼に大ダメージを与えた一方、滝を乗せたスカイターボのライダーブレイクで盾を破壊され、撤退する。
しばらく出番はなかったが、サザングロスによって凍結させられた東京湾に集結した9人ライダーを倒して手柄を挙げるべく、戦闘員を率いて出陣する。しかし、仮面ライダーXと仮面ライダーアマゾンがそれぞれマシンを駆使して戦闘員達を圧倒し、さらにスカイライダーのライダーブレイクを直接叩き込まれ、片脚を失う大ダメージを受ける。
その後は、同じく手柄を挙げんとして介入したドクロ少佐にライダー達を消耗させて漁夫の利を狙おうとしたが、サザングロスと一体化した暗闇大使が呼び寄せたバダンの巨大UFOが突っ込んでくるのを前に、斧で抵抗したものの、圧搾されて死亡した。